BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

再投稿【w.r.w.r.d】
日時: 2020/02/07 23:18
名前: びっくり箱
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12691

誠に勝手ながらこの度小説を削除しました。

やはり色々な方の目につく場所で団体様の名前を出すという行為は、

例え伏せ字だとしても不適切且つマナー違反であると判断した次第です。

目を通していただいていた方々には大変申し訳無いと思っております。

失礼致しました。

ただし、定期的にあげては消してあげては消してを繰り返すと思います。

晒しや団体様に迷惑をかける行為等は絶対にお止め下さい。

内容的にはBL要素はかなり薄いです。

リクエストがあれば相談掲示板のびっくり箱へどうぞ。

内容としては

・R指定のつかないもの ・二人以上のメンバーが出てくること

・夢小説、オリキャラ以外

を書かせていただきます。

ガッツリCPが見たい!という方は内容を考慮した上で投稿させていただきます。

長文失礼致しました。

Page:1



Re: 再投稿【w.r.w.r.d】 ( No.2 )
日時: 2020/02/11 00:31
名前: びっくり箱

こんにちは。びっくり箱です。

今書こうと思っているネタがあるのですが、いかんせん主人公が決まっておりません。

どなたか、w.r.w.r.d.メンバーの中で、この方を主人公にしてほしい、という希望がありましたら、当小説、もしくは相談掲示板のびっくり箱の方で教えていただければと思います。

週一再投稿が厳しくなってまいりましたがご了承下さい。

Snowdrop【w.r.w.r.d】 ( No.3 )
日時: 2020/02/11 00:34
名前: びっくり箱

『Snowdrop』

ただ、本当にソレに出会ったのは偶然であったのだと今では思う。
あの時の俺は、運命だなんて大した自惚れをしていたに違いない。
けれど、あながち間違えでもないソレは、驚く程自然にインプットした。
きっかけは、確実にあの人。

そして、あの日の事件以来、俺の人生は酷く明るく、汚れたものになった。
______________________________________________________________________________

「花束を一つ、作って欲しいのだが。」

その客は、花屋では滅多に見かけない人種だった。
格好からして、浮浪者でも無職でもなさそうだし、かといって、仕事帰りの国民には到底思えない。
思わず固まってまじまじと見つめてしまっていたが、はっとして笑顔で返す。

「誰に渡すんで?」

「……古い友人だ。中々会えないものでな。…今日が最後なんだ。」

「ふーん…因みに訳を聞いても?」

「………………永遠の別れなんだ。…いや…元々出会ってもいないようなものだが。」

訳ありか。
厄介な客が来たと、失礼ながらそう思ってしまう。
まあ、会いたいだとかもう一度だとか、そんな花言葉は良くあるから作りやすいっちゃ作りやすいけど。
永遠の別れ?それではまるで、今日死ぬかのような台詞だ。
…いやまあそれしか無いだろうけど。何の花を使おうか。何色にしようか。
様々なアイデアが浮かんでくるが、どれもパッとしない。

「ああそうだ。」

今思いついたかの様に、彼はパッと顔をこちらに寄越した。
なんでしょう、と首を傾げてみせる。

「スノードロップを使ってくれないか?」

「は」

何を言っているんだこいつは。
確かに、望みだとかそういうライトな花言葉もあるが、基本的にスノードロップは良い印象を持たない。
…聡明そうなこの人なら、尚更。
これは、聞かなければいけないだろうと思い、言葉を発した。

「………あんた…意味分かって言ってるんか?」

「無論。私は彼奴の死を望んでいるのだ。…本人もきっとそうだからな。」

「なんや、あんたの友人さん、自殺志願者かなんかなん?」

「ある意味そうかもな。」

顔色も変えずに淡々と言い切る客に、背筋が凍った。
巫山戯て口から吐き出した言葉が、肯定されるだなんて思ってもいなかった。
ここまで話して、亡き父に言われた言葉が思い出された。

