社会問題小説・評論板
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- 仮面家族
- 日時: 2013/10/14 21:49
- 名前: akuma ◆CUSCskUtes (ID: Vgvn23wn)
こんにちは。
仮面家族は、ぐろくはありませんが、ドロドロしています。
荒らしはいいですよ。
楽しんでくださいね。
- Re: 仮面家族 ( No.36 )
- 日時: 2014/01/30 20:00
- 名前: s (ID: 32zLlHLc)
成程。ここまで来て分かりましたわ
偽物とかの件で犯人探しするならトリップぐらい付けろ
それと、読者に対してお節介とか言うならここで小説を書かないことですね
ノートにでも書いてればいいんでないかな
荒れてるスレがあるなら報告するのが当たり前
ネットなんだからね
それが嫌ならネットを利用しないことだ
- Re: 仮面家族 ( No.37 )
- 日時: 2014/01/30 21:13
- 名前: akuma ◆CUSCskUtes (ID: KgobaFNd)
三 弱いもの
さーて、今日は、どうやっていじめようかな…
ここは使われていない体育用具倉庫。
校舎から最も遠く離れているので、教師たちが通る心配もないし、
生徒も来ない。
もっとも、この学校で最も権力を持っている私に逆らう人なんて、
この学校にはいないけどね。
「お呼びでしょうか。瀬奈様。
どのようなことでもいたします。」
これは決まり文句。
「そうね〜。何にしましょう。ね、瀬奈様。」
取り巻きの一人 川岸哀歌だ。
彼女は、ユキを足蹴にしながら言った。
ユキの顔が苦痛にゆがんでいく。
「今回は、この跳び箱を掃除してもらいましょうか。
もちろんチリひとつない状態まで。」
今私が座っている跳び箱は、ずいぶん古い。
長年堆積したほこりで、全体が白く汚れている。
え?
座っている私は大丈夫か?
もちろん、ハンカチを敷いて座っているわよ。
ユキの顔が、さらにゆがみ引きつっていく。
「何よ、その顔は!」
ガッ と、鈍い音がしたかと思うと、
哀歌がユキの顔を蹴り上げた。
ユキが床に倒れる。
顔は、さらにゆがんだ。
「いい顔ね。今回は、掃除ではなく、
あのゴミを蹴りましょう。
ねぇ。皆さん。」
「えぇ。楽しそうですわ。」
次々と、ユキは蹴られていく。
ユキが動かなくなったら今日は終わり。
案外つまらなかったわ。
明日は、どうしてあげようかしら。
私は跳び箱の上で、細く微笑んだ。
- Re: 仮面家族 ( No.38 )
- 日時: 2014/02/02 00:29
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
突然の書き込み失礼します。副管理人1です。
【作者様へ】
一定期間経過後、No.4以降のレスはすべて削除させていただきます。
もし不都合な場合は、お手数で恐縮ですが総合掲示板⇒管理人連絡掲示板内の「質問・ご意見スレッド」もしくは「削除依頼スレッド」までお知らせください。
以上、よろしくお願いします。
- Re: 仮面家族 ( No.39 )
- 日時: 2014/02/02 13:47
- 名前: akuma ◆CUSCskUtes (ID: KgobaFNd)
>>38副管理人様。
削除し頂いても構いません。
更新に支障がなければどうぞ。
- Re: 仮面家族 ( No.40 )
- 日時: 2014/02/02 21:21
- 名前: akuma ◆CUSCskUtes (ID: KgobaFNd)
4 仮面家族の食卓
食事の時間
一日の中で一番嫌いな夕食の時間。
「どうだ。学校のほうは。」
お父様の決まり文句。
「えぇ。成績も一位ですし、
お父様のおかげで、自由に過ごせていますわ。」
『自由』には、いろいろな意味をかけた。
そう。色々な。
「今日も、隆之は、いないのか。」
隆之というのは、私の弟。
名門中学校の一年生。
一番最初に話したとおりのボンクラ。
きっと、今日もどこかで、女の人と楽しんでいるんでしょうね。
「きっと、勉強に勤しんでいて、夕食に遅れているんでしょう。」
嘘だと、父はきっとわかっている。
でも、嘘をつき続けねばならない。
家でも、外でも。
素直で、怖くて、聡明で、腹黒い
そんな美郷ちゃんを演じなければならないなんて。
ばかげてる。
「康司は?」
カンニングをしているお兄様。
今日は、きっと万引きでもしているのだろう。
「図書館に用があるといっていましたわ。」
「そうか。
真由美。俺はこれから用がある。
しばらく家を空けるぞ。」
きっと、浮気相手のところか、
政治家に賄賂でも渡しにいくのだろう。
バカみたい。
みんな、泥にまみれて真っ黒なのに。
必死に、天使にも勝るような輝きを求めている。
そんなことしても無駄なのに。
だから、私はいじめる。
こんな私に育てた家族を恨みながら。
あのユキも、できの悪いユキも、
親から愛されている。
学校では、あんなにいじめているのに、
朝来ると、曇った目に、少し輝きが見える。
だからいじめる。
愛なんで、愛なんて、薄っぺらいただの言葉だ。
憎い憎いもう真っ黒で、光も届かないところにいるのは私。
どうして
どうして?