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複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.84 )
- 日時: 2016/01/06 14:50
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
私は、亡霊。
本来なら、死んでいるはずの人間。
だけど、私は生きている。
花霞 叶多と言う別人の姿で......
簡単に言えば、肉体は、花霞 叶多ではあるが、精神、即ち魂は、全くの別人と言う事。
魂である私自身は、名も無き亡霊である。
私自身は、何処で何故、死んだのかは分からない。
分かるのは、花霞 叶多の魂は一年前の事故で死んでしまったと言う事。そして、私がその死んだはずの空っぽの花霞 叶多に憑依した事。これは、私自身が思い出せる唯一の記憶。
そして、憑依した私はその事を伝えようとしたが、周りの人々は歓喜に包まれていた為、言うタイミングが無かった。
記憶の方は、徐々に花霞 叶多の記憶を受け継いでいた。
私は、その記憶を辿って、花霞 叶多を演じていた。明るく、優しく、思いやりがある花霞 叶多を。
花霞 叶多の記憶を受け継ぐ中で、好意を抱いていた人物がいた。その名は、白樺 和人。
私は罪悪感に苛まれた。私は皆を、和人を騙している。
そして、私は気付く。私は花霞 叶多としてではなく、私自身が白樺 和人に対して好意を抱いている事を。でも、それは、彼女の記憶からなのか、自分自身の気持ちなのか分からない。
似非 読み仮名 えせ
いっけん、ほんものに、みえるが、ほんものではない、にせもの。
かちがないもの。
おとっているもの。
ぜんぶ、わたし。花霞 叶多に似た偽物。花霞 叶多より生きている価値が無い。花霞 叶多より私は全て劣っていて.......
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