複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

生かし屋さんが通る。
日時: 2012/07/21 12:43
名前: ばんから ◆UOht9E1HHc (ID: 6vo2Rhi6)

 あるところに、生かし屋さんという者がおりました。彼は殺し屋さんなどとはちがい、自殺しようとする人や、病気の人、殺されそうな人を生かす仕事をしていました。彼は奇妙な能力をつかい、皆をたすけていたのです。そのおかげで、生かし屋さんは皆にしたわれていました。けれど、ある日のことです。彼は殺し屋さんに殺されてしまいました。人を殺す仕事をする殺し屋さんにとって、人を生かす仕事をする生かし屋さんは邪魔でしかなかったのです。世界中の生かし屋さんと殺し屋さんは、侮れぬ関係となりました。ひとりの生かし屋さんが殺されたことにより、殺し屋さんとの戦争がおきました。小さな火種が、大きく燃え上がってしまったのです。けれど、世界中の生かし屋さんは今日も人を助け、生かします。だってそれが生かし屋さんの仕事なんですから。ほら、今日も生かし屋さんがここを通ります。


      生 か し 屋 さ ん が 通 る 。


■information
 駄文製造機である作者ばんからが書くやはり駄文な長編。自殺志願者の主人公と生かし屋さんと殺し屋さんと、その他諸々。愉快で爽快で、それでいて残酷な物語。

■attention
 >少々グロテスクな表現が入ります。
 >主人公は自殺志願者です。
 >殺しの場面もあったりします。
 >荒らし/中傷/など読者様の気分を損ねるようなコメントは控えてください。

■contents
 >設定/用語 [>>1] 
 >登場人物 [>>8]


Ⅰ 生かし屋さんが通る。
 >>6-7 >>9-10 >>11-12

■company



〆12.07.05

Re: 生かし屋さんが通る。 ( No.9 )
日時: 2012/07/23 13:49
名前: ばんから ◆UOht9E1HHc (ID: 6vo2Rhi6)

Ⅰ-Ⅲ



 まだ活気溢れる町が見えた。寛人はとぼとぼと帰り道を歩く。あのまま学校にいても、目を覚ました山本に襲撃をかけられるだろうと思った寛人は、帰ることにしたのだ。

 そのほうが、寛人にとっても、山本にとっても、いい。あの時の山本の目には、憎しみが込められていた。多分、その憎しみとは寛人に向けられたもの。寛人には思い当たる節はないが、山本が寛人を嫌っていたのは確かだった。

「……山本、か。」寛人はぽつりと呟いた。
 いつものことだった。寛人はなぜだか、憎しみを向けられることが多かった。誰もが、寛人を嫌っていた。先程のあのような事件が起こるのも珍しくはない。けれど、いつものことだからこそわかることがある。

 山本には、他の奴等とは比べ物にならないほどの憎しみを背負っていたのだ。あの時寛人は、久々に恐いと感じた。ひしひしと体で感じる憎しみが、痛いと思った。恐いと思った。

 いつものことのはずなのに——。寛人は、そこまで考えてやめた。こんなこと考えても、意味は無い。

 知らない間に目の前にあった自宅のドアに、鍵を差し込む。軋むような音をたてて開いたドアの間から、家に入った。

「ただいま。」

 返事はない。玄関先にある、母が買ったコルクボードには、『今日は夜まで帰れません』と書かれたメモが貼ってあった。

 いつもなら、メモを剥がしてゴミ箱にいれ自室に向かうのだが、今日は違った。寛人はすぐにリビングへと行く。母の趣味によりアンティーク調のドアを開ければ、まずはじめにパソコンが見えた。

 多分それが、始まりだったように思う。





 
——時は少々進み、イタリアのあるビルの一室にて。


 「鬼瓦さん! 大変なことが起こったらしいぜ!!」部下の一人である男が、大慌てで部屋に入ってきた。額にはぽつぽつと汗が滲んでいる。レイチェルは、視線を資料から男に向けると、「どうしたの」一言言った。

「それがですね、ある日本人が、殺し屋に依頼したみてーなんです。」
「別にいつものことだろ。特に珍しくも無い。まあ一応聞いておくけれど、標的ターゲットは?」
「実は——」男は、ごくりと唾液を飲み込むと、恐る恐るといった風に口を開いた。「〝自分〟なんです。」

 「はあ?」——レイチェルは、素っ頓狂な声をあげた。男は、やっと落ち着きを取り戻したようで、豆鉄砲を食らったような顔をするレイチェルを冷静に見ている。

 レイチェルは、こほんと咳払いをすると、また無表情を繕い、男に聞き返した。

「どういうことなの?」レイチェルは、溜息交じりに言う。また大変な仕事が来た——そう思っているようだった。
「今日の昼頃、日本の殺し屋に暗殺を依頼した奴がいたみてーなんです。内容は、『芦屋寛人を殺して欲しい』……。」

