二次創作小説(紙ほか)

【ヘタリア】【ハリーポッター】悪友島国の魔法学校生活
日時: 2018/05/15 13:34
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12223

ハリーポッターの事件から、70年くらいあとの話。ヘタリアのキャラクターたち(主に悪友と島国)がホグワーツに入学し、魔法学校ライフを過ごします。

1年生 アーサー・カークランドと70年前の魔法大戦 >>01-
2年生 まだ
3年生 まだ
4年生 まだ
5年生 まだ
6年生 まだ
7年生 まだ

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杖選び2 ( No.12 )
日時: 2018/05/15 14:03
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「はいはい!じゃあ次、俺のな!」

 威勢よく挙手したのはプロイセン。

「俺は左利き!」

「うん、君はとても分かりやすいね」

 オリバンダーはプロイセンを見ると、一番近くの棚から黒い杖を取り出した。

 蛇が巻き付いていて、十字架が付いたデザインだ。

「お〜、かっけー!」

 プロイセンは杖を受け取り、オリバンダーを見る。

「振ればいいんだよな?」

 オリバンダーはうなずく。

 ぶんっとプロイセンが左手を振り下ろした瞬間、ガタガタと棚が揺れた。ガラガラと音を立てて四角い箱が落下する。棚や箱にはほこりが積もっていたものだから、その場の何人もが咳き込んだ。

「げほっ、どうだった?」

 口元を覆ってフランスが問う。

「なかなかいいね。彼はこれで決まりだ。黒檀にヒッポグリフの尾だね」

 オリバンダーはプロイセンに杖を返してもらいながら、笑った。


 そのあとすぐにフランスはコルクにマーメイドの鱗の杖に決まったが、問題は日本だった。何本試しても見つからない。5本以上試したところで、オリバンダーはお茶にしよう、と言った。

「しっかし、何やったん?眉毛はなして杖持っとったん隠しとったん?」

オリバンダーの入れてくれた紅茶をすすりながら、スペインはイギリスに不審げなしせんを投げかけた。

 カモミールの香りが立ちのぼる。

「新品の杖ではなく、誰かがすでに持ち主になった杖の所有権を得るには、元の持ち主を殺さなければならない」

 丸い机のイギリスの向かい側で、オリバンダーはまっすぐにイギリスを見た。

「つまり――、そういうこと、ではないか」

 イギリスは目を逸らし、苦々しい顔で頭をかく。ソーサーごと持ち上げたカップも、すぐ机に戻してしまう。

「そういうことだ、俺は人を殺した。仕方なかったんだよ」

 まわりにいた国たちは困惑すた表情でお互いを見比べる。誰か、これについて知っている人はいないのか、と。

「正当防衛だ。警察も了解ずみだぜ。杖狙いだったわけでもないし、そうするしかなかったんだよ」

「君にいったい、何が……」

 オリバンダーが呟くが、それを遮ってフランスが言う

「さて、こんな話はこれで終わりにしてさ、キクちゃんの杖はどうするの?」

キングス・クロス駅 ( No.13 )
日時: 2018/05/15 15:05
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

