複雑・ファジー小説
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- 絶望色のPartyNight(参照1300突破!)
- 日時: 2014/08/13 13:20
- 名前: 深玖 (ID: Hyf7mfn5)
こんにちゎ!
これから、小説書ぃてぃこぅと思ぃまーす☆
初めてなのでお見苦しぃ部分も多ぃかと思ぃますが、
応援して下さぃ(はぁと)
ちなみに、用語解説はリア友の緋賀アリスちゃんに書いてもらいましたー☆
マジ感謝です。
追記・ちょっと見てない間に参照数がとんでもないことに……
>>03 プロローグ
>>36 登場人物紹介
>>38 用語解説
>>10 第1章
>>42 第2章
>>78 第3章・プロローグ
>>79 第3章 アイとミク〜その青春〜(読み飛ばしOK)
>>105第3章 あとがき
>>107最終章 第1節 桃果と私
>>115 第2節 突撃!聖マリアン女学院
>>120 第3節 微笑みの貴公子と爆弾
- Re: 絶望色のPartyNight(参照720突破!) ( No.117 )
- 日時: 2014/02/10 17:27
- 名前: 深玖 (ID: kbBPaUTR)
「あぁ、神よ。私の罪の告白を、どうかお聴きください。私は、一つの大罪を犯しました。罪深き、私をお許し下さいますか?」
すると突然、石川さんはそこにあった聖母子像に向かって祈りだした。思わず止めようかとも考えたが、もしかしたら儀式?のようなものなのかもしれないので部外者が入るのはまずいと考え、やめた。
石川さんの告白は続く。
「私は見てしまいました。そう……ゴルゴ先生がこの学校にやってきてすぐの時のこと。私は一人で理科資料室を掃除しておりました……」
「薬品棚を拭いていた時、私は一つの瓶を落としてしまいました……。幸い、瓶は割れなかったのですが、その時、うぅぅ……落ちた瓶の奥にもう一つの瓶が隠されていたのです!その瓶の中の液体は……うぅぅ……この世のものとは思えぬほど、まがまがしい色をしておりました……」
な、なんだってー
石川さんは床に頭をこすりつけ、泣き始めた。だが、様子が少しおかしいような……?
「うぅぅ……そのような液体が、こんな学校にあるはずはありません……これは……ふふ……間違いなく……フフフ……」
ん?石川さん、笑ってるようn
「アハハハハハハハ!あの液体は間違いねえ、第一次大戦でどっかの軍が作ったとかいう毒薬だぁ!あんなヤべぇ色の液体他にネェっての!まぁアブねぇからアタシは触れなかったけどなぁ!」
石川さんは髪を隠していた覆いを外し、大声で笑い出した。ヤバい。狂ってるぞこいつ。というかこの人本当にシスターか?
「あの液体はマニアの間でも実在しないんじゃないかって言われてるくらいレアなシロモノだぁ!それを持ってるような奴がこの学校にいんのかぁ?そう思って瓶のラベルを見てみたんだ。そしたら……」
「『Tougo』ってサイン入ってんの!!!これでアタシは確信した……この前入った男教師、ゴルゴの正体は……世界最強の暗殺者、デューク東郷だってなぁ!」
……。
「アタシは色んな修羅場を潜り抜けてきたが、あんなゾクゾクしたのは初めてだぁ!こんなチャチィ学校でシスター始める前のアタシが、体の中で……」
「わ、わかりました!わかりましたから!」
帰りたい
- Re: 絶望色のPartyNight(参照750突破!) ( No.118 )
- 日時: 2014/08/02 14:06
- 名前: 深玖 (ID: DTjsowAk)
皆さんお久しぶりです!
間もなく連載再開いたします!
