二次創作小説(紙ほか)
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- オウサマゲーム
- 日時: 2017/03/24 13:43
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
初めまして、しきにゃんと言います!
王様ゲームの小説が好きなので書いてみたいと思います!
全員で王様ゲームをしてもらいます。
1.クラス全員強制参加です。
2.王様から届いた命令に24時間以内に絶対に従ってください。
3.命令に従わなかった者には罰を与えます。
4.王様ゲームの途中棄権は認められません。
滝ヶ原高校 1年2組
1番 秋山 雄二(あきやま ゆうじ)
2番 石川 加菜(いしかわ かな)
3番 内川 隆司(うちかわ たかし)
4番 大槻 千聖(おおつき ちさと)
5番 加藤 希(かとう のぞみ)
6番 神谷 亮介(かみや りょうすけ)
7番 木下 遥香(きのした はるか)
8番 古賀 和樹(こが かずき)
9番 木暮 純(こぐれ じゅん)
10番 佐々木 圭子(ささき けいこ)
11番 清水 卓郎(しみず たくろう)
12番 白石 美香(しらいし みか)
13番 杉田 雅志(すぎた まさし)
14番 園田 忍(そのだ しのぶ)
15番 高橋 瑞希(たかはし みずき)
16番 谷口 隼斗(たにぐち はやと)
17番 津田 貴裕(つだ たかひろ)
18番 戸川 雪乃(とがわ ゆきの)
19番 中野 麻穂(なかの まほ)
20番 西川 慎吾(にしかわ しんご)
21番 橋本 陽介(はしもと ようすけ)
22番 原田 舞(はらだ まい)
23番 樋口 梨華(ひぐち りか)
24番 藤村 光平(ふじむら こうへい)
25番 前川 裕一(まえかわ ゆういち)
26番 松原 結衣(まつばら ゆい)
27番 宮崎 健斗(みやざき けんと)
28番 村瀬 薫(むらせ かおる)
29番 八木 玲奈(やぎ れいな)
30番 矢野 彰(やの あきら)
31番 横山 翔子(よこやま しょうこ)
32番 若松 大樹(わかまつ だいき)
- Re: オウサマゲーム ( No.17 )
- 日時: 2017/03/24 21:37
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
2月3日午前8時15分
今日はいつもより早めに学校に到着した。やはり、王様ゲームはどうなるか気になって仕方なかった。
「おはよう、雄二。」
「おっす、隆司。」
雄二はいつも通り隆司と挨拶した。そしてその奥では光平が何やら嬉しそうな表情でいた。
「光平、なんか嬉しそうだな。」
「そりゃそうだよ!だって大槻の胸を触れるんだぜ!?あのFカップの!」
千聖は、クラス内の女子で1番胸が大きい。だから光平も待ちきれないのだろう。
そして、朝のHRの時間が来た。
「えっと・・・今日は大槻さんは来ないみたいです。」
「はぁ!?ふざけんなよ!」
担任の先生が言った事実に、光平は抗議した。
「絶対仮病だろ!」
光平はこの言葉を言い、黙ってしまった。
「なあ雄二、確かに大槻さんは仮病じゃないか?」
「あぁ、俺もそう思った。」
そして、時が過ぎてまた次の日がやって来ようとした時だった。
ピリリリリ ピリリリリ
雄二「なんだ?」
雄二が携帯を開けると
【残り5分】
と表示されていた。
不思議に思いつつも雄二は携帯を閉じた。
しかし、また数分後に携帯が鳴った。
面倒くさそうに雄二が携帯を開けると今度は
【60秒前】
と表示されていた。
一体何のカウントダウンなんだ、と思いつつも雄二は携帯を閉めた。
そして、2月4日になった瞬間であった。携帯がまた鳴ったのだ。
携帯を開けるとそこには
【王様の命令に服従しなかったため、以下の者には首吊りの刑を与える。出席番号4番 大槻千聖、出席番号24番 藤村光平。】
「首吊りの刑?どういう事だ?」
雄二はそう呟いた。それって光平と千聖が死ぬって事か・・・?