 男は、一度言葉を切った。レイチェルは、さっさと話せというように顎をしゃくる。男は小さく頷くと、深刻な面持ちで口を開いた。

「依頼人は……、芦屋寛人らしーんですよ。」男は、一オクターブ低い声で言う。
「……ということは、芦屋寛人を殺して欲しいといったのは——芦屋寛人本人というわけか。」

 レイチェルがそう発言した途端、部屋を静寂が包んだ。面倒なことになったな、とレイチェルがぽつりと零す。小さな声だったが、男には聞こえたようで、大きく頷いていた。

「仕方ないな、今から日本に行く。今すぐジェット機を用意して。詳細は中で聞く。」
「わかりました。」

 レイチェルは、近くにあった棚の中を漁って、取り出した資料を乱雑に鞄へ押し込んだ。上着を羽織りつつ、早足で部屋を出て行く。

「〝風早〟には、生きててもらわなきゃなんないんだよ!」

 レイチェルが、半ばヤケクソに叫んだ。


Re: 生かし屋さんが通る。 ( No.10 )
日時: 2012/07/23 13:50
名前: ばんから ◆UOht9E1HHc (ID: 6vo2Rhi6)

Ⅰ-Ⅳ




 太陽の光で赤らみ始めた人気のない廃ビルの中にて、二人の男が対峙していた。二人の内一人は、黒い鞄を片手に提げた芦屋寛人である。まるで、何かの取引を思わせるような風景だ。

 もう片方の男は、寛人を睨みながら仁王立ちしている。ぴくりとも動かず、互いを品定めするように視線を交わす二人は、不気味だとさえ思えた。


 ——最初に静寂を破ったのは、男の方だった。男は、ニヤリと気味の悪い笑みを浮かべながら、口を開く。

「——金は、持ってきたのか?」
「一応。3年前に死んだ父さんの保険金なんだけど。これで足りるか?」

 どうやら、黒い鞄の中身は金のようだった。寛人が、鞄を無造作に放り投げる。男は、片手だけで鞄を受け止めると、暫く間を置いてから、言った。

「……へえ。結構あるじゃねえか。重さからして、1000万くらいだな。」男が、一層笑みを濃くした。「へへっ、十分なくらいだぜ。」
「ふうん、そりゃ良かったぜ。じゃあ任せたよ、殺し屋さん。」

 殺し屋らしい男は、大きく頷いた。そのまま、懐に手をもぐりこませ、黒い物体を取り出した。銃だった。

 かちりと弾をセットすると、男は銃を——寛人に向けた。寛人は無表情で、冷静に銃口を見つめている。

「おまえもよ、なかなか酔狂な奴だぜ。俺ァ何人も殺しをしてきたが——依頼人を殺すなんてこたァ、初めてっちゅーもんだ。けど、自分でやんねえんだ? 俺に頼るより、自殺した方がはえーぜ。まあ俺からしちゃ、仕事が増えて大助かりだがな。」
「それに答えるつもりはねえ。」寛人は興味なさげに言葉を返す。「それより、早くしてくんねえか。」

 「へーへー。つれねえの。」間延びした返事をしながら、男が、銃の引き金を引いた。渇いた音が、ビル中に響く。

 殺し屋に頼んだわけは、ただ自分で自分を殺すのが、恐かったからだ。心の中だけで、男に返事を返す。

 兎に角、これで終わりだ。もう、くだらない事件に巻き込まれなくてすむ。人の憎悪をひしひしと受けながら、生きていかなくてすむ。これが、俺の望んだ結末なのだ、と、寛人は、思った。




 しかし——いつまでたっても痛みが寛人を襲うことは無かった。代わりに、何かを跳ね返すような金属音と、ハスキーボイスが耳に入った。

「自分勝手なマネはやめてくれるかい。——困るのさ、君に死なれるとね。」

 白金色の髪が揺らめくのが見えた。精巧につくられた人形のように、恐ろしく整った顔立ちの女が、その容姿に不釣合いな大きな鎌を持って寛人と男の間に立っている。

 予想もしなかった出来事に、男も勿論、寛人までも無表情を崩し、ぽかんと口を開けていた。だが、男はすぐに顔を真っ青にさせ、一言呟いた。「白いアルビオンだと?」と。

「あるびおん……? 何だよソレ。」
「知らねえのかおまえ! 〝白いアルビオン〟っつったら最強の生かし屋だぞ!?」
「生かし、屋?」

 何だそれは。殺し屋なら聞いたことがあるが、生かし屋はない。寛人は頭の上に疑問符を浮かべつつも、あることに気づいた。

「……てか、俺死んでない……?」
「……もしかして君、鈍いの? 当たり前じゃないか。わたしが鎌で銃弾を弾いたんだからね。言ったでしょ、君に死んでもらったら困るって。」

