BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

メガネを外した1日【w.r.w.r.d】
日時: 2019/07/04 23:15
名前: びっくり箱


全然BLじゃ無いです。ならここに書くなという話なんですが…

作者が総統推しなのでそれが若干反映されているかもです。

口調もぐちゃぐちゃです。何か問題があれば速攻で削除します。

それでも良いよと言う方は是非読んでいただければと…

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Re: メガネを外した1日【w.r.w.r.d】 ( No.1 )
日時: 2019/07/06 19:33
名前: びっくり箱

ジリリリ…と喧しい音を立てて、目覚まし時計が震えた…と、感じる。実際には俺の部屋からではなくその一個右下の部屋に住んでいる者の目覚まし時計だが。

「…………眠い。」

今は1月。寒さもあるだろうが、珍しく寝起きが悪い。今日は特に用もないので二度寝しようかと思ったが、生憎、俺は二度寝すると起きれなくなってしまう。朝御飯を逃すのだけは避けたい。

この組織では、朝ごはんだけは全員揃って食べようというとあるメンバーからの提案により、トントンが寝坊する奴を毎朝起こしに行く事になっている。しかし今日はトントンが居ないのだ。なんでも用事があるんだとか。ここで起きないと、ゾムの食害が発動されてしまう。幾ら一緒に食べられなかったとしても、あれはあんまりだと思う。メンバーの各部屋と食堂に必ず一瓶は胃薬が置いてあるのは、99%あの脅威の所為だ。

「………………起きるか。」

ああ、眠い。それにしても眠い。何故だ。昨日徹夜する勢いでhoiやってたのがダメだったのだろうか。ふとベットから立ち上がった時、あまりの眠気にふらついてしまった。ハッとして机に手をついた。かなり凄い勢いで。何故が手を握りしめて。

パキン…

「…あっ…」

嫌な音がした。発生源を辿ってみれば、そこにあったのは自身が毎日使う生活必需品の一つ…そう、メガネであった。しまった。コンタクトなんて持っていない上に、予備のメガネは無い。辛うじて部屋の物は見えるが、正直腕を精一杯伸ばして持った本の文字が読めなかった。非常にまずい。敵から狙われていたとしても、これでは分からない。

『……あー、あー…皆さーん、朝ですよ〜』

この声は…ロボロか。…あ、そうか、単純に…そう思いながら、俺は通信機を手にした。そうして、全員へ声が届くようにしてから、マイクをオンにする。

『こちらグルッペン。…唐突で悪いが、誰か予備のメガネ持ってないか?』

『え、どうしたん?』

『手をついた拍子に折ってしまった。』

『はえ〜グルちゃんでもそんな事あるんやなぁ』

「も」ってなんや大先生。彼奴は自分のメガネを寝ぼけて叩き潰す事があるのか。そんな事を考えていると、メンバー1声がデカイ彼奴の声が聞こえてきた。

『あ、じゃあ俺の使うか?!』

…正直鼓膜が破れるかと思ったゾ、コネシマよ。そう言えば、彼奴はたまにメガネを掛けていたっけ。なら頼もうかと言う前に、今度はシャオロンが怒鳴った。…耳が痛い…

『朝から喧しいねんこのチワワ!』

『あぁん?!やんのかゴルァ!』

『マジでうるさいめう……グルッペン、鬱先生の借りれば?』

『ええけど度めっちゃキツイで?』

『……いやもうこの際誰のでも良い。誰か持って来てくれ。』

『じゃあシッマ持って行っ…いった!うわお前ら何してん?!ちょ、ヤバイヤバイ誰か助けてぇ!』

『あーあー…』

『朝から内ゲバとか元気すぎるめう〜』

『ちょ、マジで誰か!だから痛いって!シャオちゃんなんで流れ弾ピンポイントで僕に当ててくるん?!』

『日頃の行いやなぁ』

『えぇ?!僕めっちゃお利口さんやで?!』

『自分でお利口さんとか言うなきしょい』

『ああんシャオちゃんそんな事言わんといて!』

『うわきっしょ』

何処でやっているのかはわからないが、何か投げ飛ばしたのか、どれともぶつけたのか、バリンだのガシャンだのバキバキだの物が壊れる音が酷い。流石の俺でも呆れた。

『……………………もう良い裸眼で食堂に行く。…コネシマ達は…まあ良いだろう。ゾム、彼奴らへの食害を許可しよう。』

「マジで?!やったあ!感謝するでグルさん!」

何故か天井から声が聞こえたと思うと、人影がザッと降りてきた。正直全く気配が無かった。いや、神出鬼没の彼が声を発さなかった時点で天井裏に居るのだろうなとは思っていたが。どうやらゾムの声が発信機まで微妙に届いたらしく、大先生が軽く悲鳴をあげていた。そんな中で、冷静にひとらんが言う。