 それから数日後のこと。しばらく宿屋もしている漏れ鍋に泊まっていた5人は、荷物をまとめてキングス・クロス駅に向かった。

 そう、今日が入学式だ。

「9と4分の……3番線?どこにあるん、そんなの」

 入学準備をカートに詰めて押しながら歩く一同。

 荷物があまりに大きいし、魔法道具特有の変なものがのぞき見え、さらには大人数なので、周りの一般人利用者から変な目で見られたのは言う間でもない。

「あるよさがせば。ヒゲ、お前いつの間にフクロウ飼ってんだよ」

 イギリスはフランスのカートに乗った、ひときわ大きいかごを見やる。

 よくある、下が平らで上が丸く、持ち手がついているような鳥かごで、その中には大きな金色の瞳のワシミミズクがおとなしく、でもどっかりといすわっていた。

「ざんねん眉毛、こいつミミズクなんだな〜。名前はフランボワーズ。お兄さんに似て美しいでしょー」

「ええ、とてもかわいらしいですよ。私のミーには劣りますけど!」

 そういう日本の腕には、子供にしてはかなり大きい黒猫がいる。

「おまえの親……親?バカっぷりはなんなんだよ」

 すでにペット自慢を受けたことがあるプロイセンが、ため息をつく。しかし日本はむふふと口元を緩めた。

「かわいいんだから仕方がないでしょう?」

 そこで、イギリスが足を止める。

「あそこだ」

 イギリスが指したのは、9とかかれた改札口と、10とかかれた改札口の間の柱。その周りには、同じように大量の荷物を持った若者たちがいた。

「ちょっと見てろ」

 イギリスはその柱に近づく。

 周りに集まっていた若者たちが、数人よけた。

「なにをなさるんでしょう?」

 日本が呟いて首をかしげる。

 ふいに、イギリスは柱に向かって走り出した。

「坊ちゃん!?」

「頭おかしゅうなったんか!?もとからやけど」

 フランスとスペインが同時に叫ぶ。

 イギリスがカートごと柱にぶつかる。カートはへしゃげ、中身は床に散乱し、周囲からイギリスに冷たい視線が注がれる。

Re: 【ヘタリア】【ハリーポッター】悪友島国の魔法学校生活 ( No.14 )
日時: 2018/05/15 15:42
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

 なんてことはなく。

 イギリスは柱に吸い込まれ、次の瞬間には姿を消していた。

「おお、あの新入生、勇気あるなあ。あそこまでビビらずに突っ込んでいくやつはなかなかいねえぞ。グリフィンドールこないかなあ」

 近くにいた若者の一人が声を上げた。

「あの人、ホグワーツの先輩じゃないの?」
 
 フランスが呟く。日本はうなずいて、彼の元に近づいた。

「すみません。9と4分の3番線って……」

「お前らも新入生か?」

「はい。知り合いが先に行ってしまわれて、よくわからなくて……」

 彼が、ははあとうなずく。

「さっきの子の知り合いだな?あの柱に向かって歩くんだ。それだけでいい。その向こうに9と4分の3番線があるぞ。ほら、行ってみろ」

 その先輩はぐいぐいち日本を押して、柱の前に連れていった。

「やめてくださいよ、私無理ですって」

 それでも周りの若者たちは道を開けてくれる。

 日本の目の前にあるのは、イギリスが消えていったあの柱。

「ほら、いけるって」

 先輩は青い目を細めて笑うと、日本と距離をおいた。

「むう……。しかし、私は日本男児。こんなところでくじけるわけには……」

 日本は黒猫をぎゅっと抱いた。

「みーちゃん、行きましょう」

 日本の目がするどく、柱をとらえる。

 強く、足で床を蹴った。

 走り出すと、もう止められなくなった。一緒に滑り出したカートが体をひっぱっている。柱はもう、目前に迫ってきている。

 思わず目を閉じたが、思っていたような衝撃はなく、まだ走り続けていた。

 おそるおそる立ち止まって、目を開く。

 日本は、紅色の蒸気機関車が停まった、プラットホームに立っていた。

Re: 【ヘタリア】【ハリーポッター】悪友島国の魔法学校生活 ( No.15 )
日時: 2018/05/15 23:46
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「わあ……ここが……」

