複雑・ファジー小説
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- 忘却少女と言無竜
- 日時: 2011/06/08 23:09
- 名前: うnDne+ (ID: 0bK5qw/.)
始めましてっ。そして、こんにちは+。*
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今回が初カキコのうnDne+です( ..)φ
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◇◆注意事項◆◇
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◇◆登場人物◆◇
◇ >>1
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◇ >>3
◆ >>4
◇ >>5
◆ >>7
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- Re: 忘却少女と言無竜 ( No.4 )
- 日時: 2011/06/08 22:47
- 名前: うnDne+ (ID: 0bK5qw/.)
「こんな遅くまで、何処をほっつき歩いていたの?」
母──篭月千歳は咎めるような口調で亜鶴に問う。久しぶりにあった親友と話をしていた、とただそれだけ言えば済む話だった。だが、その意に反して、言葉は紡がれていた。
「別に。関係無いでしょ」
冷たく突き放す言葉に、千歳は呆然とした。千歳は亜鶴を心配していただけである。──そう、亜鶴への深い愛情故である。それなのに、亜鶴は素直になれなかった。これが、反抗期というものか。無性にイライラしていた。大きく溜め息を吐くと、立ち竦む千歳を残し、階段を駆け上がった。
「待ちなさい」
亜鶴は引き留めようと伸ばされた細い手から逃げるように、二段飛ばしで階段を昇る。角を左に曲がって、右から二番目の扉の取っ手を乱暴に掴むと、部屋に素早く入った。大きな音をたたせて、後ろ手に扉を閉める。煩いわよ、と千歳の声が聞こえた。が、聞いていないふりをする。そして、息を吐く間もなく、重い本棚を扉の前に移動させ、開かないように固定した。
多分、そのまま寝てしまったのだろう。──その後のことは、憶えていない。
- Re: 忘却少女と言無竜 ( No.5 )
- 日時: 2011/06/07 22:53
- 名前: うnDne+ (ID: 0bK5qw/.)
- 参照: 実話ですww
目覚まし時計のけたたましいデジタル音が鳴り響いた。亜鶴は、布団の中から手をにょきっ、と伸ばして、手探りで小さな突起を押す。ついこの間、買って貰ったばかりの白いデジタル時計は、ピタリと音を止めた。なんだか大切なことを忘れてしまったような不安に駆られながら、亜鶴は覚醒する。
「?……布団?」
──そして、なんとなく違和感を感じた。
亜鶴の脳内に、扉の前で寝た記憶が蘇る。ガバッと半身を起こすと、やはりベッドの上。ついでに言うと、どうやったのか知らないが総重量百キロを超える本棚が退かされていた。非力そうな千歳が出来るとは思えないが、案外アドレナリンさえあれば、火事場の馬鹿力が出る可能性が無くもないので、そこはあえてスルーした。しかし、千歳の気遣いに、亜鶴は心なしか暖かな気持ちになった。
亜鶴はまだ、眠気の残る目元をごしごし擦りながら、布団を剥ぎ、フローリングの床に足を降ろす。とたんに、ヒヤリとした冷たい感覚で一気に目が覚めた。鳥肌がたつ二の腕を擦りながら、亜鶴は爪先歩きで部屋を出ると、右に曲がって洗面所へと向かった。だが、既に先客がいた。まさに、予期せぬ遭遇である。
「なんだ、起きていたのか。おはよう、亜鶴」
ガッシリとした体つきをした、現役数学教師の父──篭月夏希は、豪快に歯を磨きながら挨拶をしてきた。熊のような見た目に似合わない名前である。夏希の祖母は、昔は女の子っぽかったのよ、と言うが、その面影、断片すら残していないと思う。それにしても、なんとも器用な挨拶の仕方である。普通の人がやったら、聞き取れないか、歯磨き粉を噴出するかのどちらかであろう。
「おはよう。いつ帰ってきたの?」
洗顔クリームを手に出しながら、亜鶴はごく自然に恒例の尋問を始めた。白い腕を伸ばして蛇口を捻り、クリームを少し濡らして泡立たせる。
「さ、さあな。十二時くらいじゃないかな」
「ふうん。今日の三時……か」
吃りながら返答する夏希に、かまをかけてみた。案の定、図星だったようでそれきり押し黙ってしまった。亜鶴は、さっさと洗顔と歯磨きを済ませ、洗面所を去ろうとする。が、その前に鏡に映る自分の顔が目に留まった。厚めのパッツン前髪に、肩の位置で切り揃えられた黒曜石の髪。不自然に大きい藍の瞳。小振りな鼻。血の赫に染まる唇。そして、病的な蒼白い肌。何も変わっていないのに、何かを失ってしまった気がした。……いや、疲れているだけだ、と思い直し
「お先に」
と、フリーズする夏希を残して洗面所を後にした。
- Re: 忘却少女と言無竜 ( No.6 )
- 日時: 2011/06/08 21:20
- 名前: シェリー (ID: iZt7ppNj)
初コメでっす☆
上手すぎっ!(^^)!