『…あ、ゾムそこに居るのね。じゃあグルッペンと一緒に来てもらえる?無いとは思うけど、階段落ちちゃったりしたら大変だから。』

『了解〜』

一先ず身支度を整えて、顔を洗ったりなんなりしていると、外に居るであろう脅威から声を掛けられた。

「グル氏いっつもメガネやから、今日一日コンタクトにしてみたらどうや?で、そのまま街まで遊びに行かん?服装変えたり髪型変えたりして。敵国にバレないっちゅうのもあるけど、気分転換には丁度ええんやない?」

…成る程。確かにそれは楽しそうだ。それに、欲しかったアレとかアレとか、食べたかったスイーツとか、行ってみたかった彼処とか…

「…良い考えだな!よし、護衛を何人かつけて街まで行こう!」

街へ行ったら何をしようか?久々にエーミールの所へ訪ねてみようか?偶には博物館や美術館に行くのもいいかもしれない。海でも良いな…そんな風に考えていると、ゾムが声を上げた。

「あ、じ、じゃあ、俺も行きたい!久々に誰かと出掛けたい!」

そういえば、最近のゾムは忙しく、碌に休暇を取っていなかった気がする。今日仕事がある奴は特に居ないが、しかしそれぞれに用事はあるだろう。そんな訳で、護衛は2、3人くらいで良いかと思っていたのだが、ゾムが居るなら一人でも良いかもしれない。まあコネシマあたりに声を掛ければ二つ返事で了承するのだろうが。

「なら、ゾムも服装やら髪型やら変えて行こう。偶には国民の流行りに乗るのも悪くはない。」

ちょっとした敵国へのサプライズとして、カラーコンタクトでも良いかもしれない。髪型と服装を変えたら、きっと俺とは分かるまい。自然と緩んで来た頬を少しつまんでからドアを開けた。その途中で一回転びかけたのは仕方ないと思う。だから、そんなに笑うことは無いだろうゾム!
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「あ、やっと来た。おはよう、グルッペン、ゾム。」

「おはよう。…あの三人は?」

「色々壊してたから、マンちゃんが請求書作りまくってる。」

「全く…因みに何処で喧嘩していたんだ?」

「階段上がってすぐのオスマンの部屋付近だよ。大ちゃんが突き落とされたってさっき泣いて戻ってきた。」

「?戻ってきた、とは?」

「ああ、さっき俺が行かせたんだよ。あんまりにも五月蝿いから止めてきてって。」

流石外道。大先生の犠牲は忘れないゾ…と言うか彼奴のタフさには驚かされる。今も部屋の隅でメソメソしている大先生をチラと見てから俺は席に着いた。

「ああそうだ。ロボロ、少し頼みたいことが…」

「ん、何?…え、度入りのカラコン?まあ、あるっちゃあるだろうけど…何に使うん?」

「…まあ、頼んだゾ。頂きます。」

「いただきまーす」

「え、ちょ、答えてよ!」

どうやら請求書を全て作り終えたらしいオスマンも漸く席に着いた。どうやらスイーツを潰されたらしい。相当怒っていた。いつものJKどこ行った。

「まったく…新作で高かったのに…朝から並び直してもらうめう。」

「結局シッマ達って今何処におるん?」

「多分まだ居ると思うよ。ストッパーが今日は居ないから。後でグルッペン行って来てもらってもいい?」

「ああ、良いぞ。」

「待って待って、皆んな食べるのはやない?」

目を擦りながらやって来たのは大先生だった。相変わらず立ち直るのも早い。しかしどうやら膝のあたりをぶつけたらしい。頬には擦り傷があり、少し血がにじんでいた。指で拭ってやれば、少し驚いたように目を開いたが、ありがとぉ、と言う。彼も席に着いた。朝は眠気もあるだろうが、基本的にあのワンコ達以外は皆んな穏やかなのだ。ゆるゆると、静かな時間は過ぎていく。そうこうしているうちに、俺はさっさと食事を終わらせて席を立った。

