BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 目眩アンブレラ【カゲプロ】
- 日時: 2014/02/01 10:28
- 名前: 日陰 (ID: d.3c/y7H)
初めて小説投稿する日陰(ヒカゲ)と申します!!
まずはこの小説を読むにあたっての注意を↓
・BLも含みます。
・R18もあります。
・カゲプロをメインに、オリキャラが出てきます。また、ほとんどオリジナルストーリーのものもございます。
=あまり原作沿いではない
・UP速度が亀以下です。
・文才?ないですよそんなもの
・セト・クロハ贔屓気味
・少しシリアスかも??
・何気に続き物です。
ここまで見て、「全然OKっすよ!」「そんなの気にしないよ〜w」っていう神様のみご覧ください。
- Re: 目眩アンブレラ【カゲプロ】 ( No.11 )
- 日時: 2014/02/03 23:45
- 名前: 日陰 (ID: d.3c/y7H)
つづき
*
えっと、…まず、聞いても良いかな?
…この扉の、107ってなんですか?
ってか、そもそも、なんでこんな怪しいんですか??
「大丈夫!中はふつ〜のアジトだからww」
猫目くんはフォローしたつもりかもしれないけど…
「うん、…アジトってこと自体、普通じゃないよね。」
「あ、やっぱりユイくんもちょっと不安?でもお兄ちゃんとエネちゃんもいるし、大丈夫だから一回入ろう?」
モモちゃんのナイスフォローがあり、ぼくはしぶしぶ中に入った。
「…おじゃましま〜す…」
アジトの中は、「あからさまにアジト」な感じが出ていて、それはどうやら団長の趣味らしい。
あんまりこういう感じのムードは得意じゃないんだけど…
一つのドアを開けると、
「おかえり〜……って人?!!?!」
白くてもこもこした人がすごいスピードでソファーの後ろに隠れていった。
「あ、マリーちゃん、この人はね、」
するとモモちゃんはそのもこもこに近づいて、何か話してるみたいだった。
…ぼく、もしかしてこのもこもこさんに嫌われてる?
なんて少し不安だったけど、
「…わ……私…マリー……よろしく……!…」
もじもじしながらそのマリーさんは言うので、人見知りってやつか、と納得した。
「あ〜、おかえり、」
「おかえりなさ〜い!!」
そんな声がして、見慣れた人がドアから出てきた。
「あ、シンくん、エネちゃん!」
ぼくはそんな風に、久しぶりだね、と言う。
「ユイさん!!お久しぶりです!!」
「久しぶりゅぃ……久しぶり」
シンくんは見事に噛んだね。さすが。
エネちゃんは相変わらず「さすがご主人!コミュ力のなさは最高ですね!」なんて言ってる。
「あとは他に…3人いるが今はこれだけだ。
あ、遅くなったが俺は団長のキドだ」
団長はそんな風に自己紹介する。
「で、僕がカノ」
猫目のカノくんはそれに続いて言った。
〜♪〜
ふいに、ぼくのスマホから発信音が鳴った。
見てみると、兄さんからで…
…嫌な予感しかしない。
そう思いつつも、いったんみんなのいるところから離れて、一応電話に出ておいた。
「もしもし?」
『ユイ!!いまどこですか?』
…やっぱり、出かけてから結構立つしね…
「いや、今友達の友達の家にいるんだけど…」
なんかややこしい日本語になっちゃったし…
『とか言いながら、変なアジトに連れてかれて勧誘とかされてませんよね?』
…勧誘されてないけど、ほぼ図星なのは何で?
「いやいや、大丈夫だよ、だってシンくんとエネちゃんだっているし」
『…本題に戻りますけど、今どこですか?』
あ〜…振り出しに戻った…
だから兄さんは心配性すぎなんだよ…
「あ、お久しぶりです晴兎さん!」
「ちょ…エネちゃん!!」
そこに突然エネちゃんがぼくのスマホに入ってきて、
「いまからここまでの地図送りますから来てください!」
とかぶっ飛んだことを言い出す。
…いいの?
って視線を団長に送ると、団長は苦笑いしながらも、
「ユイの兄貴なんだろ?だったらいいぞ」
と小声で言う。
もう電話は切られちゃったし、ぼくはあきらめて兄さん、晴兎が来るのを待った。
*
つづく
- Re: 目眩アンブレラ【カゲプロ】 ( No.12 )
- 日時: 2014/02/05 17:43
- 名前: 時雨 (ID: eVWzcu6j)
来れなくてゴメンなさい!
スゴイですね...僕に文才わけてくだs((殴
ゴホンっ....頑張ってくださいね、続き楽しみにしてます^^
- Re: 目眩アンブレラ【カゲプロ】 ( No.13 )
- 日時: 2014/02/05 22:23
- 名前: 日陰 (ID: d.3c/y7H)
<時雨さん
文才なんて…日陰に分けるほどの文才ありませんよ…
つづき書きますね!
