複雑・ファジー小説
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- ビブリア少女の凱旋歌
- 日時: 2012/04/03 23:40
- 名前: 白月 (ID: P6IPfdWt)
プロローグ『凱旋歌は悲鳴と共に』
いやぁぁぁぁぁぁぁッ—————!!
悲鳴が、聞こえた。
それは俺の親友の家から。
その時考えていたことなど全て忘れて、無我夢中に走った。
そいつの家へと。
尋常ではない悲鳴で、よく分からないけれど、本能が警鐘を鳴らしていた。
急げ、と。
でも、一瞬とても嫌な予感がした。
けれど、その時は気にならなかった。
とにかく、急げ、走れ、走れ走れ走れ! ——と、脳が全身に命令するから。
そして俺は辿り着いた。悲鳴のもとに。
更に俺は、『それ』を見た。
今になって思うけど、急がなければ良かったと思う。
あんなの、見たくもなかった。
————親友が、血だまりに沈んでいる姿など。
どうもこんばんは!
クリックありがとうございます。
黒ウサギ×銀色蝶々を書かせてもらっている白月です。
一応探偵ミステリ物。意味不明なタイトルは仮。
随分前から温めていた話なんですが、話を練って練って熟成させていたところ。
なんだかシリアスダークに載せる雰囲気かこれ……。
という状態に陥りました。いや、プロローグはそうでもないんですけど。
自分の中で踏ん切りがつき次第、シリアスダークに移したいなーと思っています。
ネタ貧とかボキャ貧で更新は何かと遅くなると思いますがよろしくお願いします!
- Re: ビブリア少女の凱旋歌 ( No.28 )
- 日時: 2012/12/22 17:13
- 名前: 白月 (ID: P6IPfdWt)
- 参照: カゲプロが神曲過ぎる……!
めーさんへ
なかなか行けなくてごめんよ;;
テストは……まぁ、死んダヨー。
- Re: ビブリア少女の凱旋歌 ( No.29 )
- 日時: 2012/12/22 18:58
- 名前: 白月 (ID: P6IPfdWt)
- 参照: カゲプロが神曲過ぎる……!
ああー……。眠い」
と、本を片手に少女は大あくびをした。
……でも今いいところだし区切りのいいところでいったん寝よう。
そう思った時。
————ピンポーン。
そう思った彼女を小馬鹿にするような、軽い音の呼び鈴が鳴った。
「千世ーいるー?」
少し古い雰囲気が漂うアパートの一室の呼び鈴を鳴らし、軽く沙由璃が呼びかけるとゆっくりと扉が開いた。
そして、その扉を開いた人物は————雪のように真っ白な長い髪を持った少女だった。
日本人とは本来年をとるか髪を染めなければこんな色にはならないはずである。
宗介はあまりにも不思議に思えてその少女、千世の髪をまじまじと見つめていると、こちらに気がついたように千世が小首をかしげた。
「……誰? 彼氏?」
ごく最低限の単語と抑揚で紡ぎだされた問いに、沙由璃は心底嫌そうな顔になった。
「違う。見た目からしてこんなへタレな奴を彼氏にするわけがないでしょ」
「……なるほど」
「いや、そこ納得しないで。早く本台に移って! 頼むから!」
宗介は心の底から叫ぶように言うと、沙由璃はしかたねーなぁとでもいうかのような顔になった。
そう言いたいのはこちらですが!?というかこれでも親友死んでてかなり沈んでるんですよッ!?
