複雑・ファジー小説

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パラレル・ライド@参照100記念のネタが思いつかない
日時: 2012/09/05 21:32
名前: 秋山レキ (ID: pvHn5xI8)

「あなたは私に命を救われた。だからあなたは私と結婚することになるの」
黒い髪の少女が俺の部屋でプロポーズをしてきた。
やばい。超逃げたい(泣)

ちわっす。
秋山レキっす。
また新しいのに手を出してしまいました。
すみませんっす(反省の色ナシ)
今度こそは、設定を練りにねって頑張ります!


ハイ今回は、パラレルワールドを舞台にしたギャグ+戦闘=THE・ラノベでございます。
音楽聴きながら頑張るよ!
やったるでぇ〜。

設定を大幅に変更してしまいました。
夢とかなんだらはもうなかったことにしてください。

目次!

プロローグ>>02
第一話 There is no future >>03 >>04 >>05 >>06
第二話 Your world was born >>07 >>08 >>09 >>10
※注意※
・プロローグから読まないと分かり辛いというか分からない小説なので読み飛ばしはダメですよ!
・更新は遅いほうというか遅いです。ですが一気にどっさり書くのでそこはご了承ください。
・コメントは、悪口・荒らし以外なら大歓迎です!
・記念企画のネタ・この小説に関しての質問などなど随時募集しております!

それでは、楽しんでいってください!

第一話 There is no future part4 ( No.6 )
日時: 2012/08/31 21:18
名前: 秋山レキ (ID: jEYyPTNY)

「大丈夫?ケガはなかった?」
黒髪の少女はその場に座り込んでいる俺に優しく語りかけた。
「ああ、何とか」
俺は差し伸べてきた手を借り、立ち上がった。
しかしよく見るとこいつだいぶ美少女だな……。
肩まで下ろした髪は何も結んでおらず、前髪は切りそろえてあり彼女を一言で表すなら美少女の文字が一番あうだろう。
しかし顔に似合わず服装はとても質素であり、上下赤いジャージに腰元に刀というなんともおどろおどろしい格好である。
「えーと、さっきから気になってるんだけど、お前は何者なんだ?」
「私?私は霧夜の許嫁だよ」
「いや、そうじゃなくて、お前の名前はなんだ———ってえ?」
「私の名前は香夜だけど」
「え、いやうん。あのな香夜。さっきなんと言った?」
「えっと、私は霧夜の許嫁ってところ?」
「うん、そこだ。」
「何かおかしいところでもある?」
全く当たり前のことのように香夜は淡々と言った。
ここまで当たり前のことのように言われては、逆に俺が間違っているのかと思える。
「んー……なんだかよく分かんねぇし、外も寒ぃから中で話さねぇか?」
「うん!じゃあ私の家に来て?」
「ああいいぞ。家はどっちだ?」
「こっちだよ」
そう言い、香夜は前を歩き出したので、俺もそれについて行く。
なぜかは分からないが、香夜は嬉しそうな感じで前を歩いていく。
なんと言うか、香夜が歩いている道は何処と無く見覚えがあった。
昔歩いている道というより、いつも歩いているような感じがするのだ。
そうして歩いてくうちに、なんだか嫌な感じがしてきた。
もしかするとこれは……
「ここだよ!」
そう言って香夜が指差したのは洋風な外観の一軒家。
そう俺の家だ。やっぱりか。
「あの……ここ俺の家なんですけど」
「知ってるよ?早く鍵開けて?」
「紹介しといて、開けさせんの!?」
「ほら早く早く〜」
香夜は見た目では想像がつかないような強さで俺を押していく。
俺は渋々玄関の鍵を開け、香夜を中に入れさせた。
「たっだいま〜」
「おじゃましま———ってここ俺の家だ」
とりあえずリビングにあるテーブルの前に香夜を座らせ、お茶を入れに台所へと向かう。
「で、お前はどういうつもりなんだよ?」
「結婚するつもりです」
麦茶が入ったコップをテーブルに置き、俺も香夜の目の前に座る。
「いや、あのそうじゃなくて」
「だから〜」
香夜は一拍置いた後、
「あなたは私に命を救われた。だからあなたは私と結婚することになるの」
黒い髪の少女が俺の部屋でプロポーズをしてきた。
やばい。超逃げたい(泣)

第二話 Your world was born part1 ( No.7 )
日時: 2012/08/31 21:19
名前: 秋山レキ (ID: jEYyPTNY)

