二次創作小説(紙ほか)
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- 【東方】霊夢の声が出なくなった
- 日時: 2016/12/25 17:38
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
なりきりでちょこちょこ出現してます。鈴苺という奴です(*'ω'*)
初めて小説書きます((
なので、文がおかしかったり、誤字っている可能性もあります…(´・ω・`)
できるだけミスが無いように頑張ります!
コメントは、できるだけ返していこうと思っております!
…いや、コメントこないk((ry
コメントしてくれると励みになりまs((
あ、ちなみに、鈴苺はすずめと読みまs((ry
*注意*
架空の病気が出てきます。
小説はあまり書いたことがありませんので、文末がおかしくなったり、誤字があるかもしれませんが、ご了承ください。
キャラの性格、口調等がおかしくなっている場合があります。
以上のものが苦手な方は、ブラウザバックを推奨いたします。
*物語一覧表*
【魔理沙の章】
零話>>1
一話>>2
二話>>3
三話>>4
四話>>7
五話>>8
六話>>9
七話>>10
【コメント返信】
>>5→>>6
- Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.6 )
- 日時: 2016/09/20 10:06
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
>>5 りんごっち様
この作品を読んでくれてありがとうございます!
続きはバンバン投稿したいと思っております( *´艸`)
コメントありがとうございました!
- Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.7 )
- 日時: 2016/09/20 10:48
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
朝。窓の外から聞こえる蝉の声で脳が目覚める。
ボーっと目を開けると、自分の部屋の天井が目に飛び込んできた。
ああ…昨日あのまま寝ちゃったのか…。
目をごしごしとこすり、七割ほど目を覚まさせる。
床で寝るなんてなあ……それも、普段着で…そう呟き、起き上がろうと床に両手をつけると……
むにゅ
「…ん?むにゅ?」
普段では…特に家ではありえない感触が、手から脳へ伝わった。
なんだろうと思い、謎の感触があった方に目を向ける。
「——————!!!!」
私は、声にならない叫び声をあげた。
これで私の目は100%目覚めただろう。
そう、そこにあった…いや、いたのは、黒いボディと、気持ち悪い見た目、そして、生物の中で最も長く生息している
ゴキブリだった。
「い…いやあああああぁぁああぁあああ!!何!?何なの!?あぁぁあああ!!手が!手にゴキブリのエキスが!いやぁああぁあああああああぁぁぁあああ!!!!」
本当に自分なのか?と思うほど高く、女子っぽい叫び声が家中に響いた。
…いや、まあ、女子だけどさ。
まて、それよりもまずはゴキブリだ、ってこっち来たあああああ!!
お前速いから嫌なんだよ!来るな来るな!来るなアア!
チーンさあ始まりましたぁ、魔理沙VSGの戦い!まずはG選手、攻めていきますねえ。
それに対し、魔理沙選手はただ逃げています!いきなりの攻撃にひるんだのでしょうか!?
おおっと!ここで魔理沙選手、壁に追い詰められたアア!絶体絶命!どうするのか、魔理沙選手!?
くそっ…こうなればこの手を使うしかねえ…。
無意識で片手に持っていた黒帽子をかぶり、常にスカートのポケットに入れている、ミニ八経路を取り出す。
…いくぜ。
こっちに向かってくるゴキブリに、ミニ八経路を構える。
「ファイナル…」
ミニ八経路に、魔力と気合を溜めていく。
「マスター…」
虹色の光が輝きはじめる。
ゴキブリとの距離…あと30㎝。
…よっしゃあ!火力全開!!
「スパーク!!」
ミニ八経路の何十倍、いや、何百倍あるだろう虹色の光線がゴキブリに直撃する。
だが、この技はこれだけで終わらない。
家の壁を破壊し、さらに森の木々までも破壊していった。
技を出し終わるころ、森の一部が直線上に無くなっていた。
「っしゃあ!!ゴキブリ退治成功だぜええ!!」
よろこびのあまり、両手を上にあげ、ジャンプまでして喜んだ。
「…というわけで家が無くなったんだ。アリス、同居させてくれないか?」
「いや、どんなわけよ」
- Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.8 )
- 日時: 2016/12/25 15:46
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
「すまんな、急に」
「別に…貴女が急に来ることなんて、もう慣れてるわ」
それは褒め言葉か?貶してるのか?
