複雑・ファジー小説
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- 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中)
- 日時: 2012/01/15 23:46
- 名前: Rlcssha (ID: cHp/tugs)
Rlcsshaです。この小説は、フィクションです。実際の人名・地名・出来事とはなんの関係もありません!
交錯する世界{コウサクするセカイ}
STORY
主人公「笹倉 錬」は鹿賀見中学校の1年生。
平穏な毎日を送るつもりだったが、なぜか異世界に転送されてしまう。
そこはもといた場所と同じ景色。だが…
ありえない&お約束展開満載のファンタジーコメディー。
オリジナルキャラクターについて
この小説は、書いている人が、「キャラクター考えるのめんどい」といったため、オリジナルキャラクターを募集します。
準主役でも完全な脇役でもOKです。
どんどん書いてください。
オリジナルキャラプロフィール
名前(なるべく日本人で)【】
よみ【】
容姿【】
性格【】
誕生日【】
性別【】
年齢と学年(小学校・高校等でもOKです)【歳/年】
趣味【】
一人称【】
二人称【】
三人称【】
備考(その他のプロフィール)【】
サンプルボイス(書いても書かなくてもOKです)【】
もくじのようなもの
キャラクター紹介 >>3
素敵なオリキャラ
*R*さん:池谷 雷喜 >>1 ヴィオラさん:戸倉 童 >>10
マスさん:浅倉 勇人 >>13 テラーさん:三刀屋 栃乃>>18
直角水平さん:九重 仄香>>22 琉架さん:栗鼠 天魔 >>23
マスさん:真上 煉 >>28 水月さん:水原 楓 >>41
いちご牛乳。さん:木暮 茉由>>48 ミルクチョコレートさん:川井 恵鈴>>55
^q^さん:安藤 三浦>>65
魔法について >>6 >>24
本文(メイン)
序章「薄暗い空間のハザマで」 >>14
第一幕「START」
第一章
第一話「錬と隆樹」 >>16 >>17 >>19
第二話「狂い始める序曲」 >>27 >>30 >>31 >>34
第三話「夢はよみがえる」 >>35 >>40 >>42 >>45 >>46 >>51 >>67
第四話「記憶のその先に」>>68 >>75
第二章
第五話「鐘が鳴るとき」>>80 >>84 >>90 >>98 >>102 >>104
第六話「鹿賀見小学校攻防戦」>>106 >>108 >>109 >>110 >>114 >>118 >>133 >>134 >>135 >>138
第七話「契約の布」>>149 >>152 >>153
第八話「ファースト・ミッション」>>156 >>158 >>161 >>165 >>166 >>168
第九話「落とし物」>>169 >>170 >>172 >>173
第一話から第六話までのあらすじ(初見、わけわかんない人用)>>146
番外編のアンケートについて>>103
今までコメントしてくれた人
*R*さん 直角水平さん 琉架さん ヴィオラさん
マスさん テラーさん いちご牛乳。さん 水月さん
ミルクチョコレートさん ^q^さん ryo'smomさん
ありがとうございます!