「えっと……とりあえず許嫁の件は置いておくとして、一番聞きたいのはあの吸血鬼は何者でなぜ俺を殺そうとしたかだ」
俺はゆっくりと、だが聞きたいことを忠実に言った。
「んーと、あの吸血鬼は人間じゃないことは分かる?」
「まあ、なんとなくだが理解はした」
「それで、あいつは人間でなければ生き物でもないの」
「……?どういう意味だ?」
「突然かもしれないけど、私はこの世界の人間じゃない。それに、もっと言えば———」
すると、香夜は少しだけ間を空けていった。
「私たちは人間じゃないの」
ゆっくりと、そしてはっきりと、香夜はそう言った。
「あの吸血鬼も、そしてあなたと会話している私も」
「いや、いやいやいや。いきなりそんなこと言われて信じ込めるかよ!」
「でも、今日私はあなたの前にいきなり現れた。しかも、吸血鬼が現れたのと同じ光に包まれて———」
「だけど!」
俺は机をたたく。その振動でテーブルの上のお茶が揺れた。
「……だけどいきなりそんなこと言われても、なんというか事情が飲み込めないというか」
「分かった。なら———」
香夜はゆっくりと目を閉じ、覚悟を決めたようにまぶたを開いた。
「証拠を見せてあげる」
そう言って香夜は立ち上がった。

第二話 Your world was born part2 ( No.8 )
日時: 2012/09/05 21:31
名前: 秋山レキ (ID: pvHn5xI8)

彼女が証拠を見せると言ったとき、多くの不安と少しの期待が俺の体を巡った。
なぜ少しだけ期待が混ざっているのか。
それは、本当に彼女が人間ではなく、別世界から来たとすれば、
俺は、この暇な世界から抜け出せるかもしれないからである。
もちろん多くの不安とは、香夜が別の世界から来ていなく、ただのバカだとすれば、
俺はこいつに一生付きまとわれることになることへの不安であるがな。
「さあ、霧夜立って?」
香夜が手を差し伸べる。俺は香夜の小さな手を握り、香夜の前に立ち上がった。
「じゃあ、行くよ」
香夜は大きく息を吸い、そしてゆっくりと吐いた。
「ミドルコネクション」
香夜がそう言ったその時、彼女の目の前に大きな光が現れた。
そう、香夜と吸血鬼が出てきたあの、忌々しき光だ。
「さあ、霧夜。来て?」
俺は香夜に腕を引っ張られながら、光の中へと入っていく。

第二話 Your world was born part3 ( No.9 )
日時: 2012/09/04 21:26
名前: 秋山レキ (ID: CrTca2Vz)

