複雑・ファジー小説
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- 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。
- 日時: 2011/05/11 16:09
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: S8wpdLDK)
初めましてorお久しぶりです(そうでもないか)!!
今回は初のファンタジーに挑戦したいと思います!
ジャンルよく分からなかったのでとりあえずここで…
「このジャンルだろう」という意見があったらお願いします!
***注意書き***
①私は行き当たりばったりという妖刀を持っているので話の収拾が
つかなくなることがあります。
②学生という身分に甘え、更新が遅くなることがあります。
③さみしいと死んでしまうのでコメください。
はい、どれも超重要です!テストに出ます!
長い長い前置き失礼しました。では始めさせていただきます!
- Re: 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。 ( No.4 )
- 日時: 2011/05/16 15:57
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: S8wpdLDK)
*** *** ***
③ハル 〜今日の夕食は大広間にて〜
「ハル様、そろそろ国王様たちと夕食のお時間です」
「え〜やだなぁ。私あの国王、嫌い」
王女とは思えないセリフ。でもわざと明るくふるまっているわけではない。本音だ。
(私1人だけ、異国の者だもんな…)
ベルシートンでは、王族はみな黒髪。それ以外の髪色の人間は平民や下民とされる。
例外が二人。
1人は私。私は隣国テルムートとの和平の証としてこの国の第3王子ルーファスの妻となった。テルムートは金髪の多い国。当然私も金髪だ。
国王はこれが気に入らない。ロジもテルムートの下民出身だが黒髪。髪色だけは王宮でも目立たない。
しかし彼は下民。王宮では兵士にたまにいるくらいで、王族の使用人になったりはしない。結果として、私たち二人は王宮内でかなり浮いている。
ちなみに下民とは先祖が悪事を働いた者のことだ。悪事というのは例えば放火、泥棒なんていうのはもちろん、王族に逆らったもの、亡命したものも含まれる。これはどの国も共通だ。
罪人の子孫は一生下民として様々な差別、偏見と闘わなければならない。ロジもその一人だ。彼はこの22年という長い長い間、私を護りながら戦ってくれた。そしてようやく、少しは安定した地位に立たせてあげることができた。でも、まだまだ差別や偏見は絶えることはない。
そして、もう1人の例外…。
ベルシートン第1王子、アーヴェル。
彼の母親が平民だったらしく、彼の髪色は茶。
国王は彼の存在が邪魔なのではないかと私は最初思っていた。しかし国王は彼を意外なほど大事にしていた。剣術の稽古をつけ、家庭教師も雇っている。
彼は恵まれていた。
うらやましかった。今だってそうだ。
あまりにも違いすぎる。私と、彼とでは。
(…なんてね)
こんなことを考えちゃいけない。
私だって、恵まれてるんだ。
平民や下民は、もっとつらい思いをしているんだから…。
「行こっか、ロジ」
ロジは私の斜め後ろ右を歩き始めた。
*** *** ***
最近暑くなってきましたねぇ。今日は1000㍍走ったのです。
…死ぬってこれマジで。
- Re: 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。 ( No.5 )
- 日時: 2011/05/18 15:29
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: S8wpdLDK)
*** *** ***
④ハル 〜Front of the door〜
大きな扉を前にして、1つ深呼吸。
ロジの手がノブに伸びるので「自分でやるわ」と一言。
続けて2、3回深呼吸。目も閉じる。
(何があっても逆上しない)
(何があっても反抗しない)
そう自分に言い聞かせ、心の準備ができるのを待つ。
*** *** ***
英語は苦手ですねぇ。得意教科は国語ですって言っても文章下手だから
嘘っぽい^^;
- Re: 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。 ( No.6 )
- 日時: 2011/05/23 16:29
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: S8wpdLDK)
*** *** ***
⑤ロジ 〜Front of the door〜
ハル様は、私の生きる意味。
22年間、ずっと辛かった。特に、ハル様と出会うまでは。
近所の家々からささやかれ、話しかけることすらできない。
男だてらに平民の少女に泣かされ、今でも体は傷だらけだ。
唯一、私を1人の人間としてみてくれたのはアグリ様…ハル様のお母様だ。
王族でありながら平民商売をやっており、人々の信頼も厚かった。
ある日のこと。
その日、テルムートは晴れていた。
気持ちの良い午後、アグリ様はハル様を抱いてこう言った。
「ハルと、お使いに行ってきてくれない?」
その時私は10歳、ハル様は4歳だった。
(なぜこんなに幼いハル様も一緒に…?)
