BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 金持ち同級生達が私の事が大好きすぎる
- 日時: 2025/02/20 21:07
- 名前: なちゅ (ID: LcXgyYSV)
登場人物紹介
永瀬 律(ながせ りつ)
虹野 遥奈(にじの はるな)
祁答院 真(きどういん まこと)
柊 藍里(ひいらぎ あいり)
皇 未来(すめらぎ みらい)
早乙女 茜(さおとめ あかね)
西園寺 蕾亜(さいおんじ らいあ)
律目線です。GLで総受けです。
- Re: 金持ち同級生達が私の事が大好きすぎる ( No.1 )
- 日時: 2025/02/26 16:58
- 名前: なちゅ (ID: BMYgR5ns)
No.1
ここは有名人の子供から大手企業の跡取りまで、たくさんのいわゆる〝金持ち〟が通っている名門学園である。
そんな中、親の意思でこの名門学園に通う事になってしまった一般人それが私、永瀬律だ。良かったことは一般人だからいじめられるということがなかったこと。しかし、なぜか逆に気に入られてしまったのだ……。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、あちこちからしゃべり声が聞こえてくる。大きく伸びをして机の上を片付けていると後ろから誰かに抱きつかれた。
「わ!?、誰?」
「私だよ~、びっくりした?」
にししと笑うのは虹野遥奈。世界的に有名な写真家―虹野春高(にじの はるたか)の一人娘で、運動神経抜群の明るい子だ。
「りつぴーはいつも大げさだなー」
「りつぴーって呼ぶのやめてよ、恥ずかしい」
「えー、可愛いじゃんりつぴー!」
後ろからぎゅーーとはぐしてくる遥奈に苦笑していると、急に声を出して走りだした。
「まこまこーーー!」
あわてて廊下に飛び出していく遥奈を追いかけると、そこにはふわりとした髪をなびかせる女の子が立っていた。
「あれ?遥奈と律じゃないの」
彼女は祁答院真。祁答院グループの娘で次期跡取り。この学園で一番を争うお金持ちだ。
見た目は可愛くて女の子らしいのだが……
「こら!遥奈急に飛び出してきたら危ないでしょ!」
性格はスパダリのイケメンなのだ。
「律もごめんね。」
そう言って頭をなでられた。温かくて落ち着くようなさわり方だな。
「いいなー!私もりつぴーの事なでなでしたい!」
そしていつの間にか二人になでられる不思議な絵になってしまった。
「そういえば……、そろそろ部活の時間じゃない?」
「「あっ!」」
大変だ。先生に怒られてしまう。急いで教室に戻った。
- Re: 金持ち同級生達が私の事が大好きすぎる ( No.2 )
- 日時: 2025/07/26 23:14
- 名前: なちゅ (ID: RnONI8ST)
No.2
涼しい風が吹き、髪を揺らしていく。
あれから部活に行き、今一段落ついた所だ。
垂れてくる汗を拭いながら水を飲んでいると、熱い視線を感じた。
「どうしたの?、茜?」
そこにいたのは、早乙女茜だった。
茜は早乙女グループの子供で、しっかりした面もあるが、じつはノリがいいお調子者なのだ。
「いや、顔がいいなと……」
「はぁ?何言って……」
「りつぴーは知らないかもしれないけど」
茜がニヤリと笑う。
「あなた、結構可愛いよ」
男の子みたいなかっこいい声で褒められ、キュンとしてしまう。そうだった。茜はさらっと心臓に悪いことを言う奴だったな。
久しぶりのドキドキにむずむずしていると、
「茜はかっこいいね。」
と後ろから声がする。この声は…
「藍里……」
薄く微笑む柊藍里が立っていた。藍里は柊商業の長女で、友達の中で一番私に執着心がない子だ。
でも何気に私の中で唯一気になる相手という感じだ。
「藍里は冷静でかっこいいね!」
隣で万円の笑みなのは、藍里の姉妹会社の子供である皇未来だった。藍里とは一番と言っていいほど仲良く、誰にでも優しい性格で人気者だ。
私は少しモヤモヤする心を抑え、みんなに笑顔を向ける。
「ちょっとー?みんなそんなに余裕あるの?」
「いいなーー!あたしもお話まーぜーて!」
真と遥奈も来て、話始めた。
私こんな金持ちに囲まれていいんだろうか……そういつもより一層そう思った。
