複雑・ファジー小説
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- 紫陽花の咲く前に。
- 日時: 2011/03/12 10:17
- 名前: 梅雨 ◆KTBwIqk/gs (ID: xe/EfN5F)
俺は、俺は————・・・。
何でこんな事に、
何でこんな———・・・・・・。
夢なら覚めて欲しい。
悪夢だ、これは。
自分の頬を手で抓った。
が、やはり痛い。
どうやら現実らしい。
溢れてくる涙を止めることなんて僕には出来ない。
初めまして、梅雨です。
6月生まれのせいか紫陽花が大好きなんですw。
地震で騒いでおりますが私はマッタリ小説を書こうと思います(
家の方も大変でした((
帰り道で電柱ちょー揺れて立ってられなくて((((
この小説を読んで元気を出して欲しいですね、ハイ(蹴殴
小説を書くのはこれが初めてです。
現実でも浮かれてるのだから浮かれた小説になると思います。
脱字・誤字には気をつけますが、もし脱字・誤字を見つけてくださったら指摘くれると嬉しいです。
大した文才などありませんが頑張ります。
- Re: 紫陽花の咲く前に。 ( No.8 )
- 日時: 2011/03/16 09:32
- 名前: 梅雨 ◆KTBwIqk/gs (ID: zA4wGfC2)
>> Lipton s
はい!
Lipton sの希望にこたえて頑張ります!
- Re: 紫陽花の咲く前に。 ( No.9 )
- 日時: 2011/03/16 10:30
- 名前: 梅雨 ◆KTBwIqk/gs (ID: zA4wGfC2)
1・4
「やっぱ文化祭近いとウキウキするなー!まぁ彼女いないからウキウキしないけど」
どっちなんだ。
颯太の言葉に多少呆れながらも桜の並木道を二人並んで歩く。
「零ー、お前彼女とかいんねぇの?可愛い子いたらまわしてくれよ」
颯太はチャラついた言葉を零に投げかけた。
アホくさい言葉に答える気もなく「そうだな、「いたら」な。」といたらをわざと強調して答えた。
そんなことを言った零だが、本当は「彼女」がいる。
ただ颯太に言うとややこしいことになるのは目に見えていた。
だから黙っておくだけで。
颯太に気付かれないようにケータイを開いた。
彼女の画像を見るだけで顔がにやけてしまったりするわけで。
一応女に飢えてる訳でもないし俺は大丈夫だ。
楽観的で抜けた答えだが俺はそれで十分だ。
「零、あのさ、違う道とおんねぇ?」
颯太が弱々しい声を上げた。
まるで狂犬を見た子供のように。
「何でだよ、まず其処からだろ」
颯太は学校の方向を指差した。
零の後ろに隠れるほど怖いなんて。
何があるんだ・・・。
「お前、あいつらって」
「そのあいつらでーす♪藤川零、お前の・・・」
零の言葉は「あいつら」に遮られた。
颯太の所属していた組の弟子的存在の奴ら。
「颯太、お前何したんだ・・・?」
颯太は震えて答えなかった。
「颯太先輩〜、困りますよぉ、うちの女に手ぇ出しちゃぁ」
あいつらの先頭に立つ金髪は薄気味悪い笑みを浮かべた。
「あの」颯太が震えてるのと同じ位に気味が悪い。
「・・・条件は何だよ」
やけに低い声なのが自分でも分かった。
その声なのか顔なのかに金髪男の顔は引きつった。
自分はどの位怖い顔をしてたんだろう。
「あんな男にやられたら死んじまうぞ・・・」
男だらけのむさいまとまりの中から小さい声が聞こえた。
「はっ・・・、次からは気をつけるんだな糟共!」
やけに弱々しい声で金髪男は言う。
結局何も出来ないんだ。
どうせ・・・・・・・・。
むさい男らは零と颯太に手も出さずに帰って行った。
何も話さずに帰っていくなんて。
どうせ弱い。
「颯太、お前、何したんだよ」
零が何度訊いても颯太は答えなかった。
「話したくない・」
と言うだけで。
どうせくだらない事だ、と思っていたが、違和感が残る。
まぁ颯太が話す気になってくれた時にでも訊こう。
- Re: 紫陽花の咲く前に。 ( No.10 )
- 日時: 2011/03/22 15:55
- 名前: 梅雨 ◆KTBwIqk/gs (ID: zA4wGfC2)
1・5
あ——・・・。
つまんない。
本当につまんない。
数学、早く終わってくれ。
手に顔を埋めて退屈な時間を送る。
つまんない時は時間の流れが遅く感じてしまう。
一時間たったと思っても、たった20分しか経ってなかったり。
まぁ誰も真面目に黒板になど向かっていないが。
「ねぇ、零ー。これ見てみー」
零の彼女、穂積だ。
穂積はケータイを零に差し出した。
「何だよ、これ?」
画面には「紫陽花の咲く前に・・・。期間限定ゲーム」とピンクの文字で書いてある。
穂積はふふと笑うと「零あんた退屈?」とわけの分からない質問をする。
意味ありげのような、そうじゃないような質問に零は真面目に答えるべきか戸惑ったが首を縦に振った。
「これ、試しにやってみない?あ、アタシはやんないけど」
穂積は笑った。
なんなんだよ・・・。
調子狂う・・・。
ゲームなんて馬鹿馬鹿しい。
- Re: 紫陽花の咲く前に。 ( No.11 )
- 日時: 2011/03/22 16:31
- 名前: 梅雨 ◆MARIA/1MsU (ID: zA4wGfC2)
1・6
只今彼女と下校中。
いつもなら颯太と帰るつもりだが颯太は補習。
ザマァミロ。
零は心の中であざ笑う。
一方の彼女は久々の零との下校に舞い上がってるらしくさっきから同じ質問を何回も繰り返している。
そのたびに零は質問に答えた。
「ねぇ、零!明日だよね!絶対?」
久々のデートが相当嬉しいらしい。
零の心は穂積に半分呆れ、半分明日の事で舞い上がってたりもする。
それにしても、引っかかることが一つ——。
「紫陽花の咲く前に。」
退屈な人生を変えてみませんか、か——・・・。
それで本当に俺の人生が変わるんだったらいいよ。
それに今は春だ。
紫陽花が咲くのは梅雨だろ?なぁ。
その事を穂積に訊こうと零は声を上げた。
「なぁ穂積「じゃぁね!明日忘れないでね!来なかったら殺すから!」
零の言葉は穂積の不吉な「じゃあね」に遮られた。その穂積のペースに零も「じゃあな」と合わせてしまう。
零は自分に少し呆れてしまう。
穂積は玄関から顔を出して「零大好きっ!」と愛の告白をするのだった。
「俺も・・・」
穂積はもうそこにはいなかったが零は一応答えた。
「えー!?何?聞こえないよ零ーっ!そうそう、今日お母さん達旅行って帰らないみたい!遊んでくー?」
穂積はベランダから顔を出した。
・・・そういや母さんも今日は帰らないって言ってたな・・・。
兄ちゃんは大学のサークルで旅行?か何かしてるみたいだし・・・。
今日ぐらいはいっか・・・?
- Re: 紫陽花の咲く前に。 ( No.12 )
- 日時: 2011/03/23 18:08
- 名前: 華世 (ID: 9QYDPo7T)
初めまして、読ませていただきました^^
これから面白くなっていきそうですね☆
零、面白いです!
数学つまんないってw私もですがwww
更新頑張ってくださいね!