複雑・ファジー小説
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- 世界の気紛れ
- 日時: 2012/01/05 00:53
- 名前: 楼 (ID: HdidGBSx)
クリックありがとうございます。
初めまして方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。
二次の方に長く滞在していた楼(ろう)と申します。
さて、小説の方ですがあまり上手ではありません。
どちらかと言うと下手な方かと思います。
書く日の気分により、文章の構造といいますか、雰囲気が違うんですね。
ここをご了承の上読んで頂きたいです。
では、注意点に行きましょうか。
① とりあえず、荒らしの方はどうぞ右上の×か、左上の←をクリック。
② 他の方にご迷惑をかけないようご協力のほど宜しくお願い致します。
③ コメントを頂けると喜びます、作者が。
読んでみようという心優しい方はどうぞ存分にお楽しみ下さい。
__目次
◆第一章 「とりあえず」
・第一話 「起きろ」 >>1
・第二話 「嫌ですから」 >>4
__お知らせなど
一応忙しい身でありますが、最低でも一週間に一度の更新を目指し頑張りたいと思います。
何か変換ミスなどがありましたらご指摘のほう宜しくお願い致します。
このように堅苦しく書いてますが、いたって本人はそんなこと一欠けらもありませんから。
__お客様
・(たけ´・ω・`)様
- Re: 世界の気紛れ ( No.1 )
- 日時: 2012/01/04 00:50
- 名前: 楼 (ID: HdidGBSx)
___第一章 「とりあえず」
第一話 「起きろ」
この世界は、少し(いや、かなり)変わった人間が多い。
どう変わっているのかと言われても返答に困るしかないのだが、とりあえず変わっている。
もちろん、ストーカー相手に使う変態という意味がある変人ではない。
本当に変わっている人間。ああ、もちろん変体という意味でもない。
変わっている人間。
ある人に言わせれば、万国ややビックリ人間ショーだそうだが。
とは言え、とりあえず。
変わった人間が多いのが、この世界なのである。
ふわぁ、と欠伸をしながら街中を歩く青年。
只今、朝の9時。
普通の会社の出勤時刻を大幅に遅れた街中は、少々静かに店は開店準備をしている。
青年は途中で自動販売機で買ったコーヒー缶を片手に、あるビルへと入っていく。
ビルには会社名の看板も、どこかの政府のような豪華な庭のような木々があるわけでもない。
いたって普通のビルである。何もかも普通の何もないビルである。
エントランスには、小柄な女性がいた。
「・・・意外と遅いですね」
「いつも僕が早いだけですよ」
そうですね、と女性は返す。
「それに、僕が今日早く来る意味なんて一欠けらもないですしね」
「・・・まぁ、そうでしょうね」
女性は笑みを浮かべて返した。
2人はエレベーターに乗り込み、最上階である47階のボタンを押した。
高層ビルではあるが、最上階には数秒で着く。
チン、とエレベーターが最上階に着き、2人は降りてそのまま廊下を真っ直ぐ進み奥の部屋へ向かう。
奥の部屋には会議室というプレートが掲げられており、その中には数名の男女がいた。
「・・・あれ、揃ってる」
意外だというふうに青年は呟く。
「・・・時間にルーズな方はいませんからね」
集合時間は9時半ですから、と女性はそう言いながら机に置いてあった時計を青年に向けた。
「・・・じゃ、僕は一仕事をしてきますね」
と、青年は少々声のトーンを落としてドアの向こうに消えていった。
「・・・本当、嫌そうにしますね」
女性の言葉に残された全員が同意した。
ドアの向こうに消えた嫌そうな顔をした青年は会議室のさらに奥の部屋の前にきていた。
ふう、と深呼吸をしてからドアノブに手をかけた。
そして、
「起きろぉ!!」
という怒号と共に、ドアが勢い良く開く音がした。
青年は、揃っていると言った。
彼女は、時間にルーズな方はいないと言った。
それは、ある人物を除いての話である。
To be continued.
- Re: 世界の気紛れ ( No.2 )
- 日時: 2012/01/04 02:42
- 名前: (たけ´・ω・`) (ID: CekhHc8W)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=11862
初めまして!
なんだかとても興味深いですね!
続き待ってます!><
- Re: 世界の気紛れ ( No.3 )
- 日時: 2012/01/04 18:35
- 名前: 楼 (ID: HdidGBSx)
__(たけ´・ω・`)様
初めまして^^
そう言って頂けると嬉しいです。
更新は今日の深夜ぐらいにはするかと思います。
- Re: 世界の気紛れ ( No.4 )
- 日時: 2012/01/05 00:43
- 名前: 楼 (ID: HdidGBSx)
___第一章 「とりあえず」
第二話 「嫌ですから」
「起きろぉ!!」
怒号と共に勢い良くドアが開いた。
凄まじい音を立てたドアは気にせずに、青年は部屋の奥へと進む。
そして、隅っこに設置してあるベッドに近付く(あの音でも微動もしていない)。
青年は布団を持って勢い良くめくった。
それも漫画であるように華麗にどこかにひっかかるわけもなく綺麗に。
そして、ベッドの上で未だに丸まっている青年とさほど年は変わらなさそうな青年を蹴り上げた。
「___いって!」
「そりゃ、蹴ってますから」
しれっとめくった布団を畳みながら青年は返す。
「・・・・・・一応俺はお前の上司なんだぞ、上司」
「知ってますよ、それぐらい」
「上司を蹴り上げるなんていい度胸してんな、紫安(しあん)」
「・・・・・・腹が立つからって人の嫌がっているあだ名を使うのは大人げないですよ」
「・・・・・・嫌がってるも何もお前の呼び名はこれだけだろ」
そうですけどね、と青年は続けて部屋を出て寝坊した上司の方に振り向く。
「・・・あんた以外は全員揃ってるんです。早くしてください」
最初の部分を強調し、紫安と呼ばれた青年は会議室へと歩いていった。
残された上司は苦笑いをして、青年に続いて会議室へと向かった。
「・・・おはよう、諸君!」
「・・・・・・朝からそんなテンションで来られてもうざいだけです」
「紫安、煩い」
「ですから嫌なんですよ、それ」
全員が揃っている会議室に遅れた上司に青年は奥の部屋で行った同じようなやり取りをする。
このような場面は何回も見ているので、先ほどの女性を含めたメンバーは無視である。
「・・・私たちを集めた理由をお聞きしたいのですが、よろしいですか?」
その先ほどの女性は、このやり取りを綺麗にスルーして冷たく言い放つ。
これもいつもと変わらない場景なのであまり気にしない。
「・・・・・・もう少し乗ってくれてもいいんじゃねぇの、乃亞(のあ)ちゃんよ」
「・・・ついでなので言いますが、私もそれ気に入っていませんから」
「・・・そこは乗らなくていいんだよ」
と、どうでもいい内容の無い会話を繰り広る(これもいつもの光景なので誰も気にしない)。
そして、上司は紫安と先ほどから呼ばれている青年を見て一言。
「紫安、お前が言え」
「・・・ですから嫌だと言ってるでしょ、それ。それと、僕が言うのも嫌ですから」
と、青年は眉間にしわを寄せる。
このように、なかなか話が進まないのもいつも通りなので誰も何も言わないのである。
To be continued.
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