盛大にため息をつき沙由璃はまじめな顔になった。どうやら本題にようやく入る気になったらしい。
「千世、頼みたいことがあるんだけど。ここで話すにはアレな内容だから、家に上がってもいい?」
すると千世は何か考え込む様子になった。だが、少しすると無言で部屋の中に入るよう促した。
中に入ると、本のタワーがいくつもできており宗介は目を丸くした。
「……なんですかこれは」
「どう見ても本のビル群にしか見えないでしょうね」
千世は特に本のタワーに囲まれている部屋に案内すると、その部屋の真ん中にある座布団の上に座った。
「……これしか、座布団なくって」
「あー気ぃ使わなくていいわよー。あなたに迷惑かけるんだし」
千世は嫌そうに眉をひそめた。
雰囲気からして沙由里は千世に何かを頼んだことがあるらしい。
「じゃあ長谷川君、さっきの話してあげて」
「お、おお」
宗介は話した。友人が自殺したこと、けれどその友人が自ら命を絶つには見えなかったこと。そしてその事件が起こり、自分が駆け付けた時の様子など、自分が思い考えていたこと、知っていることすべてを。
正直、宗介は話すたびにあの日の情景が鮮明に浮かび、口を何度か閉じそうになったが、必死にこらえながら話した。
「……これが、俺の知っていることのすべてだ」
そしてふと、自分の頬が濡れていることに気がついた。
話しているうちに、いつの間にか泣いていたようだ。
そんな宗介を少し横眼で見ると、千世を方を見据えた。
「それで、どうして死んだのかその友人の気持ちとかが知りたいみたいなんだけど」
すると千世は伏し目がちになり、
「……ごめん、なさい。それには、答えられない」
まるで蚊の鳴くようなか細い声で、そう言った。
- Re: ビブリア少女の凱旋歌 ( No.30 )
- 日時: 2012/12/23 00:45
- 名前: 陽 ◆Gx1HAvNNAE (ID: ixlh4Enr)
- 参照: EXILEのTi-Amoを聴いてガチ泣きした件←
うをう!
更新されてて思わずものすごくテンションが上がってしまったw
ついにビブリア少女の登場ということで、もっとハイテンションになってしまったww
お久しぶりです、陽という駄作者を覚えていますか?w
久々だけどコメントは相変わらずぐだぐだしてますorz
長谷川くんは運動神経良いけどヘタレなんだね、最高だね!←
あと千世ちゃんの変人っぷりにも期待してますw
もちろん話の展開もこれからだと思うので、楽しみだ(^^)
多分今一番大変な時期だと思うけど、無理はせずに頑張って!
応援しております(・ω・。)
- Re: ビブリア少女の凱旋歌 ( No.31 )
- 日時: 2012/12/24 22:22
- 名前: 白月 (ID: P6IPfdWt)
- 参照: ホラゲって一人でやるとやっぱり怖いねー……。
陽へ
をををを!
いや、こっちもびっくりしたw
いえいえ、こちらこそ記憶にとどめてもらえているのがびっくりであったのだよww
ええ、宗介は現時点ではそんな感じになっちゃってますw
本当は、もっと男らしい……はず。
私もへタレ好きなんだけどねw
変人ぷりについては期待しないで期待してて!←どっちだ
ありがとう……!今受験でしかも併願なのでつぶれそうなんだわ;;
でも元気出た。何度も言うがありがとう^^
- Re: ビブリア少女の凱旋歌 ( No.32 )
- 日時: 2013/04/09 00:11
- 名前: 東北(元:白月) (ID: P6IPfdWt)
- 参照: ふと見たら参照400……!?ありがとうございます!
宗介は、それを聞いて硬直した。
「……え?」
ここまで、正直に話したのに。裕也が死んでいるところを話したくなかったのに。でも、それでも、あいつの本当の気持ちが知りたくて、ここまで、全部話したのに————。
そんな気持ちが渦巻いて、呆然とした、かすれた声が口から漏れる。
だが、千世は申し訳なさそうに、うつむきながらゆっくりと口を開いた。
「……でも、人の気持ちは、とても、重い、から。だから」
「知らないほうがいいこともあるって言いたいんでしょ。千世は」
そこで口を出すと思っていなかった二人は驚いて沙由離の方を向いた。
すみません、時間が足りないため保留。