光の中をくぐると、さっきいた世界とは違う、世界が目の前に飛び込んできた。
光の外の景色は、所謂る夜の都会のようだった。
そして、その幻想的な景色が一望できる場所———おそらく最も高いであろうビルの屋上に俺と香夜は立っている。
「———す、げぇ」
俺がそう呟いたとき、香夜は得意げな顔をした。
「これで信じてくれた?」
「ああ、もうなんか凄すぎてなんも言えないというか———」
するとさらに得意げな顔になった。
「じゃあ、霧夜。改めて私のことを紹介するね」
そして、すっと真面目な顔になり言った。
「私の名前は、若月香夜。霧夜の婚約者、そして———あなたの武器」
「……それはどういう意味だ?」
「あなたはこれから、沢山の人と戦うことになる。だから、その武器に私を使って欲しいの」
「いや、でも……そんなことある訳が———」
「それがあるの」
俺の言葉を遮り、香夜は言った。まるで、その言葉を聴きたくなかったのかのように。
「まず霧夜には、この世界が存在している意味を説明するよ?」
「ああ、聴かせてくれ」
俺は、香夜の顔をしっかりと見つめる。
「まず、この街には———王がいないの」
「王がいない?ならなぜこの世界がまとまってるんだ?」
「それは、この街には住民がいないからだよ」
「住民が……いない?」
「そう。だけど、この街は動いている」
「どういうことだ?」
「この街は、王を決めるため。そのためだけに存在しているの」
もう、なかなか意味が分からない。
王を決めるために、街が存在する?訳が分からない。
「そして、王を決めるため。私たちは敵と戦わなければいけないの」
「でも、なんで俺たちが狙われなければいけないんだよ!まだ王になるとも言ってないのに」
「王になるためには、自分以外の全ての人間を殺さなければいけない。だから、私たちみたいな来たばかりの弱いものたちを殺しにかかるのよ」
「いやでも、戦い方が分からないし———」
「戦い方なら私が教える。だから安心して?」
「そんなんじゃ、安心できねぇよ……。俺が一番聞きたいのは、その殺されたものたちがどうなるかだ!もし……俺が死んだらあっちの世界の俺はどうなるんだよ!」
少し頭に血が上ったのか、俺はつい怒鳴ってしまう。
「大丈夫、現実世界では死にはしないよ。でも、この世界にはもう入れない。武器もろともね」
「じゃあ、もし俺のミスで俺たちが死んだら、お前はどうなるんだよ」
「私は……この世界からも、霧夜の住んでいる世界からも消える」
「そんな……、じゃあこの世界に来なければ良いんだ!そうすれば殺されることもない」
「それもダメなの。持ち主が武器を召喚し、私たちを殺すことが出来るから」
「私……たち?」
「うん。現実世界で死んだら、霧夜も死んでしまうの」
香夜の申し訳なさそうに言った言葉を聴き、俺は吸血鬼に襲われたことを思い出した。
少しだけ体が震える。そんな……じゃあこの世界に来た時点で俺は戦うことしか選択肢は残されていないのかよ…………!
「霧夜?あなたは絶対私が助ける。だから、一緒に戦おう?」
そんな俺を心配してか、香夜が両手を握って言った。
「……分かった。だが、一つ気がかりなことがあるんだが、なぜそんなに香夜は王になりたがるんだ?」
「それは……王になったら、神になる権利が与えられるからだよ」
「神に、なれる?」
「……そうだね。簡単に言うと、願いが叶うって言うこと。それより今は———」
「今は?」
香夜は俺たちがいる向かいのビルを指差した。
「あいつを倒そう?」
俺はすぐに香夜の指差すほうを見る。
だが気づくのが少し遅かった。いきなり香夜が俺の目の前に現れ、俺を狙ってきたであろう何かを腰にある刀で防ぐ。
「霧夜!私のところに来て!」
「いや、でもそいつが———」
「いいから早く!」
「わ、分かったよ」
俺は香夜の背中の前まで行く。
「で、どうすれば良いんだ?」
「私がこいつを抑えているうちに、私が言うことを繰り返して!」
「へぇ……、まだそいつに教えてなかったのかよ。ホープス」
一瞬、俺の体が凍りついたのが分かった。
そう、あの時俺のことを襲った、あの吸血鬼だ。
あの時は暗くてよく見えなかったが、吸血鬼は舞踏会にきた王子様のようなスーツ姿で、右手に刀を持っている。
髪は黒色で、男にしては長い。身長は俺と同じくらいだ。
想像していた通り、とても美少年である。
「あの時は暗くてよく見えなかったが、まさかあの十二星座(コンストレーション)候補の一人だったとはな……少々俺は運がいいみてぇだなぁ」
「へぇ、余裕ぶっちゃって。使用者(ハスバンド)のいないあなたに何が出来るというの?」
「それは、コレを見てから言え。ホープス」
吸血鬼は俺たちのいるビルから、さっき香夜が指差したビルまで後ろ向きのまま飛び移る。
「アンリミテッド・ライド」
そう言うと、吸血鬼はみるみると姿を変え、さっきまで着ていたスーツはドレスになり、髪は白色のストレート。顔はさっきの吸血鬼のクールさを取り、可愛くしたようである。
そう、典型的な美少女へと様変わりした。
「これでも何かいえるのかしら?ホープスさん?」
向かいのビルにいる美少女は、かわいらしい声でそういった。

第二話 Your world was born part4 ( No.10 )
日時: 2012/09/05 21:29
名前: 秋山レキ (ID: pvHn5xI8)

目の前で行われたことが飲み込めず、ふと香夜のほうを見る。
しかし、冷や汗を垂らし、その場で立ち尽くしている。
おそらく、香夜もこの状況が読み込めていないのであろう。
「あらあら。十二星座候補の一人がこのようなことで焦っていては、誰一人殺せなくってよ?」
「吸血鬼……。あんた何時の間に、使用者を見つけたの?それに、その能力はいったい……?」
「今日のうちに使用者を見つけたのは、貴女だけではなくてよ?そして、この能力は二重人格(ダブルコマンド)。私の武器は新たな心を増やす能力なのよ」
「そんな……そんなこと、出来るわけ」
「———それが、出来ちゃうんだよなぁ」
先ほどまでとは打って変わり、乱暴的な口調で言った。
しかし、暴力的なタキシードの少年にはならず、顔も服装も先ほどの少女と変わっていない。
「さあ!さあ、さあ、さあ!お前たちの能力も見せろよ!早くしねぇと、俺たちから行くぜ!」
そう言い、吸血鬼は再び自分がいるビルから、俺たちがいるビルへと飛び移ってくる。
「霧夜!今から私が言うことを繰り返して!」
「え、おう」
「行くよ!アンリミテッド———」
コーン、コーン
そこまで香夜が言ったそのとき、遠くのほうで鐘が鳴る音が聞こえた。
「ちっ、今日は帰るか。今度会うときは、しっかりライドを出来るようにさせとけよ。———バックコネクション」
すると、吸血鬼の前に大きな光———俺がここに来たのと同じ光だ———が現れ、その中へと入っていく。
「じゃあ、私たちも帰ろうか?霧夜」
「ああ、早く帰ろう」
「行くよ。バックコネクション」
すると、俺と同じ———いや、俺より少し大きな位の光が現れ、香夜に手を引っ張られながら、中へと入っていく。


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