複雑・ファジー小説

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【お知らせ!】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】
日時: 2012/02/22 19:31
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: 2Ujo/OfH)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10733

いーやっふーーーい!!←

ひゅるりです。ひゅるりが小説書き始めて二作目がこのチイサナセカイに飽きたなら。なんですけど(最後についてる「。」が大事なんですからね!!←)
一回更新止めちったんですよねぐへへ☆←
また書こうと思ってきたんですが文才が変わりすぎてえっへへへ←
で、ブランク開けのリハビリ作をふたつ書いてるんですけど、
書きたくてうずうずしてきちゃっry

前作のtk【旧】チイサナセカイに飽きたなら。を読み返しながらリメイクしつつ書いて行こうかと…。
あの駄作で駄文を読み返すのはかなりの苦行なんですけど。←
皆さん生暖かい眼で見守っていただければ…!




【旧】の方は参照から飛べます。
物好きな方は見に行っちゃってくださry


【お知らせ】>>009New!!

【diary】
更新開始…0212

【table of contents】
【basic world】
  第零話  単なる序章曲。>>001
  第一話  走れ。ただただ走れ。>>005
  第二話  其れは始まりの果実。>>007
【another world】
  第0話   単なる終章。>>002
  第1話   前も後ろもないのに。>>006
  第2話   全ての悲劇の始まりの赤い果実。>>008

Re: 【再発!!←】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】 ( No.7 )
日時: 2012/02/21 20:42
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: 2Ujo/OfH)
参照: 明日テストなのに勉強どころか課題が終わってなty




第二話  それは始まりの果実。




動きにくいことに気付く。
うっすらと眼を開くと廃墟のような場所だ。人が何人かいる。
少女は顔を伏せたまま状況を確認する。
右の頬の下は床に付いていてひやひやとした感覚から察するにコンクリートだろう。
背中もひんやりとした感触があるためこちらも同じくコンクリート。
薄く顰めを開けないため確認はしにくいが脚の本数からして約三人。
そのうち一人。一人だ裸足。一人だけ…、脚が一本しかないのである。
正確には義足を使っていて、ひざ下からの其れは真新しい金属がはめられていた。
足の指先の向きから三人ともこちらを見ている。
上の方は見れないので視線は何処に向いているのかは不明だが。

かつん、と軽い音がする。
義足が一歩分こちらに歩み寄ったのだ。
僅かに眼を見開いた。義足の持ち主は自分より少し年上の男。
23か4あたりだろうか。


「…あれ、起きてんだ。」


低めの声が鼓膜を震えさせる。
身体の動きが不自由に感じたのは手首と足首に服の上から巻かれているガムテープと思われるもののせいだった。
視線を上に向けるとやはり三人の人物像。
逆光のために顔が見えにくい。


「起きてんならさあ、何か言えばいいじゃん。」

「っぐ、ふ!」


腹部から伝わる鈍い痛み。
ぐしゃりと顔が歪んでいるのが自分でもわかる。
どすりとしたそれは男の義足だと感覚だけで分かるのにそう時間はかからなかった。


「ごめんねえ?こいつキレ性で。
  あんたが"コレ"持ってることばれちゃって…ねえ?」


あの黒髪の男の声だ。
目の前に突きつけられた小さなカードを見て小さく声をあげる。


「あんたさあ、政府側の人間だったんでしょ?
  女子高生だか何だか知らないけど、そんな制服何か着ちゃって。」


右半分には短い黒髪の目付きの悪い自分の写真。
学生証の様なその文面には政府軍の証である小いが凝ったデザインの星のマークと6ケタの数字が印刷されている。
制服の上着の外ポケットに入れていたのが仇となった様である。
どすり、と腹部に義足がめり込まれる。
少女は声にならないようなうめき声を出しつつ身体を折り曲げた。


「何とか言えよ。
  それじゃ分かんねえし。」

「…っ、ぐ、あんたたち、レジスタンス…?」


通常の市民ならひっそりと暮らしている。
少なくとも『政府軍』というだけで暴力は振るわない筈だ。


「ああ、そうだよ。」


義足の男がもう一度足を高く振り上げた。


「止めな、みっともないじゃん。」


第三者の声と共にジャカジャカとしたロック調の音楽が聞こえた気がした。

Re: 【再発!!←】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】 ( No.8 )
日時: 2012/02/22 07:17
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: 2Ujo/OfH)
参照: 今日テストん!いい事と言えば午前中で終わるというだけだ!!!←



第2話  すべての悲劇の始まりの赤い果実。



ぐさり、と鋭い剣の切っ先が肉を引き裂いた。
濁った黄色の体液や緑色や赤紫色の肉片が飛び散り………消えた。
勇者も魔王も眼を見開いている。
まるでそこだ時間の流れが変わったかのように。指先まで固まった様に動いていない。


振り上げた刃物は魔王の額向かって振り下ろされた。
魔王は緩い笑みを浮かべているだけだった。
勇者も口許を歪ませて笑んでいた。
その時、一匹の小さい魔物が勇者と魔王の間に入り込んだのである。
肉片や体液は広く飛び散るも消えた。雪が溶けていくように、霧が晴れていくように。


「…今のなんだよ、」

「魔物です。私たちの世界では魔力が第一です。魔力が無ければ存在する意味もない。
  今消えた魔物は死んでしまったことで魔力を使い果たしてしまったんでしょう。
  だから、消えたんです。」


