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生徒会の日常。【BL】
日時: 2011/09/06 19:20
名前: 空羽 (ID: l8Wvg9Qa)

 この名前では2作目です。前は違う種の小説書いてました。
でも小説大好きなので更新も続けて頑張っていきたいと思います。

【登場人物】
野咲 夕夏(のざき ゆうか)男
 几帳面。やる事はきちんとやる派。

星蘭 稚亜(せいらん ちあ)男
 頭はいいが、あまり勉強しない。

平沢 武宇(ひらさわ むう)男
 頼れる人。だけど急な事には弱い。

久保田 曽雨(くぼた そう)男
 不真面目だけど天才。料理ができない。

 最初のうちはこのメンバーで頑張りたいと思います。
更新は少しづつやっていきたいと思います!

Re: 生徒会の日常。【BL】夕夏side ( No.1 )
日時: 2011/09/07 16:24
名前: 空羽 (ID: l8Wvg9Qa)

「ふわぁ…」
僕は眠くて思わずあくびをしてしまった。
高校の入学式。校長先生の話が長くてイラついていた。
「夕夏!」
隣で稚亜が小声で僕を呼んでくる。
「何ですか」
 癖でついつい敬語を使ってしまう。同級生に。
「もうすぐ終わるよな、入学式。」
気がつけば11時40分。もう10分も長引いている。
「多分…」
「次は、生徒会長の話です」
コホン…
3年生徒会長がマイクに向かう。
「久保田曽雨です。やはり…この学校って男子校にしたほうが…」
いきなり何言い出してんのー!?
 ちなみにこの学校は男子・女子の割合は7:3の共学である。
この後、生徒会長は長々と話し続け、気づけば12時10分。
「それでは、終わりたいと思います」
次からはもっと早く終わってください。


 新しい教室。1学年のクラスは5組まである。
クラスの表を見てきて分かった事は僕と稚亜が同じクラスだって事。
「あ、稚亜同じクラスだったんですか」
気づいたように稚亜は手を振ってくる。
「夕夏も!?よっしゃ。ラッキーだな!」
近くに寄ってくると僕に笑いかけた。
…隣の席っていうのも悪くはないかもしれない。
 星蘭稚亜とは小学生からの知り合いである。家は金持ちだし。
頭良いし。
ガラッと先生が入ってきた。男の先生か。
「えー、このクラスの中から生徒会に入りたい人」
クラスが静まり返った。だよな、あんな生徒会長の居るところには入りたくないか。
「「はい」」
 僕と稚亜がほぼ同時で手を挙げる。
「じゃあ二人で決定だな」
 先生は黒板に書き込んでいく。何故滅多に勉強しない稚亜が手を挙げたのか。
僕には分からなかった。

Re: 生徒会の日常。【BL】武宇side ( No.2 )
日時: 2011/09/09 19:54
名前: 空羽 (ID: l8Wvg9Qa)

高校2年。今日は1年が入学してきた。
「曽雨ー、1年生徒会入ってこないと思いますよ?」
生徒会室窓際に座っていた会長がこちらを向く。
「それはそれでいいじゃん?」
会長は不真面目である。頭はいいのに。でも—…
「ちょっと武宇こっち来て?」
会長は手招きでソファに俺を呼ぶ。
「何ですか…ッ!」
いきなり押し倒してきた。
「武宇君、ちょっと静かにしててね?」
驚きが隠せなかった。本当、何なんだろう…。
「はああぁッ!?」
その時—
ガラッ
生徒会室のドアが開いた。
「…ッ!?」
俺はドア向こうにいる2人の男子生徒を見た。
「え…何やってるんですか、此処生徒会室ですよ」
多分1年だ。
でも年下がコレを見てどう思っただろうか。
ソファの上には押し倒されている先輩と押している先輩、みたいな。
「…ゴメン。そういうわけじゃないんだけど。」
理由を俺は話し始めた。

