社会問題小説・評論板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 宇宙の中で —HANABI—
- 日時: 2009/11/15 21:20
- 名前: 秋桜 ◆AxS5kEGmew (ID: 4TjuuFmy)
初めまして、秋桜といいます。
前、この小説を書いている時、突然スレが消えてしまいました。
燃え尽きました。。。
でも、こんな駄文を読んでくださっている数少ない読者の方に対して、申し訳ないと思い、書き始めました。
前回の最終投稿の十八話から始めたいと思います。前書いていた文は、違うスレを立て、ひっそりと書いて生いきたいと思います。
一話から書いて行って、ここにURLを乗せます(スレ主は能天気なので、十七話までに一ヶ月ほど要するかと・・・)。
一話〜十七話までのURL「http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.php?mode=view&no=12926」
気が向いたら読んで見てください^^
—プロローグ—
——生まれてきた意味とは何か? 真実の生き方とは何なのか。
その問いは、大切であり、どうでもいいくだらないもの。
自分ひとりの力で大地を踏みしめ、人を振り回しても自分はブレない。
私の、唯一の友達——
- Re: 宇宙の中で —HANABI— ( No.43 )
- 日時: 2009/11/15 19:57
- 名前: ムー ◆MaiJK990/Y (ID: R3DK0PgD)
>>42いえいえ俺が馬鹿なのです
- Re: 宇宙の中で —HANABI— ( No.44 )
- 日時: 2009/11/15 21:21
- 名前: 秋桜 ◆AxS5kEGmew (ID: 4TjuuFmy)
終わった・・・やっと・・・。
終わりました! 今まですみません。
やっと1−17まで書き終えました〜!!
- Re: 宇宙の中で —HANABI— ( No.45 )
- 日時: 2009/11/16 20:51
- 名前: 秋桜 ◆AxS5kEGmew (ID: 4TjuuFmy)
第二十四話
「私は……おかしくないの?」
私の口から迸り出たものは、私の心とはかけ離れた物だった。
「何が?」
「だって、自殺未遂までしたの!」
私は三好さんの前に、リストバンドをした腕を突き出した。目の前がぼやけた。
「私は、自殺までしたの……絢香さんとは違う。私は……自分を自分で追い詰めて、それでやったの! 絢香さんみたいに強くないの!」
私の肩が震えた。膝の上で、拳を硬くする。骨の浮き出た手の甲に、熱い涙が落ちた。
「頭おかしいよね。おかしい、おかしいの! 私は、狂ってるの……」
しゃっくりが出る。嗚咽が止まらなかった。
三好さんの華奢な体が、私を包み込んだ。
「おかしくない」
三好さんは、語尾を強くした。手に、一層力が入る。
「全然おかしくない。普通」
「おかしいの。狂ってるの」
私は声を上げて泣く。頬を伝った涙が、三好さんの病院服に染みを作った。
「普通や。全く普通や」
三好さんの柔らかな手の平が、私のゴワゴワした髪を優しくなでた。
「……っふ、ああああああ、ヒッ……」
静かな空間に、私の泣き声が響いた。その泣き声がより一層私を惨めにさせ、嗚咽が大きくなった。
——なんだって、私はこんなに弱いんだ。ああ。なんだって、そんなに泣くんだ——
「あんたは正常や」
三好さんが静かにつぶやいた。
「人はな、口で言うても伝わらへんかったらな。ホンマに抜け出したかったり、本気になりたい時は、花火を上げなあかん。綾香は、自ら花火になったんや」
三好さんの声に、怒りが帯びていた。絢香さんを追い詰めた卑怯なやつらへの、静かな怒り。
——陽子たちが嫌いだ——
今、やっと分かった。今度は、自分の言葉だ。ずっと閉じ込めて、自分を傷つけ続けたこの思い。
三好さんは私から離れ、いつも付けていたイヤホンを私に差し出した。
「聞いてみぃ」
私は子供みたいに手の甲で目をこすり、イヤホンを受け取った。そっと耳にはめる。
耳に心地よく流れ込んできたのは、Mr.ChildrenのHANABIだ。でも、歌っていたのはMr.Childrenではなかった。お世辞にも、上手いとは言えない。私は思わず笑った。
「へったくそやろ」
三好さんも笑っていた。笑った方が、すごく美人だ。
「こんな歌声を、一週間に三回は聞かされるわけや」
歌っている人を、聞かなくても分かった。恥ずかしそうに、でもはっきりとした歌声。
「同じ歌ばっかりやし。録音しろしろうるさいからなぁ」
三好さんの目は、どこか遠くを見ているようだった。最後の叫ぶような声が途切れ、終わった。私は三好さんにイヤホンを返した。
「抜けださな、あかん」
三好さんは私を真っ直ぐに見る。大きくて、美しい瞳。今度は、私は目をそらさなかった。分かった、と大きく頷いた。
- Re: 宇宙の中で —HANABI— ( No.46 )
- 日時: 2009/11/16 21:07
- 名前: ムー ◆MaiJK990/Y (ID: R3DK0PgD)
おお、最新されてる!
- Re: 宇宙の中で —HANABI— ( No.47 )
- 日時: 2009/11/16 21:51
- 名前: 秋桜 ◆AxS5kEGmew (ID: 4TjuuFmy)
今までずっとご無沙汰でしたからね^^;
これから頑張らないと!