複雑・ファジー小説
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- Felicita —幸せを作る物語
- 日時: 2011/03/15 21:59
- 名前: 時雨 (ID: IX0Xljmj)
はじめまして時雨です
まちがってクリックした人も
題名にそそられてクリックしたひとも
面白いと思える小説を書きたいと思っています
注意
荒らし、中傷目的の方は戻るを連打!!
スレに批判がある方も戻るを連打!!
コメントくれた人はありがとう!!
キャラクター
木ノ下 優太
魔法手の持ち主、ダラダラすることが好き。以外に魔法の知識と運動神経はズバ抜けていたりする。
神谷 泰斗
魔法手の持ち主保護協会に利用され殺人や捕縛をやらされている。
小林 愛
小林家の一人娘だが理由があって男として育った
気が弱いが歩く辞書こと頭がいい。でもそんな性格の子に限って天然だったりする
益田 茂
下元 守
専門用語
魔法手
右手に魔法の紋章がある人間の事をいう
世界からは意味嫌われ酷い仕打ちを受けている。
アウトグラーレ
魔法を発動する過程で魔法陣を書いて発動する事。またはその人
パルラーレ
魔法を発動する過程で魔法の呪文を詠唱して発動すること。またはその人
パンドナーレ
魔法陣を書き、詠唱しながら魔法を発動することまたはその人。なおこの魔法は最強魔法のみに用いられる
最強魔法
その人の中で一番最強なまほう
属性はさまざま
精霊(そのうち増えると思います)
火の精霊 アンデルス
水の精霊 アンネビアーレ
氷の精霊 ジェリダメンテ
煙の精霊 アントラチーネ
プロローグ
それは気の遠くなるほど昔、
人々は魔法と共に生きていた。
そんな中とあるバケモノがいた。
バケモノは人々から恐れられ、迫害されていた。
しかしニンゲンに危機が訪れた。
魔法の源『カルン』が一瞬にして全て消滅してしまったのだ。
ニンゲンの笑顔は一瞬にして消え去った。
ニンゲンの幸せは一瞬にして消え去った。
そんな中、優しく、悲しいバケモノは思った。
「ニンゲンの笑顔を見たい」
ニンゲンの幸せのためにバケモノはある兵器を作った。
『Felicita』(フェリチタ)
それはカルンを作り出す兵器。
それは笑顔を作る兵器
それは幸せを作る兵器
———それはバケモノを殺す兵器
- Re: Felicita —幸せを作る物語 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/15 21:46
- 名前: 時雨 (ID: IX0Xljmj)
この世界、フルフェールは魔法により全てが成り立つ世界。そしてその中カルンの歪みにより誕生する人間。『魔法手』(デステルフェルテ)人々は彼らを『バケモノ』と呼んだ。
なにせその手に浮かぶ紋章。魔法の紋章を持つ人間。
普段、ニンゲンは魔法陣を書き上げてから魔法を打つ。
デステルフェルテは特別だ。
魔方陣はいらない。
その手により世界の理の全てが見える。
人の心情
魔法の構成
気象情報
ただひとつだけ彼らには見れない物。
『シ』
それは世界の誰も知らない。
でも世界は動く。
殺して生きて・・・・・
誰かを犠牲にして生きて・・・・
何かを無くして生きて・・・・
- Re: Felicita —幸せを作る物語 ( No.2 )
- 日時: 2011/03/13 03:18
- 名前: 時雨 (ID: IX0Xljmj)
一話『紋章』
「ふぁー・・・・」
静まり返るクラスにひとつのいびきが響いた。
そして一瞬にしてクラス全体の視線がひとつに向かう。
以外に硬い主席簿で先生はいびきの主・・・・木ノ下優太を思い切り殴った。
「あ痛ッ」
ゴンッと音を立てて優太は机に思い切り頭をぶつける。
「お前はいい加減学べ、後何時間居眠りを続ける気だ?」
すると優太は頭をぶつけた格好のまま包帯で巻かれてほとんど肌が見えないその手を上げて言った。
「はぁい先生、今ひとつ学びました。」
「む?」
「主席簿って以外に硬いんですね」
「・・・・・・・」
無言の主席簿はまた飛ぶ。
「うごあッ・・・」
「授業を続けるぞ。おい木ノ下、教科書の119ページを読め」
すると優太はやれやれとばかりに今にもやる気が消えそうな声で読み出した。
