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- 私が変わったものは【ごちうさ二次創作】
- 日時: 2019/08/14 20:46
- 名前: 白雪菫 (ID: mXDJajPZ)
この板でははじめまして(小説書くこと自体初めて)、ですね。白雪菫といいます。
このお話は「ご注文はうさぎですか?」の二次創作小説、リゼ主人公で、百合有りです。
(ココリゼです。苦手な方はプラウザバック推奨します)
続くかは人気と作者のモチベ次第で、作者は文力が皆無に近いですが、それでも良い方のみ、進んでください。
*時間軸はリゼが高3の冬こと、原作7巻前です。が、アニメ勢の方でも大丈夫だと思います。たぶん
- Re: 私が変わったものは【ごちうさ二次創作】 ( No.1 )
- 日時: 2019/08/14 21:09
- 名前: 白雪菫 (ID: mXDJajPZ)
「チノちゃん、もふもふしちゃうよ!」
「こ、ココアさんっ、仕事してください」
ある冬のラビットハウス。
私、天々座理世はここ、ラビットハウスでバイトをしているのだが、大学受験に向けて勉強等をしている為、バイトに来ている日数が減ってしまっている。
今日のバイトだって、なんだかんだで数日ぶりだ。
現在、客の居ない店内ではいつものようにココアがチノにスキンシップを図っている。
でも、なんだか前とは違うような。言葉にはし難い違和感を感じた。
なんというか、ココアが少し遠慮してる気がする。理由はチノが高校受験があるからだろうが、私はそれだけじゃない気がしてならない。
「リゼさん」
不意に、背後から私の名が呼ばれる。
私は慌てて振り返ると、私の背後にはいつの間にかチノがいた。
「誰かと思ったらチノか。びっくりしたよ」
「す、すみません......それと、大丈夫ですか?リゼさん、何か悩んでいる様に見えたので。悩み事があれば私でよければ相談に乗りますので」
チノが心配そうに私を見つめる。
自ら相談に乗る、か。......変わったな、チノは。
人見知りも減った気がするし、ココアが来る前とは大違いだ。
もしや、ココアとチノのスキンシップに違和感を覚えたのはチノの変化のせいだろうが?
どちらにしろ、チノが良い方向に変わっているのは良い事だ。同じ場所で働く者として、友人として喜ばしい。
でも、私自身はまるで変わってない様に感じる。
相変わらず、ココアみたいに普通の女の子らしくない。いや、ココアも少し変わった部分があるけどな。
「リゼさん......?」
チノの呼び声で私は我に返る。
「だ、大丈夫だ。心配してくれてありがとう」
「ど、どういたしまして。無理しないでください」
「ああ」
私がそう短く返すと、チノは少し心配そうにカウンターの方へ戻った。
そして、その日の夕方。
「今日もお疲れ様です」
「リゼちゃん、またね!」
バイトが終わり、チノとココアの二人に見送られながら、私はラビットハウスを後にした。
- Re: 私が変わったものは【ごちうさ二次創作】 ( No.2 )
- 日時: 2019/08/19 08:41
- 名前: 白雪菫 (ID: HWQyDP4e)
帰宅後の自宅にて。
「なぁ、ワイルドギース......私は昔と変わったのだろうか?」
私はベッドの上で仰向けになって寝転がり、うさぎのぬいぐるみに問いかける。だが、相手はぬいぐるみ。当然、返答等なく、沈黙が訪れる。
その沈黙を破ったのは、携帯電話の、メールが来たことを知らせる着信音だった。
音に気づき、携帯電話を開く。メールの送り主はココアだった。
『リゼちゃん、チノちゃんから聞いたけど、
悩んでるって本当?
本当なら私達がいつでも相談に乗るよ!』
そんな、たった三行の文章だった。
チノの前では強がって、「大丈夫」と返したが、聞いてもらったが、聞いてもらった方がいいのだろうか?
でも、ココアの事だからポジティブな回答が返ってくる予感しかしないし、私の悩みは「自分は昔と変わったのか」という、くだらない悩みだ。わざわざ、ココアに相談に乗ってもらうまでじゃないよな......
考えが纏まらずに、メールの返信が出来ないでいると、またココアからメールが届いた。
『今からリゼちゃん家に特攻するね!』
「おい」
ツッコミどころだらけのこの文章に、私はつい声を出してしまう。
だか、このメールには続きがあった。
『急にごめんね。リゼちゃんの悩みが気になるのもあるけど、私からリゼちゃんに相談したい事があるんだ。今からでも大丈夫かな......?』
珍しい。そう思った。
ココアから私に相談事なんて。
わざわざ私の家に来るのだから、他の人には言えない、大事な事なのだろうか。
ならば、年上の者として、友人として話を聞いてやらないといけないな。
携帯電話で、『大丈夫だぞ』と、文章を打ち、ココアへ送信する。
あとは、ココアが来るまで準備をするとしよう。
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