魔王はそっと目を伏せる。
暫くして視線を上げると勇者の拳は震えていた。
此方を睨み付けている。
魔王は一瞬、一瞬だけ悲しむような表情を見せた。


「…御前は、」

「…?何でしょう。」

「御前は自分のために誰かが死んでも平気なのかよ。」


誰に聞かせようとしているわけでもなさそうにぽつぽつと言葉を紡ぐ。
魔王は数回ゆっくりと瞬きをした。


「…、平気に見えますか。」

「え、」


次は魔王がぐ、と拳を握りしめた。
唇を噛むように、何かをこらえる様に下を向いている。
勇者の顔には困惑の色が浮かんでいた。


「帰ってください。
  嫌なら魔法で引きずり落としますよ。
  私を殺すならその前にしてください。抵抗はしません。
  だからもうこの城に近寄らないでください。
  他の魔物も、勇者さん、貴方も。ほかの人間の方も。」


ひときわ大きな声で、しかし冷静で静かに威厳をもった声が、鈴の音よりも大きく響く。
勇者に向けられた視線は何かを訴える様に藍から赤に変わっていた。

その声と同時に、2人分の足音が近づいてくる。

Re: 【お知らせ!】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】 ( No.9 )
日時: 2012/02/22 07:23
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: 2Ujo/OfH)
参照: 今日テストん!いい事と言えば午前中で終わるというだけだ!!!←

やっぱ自分でも思ったんですけどよみづれーなーとか、
なんじゃこれ。なんて思われたくないんでネタバレ(?)
しちゃいますね。


ええと、注目してほしいのは第〇話、というところです。
実はこの小説対になってまして、
義足の男とかマフラー付けた女の子が出ている話は第零話みたいに漢数字なんですよね。
で、魔王や勇者が出てくる方のが第0話みたいな感じで。
それで、対になってる、ってことなんですけど、
ノイタミナで放送中の『ブラック★ロックシューター』みたいなの知ってる人は分かりやすいと思うんですが、簡単に言うと『別世界』です。

…やっぱ分かんないですよね。
だって書いてるひゅるり自身あんま分かってないですから!ぐへへ←

というわけで「わかんねーぞごらああ!!!」て感じの人にはgkbrしながらも質問して下さればお答えしますので!

Re: 【お知らせ!】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】 ( No.10 )
日時: 2012/02/24 01:19
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: 2Ujo/OfH)
参照: トラックの運転手上司目線のカゲロウデイズが好きvV




第三話  一人はマドカと名乗った。



小柄でほっそりとした女の子が座っていた机から降りる。
かつん、と少し踵の高い靴を鳴らしながら少女の口許に濡れて冷たいハンカチを当てた。
地味な痛みに僅かに眉根を寄せると女の子は俯き加減にこちらを見下ろした。
ぱさりと長い黒髪が肩から落ちる。


「吐血してる。」


チ、と少女の後ろで舌を打つ音。
おそらく義足の男だろう。


「…、動けない相手にここまですることはないと思う。
  やりすぎ、2人とも。」

「いやあー、俺だって焦ったもん。
  銃突きつけられて殺されかけたんだもん。」


黒髪の男は自分の着ていた服をひらひらと捲った。
季節の割には随分と薄着だが二枚来ていた服には時間の経った血液にしては鮮明な赤と二つの穴が開いている。


「護身用にはまず防弾衣から、とか考えてさあ。
  口ん中には血糊入れとけ、って。この義足の奴が。
  んまあ、血糊っつってもケチャップだけどね。」


黒髪の男は手元から小さい袋に詰まったケチャップをいくつかばら撒いた。


「なんて言うの、使い捨て?
  使いきりか。この前すっげえ大量に見つけたんだよね。
  まあさすがに腹に仕込んでたのはケチャップじゃないんだけど。
  トマトジュース入れてたんだけどね」


くく、と咽喉を鳴らして笑っている。
女の子はそんな黒髪の男の頬をぱし、と平手で一度叩いた。
それほど痛そうでもなく男の首はあまり横を向かなかった。


「…、倒れてる女子にまで、手だすな。アホ。
  この人の口、殴ったのあんたでしょ。」


ずる、と脇を持ち上げられた。
女の子は何とその小さな身体で自分の身体を抱えている。


「…あたしの部屋、まで行く。
  来て。」


びり、と小さな鋏で女の子は足首のガムテープを切った。
無理矢理立たされると「歩いて。」と言われながらずるりと引きずられる。
歩こうとはするが脚がもつれてなかなか歩けない。
そんな少女を女の子は仕方ないというような表情で引きずりながら自室へと帰った。


「…だから、男は嫌い、なんだ。」


少女にはそう聞こえた気がした。
ぼとん、と軟らかい地面の上に落とされる。
それがベッドだということに気付くまで左程時間はかからなかった。
上体を起こされふちに腰掛けられさせられる。


「…あたしのなまえは、マドカ
  此処はレジスタンスの要塞で、多分あんたたちは此処のこと知らない。
  だからあんたの、仲間も助けには来ない。
  見たところ探知機、もつけてないで、しょ?」


こくりと一度首を縦に振る。
女の子は自分の腹部に薬を塗り包帯を巻いた。
口許には消毒をする。
淡々としたどこか覚束ない口調に少女は首を傾げた。


「…、ありがとう。」


ぼそりと小声で呟く。
初めて包帯を巻き戻していた少女が顔を上げ、そしてゆっくりと笑んで見せた。

Re: 【お知らせ!】チイサナセカイに飽きたなら。【コメ求めます。】 ( No.11 )
日時: 2012/03/10 21:03
名前: 虎雨 (ID: TLiLy4ms)

貴方も言った通り、読みづらいです。

表現すごい。


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