 日本が吐息を漏らし、あたりを見渡していると、背中に何かがこつんとぶつけられた。

「じゃまやで、日本!」

「アントーニョさん!私は菊ですよ」

 振り返ると、スペインがいた。ぶつけられたのはスペインのカートのようだ。後ろには、プロイセンとフランスもいる。

「せやな。すまんすまん」

 スペインはケラケラと笑う。

「おう、新入生!来れたか!」

 背後には、日本を走らせたあの先輩が立っていた。

「はい。お陰様で、無事に」

 日本が微笑んで答える。

「じゃ、俺は友達と待ち合わせしてるから、行くな」

 そう言って、彼は立ち去ろうとするが、数歩進んだところで振り返る。

「俺はニコラス・フィリップス。グリフィンドールだ。なんかあったら、また聞けよ!」

 4人に笑顔を見せ、今度こそ彼は雑踏の中に消えていった。

「親切な人でしたねぇ」

 日本が呟く。

「さて、アーサーはどこに行ったかな?」

 フランスの言葉で、一同はぐるりと周囲を見渡した。

 辺り一面、親子で作られた人ごみ。身動きひとつとるのも大変だ。さっきのニコラスはよく動いていたなあとつくづく思わせる。

 そしてその奥に見えるのは、紅色の汽車。「ホグワーツ特急」と書かれているのが読めないこともない。

「おーい、キク、フランシス、アントーニョ、ギルベルトー!」

 汽車の方から、わずかに声が聞こえ、そちらを向く。だが、アーサーの姿は見えない。

「こっちだ、こっち!」

「あそこだ!」

 ギルベルトが汽車を指さす。正確には、汽車の窓の一つ。

 その窓から、アーサーは身を乗り出し、こちらに向かって叫んでいた。
 
 4人は、人ごみをかき分けかき分け車体に近づく。

 ようやく5人で話せる距離になったとき、イギリスは4枚の切符を取り出した。

「これがホグワーツ特急の切符だ。あそこで駅員に渡してくれ」

 イギリスが指したのは、汽車の乗り口のあたり。駅員も確かに見える。

「俺はこの辺のコンパートメントを取ってるから、早く行ってこい。あと、お前らの席をとっといてやるのはお前らがはぐれたら俺が上司に怒られるからであってつまり俺のためなんだからなそれと」

「こいつは放っておこう」

 フランスは切符を取って、イギリスに背を向ける。

「そうだな」

 残りのプロイセン、日本、スペインも最後まで話を聞かずフランスについていく。

「なんなんだよばかあ!」

 イギリスが叫ぶと、まわりにいた何人かが振り返った。

ホグワーツ特急 ( No.16 )
日時: 2018/05/20 19:25
名前: うさぎとことりの珈琲店
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

 しばらく、イギリスが取ってくれたコンパートメントの中で待っていると、汽車が動き始めた。

 最初こそ、みんな窓の外の世界に驚いたりもしていたが、なんせ田舎。変わらない草原と空の空間に飽きてきている。

 話すこともなくなり、5人のコンパートメントはしんと静まり返っている。イギリスはさっき車内販売で買ったカエルチョコレートをかじっていて、プロイセンにいたっては窓にもたれかかってすでに眠っていた。スペインも、まだ目は開いているものの、うつらうつらとしている。

「ねえ!」

そこに、明るい女の子の声が響く。

「ロングボトム先生のヒキガエル見てない?」

 コンパートメントの入口にが、息を切らし、ぼさぼさになった茶髪の少女が立っていた。あのとき、漏れ鍋でメンフクロウを抱えていた少女だ。

「えーと、見てないですが……」

「そっか、あの人、またなくしたんだって。何回目だろうなあ」

 日本が答えると、少女は腕組みして考えるようなそぶりを見せた。

「ロングボトム先生って……?」

 フランスが首をかしげる。

「ホグワーツの薬草学の先生だよ。もう90近いおじいちゃんで、私のひいひいばあちゃんの教え子だったんだって」

 少女は明るい声で答えた。しかし、プロイセンはいまだ眠ったままで、スペインもなにやら呟きながら寝返りを打っていた。

「協力してくれてありがとう!もうすぐ着くから、そこの眠ってる人も起こしてあげてね。あと、制服に着替えといたほうがいいよ!」

 少女はそう言ってコンパートメントを出た。パン、と元気よく音が鳴って、ドアが閉まる。

「うにゃ?」

 その音で、まだ完全には眠っていなかったらしいスペインが目を開けた。

「あの子って……」

 日本がぼそりと呟く。

「すっごくかわいいマドモアゼルだったね。さて、忠告に従ってこいつを起こしますかー」

 フランスはそういうと、揺れる電車の中を歩きプロイセンの前に立つ。

「おーギルちゃん起きて―!!」

 フランスはプロイセンを揺さぶった。

「むにゃあ……ヴェスト……俺様まだおやすんでるぜ〜むにゃむにゃ」

「ギル、目ぇ覚まし」

 ぱあん、と軽い音が鳴る。スペインはプロイセンの頬に思い切り平手打ちを食らわせた。

「痛っ!?ヴェスト……じゃなくてスペイン!何すんだよ!」

 ようやく意識を取り戻し、プロイセンは赤くなった頬を押さえて抗議した。

「おい、プロイセン、もうすぐホグワーツに着く。さっさと着替えろ」

 トランクから取り出したシャツを手にして、さっきまで何もしていなかったイギリスが言う。

「あい、わかったよ」

 プロイセンはトランクをイスの下から引っ張りだして言った。

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