社会問題小説・評論板
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- 冷たい手
- 日時: 2009/01/27 19:28
- 名前: 蒼嵐 (ID: FCLyGM6a)
クリックどうも有難う御座います^^*
シリアス・ダークからやって参りました
蒼嵐と云う者です。
社会問題系で書くのは初めてですが、
頑張りたいと思います!
若くして母になってしまった
ひとりの少女をえがこうと思います。
*登場人物*
新井 優華
(あらい ゆうか)
※話が進むにつれて増えてゆきます
- Re: 冷たい手 ( No.88 )
- 日時: 2010/07/11 08:28
- 名前: 紅翠 ◆aeqBHN6isk (ID: yjS9W/Zh)
- プロフ: 名前の読みはコウスイです。
また来ちゃいました……
そうですね、耐えられないですね。
私が優華だったら……いやまず援助交際しないと思いますけど。
でも耐えられないですね。
麻倉キター!!
待ってました!
校長とどんな関係ですか貴方!
やっばい超続き気になります……
あ〜あ良いなあ神は。
それではお邪魔しました!
P.S 私の小説にコメありがとうございました。
- Re: 冷たい手 ( No.89 )
- 日時: 2010/07/12 17:38
- 名前: 蒼嵐 (ID: YVEEUR14)
→紅翆さん
いらっしゃいませ^^*
二度も来てくれるなんて
なんて優しい方!
続きはいまだ考え中であります…
最近どうもスランプなもので…
でも、
読んでくださる方のために
出来るだけ早く更新できるよう努めます!
- Re: 冷たい手 ( No.90 )
- 日時: 2010/07/15 19:14
- 名前: 蒼嵐 (ID: YVEEUR14)
私は縁の金網に張りついてその方を見る。
並んで歩く麻倉透と校長は校内へ入って行った。
私はどうしよう、とその場でもたついたが、
間もなくドアをばんと開き階段を駆け降りた。
見失ってしまった。
どこを探してもいない。
おまけに授業が終わったようで廊下に人が増えてきた。
学年の階から離れて校長室の前を通った時だった。
「———、——————」
私はとっさに壁に顔を向けた。
それが聞き覚えのある声だったからだ。
そっと窓から部屋の中を見てみる。
そこには校長と談笑する麻倉透がいた。
声は聞こえるものの話の内容までは聞き取れない。
少しの間その様子を見つめていると、
麻倉透が部屋から出るようなそぶりを見せたので、
私は急いですぐ傍の教員用玄関から外へ出た。
駐車場まで回ってスクーターの後ろに隠れていると、
間もなく麻倉透が遠隔ロックで車を解錠する姿が見えた。
でも、その瞬間、
「…………」
「…………っ」
視線がぶつかった。
麻倉透は一瞬その場で立ち止まったが、
何も見なかったという風に手に持った鍵をしまい
私の前を通り過ぎた。
ぎゅうっと胸が熱くなった。
何、今の。心が痛い。
泣きそうな気持なのに涙は出なかった。
私は携帯電話を開いて着信履歴から選んで電話をかけた。
「ショウゴ、今から会いたい……っ」
誰でもよかった。
誰かこの気持ちを紛らわせてほしかった。
- Re: 冷たい手 ( No.91 )
- 日時: 2010/07/19 22:48
- 名前: 蒼嵐 (ID: YVEEUR14)
「お前から会いたがるなんて初めてじゃね?かはは」
煙草の煙を口からもらしながらショウゴは笑って見せた。
ここはとある雑居ビルの中の一室。
私はその中の落書きだらけのソファーに腰をおろしている。
ここはショウゴ達がたまり場にしているらしい。
今は私とショウゴの二人だけだった。
「あんな必死な声しちゃってさ。そんなに俺に会いたかったのか」
何も答えないでいると、
ショウゴが私の隣に腰掛けて煙草をにじり消し、
ぐいっと肩を抱いてきた。
唇が触れ合うやいなや強引に入り込んでくる舌。
ショウゴの舌のピアスが私の舌の上で転がった。
「…………かっわいくねぇ」
私の目をきつく睨むショウゴ。
「お前ホントに可愛くねぇよな。笑わねぇし、ほとんど何もしゃべんねぇし」
その節くれ立った大きな手で私の頬に触れた。
「笑えよ」
そんなこと言われても困る。
楽しくもない、嬉しくもないのにそんなことできない。
私は首を横に振ってショウゴの手を払った。
「…………あっそ」
つまらなそうに二本目の煙草をふかした。
「今日は襲ったりしないのね」
続く沈黙。それを破って、
相手の出方を窺うように独り言のように呟いてみた。
ショウゴは少し怪訝そうな顔をした。
「あぁ?んだよ、シてほしいのかよ?」
「…………別に」
つっけんどんに答えるとまたショウゴは煙を吹きだした。
「あのさぁ、」
「…………?」
「アサクラトオルってあのスーツのヤツか?」
「えっ、なんで名前……」
「お前さぁこないだ泣きながら何度も言ってたじゃん。あ、自分じゃわかんねェか。寝言で言ってたんだよ。アサクラトオル、アサクラトオルって」
「……うそ」
「捨てられても好きなんだな。意外と一途だな、お前」
そんなこと覚えちゃいない。
そんな弱い部分、よりによってこいつに見られるとは思わなかった。
それよりも、無意識のうちにあの男の名を呼んでいたことが心を締めてならなかった。
「好き、なんかじゃない」
「ふぅん」
ショウゴは目線を前に向けたまま、
私の頭を優しくなでた。
らしくない行動の意味がわからなくて、
私はごろんとソファーに寝転がった。
- Re: 冷たい手 ( No.92 )
- 日時: 2010/07/19 23:07
- 名前: 霞夜 ◆MQOpFj.OVc (ID: 0ymtCtKT)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel4/index.cgi?mode=view&no=14364
はじめまして、霞夜と申します。
一気に読んでしまいましたw
蒼嵐さんの文章には、
不思議な魅力があるような気がします。
人をひきつけるような
きらきらした何かがあると思うのです。
テーマも斬新でいいなと思いました。
最後に、小説を書く者同士
お互い頑張りましょう♪
ひっそりと応援していますよ(*´ω`*)
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