次の瞬間、またメールが来た。
【これはクラス全員で行う王様ゲームです。王様の命令は絶対なので24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。命令3:出席番号1番 秋山雄二、出席番号18番 戸川雪乃。性行為をする。】
「うげっ、マジかよ・・・」
雄二は自分がここで王様ゲームに選ばれるとは思ってなかった。
雪乃はクラス一の美少女だが、性行為はさすがにどうかと雄二は思った。
そして、雄二は深い眠りについた。
生存者 30人
- Re: オウサマゲーム ( No.18 )
- 日時: 2017/03/25 19:52
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
2月4日午前8時20分
雄二が学校に行くと、久しぶりに教室が盛り上がってなかった。さすがに性行為はできないという配慮であろう。
「雄二、おはよう。」
「おはよう。」
いつも通り親友の隆司と挨拶をすると、光平と仲の良い亮介が2人のとこに慌ててやってきた。
「おいお前ら、光平知らねえか?」
唐突に聞かれた事に雄二はとまどいつつも「さぁ?」と返事を返した。
「実はメールに首吊りの刑って書いてあったから心配で何度も電話したんだが、まったく繋がらないんだ・・・」
亮介がそう言った時、千聖と仲の良い白石美香と横山翔子も来た。
「千聖ちゃんも昨日の夜から連絡が取れないの・・・」
「何回もメールや電話したんだけど・・・」
昨日の王様ゲームからの不気味なメッセージの事もあり、みんな不安そうに顔を見合わせた。
その時、担任の先生が教室に入ってきた。
「今いる生徒だけでいいから、とりあえず席に着いてください。」
その様子を見て、何人かの生徒は察し始めた。
今いる生徒といっても、光平と千聖以外全員来ている。
「昨夜・・・藤村君と大槻さんが亡くなったみたいです・・・」
全員が、その言葉に息を飲む。
「し、死因は・・・何ですか?」
教卓の目の前にいる西川慎吾がおそるおそる聞いた。
慎吾の問いに先生は、俯いて数秒後に口を開いた。
「首を吊って・・・自殺したらしいです。」
すでに先生の顔色は最悪だったが、それでも話を続ける。
「2人の両親の話ですと、朝部屋に行ってみると首を吊って死んでいた・・・と言ってました。」
雄二を含む数人がはっとした。
これが、王様ゲームの罰・・・
雄二は自分の斜め後ろにいる雪乃の顔を見る。
彼女は顔を青くさせていた。雄二は、このゲームが恐ろしいものという事を肝に銘じた。
- Re: オウサマゲーム ( No.19 )
- 日時: 2017/03/27 15:29
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
2月4日3時50分
授業が終わり、雄二は真っ青な顔で教室を出た。このままでは自分が死ぬかもしれないという恐怖を抱えながら。
玄関に行くと、そこには雪乃がいた。
「雄二君!」
雪乃は雄二の名前を呼び、駆け寄ってくる。
雄二はすぐに靴を履き替え歩いた。
「やっぱり、王様ゲームの事か?」
「うん・・・だって、藤村君と千聖が・・・」
そう言って、雪乃は目を逸らす。
「私、死にたくない・・・」
雪乃が呟いた言葉に雄二は目を見開いた。
「だって、まだ高校生だよ?人生これからっていうところで死にたくないよ・・・」
「そうだよな・・・」
「だから雄二君!私について来て!」
言った通りについて行くと、雪乃の家に着いた。
「親は大丈夫なのか?」
「うん。今日はお母さんは6時まで帰って来ないから。」
そう言って2人は雪乃の家に入った。そして、ついて行った先は雪乃の部屋だった。
2人は鞄を置き、服を脱いでいく。
「ねえ、雄二君は初めて?」
「ああ・・・」
「そっか、実は私も・・・」
短い会話の後、2人はベッドの上で向かい合った。
「そ、それじゃあ・・・」
「よろしく・・・お願いします・・・」
ぎこちなく言った雪乃の方に、雄二は触れる。
その時、携帯の音が鳴った。
「ごめん!ちょっと待って!」
雪乃は慌ててスマホを手に取って画面を見ると、「えっ!?」と声を出して驚いていた。
「どうした?・・・まさか!」
雄二も自分のスマホを取り出す。
そして、画面にはこう書いてあった。
【服従確認】
王様からのメッセージ。
雄二はしばらく考えた後、とある事に気づく。
「もしかして、互いに全裸で触れ合うだけで性行為と見なされるんじゃ・・・」
雄二の反応に、雪乃は「なんだぁ」とベッドに転がる。
「なんだよその反応。まさか、本当に最後までやりたかったのか?」