『客の素性は知るもんじゃない。』

あれは、こういう意味だったのか。
確かに、接客する上でのマナーがなっていないからと言うのもそうだが、多分、そういう言う意味で言ったのでは無いと実感する。

「………なんか、素性探るような真似してすまんかったなあ。仕事はきっちりやらせてもらうんで。」

「いや良いんだ。俺の名は、グルッペン・フューラー。電話番号は…」

期限と最低限の情報だけ伝えて、客は去っていった。
父から継いだこの店だが、繁盛はしているものの、どうにも退屈だ。
花の美しさは物心ついたときから知っていたし、この職だって、望んで就いたものだというのに。
性に合う合わない以前に、なんとなく向いていないのではないかと薄々気づいてはいる。
そんな事よりも、自分は単純にこの店が大好き且つ大切である為、手放すつもりは一切ないが。
母との約束を果たすためにも、俺は花を作り続ける。

その約束が、永遠に果たされるものではないのだと知っていても。
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「……おい、まだ生きてるか?」

返事はない。分かりきっていた事だ。
頭のてっぺんから脚の先まで、包帯でぐるぐる巻きにされた此奴は、有って無いような細い息を繰り返している。
脳が正常に機能しているかも分からない此奴は、未だ、訳の分からない苦しみにもがいているのだ。
嗚呼、早く楽にしてあげたい。しかし、それをする術を俺は持っていない。
何度も何度も、鋏やらナイフやらでその心臓を突こうとした。
それでも、俺の手が此奴殺すことは許されなかった。
これが赤の他人の心臓ならば、喉笛ならば、一瞬でただの肉塊に変えることだって簡単だったと言うのに。
少しの悔しさと苛立ち、そして残念さを、紅茶とともに腹に入れる。
ふと、テレビが伝えるニュースが目に入った。

『__今日未明、××地区で30代男性の死体が発見されました。喉をなんらかの刃物で切りつけられ、失血死したと見られています。』

殺人だ。
碌な証拠も情報も見ていないが、直感でそう感じる。
ブツンと音を立てて、テレビが切れた。
異常な事ではあるが、さほど気に留めず、くるりと踵を返す。
嗚呼。誰か、彼を殺してはくれないだろうか。
______________________________________________________________________________

「あ、フューラーさん。花束できとるで。」

「ふむ。見せてもらえるか?」

「……本当はこんな花束作りとうなかったんやけどなあ…」

苦笑しながら、花束を差し出した。
花束そのものは、皮肉にも最近では一番と言えるほど出来が良かった。
目の前の彼は花を受け取ると、すうと香りを吸い込んだ。
良い匂いだな、と言われる。
その割には、随分と訝しげな表情だが。

「…なんか、問題あります?」

「ああ、いや…これを作ったのは貴方なのか?」

「そうやけど。あ、萎れてた?」

「そういうのでは無い。出来栄えは最高なのだが…どうにも匂いがな。」

「匂い?…ちょっと見せてくれへん?」

一旦返してもらい、すん、と息を吸い込む。…普通だ。
特におかしいところは無いと思うのだが。

「…これが分からないのか?」

「や…分からへんな。普通やない?」

「……少しいいか?」

そう問われ、腕を取られる。何をするつもりだろう。
急に恐ろしくなったが、良いと答える。
すうと、腕の匂いを嗅がれた。何と無く、息がかかった為か、擽ったい気持ちになる。
顔が離されると、ギュッと手を握られた。
彼の手は、確かに温度を持ってたが、白く、細く、およそ人間の物とは思えない程奇麗であった。
その手に若干どきりとしつつ、狼狽を悟られぬように聞く。

「どうやった?」

「…………花束と、同じ匂いがした。」

それだけ言うと、彼は手を離した。離れた温度を少しだけ残念に思う。
客の真意が分からないまま、一瞬の沈黙が空気に充満した。
俺の手は、どんな匂いがした?花から、どんな匂いがした?
尋ねたいのを充分に堪えて、改めて花を渡す。

