社会問題小説・評論板

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死んでしまった少女の真実【打ち切り】
日時: 2013/08/23 19:49
名前: ミム (ID: r1bonIQR)

プロローグ


「きゃあ、気持ち悪い。もうあっちいってよ〜」


その日の教室はにぎやかだった。
私にとってはそんなことでと思うけど。

ただたんにハチが教室に入っただけだ。
私はそんなハチのことがかわいそうだと思った。
まるであの子みたいだったから。

あの子は私の隣の子。
いじめられてるけど何も気にしないように自分らしく歩いているその姿が似ていると思った。
私みたいに愛想を振りまいているわけでもない。

あの子の名前は高山葉月。
私はふと葉月のほうを見た。
葉月は何もしないで悲しそうな顔をしたように見えた。


「ハチって自分のことハチって知らないんだよね。」


1人でつぶやいていた葉月に声をかけようと思ったが私にはそんな勇気などない。
いじめられたくない。

その言葉を残し葉月はこの世を去った。

あの時声をかければよかったのかなぁ…

その帰り道1本のビデオを拾った。
なぜかそのビデオに惹かれるように隠しながら持って帰り部屋の中で見てしまった。


———ジィーー


ビデオが回ると1人の少女が画面に映った。
少女は必死に何かを伝えようとしている。
口を動かしているけど何も聞こえない。
そこでビデオは終わった。

すると何かに引き寄せられるようにある場所へ向かった。

神社だ。
そこには葉月がいた。


「どうい…うこと…」


葉月はにっこり笑うとこっちに来て紙を渡した。

紙に書いてあったのは「私は生きてる。声は出ないけど…あのことおんなじ。でも1つだけ才能をもらった。人の心がわかる才能。貴方にだけは声は聞こえる。」


なぜかホッとしてしまった。

あまりしゃべったことない葉月だけどどうして私に…