「えーと・・・この世界の全ての源カルンはフェチリタにより今も作られ続けている。フェチリタは魔法手の血が必要と・・・・」
そこで優太の音読は止まる。
「どうした?漢字が読めないなら殴るぞ?」
すると優太は無言のまま教科書を閉じた。
そしてガタンと音を立てて椅子を立ち上がった。
「どうした?答えろ」
無視して優太は扉へと向かう。
「答えろ!!」
先生の拳が優太の頭上へととんだクラスメイトは当たるを予想して目を閉じた。
しかし
「な・・・・・」
無言のまま片手で先生の拳をつかむ。
「今日は気持ちが悪いので寮で休みます。」
そういって拳を離すと教室を出て行った。
クラスには沈黙が響いた。
優太は学校の屋上にいた。
今の世界の現状はこうだ。
魔法手はあくまでニンゲンの下。
法律でも災害時最優先はニンゲン。
魔法手が生まれた場合人体実験のために王国に提出しなければならない。
魔法手は・・・・・・・
魔法手は・・・・・・・
もう魔法手はニンゲンに利用され死に行く。
臓器を切り裂かれ
血を収集され
手を見世物(コレクション)にされ
もう散々だった
優太は手に巻かれた包帯をはずす。
何度も念入りに巻かれた包帯をはずす。
そして全て包帯が取れた。
その中には・・・・
その手には・・・・
赤い紋章がくっきりと浮かんでいた。
優太の母親はニンゲン
父親もニンゲン
先祖に魔法手は無し。
でも両親は優太を高校一年まで育て上げた。
国に魔法手を隠し続け。
自分に魔法手があると知った優太は自分の運命を呪った。
そして高校からは親に迷惑をかけないようにと寮製の学校を選んだのだ。
そんな事を考えていると学校の鐘が鳴り響く。
優太はあわてるようにして包帯を巻いた。
そして簡単には取れないようにしてある母親が作った魔法をかける。
そして探知機で解らないように父親が作った魔法をかける。
するとすぐにクラスメイトたちはやってきた。
「なぁ優太ぁ?」
「んあ?」
「お前さウザイんだけど」
「そう」
「馬鹿にしてんのかよ?」
「そうか?」
「その態度がムカつくんだよ!!!」
蹴りを思い切り入れる
皆優太がさっきのように受け止めたり、かわしたりするのを創造した。
しかし・・・・
「うごあっ」
ドカンと頼りなさそうな音を立てて優太は吹っ飛んだ。
「なんだつまんねえの」
今日のところはクラスメイトは散っていった。
はっきり言ってクラスメイト全体に優太はいじめられている。
でも気が付いていない。
というより気にしていない。
それほど能天気なのだ。
学園内では劣等性で怠けるしか出来ないボケ。
でも学園が隠し続けている秘密。
それは入試の事だ。
体力、魔法技術ともに機械判定では100/99
魔法知識、基本知識は100/100
学年トップの実力を持っているためだった
その日優太は先生に呼ばれた。
優太はいやいやながらも生徒指導質に行った。
「失礼します・・・・!?」
優太は部屋に入るなり身構えた。
見覚えのある黒いスーツの男。
何度か優太を疑って家に押しかけてきていた。
いままでは何とか父親が紋章を一時的に消す魔法を使っていたが今、父親はいない。
そのとき役半年ぶりに優太は自分の境遇を呪った・・・・・
- Re: Felicita —幸せを作る物語 ( No.3 )
- 日時: 2011/03/15 16:51
- 名前: 時雨 (ID: IX0Xljmj)
二話『望まれない命』
ここはスーウェルという地区。
しかし町は衰弱し、民は腐ったパンをかじって生きているような町。
そんな町の貴族
小林家は代々この地域を治めてきた。
しかし。
ある事件が起こったのだ
小林家の跡取り、愛がまれたことによって。
◆ ◆ ◆ ◆
「生まれましたよ女の子です」
「女?女の子ですって?それは本当?」
小林家の跡取りとして生まれなければいけなかった・・・
いや・・・男としてうまれなければいけなかった。
「女を産んだ?何を馬鹿なことを?」
「いいえ違います本当です・・・・」
「こっ・・・殺せ!!!」
そうなるはずだった。
だが
「いいえ、殺す必要などありません。」
「?」
「男として育てましょう」
そうして彼女は『士』(つかさ)
小林 士 となった。
士は厳しく育てられた。
いいや違う。
彼女に愛などこれっぽっちも与えられていないだろう