「………どんな匂いかは知らんけど、ほい。…もし問題があるんやったら作り直すけど、どうします?」

「いや、それは結構だ。…代わりと言ってはなんだが………今晩、家に泊めては貰えないだろうか。一つ、匂いに関して心当たりがあるんだ。」

「なんや、そんなんでええの?喜んで泊めるで。友人が少ないからなぁ、家に人を招くなんて久しぶりやわ。服は貸すから、ちょっと待っといてくれへん?そろそろ店閉めな。」

態とらしく言葉を紡いではいるが、匂いに心当たり?
いよいよ自分の腕から、そして花から、どんな匂いがしたのかが気になってきた。
店を閉め、彼を連れて近くのファミレスに行き、夕食を済ませてから家路につく。
道には街灯もなく、時たま暗い水溜りがパシャパシャと音を立てるばかりだ。
そんな中で、彼が声をかけた。

「……本当に良かったのか?」

「ん?」

「や、いきなり泊めてくれだなんて、正直聞き入れて貰えるとは思っていなかったからな。」

「ああ、ええよ。碌に晩飯も用意せんで、すまんかったなあ。それに、俺からどんな匂いがしたか、確かめたかったのは俺もやから。」

家に着いてから、先に風呂に入っていてくれとだけ伝え、来客用の布団を引っ張り出す。
流石に来客用のベットは無いから、自分は床で寝ようと決め、ベットのメイキングを始める。
少しだけ片付け、それが終わると、タイミング良く彼が上がってきた。

「先に寝ててええからな。」

そうとだけ伝えて、自身も風呂に入る。長めの髪を下ろし、適当に水を出す。

「……ん?」

ふと、嫌な臭いが鼻についた。生臭いような、錆びたような臭い。
変だ。いつもは気にならないのに。

「…………あれ、なんで、俺、この臭い…」

気にならない。つまり、それは、普段からもこの臭いがしているということ。
何故、今になってこの臭いが気になったのだろうか。
何処かで嗅いだような臭いだ。それも、つい最近。
なんやったっけな、だなんて思いながら、シャワーを止めてタオルで水分を拭い始める。
部屋着に着替えてドライヤーをコンセントに繋ぐと、ふと、鏡に映った自分の姿が目に入った。
何処もおかしくない。いつもと同じ俺だ。
しかし、それでいて、違和感だけははっきりと感じた。

「何が…変やった?」

今日の俺は少しおかしい。
多分、体調が優れないだけだと自分に言い聞かせて、ベッドへ向かう。
寝室に入ると、彼は何かを眺めていた。

「フューラーさん?まだ寝てなかったんか。」

「グルッペンで良い。…これは、貴方の母か?」

そう言って、グルッペンは視線を動かした。
その先にあるのは、失き母の写真であった。
決まって暗い顔と声で俺に話しかけてきた彼女は、とても正常と思えるような人間では無かった。
それでも、確かにあの人は自分を愛し、育ててくれた。
何があって病んでしまったのか、父は、そんな彼女をどうして直そうとしなかったのか。
今でも疑問に思っている。答えを持つ二人は、目の前に現れることは二度とないが。

「そうやけど。」

「…………見覚えがあるな。貴方の母は、どんな職に就いていたんだ?」

「母さんは……何してたんやろな。そういや、俺も知らんわ。父さんが花屋やっていたことは確かなんやけど。…嗚呼、でも…」

滅多に、あの人は家に帰って来なかった。
何をしているのか、本当に母なのかも怪しい彼女。

「俺の母さん、絶対に俺と会ったこと父さんには言わないんや。父さんも、母さんのことなんか知らんみたいに過ごしててなあ。…二人が揃って俺と会った事なんて無かったんとちゃう?」