「ご馳走様。今日も美味かったゾ、ひとらん。」

「うん、ありがとね。」

ひとらんは心底嬉しそうに微笑んでいた。彼の作る料理はどうやら東方の某島国のものらしいが、あっさりとしていて朝食には丁度いい。正月に出されたおせち料理とやらもなかなか美味だった。味が独特で面白い彼の国の料理は、お菓子も美味しいのでかなり気に入っている。

「…もしもし。あ、届いた?…うん、うん。じゃあグルッペンの部屋の前置いといて。…グルッペン、カラコン届いたらしい。」

「そうか、有難うロボロ。済まないがゾム、コネシマあたりに声を掛けて来てくれ。ついでに喧嘩も…な。大方どちらかが引っかかるだろう。」

「はいよ〜。じゃグル氏は準備しといて。」

「……どこ行くめう?」

「いや、別に大した用は無いんだがな。少し変装して街にでも行こうかと。…折角なら皆んなで行きたいところだが、目立つと面倒やし、何より予定があるだろう?」

「あー…だからカラコンか…」

「…ん〜まあ、そうね。動物の世話もしなきゃいけないし。」

「一緒には行けないけど…変装するなら手伝うめう!あ、あとあそこの店の新作のスイーツ買って来て欲しい。」

「助かる。正直どんな格好が普通なのか俺はよく分からんからな…スイーツか、良いだろう、買ってこよう。」

「そうと決まれば早速準備するめう〜」

「えぇ…もしかして書類終わってないのって僕だけなん?」

「もしかしなくても大先生のだけだよ。少なくとも一昨日までくらいの書類はみんな終わってる。」

「あぁ…折角の休日がぁ…」
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「お〜やっとるやっとる。」

二階の階段を登りきったところで、二人はまだ喧嘩していた。床は穴が開いているし、壁は崩れかけているし、窓ガラスは割れているし、どういう訳かカラスが窓際で気絶しているし。ええなあ、俺も混ざりたい!

「なんやねん大体お前はいっつもいっつも喧嘩ばっか売りやがって!あぁ?!不人気のくせに調子乗ってんとちゃうぞ!」

「不人気言うなこの騒音糞男!無線で話すときぐらい声落としたらええやん!なんであんな大声で話すん?!アホちゃうか!鼓膜破れるわ!」

「喧しい!つーか声落としてるやんけ!」

「声落としてあれなん?!世界騒音大会でギネス記録とれるわそんなん!200ヘルツぐらいあるんとちゃうん?!」

「あんだとごるぁ!俺だったら余裕で一位とったるがな!」

はっ、危ない危ない。ついつい楽しそうやなぁとか思いながら眺めてしまった。折角久々にグル氏と出掛けられるんや。ぼーっとしてる場合やない!

「シッマ〜シャオロン〜…」

「つーかお前の目覚まし時計なんなん?隣の部屋まで響いてくるとかなんなん?」

「うるせえお前の声よりデカくないわ!」

「いやデカイやろ!流石に右斜め上の部屋までは響かへんで!」

「…はあ?!何それ初耳なんやけど!」

「グルッペンが偶にそれで目覚めるって言うとったで!」

あ、駄目やなこれ聞こえてへんわ。…まあそれはそれでいいか。あの二人、トン氏に怒られるんやろうなぁ。そう思いながらくるりとかかとを返そうとすると、グルッペンと鉢合わせた。グルッペンはヒョイっと後方の二人を覗いた。なんだか、その仕草がやけに子供っぽい。成る程、メガネがないとこうも印象変わるもんなんやな。

「あ、グル氏。…なんか二人とも話し聞いてないんや。なんとかしてくれます?」

「ふむ。なあ、二人とも、街へ遊びに行かないか?…おい、聞いて…わぎゃっ」

「なんやねんグルッペン!今こいつと…あ。」

「なんやグル氏…あ。」

グル氏は如何にも不機嫌ですと言わんばかりに二人を睨んだ。手で受け止めていたようだったが、彼の方向へ飛んで行ったのは花瓶だった。手は額にぶつかっていたし、当然中の花は散ってしまったし、服にかからなかったものの、手袋はビシャビシャだった。大きく溜息を吐きながらグルッペンは手袋を絞った。そこで漸く頭が冷えたらしく、申し訳無さそうに二人はグル氏に謝った。

「あ…ごめんグルさん。」

「すまんなあグルッペン…」

「まったく…はあ。一先ず、ここを片付けよう。それと、一緒に街へ行かないか?久々に、どうや?」

Yesやろうなぁと思いながら、俺は崩れた壁のレンガを積み上げ始める。さあどう返される?