「改めまして、1年2組の野咲夕夏です」
…女子?第一印象はそんな感じだった。
夕夏は小さくお辞儀をすると近くにある椅子に座った。
「えー、星蘭稚亜です、1年2組」
前髪をピンで留めた男子。
「…夕夏は女子?」
一応聞いてみた。
「なッ…え、そう見えます…か?」
顔が真っ赤だった。
「先輩、夕夏は名前、女っぽいですけど、一応男子ですけど?あ、後
いちいち先輩、っていうのも何なんで武宇って呼びますね」
そうなのか…。仕草も女子っぽ感じがしたからてっきり…
っていうか後輩なのに呼び捨て!?ま、いいか
「…これからよろしく」
そういって全員は一度解散した。

Re: 生徒会の日常。【BL】稚亜side ( No.3 )
日時: 2011/09/12 17:20
名前: 空羽 (ID: l8Wvg9Qa)

放課後。昼休みと同じように生徒会室のドアを開けた。
…またやってるよ、先輩達。
「先輩、後輩来てるんスけど」
声かけとこ。
「…ッ!?」
武宇が驚いてこちらを見る。
上半身裸…。マジ何してるんだろう…
「あ、稚亜来てたんだ★」
曽雨先輩がこちらを振り向く。

「いっやぁ、ゴメンゴメン…。俺さ、武宇君大好きだからさ」
武宇、赤面。
「…ッ、会長?」
殺気立ってますよ、武宇先輩。
ガラッ
「遅れてすいませんッ、ハァ…ハァ…」
走ってきたようだ。息継ぎがうまくできてない。
すると、夕夏は俺の近くに来た。
「…、べ、別に稚亜探してて遅れたワケじゃない…ですからッ」
顔真っ赤。まぁ、そういうトコが可愛いんだけど。
実を言うと俺は小学校の頃からずっと好きだった。
だから夕夏と同じ高校に入った。
でもいきなり、こんな事。
言ったら怒るかなぁ。

先輩達は1時間もするとそのまま帰っていった。
つまり、生徒会室には2人だけ。
気まずい…。
「もう帰ります?稚亜ぁ」
鼻血出ます。本当、その甘えた声やめろー…
「…ぁ」
ポタッ…ポタッ…
本当に鼻血が出てきた。
「…!?ちょ、稚亜鼻血出てますよ」
いきなり鼻にティッシュを押し付けられた。

すぐに出血は止まった。
でも、心配してくれるのが嬉しかった。
大好きなのに。何で。でも言ったら嫌われる。そんな事。
分かってた。のに—。
「……ッ」

殴られた。やっぱ、そうなのかなぁ…。
夕夏が俺の事、好きなわけないし。
そのまま夕夏は廊下へ走っていった。

Re: 生徒会の日常。【BL】夕夏side ( No.4 )
日時: 2011/09/13 17:58
名前: 空羽 (ID: l8Wvg9Qa)

「ハァ…ッハァ…」
いきなり抱きつかれた。でも急に飛び出してきた僕も悪い。
悪気なんか、ないのに。
ガラッ…
「…………さっきは、ゴメン」
いつもは明るい稚亜が暗く話しかけてきた。
自業自得だよな…
ガバッ
無理やりこちらを向かせた。
「ゴメン…ッ謝るから怒んないで…」
傷つけたのかな…。
「…あのさ、思ったんだけど夕夏って俺の事好きじゃないっしょ?」
真面目な顔で聞いてくる。
「好きだよ」
友達として、だよな、うん
「違う。そんなんじゃなくて。」
でも、稚亜は子供の頃から親友で—、ずっと…。
「…どういう意味」
聞いてみた。返ってくる言葉はやっぱり…


「友達、とかじゃなくて」


心臓、止まるかと思った。
「俺さ、小学校で夕夏が転校してきて一目ぼれだったんだよね」
そんな事、一回も聞いてない。
「…つき合って?」

友達としか、思ってなかった。のに—。
「…考えてみます」
ぐいッ
「今、考えて。答えないと俺、一生夕夏の事無視し続けるよ?」
そんなの…嫌だ。でも…
「………………好きです」
考えた結果がコレだ。
「やっぱりな!」
稚亜は笑った。


—————
最終回オチなし。
短編っていう事で短くしてみました。
えー、生徒会長ちょっとしか出てこなかった…。
どうなったんだろ…。
という事でこの小説は最終回でしたっ!ありがとうございました。


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