 呆れたようにいう女に、寛人は若干ムッとしながらも、疑問を投げかける。それは、何故寛人を助けたかについてだった。何故俺を助けた?その質問に、女はニイ、と妖艶に微笑むと、一言言った。

「後で話してあげるよ。それより——、」女は、いまだに青ざめる男へと視線を向ける。「はやくその金を置いて出て行ってくれる? さもないと殺すよ?」
「っひい!」

 男は、短く悲鳴をあげると、よろけながらもすぐに出口へと駆けていった。勿論鞄を置いて。女はその様子を見届けると、もう一度寛人に向き直る。寛人はなんとなく背筋を伸ばしながら、その女が話すのを待った。

「わたしは鬼瓦レイチェル。〝氷霧〟の術者ゼノさ。」
「——ゼノ?」

「そう。そしてわたしは、君を探してた。——芦屋寛人、君をね。」

 レイチェルが、さも可笑しそうに微笑みながら、言った。


Re: 生かし屋さんが通る。 ( No.11 )
日時: 2012/07/23 13:51
名前: ばんから ◆UOht9E1HHc (ID: 6vo2Rhi6)

Ⅰ-Ⅴ




「——で。」寛人が、低い声で切り出した。「質問に答えてもらおうか?」
「質問には答えてあげるけど、此処では言えないからね。詳しくは機内で説明してあげるよ。」

 それだけ吐き捨てると、レイチェルはすたすたと歩き始めた。寛人は、苦虫を噛み潰したような表情を見せながら、レイチェルに着いて行く。

 そもそも、こいつは誰なのか?考えれば考えるほどに、疑問が湧いてきて、不愉快だ。わかっていることは、こいつの名が、鬼瓦レイチェルだということだけ。

 寛人は、ひとつ舌打ちをすると、歩みを速めた。




 場所は変わって、廃ビルの屋上。今にも崩れそうな屋上の上には、何故か小型のジェット機が見受けられた。

 可笑しいだろ、とツッこむ暇もなく、機内へ乗り込むレイチェルの背中を追いかける。

 後、少しだった。後少しで、すべての真相がわかるのだ。緊張と、〝知る〟ことへの恐怖が、寛人の体を強張らせた。

 機内へ入れば、赤い絨毯と、金色の綺麗な装飾が施された椅子が見えた。寛人からして見れば、それは少なからず動揺を誘うものだった。赤色と金色で構成された機内は、どう考えようとも、一般人のソレではなかったのだ。

 レイチェルが、一番真ん中の椅子にどっかりと腰を下ろした。続いてレイチェルたちを待ち構えていた部下だと思われるスーツの男が、端の椅子に座る。それを気配だけで感じ取ると、レイチェルは椅子に座るよう、寛人に促した。寛人は、一番地味な椅子に座り、レイチェルを真っ直ぐに見つめる。

 その寛人の視線に、レイチェルはくつくつと笑うと、口角を上げたまま口を開いた。

「一番地味な椅子に座るなんて、日本人は本当に謙虚だねえ。」

 何が言いたいのだ——と、寛人は顔を顰めた。そんな雑談より、何故寛人を助けたかについての話のほうが、寛人にとっては重要であるのだ。

「さて、本題に入ろうか。長くなるけど、いいかい?」
「はい。」寛人が、力強く頷いた。「勿論です。」

 レイチェルは、唇に弧を描くと、ぽつりぽつりと話し始めた。

「——生かし屋は殺し屋と対にある存在。殺し屋が、人を殺すのに対して、生かし屋は、人を生かすんだ。それこそ、自殺をしようとする者や、病気の者、殺し屋に殺されそうになる者。哀れな子羊たちを聖なる道へと導くのが、わたしたちの仕事さ。」

「……。」

「けれど、殺し屋は生かし屋のことをよく思わない。いつからか、殺し屋と生かし屋は、戦争を始めた。その戦争は、日本にも及んでいる。被害を食い止めるには、殺し屋に勝つしかない。だから、わたしはおまえを助けに来た。」

 異次元の話としか思えないような、そんな内容が寛人の脳の中で反復された。レイチェルは、そんな寛人に視線を移すと、表情を引き締め、口火を切った。

「芦屋寛人、おまえの力が、必要だ。」


Re: 生かし屋さんが通る。 ( No.12 )
日時: 2012/07/23 14:17
名前: ばんから ◆UOht9E1HHc (ID: 6vo2Rhi6)

