複雑・ファジー小説
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- ナイト・ストーリー 騎士の行く道
- 日時: 2011/03/27 18:18
- 名前: レイン ◆jvx2rG0HBA (ID: ./RSWfCI)
ある大陸に一つの国があった。その国の名はガルシア。豊かな土地に恵まれ、商業においても発展していた。近隣の国々とは平和的に付き合っていた。
この物語はその国に仕えた二人の騎士の物語。
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どうも、作者のレインです。以前から準備を始めていた結果、今日、このスレを立てることができました。
小説は初めてではありませんが、初心者なところが目立つかもしれませんが頑張るのでよろしくお願いします!
上記にもある通り、この作品は現実には存在しない国の騎士のお話です。さらに魔物なんかの要素もあるのですが……それは本編で
確かめてみてください。
それではここまで読んでくれた貴方、騎士たちの織り成す物語へと誘いましょう……。
- Re: ナイト・ストーリー 騎士の行く道 ( No.1 )
- 日時: 2011/03/28 14:50
- 名前: レイン ◆jvx2rG0HBA (ID: ./RSWfCI)
—第一話—
ある町の外れにある民家に朝っぱらからドタバタと駆け込む人影があった。階段を駆け上がってドアを開けると叫んだ。
「おい、起きろ! 今日は正式な騎士になるための第一歩であり通過点である——」」
緑髪の男は途中で言葉を切った。誰も部屋にいなかったからである。男が部屋を見渡すと机の上に一枚の手紙が置いてあった。その手紙には“レンヘ、お前が遅いから一足早く城に行っている、カイより”、と書いてあった。男は頭をクシャクシャと掻くと慌てて家をでて、ここからでも見える大きな城のほうへ走り去っていった。
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「……間に合った!」
レンは城の門をくぐると同時にそう言い放った。先程まで何キロメートルも全力疾走していたというのに全く平気な顔をしている。常人ならば地に伏せて息を荒くしていたとしても可笑しくはないというのに。
すると彼のもとに赤髪の男が近寄ってきた。レンは彼の顔を見るやら掴み掛って言った。
「カイ! てめぇ、この親友のレン様を置いて行きやがったな!」
彼はそれに無表情で、しかも一言で答えた。「遅いから」、と。それをきくと緑の髪の彼は手を放して言った。
「てめぇ……騎士の新人選抜試験が終わったら覚えとけよ!」
彼はそう吐き捨てると城内へと消えていった。彼が消えた後、赤髪の青年は一言、面倒くさい、と呟いた。
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城内にある訓練場で新人騎士の選抜試験が、たった今行われようとしていた。訓練場内は鎧に身を包んだ騎士志願者であふれかえっていた。無論、その中にはあの二人の姿もあった。それから暫くした後、二階に鎧に身を纏った騎士が現れた。彼は下の階の志願者たちに言った。
「では、これより騎士の選抜試験を行う! これより志願者同士で二人一組での模擬戦闘を行う! そのほうが実力をみるには手っ取り早いからな! 相手をダウンさせれば勝ちだ。二人で協力して倒すもよし、一人一人戦ってもよし。この模擬戦闘の内容によって採用の有無を決める、心してかかれ!」
それを聞いた志願者たちは続々と組み始めた。レンとカイも組を組んでいた。だがレンのほうはどことなくふてぶてしい。先程のことをまだひきずっているようだ。
「なんでお前とペアなんだよ! やっぱり納得いかねぇ!」
「五月蠅い。他の奴らの実力なんて今からじゃわからない。それにお前の実力なら俺も認めているんだ」
それを聞いたレンは少し照れながら、任せとけ! と言った。カイは心の中で扱いやすい奴、と密かに思った。
模擬戦闘は参加していたほとんどの者が落とされていった。合格したのはまだほんの数組だった。因みに合格の有無を決めているのは試合開始の合図を出している騎士だ。そして、やっとレン達の番が来た。相手は太った大男と、背が低く、痩せ、ニヤニヤしている子男だった。レンは彼らを見ると嫌悪感を露わにして言った。
「デブのオヤビンとチビのコビンじゃねぇか……うぜ……やる気失せるぜ、マジで」
カイもそれに頷いた。それほどにうざいらしい。彼らは小さいころから同じ剣術の先生に教わっていた旧知の中らしい。レンは彼らによくボコボコにされていて、カイがいつも返り討ちにしていたらしい。程なくして彼らはやめさせられるのだが、懲りなく剣術を習っていたらしい。それを聞いた小さいほう、コビンは憎たらしく言った。
「けっ、泣き虫レンのくせに生意気だぞ! やっちゃようぜ、オヤビン!」
大きいほう、オヤビンは無言で頷いた。
「それでは模擬戦闘試験を行う。両者構えて……始め!」
試合開始の合図と同時にコビンがレンに剣を振り上げて飛び掛かった。
「へっ、まず一人——」
そう言いながら木製の剣を振り下ろす。だが、レンは剣でそれを受け止め、腹に蹴りをおみまいした。それを受けてよろめく彼に追い討ちがかかる。カイが彼の頭に剣を振り下ろしたのだ。コビンはそれを受けて仰向けに倒れた。脳震盪を起こしたようだ。オヤビンは顔を真っ赤にし、コビンのようにカイに飛び掛かった。オヤビンは剣をでたらめに振り回した。だがカイは全てを剣で受け、オヤビンが剣を大きく振りかぶった隙に剣で突きを放った。オヤビンはそれを受けて少し仰け反ったが顔をさらに真っ赤にさせて突進した。カイはオヤビンの頭を踏み台にし、飛び越えながら言
った。
「面倒だからもう終わらせるね」
そう言うと、飛び越えざまに頭をポン、と剣で叩いた。オヤビンは数秒後、音もなく倒れた。
「そこまで! 君たちは合格だ! おめでとう!」
それを聞いたレンは喜びを露わにした。カイは当然だ、と言い放った。それからこうも言い放った。
「全員倒したの俺なんだけどな」
それを聞いたレンは殴りかかったとさ。
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「合格者の諸君、おめでとう。明日から君たちは騎士見習いとして、この城に住み込みで八週間の訓練を行うことになる。そして最後には騎士見習い卒業試験を行ってもらう。それに合格できたものは晴れて新人騎士となる。騎士になれるようそれまで頑張るように! では解散!」
先程の騎士が そう言うと皆、帰路を言った。レンたちも家に帰るようだ。
「まさかただの町民の出で騎士になれる日が来るなんて……今の王様に感謝するぜ!」
「あぁ、今の王は国民からの支持もあるからな。国税も減らしてくれりしたし、国王陛下万歳だな」
「今日は試験の合格を祝してパーッと行こうぜ!」
さぞかし盛り上がって帰路に着いた。その後、彼らは二日酔いで苦しむことになった。
—第一話 完—
どうも、作者のレインです。
どうでしたか?ナイト・ストーリー第一話は?
このボリュームの無さすいません!
これからも亀更新の作者ですがよろしくお願いします!
※作者の諸事情で消去後新たに投稿させてもらいました。ご了承を。
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