与えられるのは冷たい眼差しと。
暴力。
そんなある日彼女は夢を見た。
いや・・いつも同じ夢。
「生まれてきてくれて、ありがとう」
そう見知らぬ男の子が優しい、でも、泣きそうな顔でいっているのだ。
そういって抱きしめてくれる。
暖かい体で抱きしめてくれる。
しかし、
顔をのぞくと男の子は母親になっていて
「なんてみにくい子、なんで生まれてきたのかしら?」
なんてとっても冷たい瞳でにらんでくる。
そこで夢は終わる。
起きるといつもと同じ豪華なベット。
「おはようございます・・・・」
毎朝こう挨拶を父親にすると父親は
「朝から気分が悪い」
なんて言われる。
もちろん母親にも
そんなある日、士は初めて親の言うことに逆らってみようかと思った。
生まれてこの方屋敷から出たことないのに。
でてみよう・・・家出してみようかななんて思ったのだ。
荷造りをして、自分の服で一番動きやすい、でも貴族って見えないような服。
そして手紙なんかも書かずに家をよる遅く飛び出した。
そして・・・・
初めて出た町は。
初めて出た町は・・・・
絶望にまみれていた。
人々はにごった水を飲み、腐ったパンをかじっていた。
そしてあたりをよく見回すと町には『死』があふれていた。
数え切れないほどの『死』
「うっ・・うえ」
思わず道端で吐き出してしまった
昨日殴られて噛んだ舌がしみる。
そんなことを道の真ん中で続けていると沢山の殺気を感じた驚いて振り返ると・・・
「・・・男だ・・・綺麗な・・・体をした男だ」
なんていいながら、もう腐りかけた手を出してきた。
「う・・・わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
町を走り抜ける
町を走り抜ける
すると暗い森が広がっていた。
森なんていっても葉がない木しかなかったが・・・・
翌日、町には沢山の役人であふれていた。
役人が集まっている中で士の父親が
「あのクソガキめ・・・見つけたらすぐになぶり殺してやる」
なんていっているのを見て士は・・・・
逃げ出した。
怖くて、恐ろしくて・・・・
朝なのに真っ暗な森の中を走った。
走って・・・・
走った。
しかし森にも・・・・
死があふれていて
死を作る獣に囲まれていて。
いっそのこと
死を覚悟して
死のうと思って。
襲い掛かってきているのに。
希望なんて消えた目で・・・・・。
そして・・・・・・・・・・・・・
沢山の血が飛んだ。
- Re: Felicita —幸せを作る物語 ( No.4 )
- 日時: 2011/03/15 22:02
- 名前: 時雨 (ID: IX0Xljmj)
三話『魔法手の運命』
「やあ、久しぶりだな、優太君」
「お久しぶりです・・・何のようですか?・・・・・差等さん?」
差等と呼ばれたその男はにやりと口元を笑わせた
「いやあ、実はね昔散々君の事を怪しんで検査しただろう?でも君は魔法手ではなかった、紋章がないからな。でも、政府はある機械を開発したんだよ。魔法で反応しないようにしていてもピンピンに反応するんだ。スグレモノだろ?」
そういって四角く薄っぺらい機会を優太に見せるように向けた。
その画面の中にはまぐれもなく自分たっている場所にテンテンお音を出して反応していた。
「っ・・・・・・」
いっぽ優太が引いたにもかかわらず。差等は続けた。
「あぁ、そういえば君の両親だけどね、法律に触れている事をしていたから逮捕したんだ。いまから君も合いにいこう」
なんて手錠を内ポケットから出しながら言っていた。
他の黒スーツの二人は魔法の陣を書き始めている。
三人は確かにいつもどおりの仕事をしたと確認した。
目標はあせって動かなくなっている。
いつもどおりだ。
「あ・・・ありえない・・・父さんの魔法は完璧でどんな機械にも解らないはずなのに・・・・・・・・・・・」
頭を抱えて絶望に追い込まれた醜いバケモノを捕らえて殺す。
ついでに邪魔した奴も殺す。いつも通りだ。
しかし
微かに優太の口元に笑顔がこぼれた。
「なんてなっ」
そういって右手を左手で押さえるようにして三人に向けて魔法の詠唱を始める
「水辺の地に眠る精霊アクワインオ今契約を放ち我に力を!!」
すると水が優太の右手からあふれだす。
すると二人が作っていた魔法陣が消えてしまう。
「き・・貴様!!」