- Re: 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中) ( No.172 )
- 日時: 2012/01/12 23:10
- 名前: Rlcssha (ID: cHp/tugs)
麻生「これ」
麻生から投げ渡されたのは、隆樹達がしてるようなリストバンドだった。
色は紺だ。
麻生「なくすなよ」
おれは走りながらうなずいた。
- Re: 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中) ( No.173 )
- 日時: 2012/01/15 23:43
- 名前: Rlcssha (ID: cHp/tugs)
数分走ると、セグのいる場所が見えた。
この地区で一番大きい公園だ。
昔…というほど昔ではないが、小学校中学年ぐらいのときには、一週間に一回は遊びに来ていた覚えがある。
その間に、この公園の隠し通路、いわゆる抜け道や、どこに何があるのかまで全部覚えた程だ。
ここでかくれんぼとか、鬼ごっこをするとか言ったときには、もうその抜け道を使いまくって鬼を振り切った記憶が残っている。
となると…『あれ』もまだあるのだろうか。
異世界にはないのかもしれない。
でも、小学校のベランダが壊れたように、こっちにも『あれ』はあるのかもしれない。
小学五年生のあの日以来、ここには来てなかった、その理由が。
- Re: 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中) ( No.174 )
- 日時: 2012/01/20 23:23
- 名前: Rlcssha (ID: cHp/tugs)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小学五年生のある日、おれは何人かの友人と一緒に、その公園まで遊びに行っていた。
そのときにやった遊びは、鬼ごっこだった。
じゃんけんで鬼を決め、みんな一目散に逃げる。自分は鬼ではなかったため、鬼が決まると同時に、毎回使う「抜け道」を使った。
通っては悪いということはなかったし、それを言われもしなかった。
そして、この道は狭く、見通しもかなり悪く、さらに草がぼうぼう生えている。
初めての人は、通りにくいだろう。いや、何回通っても、あの道をすんなり通ることはできない。
それでもあの道を通るのは、人目につかず、逃げ道にはもってこいだったのだろう。
なので、その日もその抜け道を通って、反対側へ抜けようとした。
反対側にはやや急な坂があり、下りるならまだしも、上るのはしんどい。だから、あの道を抜けると、すぐに坂を下りて逃げることができるのだ。
今回もそれをやろうとして、鬼をまこうとした。
ところが。
錬「うわっ!!」
と叫んで、おれは落ちた。
そのとき、その坂は工事中で、端の排水溝や、坂の上の部分が撤去されていた。この公園によく来る人から、『坂が急すぎる』と苦情が相次いだためだ。
現に、この坂で転び、ケガをする人は少なくない。自転車なら、なおきつい。
自分も、そのケガをした一人になったわけだ。
おれが落ちたのは、抜け道の出口にある排水溝の一番端があったところ。
この排水溝は、端が四角の形に広がり、小学生が落ちるには少しだけ狭い場所になっていた。
当然、その排水溝が撤去されているので、蓋も、石もなくなっていた。
そのため、おれは地下の雨水がたまる場所に落ちてしまったというわけだ。
なんとか上ろうとしたが、あと一歩で手が届かない。この坂が急で、その分上がるごとに高さも増すからだ。つまり、この排水溝の端っこは一番高いところにあるわけで、手が届かないのも当たり前だ。
しばらくしていると、誰かの声が聞こえた。
- Re: 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中) ( No.175 )
- 日時: 2012/02/09 23:03
- 名前: Ice Bird (ID: LWAPAHAd)
- 参照: 名前変更。元Rlcssha
隆樹「…な、何やってんだ?」
それは呆れと驚きの混ざった声だった。
そのとき、鬼ごっこには隆樹も参加していた。
鬼ではなかったのだが、おれを探しに来てくれたのだろうか。
錬「落ちたんだよ」
おれのしらっとした答えに、隆樹はため息をついて呆れた。
隆樹「あのな…」
隆樹が言いかけたそのときだ。
友人「つかまえた!」
と、威勢のいい声が響いた。鬼をやっていた友人だ。
隆樹「…今、それどころじゃないんだが」
隆樹が下を指さす。
それを見て、納得したかのように友人はうなずいた。
友人「ちょっと、あいつらを呼んでくるから、待ってろ」