表現が、上手だよ!
私も見習います(*^^)v
続きが、気になる…!!
早く書いてちょww
- Re: 忘却少女と言無竜 ( No.7 )
- 日時: 2011/06/08 22:41
- 名前: うnDne+ (ID: 0bK5qw/.)
──午後八時二十六分。白いデジタル時計が示す。外はすっかり暗くなって、空は太陽を失った。空を厚い雲が覆い、辛うじて紅い月が顔を覗かせた。紅い紅い血のような、不吉を匂わせる色である。
虫の声一つせず、不気味な夜だった。
亜鶴は、ラジオから流れてくるいつか流行ったラブソングを文庫本片手に聞きながら、異変を感じとっていた。
またか──。
あまりにも酷い頭痛に、亜鶴は平衡感覚を乱し、ベッドに倒れ込んだ。時が経つにつれて、頭痛は悪化し、目眩までもがした。亜鶴の蒼白い顔は死人のように青ざめ、額にはべったりと冷や汗を浮かばせた。呼吸は荒く、肩を上下させている。指先が小さく痙攣し、文庫本を取り落とした。これは重病の初期症状なのではないか、という悪い予感が胸を過る。世界がぐるぐる廻りながら、捩れる。そんな感覚に恐怖を感じ、次の痛みの波に耐えるべく、目を固く瞑り、歯を食い縛った。
──いくら繰り返しただろう。気が付くと、発作は治まり、平衡感覚も戻っていた。
ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、一階から電話のコール音が聞こえた。だが、いくら待とうとも、誰も受話器を取る様子はなく、コール音だけが虚しく鳴り響く。こんな夜遅くに、誰だろう、と亜鶴は首を傾げながら、階段を降りた。どうやら、千歳と夏希は出掛けているらしい、灯りの消えたリビングの電気を付けた。部屋の隅に佇む、灰色の固定電話の受話器を掴むと耳に当てる。
「……もしもし」
一瞬間を置いて、電話に出た。
「あ、もしもし。亜鶴?」
返答してきたのは、少女の声。子供のようなあどけなさの残る、透き通った声。下の名前を呼び捨てで呼んできた。無遠慮にしても程があると思う。亜鶴は少しムッとしながらも、そうですけど……、と歯切れの悪い返事する。
「この前は本当にごめんね。あ、明日って暇?もし良かったら、一緒に遊ばない?最近出来たショッピングモール、行ってみたいから、どうかなぁ──なんて……亜鶴、聞こえてる?」
遊ぶ──?
人違い──?
言っていることが分からなかった。そもそも、亜鶴には心を許せる親友はおろか、友達すらいない。そんなこと、自分が一番自覚している。ならば、これは間違い電話に違いない。亜鶴は、勝手にそう決めつけ
「あの……。間違い電話ではありませんか?」
と訊ねていた。電話の向こうの少女は、困惑したように沈黙する。
数十秒後
「冗談キツいよ」
とただそれだけ返ってきて、ぷつっと切られた。ツーツーと冷たく無機質な音が、リビングに響く。
「意味分かんない」
亜鶴は溜め息混じりに、ぽつりと漏らした。同時に、受話器を電話の上に戻した。
- Re: 忘却少女と言無竜 ( No.8 )
- 日時: 2011/06/08 22:46
- 名前: うnDne+ (ID: 0bK5qw/.)
>>7 初お客様のシェリー様っ←
クリック有難う御座います♪
表現上手とか私には勿体無い言葉ですっ(-_-;)
駄文&意味不な文ですが、これからも応援よろしくお願いしますっ。
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