疑問はないわけではなかった。しかし言わなかった。
アグリ様には、何か考えがあるのだろうと思ったから。
1時間後、街は燃えていた。
当時敵対関係にあったベルシートンが攻めてきたのだ。
女王アグリ様はそれを知っていた。だから私とハル様を逃がした。そして自分は静かにこの街が終わるのを待っていたのだろう。
最後まで気高く生きるために、街を捨てることはしなかった。
残ったのは灰と死体と王宮のみ。王宮には意図的に火を放たなかったのだろう。王族に苦痛を味わわせるために。
泣き叫ぶハル様の細い首に、何か光った。
ペンダント。
かなり高価そうだ。重みがある。
ペンダントを開くと、小さく折りたたまれた紙があった。
『これを王宮にもっていきなさい』
泣く泣く王宮を訪ね、国王にペンダントを見せると最上階の一番奥の部屋に通された。
まるで、隠すかのような、窓のない部屋に。
そこでハル様と生活した。その12年間は長いようで短かった。
ハル様がいたから、我慢できた。
ハル様がいたから、笑っていられた。
(だからハル様は何があっても護りぬく)
*** *** ***
なんて言うんだろうね…。
何なの?このクオリティの低さは?って感じですよ。
- Re: 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。 ( No.7 )
- 日時: 2011/05/30 16:22
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: Mm9jHYga)
*** *** ***
⑥ハル 〜国王様がお待ちかねです〜
「失礼いたします」
重い扉を押す。いよいよ、大嫌いな国王と過ごす時間だ。
一番奥の席に座った国王が、私を睨む。
「遅い」
「申し訳ありません国王様。私が遅れてしまいまして…」
ロジが前に出る。
(いっつも、こう)
そう、いつもロジはこうだ。
私の立場が弱くなると自分のせいにして、私を助けようとする。
(私ったら、迷惑かけてばっかり…)
「またお前か」
「まあまあ、いいでしょうお父さん。彼らだってまだ慣れていないんで すし」
そう言ったのは第1王子アーヴェル。茶髪の王子だ。
「ふん」
「座って、ハル」
「あ、ありがとうございます」
私は席に座った。でも、ロジは座れない。
王族のための椅子なので、当然といえば当然だけれども。
メイド服の使用人が1人1人の前にナイフとフォークを置いていく。
静まりかえる大広間。食器の音だけが響く。
使用人が私の前に食器を置いた。
「ありがとう」
一言言うと、使用人は微笑んだ。
*** *** ***
あのー
できればコメ欲しいかなーなんてぇ…
- Re: 金髪の王女は退屈な日々を望んでいました。 ( No.8 )
- 日時: 2011/06/22 08:05
- 名前: 華奈 ◆MF8Oky1lg6 (ID: Mm9jHYga)
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⑦ハル 〜女王とわが夫〜
「今日は何しておられたの、ハルさん?」
国王の妻、シーラ様。この国の女性で最も権力を持っていることになる。その女王直々に、名指しの質問が私に飛んできた。
「今日は…友人がなくなったので、その…」
「あら、それは残念。納税者が1人、消えてしまったのね」
国王と女王が大声で笑う。
信じられない。
国民を、なんだと思っているの?
自分の中に怒りがわいてくるのが分かった。
「笑ってはいけませんよ、父上、母上」
2人の高笑いを制したのは第3王子ルーファス。私の夫だ。
「私の遠い知り合いが、消えてしまったんですよ」
そしてワインを口に含む。
「ルーファスはさぞかし金髪の王女がお気に入りなんだな」
国王が吐き捨てる。
「父上は私の妻がお嫌いですか」
*** *** ***
久しぶりの更新!
今日は学校振替休日なのです!
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