- Re: 絶望色のPartyNight(参照1300突破!) ( No.119 )
- 日時: 2014/08/13 13:18
- 名前: 深玖 (ID: Hyf7mfn5)
6月18日 PM5:00
「つ、疲れた……」
私は巨大な聖マリアン女学院の前で溜息をつく。あの後なんとか石川さんを落ち着かせて色々話を聞いたものの、すっかり疲労気味だ。
「今日分かったことは……」
私はメモ帳を広げ、今日分かったことを万年筆でメモした。
まず、ミクの恋人であるゴルゴ先生の正体は伝説の暗殺者、デューク東郷であること。次に、石川さんは今はゴルゴの居場所を知らないこと……
ついでに石川さんの正体についても聞いてみたが、
『ふふ……知らない方が身のためだと思うぜ、小娘ェ?』
と低く笑うのみだった。絶対あいつシスターじゃねぇよ。
「あとは、家に帰ってデューク東郷について調べるかな……」
そして、私にはもう一つやらねばならないことがある。ミクが恨みを買っていたという少女についてだ。
恋桜高校の、アイ。
ここまで分かればある程度の捜査は可能だろう。
「アイの家庭環境、交友関係、恋愛関係が分かればOKね。私の技術を使えばなんとかなるかな……」
そして、自称(?)探偵の女刑事は疲れた様子で駅へと向かうのだった。
- Re: 絶望色のPartyNight(参照1300突破!) ( No.120 )
- 日時: 2014/08/13 13:37
- 名前: 深玖 (ID: Hyf7mfn5)
最終章 第3節 微笑みの貴公子と爆弾
6月21日 AM10:00
今日は日曜日。仕事は休みだが、探偵業に盆も正月も関係ない。私は、いつもの恰好で都会の街を歩いていた。
ちなみに前回の聖マリアン女学院への突撃の後、デューク東郷の現在の居場所を血眼になって(いや、マジで)調べたが、情報は一つも出てこなかった。今生きているのかさえ分からない。いや、まさかあの最強の暗殺者が死ぬことはないと思うが。
私はこれ以上ゴルゴ氏について詮索するのは危険と判断し、加害者の方に捜査対象を変更した。
恋桜高校の、アイ。
桃果の姉、ミクと同じ水色中学校の出身で、なんと小学校まで同じだった。2つの家が近くにあることもあり、どうやら2人は幼馴染でかなり仲が良かったらしい。
だが、桃果によると誕生日パーティーの事件があってからというもの、2人は疎遠だったようだ。アイは恋桜高校にはほとんど来ておらず、いわゆる不良だったことがうかがえる。
そこで、アイの家庭環境についても調べてみたが、全くの平凡な家庭で特筆すべき点はない。友人関係についても同じで、あまり学校に友達は多くいなかったようだ。
だが……恋愛関係について洗っていた時、1人の男の名が浮上した。
「『ヒロキ』ね……」
アイと恋愛関係の噂が立っていたのはこの男ただ1人だ。
そして……私はこの男に今日会うことになっている。
だが……
「洗えば洗うほど、ろくでもない男だ……」
高校3年生で、実家は四国の大病院を経営している。彼自身は東京に1人暮らしだが、なんと、彼は弱冠17歳にして女性から貢がれた資金だけで生活しているらしい。いわゆる『ヒモ』である。そんな男が彼女の1人のことなんて詳しく知っているだろうか?
「事件について知ってるかは五分五分だが、聞いてみるしかないか……」
だが、私のこの行動は事件を大きく動かすことになる……
- Re: 絶望色のPartyNight(参照1300突破!) ( No.121 )
- 日時: 2014/08/19 13:30
- 名前: 深玖 (ID: lyYROhnH)
同日 AM10:30
私は待ち合わせ場所となっているスタジオが中に入ったショッピングモールの前に立っていた。すると……
「あなたが、大倉さん?」
1人の長身の男性が近づいてきた。やっと来たか……と思い顔を上げると、そこにいたのは……
「え?」
途轍もない美男子だった。
「あ、え、あの……ヒロキさん、ですよね?」
「えぇ。そうですが」
なんてこった。ヒロキとやらはその辺の駆けだしファッションモデルも裸足で逃げ出すレベルのイケメンだった。この齢でヒモ生活できるはずだ。
「えぇと、立ち話も難ですし、喫茶店にでも入りましょうか」
私達はショッピングモール内の喫茶店に腰を落ち着けた。これで内密な話も心置きなくできる……と思ったが……
「……」
隣のテーブルに座る女性2人組がさっきからこっちをちらちら見てキャーキャー言っていてうるさい。しかも女性店員達も何やらひそひそ話している。やはり休日の喫茶店でこの容姿は目立ちすぎた。そのことに気付いているのかいないのか、ヒロキが話し始めた。
「えぇと、アイについて聞きたいとのことなんですが……」
「すみません、場所を変えてもいいでしょうか……?」
私の提案にヒロキは
「やっぱりそうですよね……あ、そうだ」
「僕の家でも来ます?」
とんでもないことを言い出した。
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