と、友人がおれと隆樹に言う。
まあ、おれは嫌でも動けないのだが。
しばらくして、鬼ごっこをしていた友人全員が集まった。
「おい、大丈夫か?」
と、励ましの声もあれば、
「情けねえな」
と、半ばからかいの声もあった。
隆樹「横とか行けないのか?」
錬「無理」
隆樹の提案を、おれが否定する。
おれが落ちた場所は、正方形の狭い個室のような感じになっていて、
横の壁には、鉄の柵がついている程度。要するに、ほぼ閉じ込められている状態だ。
それから、友人たちが、工事をしていた作業員を探しに行った。
だが、今日はもう作業が終わったのか、それとも休みの日なのか、
作業員は一人も居なかった。
もちろん、隆樹達も、色々してくれた。
案① 手で引っ張る
隆樹の手をつかみ、そのまま上げるという方法だったが、自分が重いのか、力がないのか、失敗した。
案② ロープで引っ張る
これも失敗。茂みの枝に数箇所巻きつけたのだが、全部折れてしまった。
他にも少し、案を出したのだが、どれも上手くはいかなかったか、否定されたかで、結局おれは上がれなかった。
こうなれば最終手段である。「親に言う」
隆樹達が一斉におれの家に走っていく。
おれは、その足音と地響きしか聞くことができない。
しばらくしても、まだ来なかった。
家が、ここから遠いというのもあるだろう。
その間、おれは考え事をしていた。
もし、このまま上がれなかったらどうなるだろうか。
死ぬのだろうか。こんなところで。
そう思うと怖くなる。だから、怖くならないようなことを考える。
でも、空が赤くなっていくと、その怖さも増してくる。
空が完全に赤く染まった。
車のエンジン音と、足音が聞こえた。
友人が、親と、作業員を連れて返ってきたのだ。
そして、おれは、作業員から下ろされたはしごを使って、
やっと上がることができた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今となっては、恥ずかしくもあり、多少のトラウマだ。
今までその公園に行ってなかったのは、その理由からだ。
そうなると、やっぱり恥ずかしい。
あのあと、工事が一時中断されたのは知っているが、他は知らない。
おそらく、続行され、いまではもっと緩やかな坂になっているのだろう。
そう思いつつ、公園へ走った。
- Re: 交錯する世界 第一幕 ( No.176 )
- 日時: 2012/03/15 23:00
- 名前: Ice Bird (ID: ZlUSYg9Q)
- 参照: 久々の更新。オリキャラありがとうございました。
‘核’の基地から走って十数分。
さすがに体力のいい高校生でも、息があがっていた。
太陽が、西の端のほうにいる。もう夕方だ。
普段ならサッカーなどをしに来る子供や、
散歩途中の老人でにぎわっている公園も、
今や、僕たち以外に人間の気配はない。
ただ、もうずいぶんと手入れされてないのだろう、
散った桜の花びらや、誰かの忘れ物なのか、小さいボールが一つ、
茂みに引っかかっていた。
勇人「…来たはいいけどさぁ…」
勇人がぽそりとつぶやく。
勇人「何も…居なくね?」
言われてみれば、見る限り、セグの姿はない。
煉「分かれて探すか?」
雷喜「だな」
聡真「この公園、確かこの先で三方向に分かれるから、三組に分かれたらどう?」
恵鈴「じゃあ、真っ直ぐ行く組と、右に行く組と、左に行く組ができるね」
天魔「ここを探しても意味ないからね〜…」
煉「で、どうやって決めるんだ?」
童「個々が行きたいところに行けばいいじゃないか」
栃乃「でも、それだと偏る可能性もありますね…」
うわ、またおれ抜きで話が進んでるよ。みんなすることはえぇ。
茉由「でしょーー!?」
錬「(うわっ!?)」
突然隣から声をかけられた。
茉由「みんな勝手に茉由のわかんなぃこと言ってて勝手に決めるんだもん!いっつもハブられてるんだから!」
…おれ、何も言ってない…よな?
—結局、みんなそれぞれ案を出したのだが…
三浦「あ〜〜〜もどかしいわお前ら!こうなったらここは、もうグーチョキパーで5人、5人、4人に分かれるしかないやろ!」
—という、三浦の案に全員賛成した。
結果——
グー:童、雷喜、煉、栃乃、楓 … 真っ直ぐ進む
チョキ:勇人、茉由、仄香、恵鈴、天魔 … 左に曲がる
パー:錬、隆樹、聡真、三浦 … 右に曲がる
三浦「むさい…むさいで、ここ…。何で全員男やねん!」
茉由「はぃはい、自分が言い出したんだから、文句は言わなぃ。…代わってぁげてもいいよ?」
三浦「お前と代わったら何されるかわからへんわ!」
結局、三浦と茉由は交代しなかった。
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