「おじさんたちさ、この状況で書くタイプの魔法・・・アウトグラーレ使うなんて・・・馬鹿?」
にやにやしながら、まるで戦いを楽しんでいるような言い方だった
「つ・・捕まえろ!!」
「煙の地に眠る精霊アントラチーネ、今契約を放ち我に力を!!」
するとたちまち煙が部屋にあふれる。
「うっ・・・うわこんな魔法聞いたことないぞ?」
「だって作ったもん☆」
そういいながら窓から飛び降りた
「馬鹿を言え!!追いかけろ!!」
そういいかけた差等だが
『火災報知機が作動しました』
なんて報知機が鳴りだして。部屋のが完全にシャットアウトされてしまって出れなかったり・・・・・
優太は怪我ひとつなく着地すると『べー』というそぶりだけして校門へと逃げる。
しかし
『パンッ』
妙に鈍い音がはじけた。
そして自分の足に激しい痛みを感じる。
見てみると赤い液体が流れ出している。
「いっ・・てぇ」
そして殺気の方向に振り返る
するとよく見慣れた制服を着た同い年の少年・・・・多分クラスメイトが銃を持っている。
そいつはまるで鋭い目をしていて、でもどこか悲しそうな目で。
そして魔法手の力でそいつを解析するとそいつも右手に同じ紋章をもっていたが足の出血が酷すぎて思わず膝を付いてしまう。
するとそいつは優太を見下ろした。
「なんで・・・なんで同じ魔法手が俺を打つ?」
でも無視をしてそいつは無線機で誰かと会話を始める。
「足止めしてある、このまま気絶させるか?」
『そうしろ、こっちは動けない』
「解った」
するとそいつは右手を優太に向けて詠唱を始める
「苦しみの夢を・・・インクボ」
するとどんどん優太の意識は遠のいていった。
◆ ◆ ◆ ◆
神谷 泰斗
学園中では上位の成績を保ちつつ孤児。
家族は妹の神谷恵理のみ
父親は事故で死亡
母親は自殺
二人は孤児院で育った
そして泰斗が中1になるころ黒いスーツの男達が来た。
『魔法手保護協会』とそいつらは名乗った。
そして妹と共にそこに行った。
はじめはもう、何も言われなくて済むと・・・一生の地獄から抜け出せると喜んだ。
しかし現実は妹を人質にされ、保護協会の命令を聞き人殺しや自分と同じ境遇のニンゲンを殺すしかなかった。
たった一人の家族を守るために。
しかし、最後の仕事。
この仕事を成功させたら妹を解放すると約束した。
確かに今回の目標『キノシタユウタ』を捕らえた。
仕事にだって何の支障もなかった。
なのに
そのはずなのに。
なぜか今、自分はさっき捕らえた魔法手、木ノ下優太といっしょに手錠を拘束され本部へと輸送されていた。
これから地獄にいくというのに優太いつもどおり気持ちよさそうな寝顔をしてすやすや寝ていて泰斗が見るとその寝顔が少し妹に似ていて。
妹にやるようにようにふざけ半分でほっぺたをつねると・・・
「い・・・い・・・・・」
「?」
「いってぇぇぇぇぇぇ」
といいながら飛び起きたが片方の足が鎖につながれててそのせいでつまずいて・・・
『ゴス』
「あ・・・・・・」
「いてえ・・はにゃがちぶれた・・・・」
と鼻をさすりながらのろのろ起きてきた。
「全く、こんな状況で寝てるほうがおかしいんだ」
冷たく声をかけるすると優太は全くどうしないできょとんとこう言い返してきた
「へ?手錠?鎖?なんでぇ?」
無視してきた・・・のが懸命だろうか?
優太は魔法陣を書いて鎖をはずそうとした
それを見て泰斗が
「無駄だこの鎖は「あーくそ魔法加工されててとれねぇ・・・」
いったらまた無視された。
でも優太は続ける
「んじゃあ・・・これをこうしてっと・・・・とれた」
泰斗だって無理だった魔法を簡単に解いてしまった。
「お前・・・」
「なんだよ、はずしてやるから手ぇだせ」
そういって同じ魔法陣を書き始めるといとも簡単に鎖を壊してしまった
「お前、今俺に無視されて一瞬むなしかったろ?ふふふ・・やり返してやったぜ」
「馬鹿か?」
「馬鹿だ。・・・さ、行くぞ?」
そういって扉を破壊した
これだって泰斗は出来なかったのだ。
「・・・・・・・あぁ」
そういって泰斗は優太とともに脱走した
こいつなら、妹を助けられると思ったから・・・・
この二人の行動が悲劇の鍵だなんて知らずに・・・・・
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