……まあいいや。
お互い椅子に座り、私が先に口を開いた。
「……アリス。お前に相談がある」
「……霊夢の事でしょ」
!!
なんでわかったんだ?
「なんでわかったのか、って顔してるわね」
私の驚いた顔を見たのだろう。アリスはフッと微笑んだ。
するとアリスはキッチンへと向かい、赤いバラが描かれたティーカップと、青いバラが描かれたティーポッド、そして、サンドイッチが二枚置かれた皿を、お盆に乗せて戻ってきた。
アリス曰く、「少しぐらい気が落ち着くでしょ?」とのことらしい。
一体どういう意味なんだ…?
そんなことを考えていると、もう紅茶を注ぎ終わっていた。
ん、なぜ紅茶とわかるのか、だと?
まあ、そりゃ、あれだ。よく来てるからな。ウン。
「どうぞ、熱いから気を付けてね」
「ああ、ありがとう。あと、このサンドイッチは?」
「さっきの話を聞く限りじゃ、朝ご飯を食べてないと思ってね」
「なるほど」
アリスから紅茶の入ったカップを受け取る。
「熱…っ」
一口口を付けると、舌に熱さが伝わってきた。
猫舌って辛いぜ……。
フー、フーと、息をふいて紅茶を覚まし、やっと一口喉を通った。
紅茶の暖かさが、体の中を蹂躙している。
私が紅茶を飲み始めたのを見て、アリスが話し始めた。
「…朝早く、霊夢が家に来たの」
「え?」
霊夢がアリスの家に?珍しい事もあるんだな…。
「最近、霊夢、全然喋らないじゃない?そのことについて話しに来たのよ」
「あ、ああ……霊夢の奴、全く言葉を発さないんだ。何か嫌な事…というか、そんな感じのことがあったのか?
あ、そ、それとも、私が何かしたのか!?」
私がそう尋ねると、アリスは首を横に振った。
「いいえ、違うわ、魔理沙。
まず、霊夢は魔理沙のことで来たわけじゃないの」
「そ、そうなのか…?じゃあ、なんで…」
「……霊夢はね、どうして自分が話さなくなったかについて聞きに来た……いえ、尋ねに来たのよ」
「尋ねに…?何を?」
「自身の……病気について、よ」
その言葉は、私にとって衝撃的だった。
「…は?病気?霊夢が?
で、でも、霊夢はいつも通り元気だったぞ!?昨日も、一昨日も、その前から!あるとしても、一体、何の病気だってんだよ!」
私はアリスに対し、つい怒鳴ってしまった。
でも、アリスは少し悲しそうな表情をしながら、話を続けた。
「………簡単に言えば、ちょっとずつすべての機能が停止していく病気よ。霊夢は、その初期症状にかかっているの」
「……なんだ?その初期症状っていうのは?」
すると、アリスは一瞬口ごもり、何かを決意したような顔で口を開いた。
その初期症状が、霊夢が話さなくなったことについて関係があるのだろうか?
