複雑・ファジー小説
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- ポーカーフェイス
- 日時: 2012/05/28 21:53
- 名前: 三月兎 (ID: npB6/xR8)
こんにちは(●^o^●)
三月兎です!
だめだめ小説ですが、ぜひ読んでいってください☆彡
ちなみにファンタジーではありません。
なお中傷はご遠慮ください(;一_一)
コメントもらえると嬉しいです!
〜目次〜
プロローグ>>1
第一話>>2 星太
第二話>>5 明音
第三話>>8 蒼
- Re: ポーカーフェイス ( No.4 )
- 日時: 2012/05/28 21:54
- 名前: 三月兎 (ID: npB6/xR8)
風猫さん、初めまして(●^o^●)
そしてコメントどうもありがとうございました!!
まだまだ風猫さんのようには書けませんが、頑張るんでのぞいていってください☆彡
- Re: ポーカーフェイス ( No.5 )
- 日時: 2012/05/26 19:47
- 名前: 三月兎 (ID: npB6/xR8)
第二話 明音
幼馴染が死んだ。
まだ15歳で青春まっただ中ってときに、学校の屋上からグラウンドに向かって飛び込んで。
明るくて自殺なんて無縁そうだと思ってた、彼の名前は白江星太。
星太って書いてしょうたって読むんだなと、初めて会ったときに思った。
幼くして私は、冷め切ったかわいげの足りない子供だったみたい。
ちなみに幼馴染といっても、家が隣ってだけ。
小学校までは一緒だったけど、家が厳しくて頭のよかった星太は、緑ノ桜川学園という中高一貫の学校にはいった。
女子高みたいな名前だし、緑に桜って矛盾してるし、意外といかつい学生もいた緑ノ桜川学園。
なんとなく星太には合わなそうって感じた。
学校が変わると、人はいっきに疎遠になるらしい。
星太とは家が隣にも関わらず会わなくなった。
最後に会ったのは中一のクリスマスだ。
時間がたつにつれてお互いに興味がなくなっていき、最終的には目も合わせない。
そんなふうになっていた。
だから死んだと聞いた瞬間もイマイチ驚けなかった。
オーバーリアクションなお母さんバカバカしく見えるほどに。
で、あとで気づくんだ。
死んだってことは二度と会わないんじゃなくて、会えないんだってことに。
それで、警察が渡してくれた、星太の遺書のコピーを読んだんだけど、意味がぜんぜんわからなかった。
星太、お前は詩人か?
最後の最後に何をやっているのか。
警察も自殺の原因がいじめなのか、両親とのトラブルなのか、はたまた本当にただ自分の価値観を調べるためだけなのか、わからなくて頭を抱えている。
「南沢 茜さん」
突然、重苦しい声がうえから降ってきた。
呼ばれて顔を上げたとき、視界にはいったのは白髪やしわが目立ち始めている、40代半ばくらいの警官。
その表情からは自殺なんか調べるのだるいって感じが伝わってくる。
「星太さんからなにか聞いていませんでんですか」
表情と同じで声もけだるそうだ。
私は少し考えてから、首絵をふった。聞けるわけないじゃんか。
警察はあくびをした。眠たそうに。
なんだよ、その態度は。
いらついたけど、警察ほど喧嘩をうって面倒くさい相手はいない。
そんなこと子供でもわかるでしょ?
わからないのはよほどのバカか、星太みたいな変わり者だけ。
まあ、正義感も強すぎるとわからないかもしれない。
「幼馴染と聞いていたのですが、信用されてなかったんですね」
横目で私をチラリと見ると、警察は出て行った。
・・・・・・むかつきが頂点に達したから、次からはオッサンとでもよんでやろうか。
だいたい星太は、他人に弱みをみせるのを嫌う。
もし私が仲良くしていたとしても言わなかったに違いない。
きっともう一人の幼馴染の池永も聞いていないだろう。
私だけじゃない。
私だけが星太の死について、深く考えてないんじゃない。
- Re: ポーカーフェイス ( No.6 )
- 日時: 2012/05/25 20:40
- 名前: てと。 (ID: UfUkp6Ds)
ポーカーフェイスと見てボカロを思い出したのは俺だけだろうか…。
- Re: ポーカーフェイス ( No.7 )
- 日時: 2012/05/28 21:55
- 名前: 三月兎 (ID: npB6/xR8)
てとさん、こんばんわ(#^.^#)
読んでくれてありがとうございます。
ちなみにボカロは一ミリも関係ないです(;一_一)なんかさーせんww
- Re: ポーカーフェイス ( No.8 )
- 日時: 2012/05/26 22:08
- 名前: 三月兎 (ID: npB6/xR8)
第三話 蒼
幼馴染が死んだ。
まだ15歳でやっと高校生になったってときに、学校の屋上から飛び降りて。
まるで、プールにダイブするみたいにさ。
いつも笑顔で俺とは真逆の人格をもつ、あいつの名前は白江星太。
初めて会ったときからテンション変だなって思っていた。
小さいときすでに、俺は冷たい目線で世間を見ていたようだ。
あ、幼馴染っていっても、家が向い合せなだけだから。
小学校までは一緒だったけど、公立の中学に俺は行ったから、白江とは別の道を歩いていた。
白江が行ったのは、緑ノ桜川学園。中高一貫の私立高。
金持ちのあいつにお似合いだよな。
学校が変わると、人はいっきに疎遠になるらしい。
家が向かいにも関わらず、白江とはめっきり合わなくなった。
最後に会ったのはいつだったか、もはや覚えていない。どうでもいいことは忘れる主義なんでね。
時間がたつにつれて、お互いに興味がなくなっていき、顔もあわせない。
そんなふうだった。
そのせいか、死んだって聞かされた時も、イマイチピンとこなくて。
オロオロしている弟が、妙にうらやましくなる程に。
それで何年かたって、ふと気づくんだろう。
死んだということは、二度と会わないというより、会えないという事実にさ。
で、警察が渡してきた白江の遺書のコピーを読んだんだけど、全然意図がよめない。
白江、お前小説家にでもなりたかったのか?それとも危ない作詞家か?
ともかく発想がやばい。
警察もこの遺書が、いったい何を訴えているのかわからないらしい。
「池永 蒼さん」
突然、上から声がふってきた。
顔を上げると、疲れた顔をした警察と目があった。
177cmある俺の首が痛くなりそうなほど警察はでかいが、威圧感がびっくりするほどなかった。
そして、白髪交じりの髪をポリポリかきながら、警察はあきらめた表情で俺に聞いてきた。
「星太さんから何か聞いていませんか?南沢さんは聞いていないとおっしゃったのですが・・・」
南沢?・・・あー、明音のところへ行った後だったのか。
明音、この人のことうけつけなかったろうなぁ。
「どうなんですか?」
返事をしなかったからイラついたのか、警察はせかしてくる。
「聞いていません」
俺の言葉に、警察はあからさまにため息をついた。
「ここもかよ・・・」
俺に軽蔑的な視線をむけながら、荒い声色でつぶやいたのだ。
なんだよ、その態度は。
でも、文句もなにも言わなかった。
面倒なことは、苦手というかキライでね。
それに、俺の知る白江は、弱音を吐かない人間だ。
例え、俺にもっと人間性があったとしても、結果は同じだっただろう。
・・・明音はどう感じているのだろうか。
悲しんでる?驚いてる?嘆いている?
・・・どれも違うな・・・。
あいつは俺と同類だ。
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