Ⅰ-Ⅵ




「——…は?」

 まるで、搾り出したような掠れた声で、寛人が言った。意味がわからない、という風に顔を顰める寛人を見て、レイチェルは比較的真剣な表情で、もう一度口を開いた。

「君は、術者ゼノなんだよ。」レイチェルが、重々しい口調で言う。「——〝風早かぜはや〟のね。」

 ——風早かぜはや。意味は、風が激しく吹くこと。寛人は、間髪入れず、レイチェルに話しかけた。

「ゼノって何ですか?」
「偉大なるアルス・マグナを使う者のことさ。偉大なるアルス・マグナとは、——そうだね、魔法だと思ってくれればいい。古来から伝わってきた力さ。この力が栄えるようになったのは、もう昔のこと。すべてが謎に包まれた、力。」
「……そんな力が、俺に使えると?」

 レイチェルは、ゆっくりと、けれど確かに頷いた。苦虫を噛み潰したような顔で、寛人を見つめる。寛人には、何が何だかわからなくなっていた。それもそうだろう。こんな非現実的なことあるわけがないのだと、つい先程まで思っていたのだから。

「偉大なるアルス・マグナは、元は四元素の力だったと云われている。その四元素から、様々な属性が生まれたとも。これは例だけど、火の属性から、雷の属性が生まれたって具合にね。」
「……四元、素……。」
「そして、君は〝風早〟。つまり四元素の一角を担う風の元素。」

 次第に、レイチェルの言いたいことが、分かってきた気がした。寛人は、その真相が頭の中で解けていくたびに、複雑な気持ちに駆られる。俺にできるわけないと、寛人は思っているのだ。

 次に紡がれたレイチェルの言葉は、寛人の予想通りの言葉だった。

「——君には、戦争に出てもらいたいんだよ。」

 やっぱり、と寛人は思った。レイチェルの言葉が、残酷に圧し掛かる。

「けれど、風の術者ゼノなら他にもいるのではないですか?」
「うん、いるよ。」レイチェルは、淡々と続ける。「けれど〝風早〟は一人だけだ。」
「どういうことですか?」

 レイチェルは、呆れたように首を振る。「そんなこともわからないの?」と溜息交じりに呟くと、寛人を小さく睨みつけた。

「つまりね、——偉大なるアルス・マグナは指紋と同じだ。一人ひとり、術の種類は違う。絶対に被ることは無い。確かに〝風〟の術者ゼノは他にいるけれど〝風早〟の術者ゼノは君しかいないんだ。」
「…………。」

 その言葉に、寛人は押し黙った。ここまで言われては、如何することもできなかった。本当に、俺は戦争に行かなければならないのか?昭和時代じゃあるまいし。寛人は、憎々しげに顔を歪めて、レイチェルを見た。レイチェルは、尚も無表情だ。

「……俺は、嫌です。」
「知らないよ、そんなの。そもそも拒否権はないんだよね。助けてやったんだから、恩返しの一つとして戦争に出ろといってるんだよ?」
「それは鬼瓦さんの勝手な判断でしょう。俺は出たくない。戦争にだなんて。」
「……ふうん。君、腹立つね。殺してあげようか?」

 レイチェルが、挑発的な笑みを浮かべた。瞳には怒りが込められている。心なしか、殺気も放たれている。しかし、寛人はそんなもの効かないと言わんばかりに、冷静に口を開いた。

「どうぞ、ご勝手に。けれど、俺は〝風早〟ですよ。殺してもいいんですか?」
「……そう。君がそういう態度をとるなら、わたしにも考えがあるさ。」

 先程までの態度とは一変して、レイチェルは面白そうに目を細めた。その姿に、寛人は恐怖さえ覚える。まるで、自らの周りにあるものはすべて玩具だというようなレイチェルの態度には、誰もが平伏してしまうような独特の雰囲気があった。

「ゲームをしよう。」
「——ゲーム?」寛人が、驚きで目を剥いた。「何故です?」
「聞いたところ、君は結構頭がいいらしいね。そこで、暗号を解いてもらう。期間は明日一日。もし無理だったら、大人しく着いて来て貰う。」

 レイチェルが、意味ありげに微笑んだ。

「さあ、どうする?」

 

Re: 生かし屋さんが通る。 ( No.13 )
日時: 2012/09/15 12:08
名前: 魁人 ◆.z3XOf9URw (ID: 3ZIdEbTb)

ハッジメマシテ—!!
魁人(かいと)といいます。ドウゾ宜しく。
題名につれられ、此処へ来ました。スミマセン
面白かったです。ゲームってどんなのするんだろう…?
続き、書いて下さいね、楽しみに待ってるんで。


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。