複雑・ファジー小説
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- bird cage in Darkness
- 日時: 2011/04/01 15:17
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: sJfYnJsm)
初めまして、またはこんにちは。九龍と申すものです。
今回、初めてファジー小説をかきます。
ダークによってますが、恋愛要素や、コメディ要素が混ざっている小説を書こうと思います。
ここで、注意をします。
荒らし、チェーンメールを貼りにきた方は、即効お帰りください。
僕(作者)が嫌いな方は、ダッシュで逃げてください。
それでは、本編はじめます。これから宜しくお願いします。
目次
一冊目の日記
>>1
お客様
- Re: bird cage in Darkness ( No.1 )
- 日時: 2011/04/10 13:37
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: z9uqPrLL)
第零話
僕には、親がいない。
そのわけを知ったのは、僕が五歳の時。
僕を育ててくれている少年が、僕に絵本を読んでくれた時に、子供には親がいるということを知った。
僕はその絵本を読んでもらうまで、親の存在なんて知らなかった。
「ねぇ、義兄さん。僕には、お母さんはいないの?」
僕は義兄さんの目をじっと見つめ、そう聞いてみた。
それを聞いた義兄さんは、悲しそうな顔をして、白く冷たい手で僕の頭を撫でた。
「ごめんね。今は、そのことは教えられないよ。大きくなったら、教えてあげる」
義兄さんはそう言って、僕の頭を撫でていた手を、僕の頬へと滑らせた。
頬に義兄さんのひんやりとした手の感触が伝わる。僕は義兄さんが質問に答えてくれないことを不満に感じながらも、その時から、親のことは聞かなくなった。
義兄さんはそんな僕を見て、申し訳のなさそうな顔をして、僕の頭を撫でた。
今、僕は十四歳だ。
「大きくなったら、教えてあげる」という、義兄さんの言葉は、まだ僕の頭に残っていた。
それは、義兄さんが幼い僕に辛い思いをさせたくないからということは、よくわかっていた。
でも、知りたかった。
僕の親が、いないわけが。
- Re: bird cage in Darkness ( No.2 )
- 日時: 2011/04/10 14:03
- 名前: 九龍 ◆vBcX/EH4b2 (ID: z9uqPrLL)
第一話『転校生』
僕はサンドイッチを食べながら、今日から通う学校へと歩いている。
今日こそ、義兄さんに僕の親のことを聞こう。
僕はそう思いながら、サンドイッチを口の中に押し込む。
「クロ、歩きながらものを食べるのって、行儀が悪いよ」
僕の隣で歩いている少女が、そう注意する。
この子は宮沢 紗耶。この子も、僕と同じ境遇にある。親がいないのだ。
黒い髪は短く切っていて、たれ目気味の黒目だ。制服の第一ボタンを外している。
「そういう紗耶も、第一ボタン止めなよ」
僕がそういうと、紗耶は慌ててボタンを閉める。
紗耶は第一ボタンを閉めると、僕と一緒に学校の校門をくぐった。
僕は靴を脱ぎ、自分の名前シールが貼ってある下駄箱に靴を入れ、校内を見回してみた。
まだ新しい校舎はあまり傷もなく、生徒達が廊下で掲示物を読んだり、友達と話したりしている。
時計を見ると、針が七時五十分を指している。
僕は鞄から上履きを取り出し、急いでそれを履いた。
「紗耶、早く職員室に行かないと! もう少しで、八時だよ」
僕がそういうと、紗耶は急いで上履きを吐いて、廊下に貼ってある学校の地図を見て、僕の手を引いて職員室へと向かった。
「失礼します」
紗耶が僕の手を引っ張りながら、職員室へ足を踏み入れた。
すると、若い男性教師が席を立ち、僕等の方へ歩いてきた。
黒い髪を短く切っていて、少しだけ髪に癖がついていた。目は糸目気味で、目の色は解らない。黒いスーツを着ていて、顔には微笑みを浮かべていた。
「おはよう。宮沢 紗耶さんと、クロード君だよね?」
僕等の顔を見て、男性教師がそう聞いた。
僕等は静かに頷いた。男性教師はいったん席に戻り、出席簿を持って来た。
男性教師は腕時計を見て、僕等の顔を交互に見ながら言った。
「じゃあ、そろそろ教室に行こうか」
紗耶は元気に返事をして、僕の手を引っ張って、職員室を出た。
その次に男性教師が職員室から出てきて、僕等の前を歩く。
僕は紗耶に手をひかれ、男性教師の後を付いて行った。
- Re: bird cage in Darkness ( No.3 )
- 日時: 2011/04/12 14:23
- 名前: 風(元;秋空 ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
えっと,私の駄鑑定所に訪れてくれた九龍様ですよね?
応援しています,頑張って下さい!
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