- Re: 金持ち同級生達が私の事が大好きすぎる ( No.3 )
- 日時: 2025/08/05 16:05
- 名前: なちゅ (ID: RnONI8ST)
No.3
部活の帰り、みんなに促され、遥奈・茜・蕾亜とともに真の車に乗せてもらった。
中は広くて冷蔵庫もついていてシートはふかふかだ。けれどやはり驚いているのは私くらいだ。
車の中を観察していると右頬にひんやりとした物が当たる。
「つめたっ!!!」
「びっくりした~?りつぴーやっぱおもろ~」
「ちょっとやめろよ蕾亜」
西園寺蕾亜。西園寺グループの一人娘で、派手な物が大好きな明るい子だ。私はあまりそのハイテンションについていけないが……。
「りつぴー面白いよねー!」
「あれで運動神経いいとか天才だわ。」
遥奈と茜もうんうん頷いている。こいつら時々謎トークで盛り上がっているがよくわからない。
「はいはい。三人とも律が困ってるからやめなさい。」
真が本を片手に三人をたしなめる。
やはりスパダリイケメンは違うなと思った。
あれから家の前でみんなと別れ、家に入ろうとドアノブに手をかけると聞きなれた声がした。
「りつぴー?」
「……!?、あっ藍里!?」
黒い車から顔を出したのは藍里だった。
「家こっちだったけ?」
「違うけど、今日は用事があって……」
藍里は少し考えて一枚の紙を渡してきた。
「それ読んどいて。」
そう言って颯爽と行ってしまった。
なんだったのだろうと紙を見ると、そこにはきれいな文字がならんでいた。
『7月5日学校前に来て』
一時思考が停止する。しかもしかも……
7月5日って……明日じゃん!?
- Re: 金持ち同級生達が私の事が大好きすぎる ( No.4 )
- 日時: 2025/10/11 19:53
- 名前: なちゅ (ID: n0SwbofE)
7月5日当日
お母さんに買ってもらった着なれないお洒落な服を来て、学校の門の前に立つ。
藍里からこういうこと(呼び出し)をされたのは
はじめてで謎に気合いを入れてきてしまった。
(でも本当に何なんだろう……)
ふーと一息ついていると目の前に車が止まった。
そこからお嬢様とは思えないほどカジュアルでお洒落な服を着た藍里が降りてきた。
「やっほー、りつぴー。」
「や、やっほー藍里……」
ぎこちない挨拶をしてしまい固まっていると、車の中に手招きされた。
「乗って」
差し出された手をとり、車へ乗るとまもなく車が走り出した。
「ねぇ、どこ行くの?」
「……。行けば分かる。」
真剣な眼差しを見てそれ以上問う気にならず、口を閉じた。
しばらくして車が止まった。
「りつぴー着いたよ」
車から降りると目の前には大きなデパートが見えた。
「え?ちょっと待って藍里。もしかしてここに行くとか言わないよね?」
「何いってんの。そうに決まってるでしょ。
せっかくりつぴーのために貸しきったんだから」
話についていけず、ぽかーんとしていると、
藍里に腕をつかまれ、デパートの中へ引っ張られた。
そのまましばらく引っ張られていくと、洋服屋の前で止まった。
「まずは洋服だよね。」
そう言われ大量の服と共に試着室に入れられた。
最初はしぶしぶ着替えていたけど、服を来て出るたびに「似合うね」と藍里が誉めてくれるのが嬉しくて、最後のほうにはルンルンで着替えていた。
「どれも似合ってたけど……着るのはこれにしよう」
そう言われ真っ白いシャツに青いリボンとスカートがついた物を買ってもらった。もらってしまった。
そして二人でデパートを歩いていると、綺麗なアクセサリーのお店が目に止まる。
「可愛いな……」
「じゃあ、行こっか」
「え、ちょっ!待ってよ!」
ずんずんとアクセサリーショップに歩いていく藍里を慌てて追いかける。
「いいって!先進も?」
「これ、可愛いじゃん」
私の声を遮るように赤い宝石のついた指輪を指にはめてきた。藍里の綺麗な手が自分の手に触れてドキッとしてしまう。
「やっぱり似合う。買おう」
私の意見は一切聞かずレジへ向かう藍里を見て、
止めたいと思っていてもドキドキしている心臓が抑えられず足が動かなかった。
長くなってしまったので分けます!
変なところで終わってすみません!
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