社会問題小説・評論板
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- 罪と罰と嘘 〜約束〜
- 日時: 2009/10/12 20:19
- 名前: 美桜 (ID: .MCs8sIl)
プロローグ。。。
一つの言葉 一つの嘘 一つの罪
それだけだった。 全てひとつだけ。
ただ、それには 数えられないほどの罰がついてきた。
今更 償えるはずはない だから
ただ落ちてゆく 暗く深い 闇の中
貴方を掴んだ 必死にしがみついた
「嫌だ、嫌、お願い、ねえ、助けて」
泣き声が木霊する。 貴方は見下す様な冷たい目であたしを見た
「お前はそうやっていつも、都合のいい時だけ、俺を頼るんだよな。」
「嫌、いや 死にたくない。早く助けて」
「お前も俺のこと、どうでもいいと思ってんだろ?
俺もお前のこと、はっきり言ってどーでもいいから。
消えて」
振りほどかれた手は 冷たかった
ああ・・・落ちてゆく 誰も気づいてくれない
貴方のその、冷たい目はあたしの脳裏からこびりついて
消えない。
傷 どんな傷より痛い、そう傷になる
この先には、何が待ってるのかな
優しい未来じゃないことは、もう確かだけど
貴方と結ばれることも、もうない。
幸せはこの先一つもないかもしれない。
想像するほど辛くなる 思考を止めた。
- Re: 罪と罰と嘘 コメお願いします(^_-)-☆ ( No.12 )
- 日時: 2009/09/27 21:43
- 名前: 美桜 (ID: lJWT90W0)
第四話
「今日はね、産地直産のズワイガニなんだけど・・・みんな、口に合うかしら?」
シーン・・・・・・・・・
重い空気を入れ替えようとして母が発したことばだったが、逆に静まり返ってしまった。
「お母様!美味しいですよ〜」
空気を察した、お手伝いさんが、カニの中身を取り出しながら言った。
妹はケータイをいじってる。
変な話、妹はヤンキー?とか不良。
公立の中学3年
成績は優秀、 だけど、不良らしい(笑)
道反れちゃったみたい。
親は、さすがに動揺して、驚いていたけど
あたしはそうでもない。むしろ、羨ましいくらいだ
自由に、何も考えないで、好きなことしかしないで
生きられるから。
心配事もないし、気楽でいいと思う。
父は、帰ってこない。 母は気付いてないけど、
浮気してるんだよ(笑)
使用人は全員知ってると思うけど
母は自分のことさえ満足にやらないから
お嬢様育ちだから・・・・・
実際、あたしも母の子供じゃないし
妹もだけど。
要するに あたしは養子っていうわけだ。
- Re: 罪と罰と嘘 コメお願いします(^_-)-☆ ( No.13 )
- 日時: 2009/10/07 17:15
- 名前: 香織 ◆nm53MU7uSk (ID: 9udQ5X2q)
凄く面白いです!
頑張って下さいね^^ノシ
- Re: 罪と罰と嘘 コメお願いします(^_-)-☆ ( No.14 )
- 日時: 2009/10/07 17:28
- 名前: 美桜 (ID: .MCs8sIl)
おお!!!
コメ、久しぶりだあああ
ありがとう!!!
- Re: 罪と罰と嘘 〜約束〜 ( No.15 )
- 日時: 2009/10/12 20:32
- 名前: 美桜*ミサ* (ID: .MCs8sIl)
第五話
「お父様、帰ってきませんね・・・」
使用人が口を開く。
「・・・勉強」 「えっ?」
「勉強するから、もう行くね」
「えっ、でもお父様に今日の報告、なさらないの?」
「今度。」 「そう・・・・・」
温度のない会話。 もう何年も前からこうだ。
違和感はない。これが当たり前。
エレベーターのボタンを連打した。
一刻も早くこの場から離れたい。
ここにいると、色々気使わなくちゃいけないし
疲れる。
防音効果が効きすぎてる・・・・・
物音ひとつないこの空間。
・・・・・ん???
微かに聞こえる・・・・・ 物音・・・???
どうやらこの、三階でしてるようだ。
三階は、妹の部屋だ。
何かが壊れてる・・・・・音
引き裂かれる・・・・・音???
冷静になって、音のする扉へ歩いて行った。
「美奏?!!!!」
- Re: 罪と罰と嘘 〜約束〜 ( No.16 )
- 日時: 2009/10/13 20:18
- 名前: 美桜*ミサ* (ID: .MCs8sIl)
第六話
「美奏・・・・・」
立ち尽くすしかなかった。
「美奏、何してるの?」
「・・・・何も?_・・・」
「今、何か吸ってたよね?」
「タバコだっつーの」
「シンナーでしょ」
「違うっつーの・・・何言ってんだよ、出て行けよ」
焦ってる美奏。 馬鹿だな、嘘下手すぎ・・・
「親に言っちゃうよ」
「言ったら殺す!ぶっ殺すこの野郎!!!!!!」
シンナーのせいで頭が狂ってる。
近くにあった家具を手当たり次第投げかかってくる
「死ね死ね死ね死ね!!!!!!!!」
その瞬間、あたしの頭からは真っ赤に染まる・・・
血が流れてた。
「何本気で受けてんだよ!避けろよ!」
「あたしは、別に死んでもいいから。」