「それは妙だな。離婚していたわけではないのだろう?」

「おん。…と言うか、父さんも父さんで、俺の父親やったんか怪しいからな。」

「…家の事情が相当暗そうだな……ところで。」

暗闇で、彼の目が赤く光った。
まるで悪魔のような目だ。その目が、気味が悪い位に綺麗に細められる。
ゾクゾクと何かが体の中を通っていった。

「相当夜目が利くようだな。…まるで普段から暗闇にいるみたいだ。」

「は、え?」

図星。
心当たりは全くないのに、何故かそう思ってしまう。
しがない花屋でしかない筈の俺は、確かにこの暗さでも彼の動作が手に取るように分かった。

「風呂場。異様な臭いが鼻につかなかったか?」

「………ついたなあ。」

「あれ、俺の臭いだ。」

ヒュッと息を呑んだ。
こんな綺麗な人から、なんであんな臭いがするのだろうか。
すれ違った時だって、近付いた時だって、彼からはあんな臭いしなかったというのに。
ここで漸く、初見の際の人種の謎が分かった気がする。
グルッペン・フューラー。彼は、どうやら一般人とは程遠い位置に与する人間らしい。
細められた目が、少しずつ形を取り戻していった。

「あの花束。そして貴方の腕。俺と同じ臭いがした。…てっきりとぼけているだけなのかと思ったが…まさか無自覚とは。」

「………………何が言いたいんや。」

「改めて自己紹介をしよう。俺はグルッペン・フューラー。…総統だ。」

ポカンとした顔で、俺は彼を見つめた。
総統。総統…そうとう。ソウトウ。
マジかよ。この人から出ていた異様な雰囲気は、それ故だったのか。

「そして。……最近の連続殺人の犯人…それが、貴方だ。…ゾムーク。」

「……は?なんやて?俺が殺人犯?」

ふざけた事をと少し怒りが湧いた。
それに反するかのように、俺の口角はみるみるうちに上がっていった。

「お前は夢遊病か何かを患っているのか?それとも、元々そういう才能を持ち合わせているだけか……」

「訳わからんこと言わんといてや。俺は一般市民やで?」

「俺の血を見て瞳孔を開かせているやつがそれを言うか?随分と面白い冗談だな。」

言葉とは裏腹に、彼はニコリともしていなかった。
透き通っているくせに、やけに重たい言葉だ。触れられたくない部分を的確についてくる。

「……………でも、俺は…」

分からない。俺は夜な夜な、何をしていたのだろうか。
どうして血を見るとこんなにも体がゾクゾクするのだろうか。
握りしめた拳から血が垂れた。痛みすらも興奮剤にしかならない。
欲望のままに、俺は近くにあった鋏を握った。
グルッペンは、ただただ静かにこちらを見据えていた。

「………フ、ハハ、ただの、しがない、花屋やで?」

「……………………………スノードロップを渡すはずだった友人がな。昨日死んだんだ。」

ピタリと、動きを止められた。物理的にではなく、精神的に。

「俺の願いも、彼奴の願いも叶った。………貴方の約束も、俺が花束を彼女の墓に添えれば、果たされる。」

何故、何故つい先程までただの一般客であった彼が、俺の約束を知っているのだろうか。
約束が、あの人との約束が、果たされたと。それは、つまり…

「…………母さん…生きてたんやな…」

ありがとう。
そう思いながら、俺は緑のパーカーと、総統と共に家を出た。
葬式もあげられずに、彼女の死体は焼かれ、地中に埋められた。
良いのだ。あの人は、出来るだけひっそり死にたいと言っていたから。
花屋は、内部をもう滅茶苦茶に荒らした。強盗にあったように見せる為だ。
持ってきた唯一の花は、スノードロップ一輪。
あとは全て、真っ赤に染めて枯らしてしまった。
______________________________________________________________________________

「ゾム。」

「おーグル氏。どうしたん?」

戦火に呑まれた他国を遠くから眺めながら、彼は言った。

「花束を、作って欲しい。」

ふと、唐突に母との約束が思い出された。

『私が生きている限り、貴方は花を作り続けなければいけない。私が死んだその時は…』

「ええよ。何本欲しい?」

命(はな)を摘み歩く俺は、今でもれっきとした花屋である。

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