(単純なのでほめるとやる気が出るタイプです)
タメOKなので気軽に話しかけてください
- Re: 目眩アンブレラ【カゲプロ】 ( No.14 )
- 日時: 2014/02/05 23:50
- 名前: 日陰 (ID: 6saKl71G)
つづきです
人数が増えたので会話文「」の前に名前をつけますね。
*
晴兎「無事でしたか?!ユイ!!」
いや、全然平気だからね?!とぼくは心の中から突っ込んで、勢いでアジトまで来てしまった兄さんに少し呆れた。
ユイ「で、兄さん、今日大学の補習あったんじゃ…?」
ぼくは思い出してそう聞くと、
晴兎「適当に理由つけて抜けてきました☆」
…☆って…
いや、兄さんの心配性にもほどがある。
ユイ「ほら、みんなよさそうな人だから大丈夫だって」
ぼくがそう兄さんをなだめようとした所で、
カノ「で、ユイ君はメカクシ団に入るんだよね?」
…カノくんが余計なことを…
晴兎「ほら!なんですかそのメカクシダンって!!」
はぁ…兄さんにもこの『力』のこと話さなきゃな…
あんまり心配はかけたくないけど…
ユイ「ほら、兄さん、覚えてる?『あいつ』が死んだときのこと。」
思い出したくないことを自分で言うのは目の奥が熱くなって嫌だけど。
晴兎「…いきなり、なんですか?」
ユイ「あのとき、ぼくは力をもらったんだ。ちょっと見てて」
ぼくはそう言って持っていたボールを勢いよく上に投げた。
そして、あの時を思い出す。
今度は、ゆっくり。
ぼくの所に落ちてくるはずのボールは、途中で軌道を変え、ゆっくりになり、反対側にいる兄さんの手に乗った。
ユイ「分かった?これがぼくの『能力』…『目を落とす』力、とでも言おうかな…まぁ、浮かせたもの、浮いているものを自由に落としたり、逆に…」
ぼくはそこまで言って、兄さんの手の上のボールに意識を集中させた。
ゆっくりと浮く、ボールは、今度はさっきの軌道の逆をたどって、ぼくの手の上に乗った。
ユイ「こんな風に、浮かせることもできる」
ぼくはそう言葉をつづけた。
ユイ「でさ、こんな突飛な能力、誰にも知られたくないじゃん?だから兄さんにも黙ってたんだ…ごめん。
でも、このメカクシ団の人たちの中には、ぼくと同じような『能力』持ってる人がいるみたいだから…」
晴兎「…そうだったんですか…」
マリ「あの…話してるとこ悪いんだけど…名前…まだ…」
マリーさんのそんな声でぼくは自分の紹介がまだだったのを思い出す。
ユイ「ああ!忘れてた…!
えっと、ぼくは葉月遊糸。ユイ、って読んでくれていいよ」
晴兎「ユイの兄の晴兎です」
そして、団長たちのことを知らない兄さんには軽く説明をしておいた。
キド「じゃあ、ユイはメカクシ団NO.10ってことでいいな。
ハルトは?仲間になるか?」
晴兎「俺は大学の補習とか結構あるんでたまに来ることにします」
そうしてぼくは『メカクシ団NO.10 ユイ』となったわけだ。
ここから、ぼくも『突飛な夏』に入るなんて思いもしなかったけど…
それからぼくらは、団長たちの能力を聞いたり、マリーさんはメデューサだってことを知ったり、後からやってきたヒビヤくんとコノハくん、セトくんと話したり…
アジトはもう部屋がないみたいで、ぼくと兄さんが泊まるのは無理っぽいので、夕方に、家に帰ることにした。
歩いてみると、案外アジトとぼくの家は近くて、気軽に来れそうで安心した。
晴兎「ユイ…大丈夫なんですか?」
帰る途中、兄さんが突然そんな風に聞いてきた。
何が大丈夫か、…なんて、聞かなくても分かってる。
ユイ「大丈夫…じゃないけど、『あいつ』はもう戻ってこないってことは分かってる。でも、メカクシ団のみんなといると、『あいつ』と『アヤノ』も戻ってくる気がするんだ…」
ぼくらを照らす炎天下に、夕焼け小焼けのサイレンはただ鳴り響いていた。
*
つづく
・次回は、時雨さんのリクエストで、
晴兎×シンタロー【R18激甘】です!
- Re: 目眩アンブレラ【カゲプロ】 ( No.15 )
- 日時: 2014/02/13 19:59
- 名前: 日陰 (ID: hmBsuoTZ)
遅くなりましたが、時雨さんのリクエストで、
晴兎×シンタロー【R18激甘】です。
*
ハルト「おじゃまします」
そんなふうに俺は言って、「メカクシ団」の扉を開きました。
シン「…晴兎さん、こんにちは」
シンタローは、俺の2つ下の後輩で、まぁ、敬語を使って話すのも、当然、なんですが…
ハルト「シンタロー、俺のこと、『ハルト』って読んでいいんですよ?敬語もいりませんし」
敬語を使ってる俺が言うのもなんですが、俺は敬語で話されるのは嫌なんですよ。
シン「…そうか?…じゃあ、…ハルト、」
少し赤くなってそういうシンタローに、
…かわいい…
なんて思ってしまったのは言うまでもありません。
ハルト「…そういえば、他の皆さんはいないんですか?」
珍しく、今日は来ないといった遊糸をはじめ、他の人たちもいないことに気付いた俺はシンタローに聞くと、
シン「…ああ、モモはユイに勉強教えてもらいに行ったみたいだし、エネはキドとカノと任務だ。マリーはセトと出かけた。(リア充爆せ!)コノハとヒビヤも今日は来ないみたいだ」
(かっこ)の中が丸聞こえだったのはさておき、
今、シンタローと2人っきり、ですよね?
襲っていいですk(←
…だって、
さっきから無駄にかわいいんですよ?
シン「ってことで、今日は暇になっちまうな」
ハルト「いいえ、暇にはさせませんよ?」
俺はシンタローをゆっくりソファーに押し倒しました。
シン「…っ?晴兎、さん?」
赤くなって、俺を見上げるシンタロー…
理性を壊すつもりですよね?
ハルト「敬語は、だめだろ?」
理性を手放した俺は、シンタローにそう言って、唇を近付けた。
*
つづく
なんか全然甘くない…