「勿論行くで!な、シャオロン!」

「おう!よっしゃ、久々にグルッペンと出掛けられる!」

予想通りのその答えを聞いて、俺は少しだけ肩を落とした。このナイフが凄いとか、あの銃が格好良いとか、色々二人で話したいこともあったのに。まあ、あいつらがいてもそれはそれで面白いから別に良いけれども。すると、そんな様子に気付いたのか、グルッペンは小さく笑いながら、

「まあ、今夜な。」

と小さく言った。思わず顔を思い切り上げてしまったのは仕方がないと思う。シッマがビクついていた。なんや、面白い反応するわあ彼奴。

「にしても、なんやグルッペンその格好。」

コネシマが言った。今のグルッペンが着ているものは、赤のセーターに黒のズボン、その上に動き易そうな、フード付きのカーキ色のコートであった。シンプル且つ暖かそうで、しかしモコモコしているわけではない。元が細い分、とてもバランスがいい。どう見ても、いつもの軍服ではないし、はたまたフォーマルなスーツでもないが似合う。靴は黒と白のスニーカーであった。金髪はそのままだが、いつも左目を隠している前髪は真ん中で分けられており、目は燃えるようなあの深い赤ではなく、穏やかで、コネシマに似た空色であった。耳には黒い十字のピアスが付けられていた。なんと言うか、全体的に凄い格好良い。

「変か?」

「いや変では…寧ろ似合いすぎてて違和感が無いのが違和感というか…」

「マフラーつけてもええかも知れんな!」

「うおーカッコええなあグルッペン!よっしゃ、俺も着替えてくるわ!」

「まあ待て、お前とシャオロンは先ず朝食を取ってこい。俺がここを片付けよう。…代わりに、今日は全部奢ってもらうからな。」

さて、俺も着替えてこよう。嬉々として食堂へ向かおうとしていた二人はピタッと体を止めてから、声を揃えて言った。

「「勿論です寧ろ払わせてください…」」
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「よし、こんなもんやな!」

満足そうにオスマンは言った。おお、と、思わず声を漏らす。俺の格好は、緑のシャツの上に茶色のベスト。流石に寒いのでコートは着るけど、巻かれたマフラーはとても暖かかった。ズボンはやはり黒。そして俺は短めのブーツだ。ざんばらだった髪の毛は少し切られており、綺麗に結ばれていた。俺は無難に黒のカラコンらしい。

「おーなかなかええやんゾム!」

「めっちゃ偉そうやんな…」

相変わらずうるさいシッマの格好は、青のシャツに黒のズボン、そして赤のベルト。シンプルで暗めの色だが、羽織られたコートは白で、なんだか妙に落ち着いて見える。もともと背が高い上に、顔面偏差値が114514なのもあって妙に絵になる。髪はいつもよりも落ち着いていた。カラコンは意外な事に緑。落ち着きに拍車をかける深い緑であった。

「いやーシャオさんはむずかった…」

「どういう意味や…」

ぶつぶつ何か言うシャオロンの格好は、いつもとはちがい、藍色のズボンに決して目立たないが暗いわけではない灰色のシャツ、上にはやはりカーキ色でフード付きのコートを着ていた。どうやらグル氏とお揃いらしい。ニット帽はそのまま、色は黒であった。カラコンはどうやら落ち着いた紫であった。逆に目立ちそうやな…

「…あ、系統合わせるの忘れてためう。」

…だよなぁ。まあ、ええやろ。

「まあ良いだろう。ありがとな、オスマン!さあ、準備も整ったことだしさっさと行こう!」

「なんか…グルッペンメガネないと更にイケメンやな!美形に拍車がかかってるわ!」

「顔面偏差値114514に言われてもおもんないで。」

「ぶっはww」

真顔で言い放ったシャオさんに、グルッペンが吹き出していた。ほんま、賑やかやなあ。本当は二人で話したい事もいっぱいあったけど、四人でも、二人の時とはまた別の楽しさがある。それに、夜にまた話は聞いてくれるみたいやし。きっと、明日は書類地獄だ。でも、今だけは刹那主義で。

「よっしゃ、行こう!」

そう言いながら、俺たちは寒い寒い外へと踏み出した。いつの間にか、雪が降り始めていた。これから煌めくであろう銀世界の街灯に想いを馳せながら、また今日も歩く。グルッペンのメガネから始まった少しイレギュラーな1日は、まだ始まったばかりだ。

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