複雑・ファジー小説
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- メモリー【絶賛アドバイス募集中】
- 日時: 2011/07/27 09:54
- 名前: 美空 (ID: N7wiLUDJ)
どうも、初めまして。美空です(^o^)
アニメとラノベとボカロをこよなく愛する、14歳女子です(聞いてねーよ
小説書くのはこれが初めてなもので、ほんの未熟者ですが、よろしければ見て行って下さい^^
ついでに、コメントなんかくれたら嬉しいです。泣きます。うれし泣き。
カオスな文章も多々あるとは思われますが、どうか暖かい眼差しで見守ってやってください←
ではでは、ごゆるりと。
※なお、古くなったコメントは削除させていただきます。ご了承下さい。
- ※ ( No.14 )
- 日時: 2011/07/25 15:43
- 名前: 美空 (ID: 7PvwHkUC)
to.ZAKIさま
コメントありがとうございます(^o^)
そうですよ〜!コメントさせていただいた美空です^^
面白いだなんて…ありがとうございます><
- Re: メモリー ( No.15 )
- 日時: 2011/07/25 15:55
- 名前: 王翔 (ID: OqA7j1VN)
- 参照: 十七話の主人公は古我様だぞ
はじめまして、王翔です。
記憶喪失ですか!
面白いです!
お気に入りに入れていいですか?
更新頑張ってください!
- ※ ( No.16 )
- 日時: 2011/07/25 16:01
- 名前: 美空 (ID: 7PvwHkUC)
to.王翔さま
コメントありがとうございます^^
お気いに入りに…!?
光栄です><
まだまだ未熟者ですが、私なりに頑張りますので(^o^)
今後とも、どうぞよろしくお願い致します!
- ^亜美 8/1 pm 7:00 ( No.17 )
- 日時: 2011/07/27 09:48
- 名前: 美空 (ID: N7wiLUDJ)
夕飯は、カレーだった。
「わ〜!美味しそうですねっ」
さっき拓馬くんとソファで話をしていたときも、カレーのいい香りがプンプンしていた。
「味見とかしないで急いで作ったからな。味の保証はできねぇ」
「何言ってんのー!悠馬にぃの作ったカレーが美味しくなかったことなんてないじゃんっ」
「ま、カレーは俺の一番の意料理だからな!」
「悠馬にぃ料理上手だもんね〜」
「ぷぷぷっ…」
あたしは、思わず吹き出してしまった。悠馬くんと拓馬くんの会話が微笑ましくて。そしてそんな会話に、どこか、どこか懐かしさを感じて———
あぁ、きっと記憶をなくす前も、あたしはこの2人と仲良しだったんだろうなぁ、って。あたしは幸せだったんだろうなぁ、って。心からそう思えた。2人の会話に懐かしさを感じたのが、なによりの証拠だ。
「亜美、何で笑うんだよ〜!」
「あー!亜美ちゃん、悠馬にぃが料理上手なのが意外なんでしょー!」
「なっ…意外って…!」
拓馬くんが悠馬くんをからかった。悠馬くんが顔を赤らめた。そんな一つ一つの仕草が、会話が、ただただ愛おしかった。
「違いますよぉ。ただ、あたし、今凄く—————
——————幸せだなぁ、って。」
あたしがそう言った瞬間、2人の顔に喜びの表情が浮かんだ。
が。
悠馬くんだけ、ほんの一瞬切なそうな顔をした。
「そっか。亜美がそう言ってくれると、俺達も嬉しいぜ。おし、じゃあカレー、食っちゃおうぜ。覚めないうちに!」
再び笑顔になった悠馬くんが言う。
「そうだねっ。僕ももうお腹ペコペコだよ〜」
それから、3人で声を合わせて…
「「「いただきまーす!!」」」
- ^亜美 8/1 pm 7:40 ( No.18 )
- 日時: 2011/08/04 11:42
- 名前: 美空 (ID: N7wiLUDJ)
楽しい夕食の時間は、あっという間に過ぎていった。
そして、夕食後。無くなった、あたしの記憶について話し合う時間。
暖かい日本茶の上を漂う湯気を見つめるあたし。
心配そうな瞳で悠馬くんとあたしのことを交互に見る拓馬くん。
苦い表情をして俯く悠馬くん。
「亜美」
悠馬くんが、口火を切った。
あたしと拓馬くんの視線が一斉に悠馬くんへと向く。
「亜美は、何を知りたい?」
何を知りたい。
あたしは、全てを知らない。だから、今のあたしにとって知ることは、必要であり、必然だ。
だけど。
全てを知らないが故に、何から知ればいいのか分からない。そのために、悠馬くんの質問に答えるのに、随分と時間がかかってしまった。
溢れんばかりの数の疑問を取捨選択して、最優先事項のみに絞る。
「えっと…とりあえず、まずは、あたしの年齢と…フルネームを…」
口にして、初めて気づいた。今、この時まであたしは、自分のフルネームさえも、年齢さえも把握していなかったのだ。しかし、そのことを不安に、恐怖に感じたのは、眠りから目覚めた直後の、記憶がないことを実感したあの時だけだった。2人といると楽しい。その気持ちが、己の不安さえもかき消したのだ。
「緒方亜美。14歳で、中学2年生だ」
あたしの遅すぎる返答に対し、悠馬くんは即答した。
「緒方…亜美…」
あたしの名前。
14歳というのは予想通りだ。
「他は?」
「あなたたち二人の、年齢と、フルネーム」
今度はすんなりと受け答えることができた。
「俺が斎藤悠馬。17歳で高校2年生。で、こっちが斎藤拓馬。11歳で小学五年生」
斎藤。
あたしたちは、兄弟じゃない、のか。
じゃあ。
「あたしと2人の、関係は?」
同居人。幼馴染。親戚。友人。
予想できたのは、精々このくらいだった。
「亜美」
その瞬間、悠馬くんの表情はより一層真剣なものへと化した。
「それは、言えない。亜美はもうこれ以上知らない方がいい。そのほうが幸せなはずだ。お互いに」
知ることは、必要で必然なはずなのに。なのに悠馬くんは、そう言った。
あたしの過去は、それほどに悲惨なものなのだろうか。口にするのもおぞましいほどに。
「…分かり、ました」
知らないほうが幸せだ、とまで言われてしまったあたしの過去。それを、知りたいとは思わなかった。知ってしまったら、楽しくて幸せな今でさえも、脆く崩れ去ってしまうんじゃないかって。悲しみと絶望に、塗り替えられてしまうんじゃないかって。そう思ったから、あたしは。
悠馬くんの言葉に、頷いた。