二次創作小説(紙ほか)

艶恋短編集 「艶がーる」
日時: 2019/07/04 09:38
名前: 徒花桜

はじめまして徒花桜といいます。小説は別のサイトをおかりして書かせていただいています。
ここでは幕末の時代に基づいた話を短く区切らせて書いていきます。
話の元になるのは艶がーるという話です。
簡単に艶がーるというものの説明をしていきます。

幕末を舞台にした女性向けのゲームでカメラで写した瞬間幕末にタイムスリップしてしまいそこで様々な幕末の志士たちと出会い恋をするというものです。

ここではタイムスリップしてしまうと言う話はなしにしてただ一人の少女の恋の話を書かせていただきます。物語の主人公はお団子屋の娘になります。

その恋の相手は幕末の志士。古高俊太郎と言う人になります。
ちなみにあくまでも作者の創作になりますので細かい間違いなどあったとしてもスルーをしてください。

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Re: 艶恋短編集 「艶がーる」 ( No.38 )
日時: 2019/07/16 21:11
名前: 徒花桜

その場にいた男たちは固まった。ゆるりと皆が俺を見てきたが冷や汗まみれとなっていた。

実際は表情を変えないようにしていた。舞華を見下ろした。純粋な目と合う。

いつもと香が違うと聞き楓が動く。くんと鼻を動かした。

「確かに違います」

うんと一つ頷く。納得したかすぐに離れる。紫衣もひょっこりとでてきた。気になったか。

同じようにして匂いを確認した。

「いつもと違う」

どうやら彼女たちは鼻が聞くようだ。呆然としたまま皆をみたらいっせいに視線をそらしていく。

まいった。額に片手を当ててうなだれている。きっと女の移り香だ。

やはりこんな日に会いたいと望んだ俺がいけなかった。

「すまへん。今日はやっぱり帰ります」

店を後にしようとしたら袖をつかまれる。引き留めるため袖の端をつかんでいる。

そのかわいい仕草にきゅんとなる。

「まって・・私余計なこといってしまいましたか?」

Re: 艶恋短編集 「艶がーる」 ( No.39 )
日時: 2019/07/16 22:52
名前: 徒花桜

力なく眉を下げて困った顔に舞華はなっていた。無意識とは本当に恐ろしい。

「あんさんは何も悪うないよ。こないな日に会いたいと望んだわてがあかんのどす」

「いいえ。誰も悪くないのです。貴方の抱えているものは何とは聞きません。どうか・・・私のそばにいてください」

ははと苦笑するよりしかない。どうして俺の気持ちにきずくのだ。

そばにいて欲しいと手をはなさないでと望んでいるのは俺の方だった。

二階をかりて部屋の中で舞華は膝立ちとなり枡屋の頭を抱きこむ。

「舞華」

どうしたんや。と聞かれたが何も言わずに目を閉じてただ抱きしめ続けた。

「お願いしてもいいですか?」

「へぇ」

「このまま横になりませんか?」

膝立ちから腰を下ろして彼の頭を膝にのせた。

「重くはないですか?」

「大丈夫です」

どうか今だけはこの人にやすらぎを。さらさらと髪の毛を優しくすいていく。

やはり裏の仕事に彼は疲弊をしていたのだ。彼はただの商人ではないくらいもうわかっている。

すうすう寝息が聞こえてきた。目を覚ましたらまた一人の志士として動かなくてはならない。

Re: 艶恋短編集 「艶がーる」 ( No.40 )
日時: 2019/07/17 21:11
名前: 徒花桜

「この出会いこそ運命かと思った」【第九話】

視点はとある青年から始まった。季節は夏となっていた。風鈴が風にゆれチンリンと鳴る。

夏の暑さをしのぐため打ち水をしていた。可愛い看板娘がいた。

「舞華ちゃん」

手を上げて声をかける。桶を手にした彼女はこちらに気が付き口元をゆるませる。

・・・・。

舞華の視点。

この人は近くに住んでいて私を心配してきてくれていた。彼は野菜売りの青年だった。

名前は尚五郎という。親切だと思うが気にしなくてもいいのに。

あまり目立つのは好きではない。でも年頃なのだからといろいろ贈り物をしてくれる。

この日は何を持ってきてくれたのだろう。

「いつもすみません。ですが・・これ以上は・・・」

もらえないというのに。

「舞華ちゃんの年にはいくらあってもいいと思うよ」

おしきられてしまった。手のひらにのるのは簪。むげにはできないしどうしよう。

彼はそれだけで帰って行った。

Re: 艶恋短編集 「艶がーる」 ( No.41 )
日時: 2019/07/17 21:36
名前: 徒花桜

仕立て屋の一つの部屋。舞華と枡屋は会っていた。

夏の暑さをしのぐため窓を開けて風を入れていた。可愛い風鈴が窓に飾られていた。

それにしても京の夏は暑い。じめじめしている。手拭で汗をぬぐう。彼は涼やかな顔をしたままこちらを見てきた。

「枡屋さんどうかしたのですか?」

彼は彼女の髪にさしている簪に熱い視線を向けていただけだ。無言で睨むようにみているので気になる。

「それ・・」

というのはやはり簪だった。

「みたことないんやけど」

「尚五郎さんがくださったのです」

「うん?」

彼は首を傾げた。部屋の中はぴしりと凍る。

「えっと・・だれやって?」

聞き返された。「あ」とそうだった。枡屋さんには言っていなかった。両手をぱちんと合わせる。

「お店の近くに住んでいる野菜売りの青年です。名前は尚五郎さんというのです」

枡屋は話を聞いていた。






Re: 艶恋短編集 「艶がーる」 ( No.42 )
日時: 2019/07/18 21:36
名前: 徒花桜

きっと彼女にとって深い意味はないのだ。俺の心は荒波がたっていた。

『どういう意味なんだ?俺と会っているのに舞華は他の男から簪をもらうのか?』

笑みを崩さないようにするが動揺していた。一つ咳払いをした。気を取り直す。

「舞華はその人のことどう思うてるんや?」

彼は力なく眉を下げて困った顔をしていた。

やがて眉を吊り上げいつもは優しい手が肩を強くつかんでいた。

その荒々しい仕草に驚く。

「と、とくには」

というと脱力した。がくりと肩をつかんだままうなだれていた。

「どうかなさったのですか?」

私は目を丸くさせて聞いて見た。この時の彼の心なんて知らなかった。

『舞華。それはさすがにその男が気の毒だよ』枡屋はいいたかった。

しかしそこまで親切ではない。教えてやらない。一度だけ口付けをした。

深く角度を変えて続けていた。顔を赤くさせて息を乱していた。

「ほんま・・あんさん・・はかいらしい」

やりすぎただろう。ぐったりとよりかかっていた。華奢な腰をひきよせる。

「舞華。頼むから俺以外の男から贈り物はもらわないでほしい」

「尚五郎さんはいつも地味な格好をしている私を心配していただけだと思いますよ」

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