雄二は冗談半分で聞いた。
それに対し、雪乃は少し無言になった後に小さく頷いた。
「・・・えっ?」
「雄二君なら・・・いいよ。やっても。」
雪乃はそう言って起き上がると、雄二を見つめる。
「だって私、雄二君の事が好きだから。」
- Re: オウサマゲーム ( No.20 )
- 日時: 2017/03/28 22:46
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
2月4日午後4時9分
「だって私、雄二君の事が好きだから。」
「・・・えっ。」
雪乃からの突然の告白に、雄二は面食らった。
「人が死んだ日に言うのはちょっとおかしいけど・・・それでも、雄二君の事が好きなの!」
「でも、なんで俺の事を・・・」
困惑する雄二に、雪乃は恥ずかしそうに目を逸らす。
「一目惚れっていうのかな、ずっと見てたの。雄二君はかっこいいし優しいから。」
今まで雄二はなんだかんだで雪乃の事を自分とは違う人間だと思ってた。
明るい性格とクラス一の美少女という事から男子からの人気はダントツだったため、自分とは違う世界の人間と思ってた。
「あっ、ごめんね!急にこんな事言っちゃって・・・」
「いや、俺は大丈夫だよ。」
「そう、よかった・・・」
「じゃあ、俺はそろそろ家に帰るね。」
「うん、バイバイ。」
2人は服を着て、雄二は雪乃の家を出て帰った。
2月4日午後11時59分
「ふぅ、なんだかんだで今日は疲れたな・・・」
今日はいい事も悪い事もあったと思い雄二はベッドに横になった。
すると、またスマホから音が鳴った。
「・・・またか。」
雄二は起き上がり、スマホを見た。
【これはクラス全員で行う王様ゲームです。王様の命令は絶対なので24時間以内に従ってください。※途中棄権は認められません。命令4:出席番号が奇数の者全員でじゃんけんをしろ。これが残り3人になるまでやり、残った3人に罰を与える。従わなかった場合、出席番号が奇数の者全員に罰を与える。】
雄二は驚愕した。また自分が選ばれた事を。しかも、出席番号が奇数の者全員という事は、親友の隆司も含まれる事になる。
そして何より、3人がこの命令で死ぬ事になる事が雄二を絶望させた。
生存者 30人
- Re: オウサマゲーム ( No.21 )
- 日時: 2017/03/29 14:52
- 名前: しきにゃん (ID: pow1v0il)
2月5日午前8時20分
なんだかんだで、雄二は昨日眠れなかった。教室に入ると、隆司が慌ててこちらに来た。
「おい、雄二。昨日の王様からのメール見たか?」
「ああ。あのじゃんけんのやつだろ?」
「そうだよ。出席番号が奇数の者全員って俺も雄二も対象だろ?俺、まだ死にたくねえよ・・・」
「俺も、死にたくないな・・・」
そのやりとりをしている内に、生徒全員が集まった。
そして、雄二や隆司を含む出席番号が奇数の者が円になっていた。
「よし、じゃあ、じゃんけんするぞ・・・」
杉田雅志の声で恐怖のじゃんけんが始まった。
「じゃんけんぽん!」
1回目の手はみんなバラバラだった。
「あいこでしょ!」
また、あいこだった。
16人でじゃんけんをしているため、あいこが5回くらい続いた。
「あいこでしょ!」
今度はチョキとパーの2つに分かれた。チョキを出して勝ったのは、隆司、木下遥香、清水卓郎、前川裕一の4人だ。
そして、じゃんけんを続けていくうちに、残ったのは5人となった。
残っているのは、雄二、加藤希、津田貴裕、中野麻穂、宮崎健斗だ。
「じゃんけんぽん!」
希はグーを出し、他の4人はチョキを出した。
希はかなりホッとした様子だった。
雄二は焦った。次負けたら自分が罰を受けると。
そう思いながらもじゃんけんをやった。
「じゃんけんぽん!」
貴裕、麻穂、健斗の3人はグーを出していた。それに対し、雄二はパーを出していた。
その直後、スマホから音が鳴った。
【じゃんけんの結果、出席番号17番 津田貴裕、出席番号19番 中野麻穂、出席番号27番 宮崎健斗にそれぞれ血抜きの刑、火炙りの刑、八つ裂きの刑を与える。】
そのメッセージと共に、麻穂の目、鼻、口、耳などから血を流し、床に大量の血を染めながら倒れる。
続いて、貴裕の右足から火が出始め、そのまま体中が火で包みこみ倒れる。
そして健斗も、誰も触っていないにも関わらず、右腕が根元から切れ地面に落ちる。左腕、右脚、左脚も切れ、最後に首が切れてその場に肉の山を作った。
たった数分で、3人が死んだ。
ある者は言葉を失い、ある者は泣き叫び、またある者は嘔吐した。
「こんなの地獄絵図だろ・・・」
雄二はそう呟いて言葉を失った。
生存者 27人