少し緊張してしまい、顔を強張らせ、アリスの言葉を待った。
「その初期症状は、声が出なくなるものなの。つまり、霊夢は話さなくなったんじゃない。
『話せなくなった』のよ」
- Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.9 )
- 日時: 2016/12/10 14:58
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
「話せなく……なった…?」
話せなくなった。霊夢が。病気のせいで。
「…そうよ、けれど「ふざけんなっ!!」…魔理沙」
「話せなくなっただと!?それも、病気の初期症状!?霊夢が…霊夢が病気なんかにかかるわけないだろ!!」
紅茶の入ったティーカップが倒れた事も気にせず、私はアリスの両肩をグッと掴み、行き場のない怒りや焦りをぶつけた。
そうやったって、霊夢の病気が治るわけじゃないのに。
「ああ、そうだ。私が魔法で霊夢の病気を貰い受ければいいんだ。なあ、アリス、そんな魔法あるんだろ?教えてくれよ。そうすれば霊夢は……」
「魔理沙」
アリスは、怒りと焦りで興奮している私の両肩を掴み、なにかの呪文を唱え始めた。
何の呪文かはわからなかったが、結構短く、呪文を唱え終わったときには、不思議と私の心は落ち着いていた。
「霊夢の大親友である貴女が取り乱してどうするの?仮にそうしたとしても、霊夢はきっと、自分を責めるわ。…『こうなってしまったのは、自分のせいだ』…って」
「っ…」
「…本当に霊夢の親友なら、今霊夢が貴女にしてほしいことを考えなさい」
俯き、黙ったままの私を見たアリスは、そっと席に戻してくれた。
「……それに、治るかもしれないわ」
「!」
「…まだわかっていないけれどね。だから、私とパチュリーと永遠亭の人達で調べているところよ。けれど、もし、その病気についてわかれば、霊夢を治すことができるかもしれないわ」
「そう、か……」
可能性じゃダメなんだ。…ちゃんと治す方法があるまで、落ち着けない。
「…とりあえず、今は休みなさい。向こうに客室があるから、好きに使っていいわよ」
「そうか……ありがとう」
私は俯きながら、重い足取りでその客室へ向かった。
背後でカチャカチャと音がしたから、きっと倒れたティーカップを片付けていたんだろうけど、今の私は、それを手伝う気力も無かった。
- Re: 【東方】霊夢の声が出なくなった ( No.10 )
- 日時: 2016/12/25 17:36
- 名前: 鈴苺 (ID: G0MTleJU)
「はあぁぁ……」
深いため息と共に、ベッドに倒れるようにして寝ころんだ。
病気、声が出ない、初期症状……。
初めての事がいっぱいで、正直こんがらがっている。
もう一度深いため息をつくと、仰向けになり、先ほどの話を思い出すように目を閉じた。
…私は、さっきの話を認めたくなかった。
霊夢がそんな病気だったなんて、知りたくなかった。
だって、ほら、これまで霊夢がかかった病気といえば、風邪とか、インフルエンザとか、寝てれば治る病気だったから、だから…
そんな病気だなんて、全然わからなくて……
——言い訳ばかり。
…誰だ。
——本当は、そんな病気、無いんだって思ってるんだろ?
…違う。
——話さなくなったのは、自分の意思なんだって思ってるんだろ?
…違う。
——霊夢は、私の事が嫌いになったんだって思ってるんだろ?
違う、違う!
——そして、そんな霊夢の事が、
耳を塞いでも、見えないナニカの声は聞こえる。
やめろ、それ以上言うな。黙れ、黙れ、黙れ。
——面倒くさいって、思ってるんだろ?
「違うっ!!そんなこと…そんなこと思ってない!!」
そう叫んだ私の声は、ナニカの笑い声によってかき消された。
——嘘つき。
嘘じゃねえ。
——嘘。私は何でもお見通しだ。
黙れ。知ったような口振りしやがって。
——あはは。本当にわからないのか。
………お前は、誰だ?
——私は——
「っ……!」
……何だ?今の。
……夢?
…頭が痛い。
ガンガンする頭を手で押さえながら起き上がり、ベッドに座った。
あんな夢を見たせいか、呼吸が荒く、服が汗でベトベトだ。
…気持ち悪い。
アリスに言って、風呂貸してもらうか…。
「痛っ…」
立ち上がり、歩こうとすると、また頭に痛みが走った。
熱にでもなったのかな……。
まあいいや。ちょっと寝てたら、すぐ治るだろう。
脱ぐのを忘れ、ずっとかぶっていた帽子をベッドに投げ捨て、部屋から出た。
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