複雑・ファジー小説

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ツヴァンテルンの御伽噺【コメント募集中】
日時: 2012/09/02 09:24
名前: 螺慈 ◆B4IuCUJyPw (ID: aW5Ed34M)

初めまして、こんにちは。螺慈と申す者です。

小説カキコでの投稿は初めてですが
違う名前で他の小説掲示板に何度か投稿させてもらっています。

ある事情で今日から此方にお邪魔させて頂きます。
これからは此方での活動が多くなります。どうか温かい目で見守ってやってください。


*当小説をお勧め出来ない方*
・荒らしをする予定の方
・作者が嫌いな方
・しょぼい駄作品は見たくない方
・亀投稿とか勘弁してほしい方
・何とは言わないけどとにかく嫌な方
他にもありますが、上記の5点の内1つでも当てはまる方は
今すぐUターンをお勧め致します。というかしてください。


*当小説について*
・御伽噺小説
・亀投稿
・妄想が酷い
・厨2病感染小説
・いつ終わるのかわからない
・糞つまんない
・馬鹿丸出し
・幼児レベル
・駄作品
こんな小説ですが見てくださる方がいると嬉しいです。


※この小説に出てくる御伽噺は私の妄想と少しの好奇心で構成されています。稀に実在する御伽噺を参考にしたお噺が出てくることがあります。実在する御伽噺をそのまま出すわけでは御座いませんのでご安心を。こんな小説でも楽しんでいただけたらと思います。


小説投稿日
09/01 (SAT)


目次>>1

Re: ツヴァンテルンの御伽噺【コメント募集中】 ( No.1 )
日時: 2012/09/02 08:41
名前: 螺慈 ◆B4IuCUJyPw (ID: aW5Ed34M)


*主要登場人物*

・ツヴァンテルン=ファディル … 語り手





*御伽噺*

>>2ファデルの祝福


Re: ツヴァンテルンの御伽噺【コメント募集中】 ( No.2 )
日時: 2012/09/02 08:43
名前: 螺慈 ◆B4IuCUJyPw (ID: aW5Ed34M)

こんにちは。えーと……自己紹介から参りましょうか。
私は……所謂【語り手】を務めるツヴァンテルンと申す者です。
これから最後まで、私が皆様を御伽噺の世界へご案内させて頂きます。
以後、お見知り置きを。

さて、記念すべき第一幕目のお噺は何にしましょうか……。
そうですねぇ……、これにしましょうか。



[第一幕…ファデルの祝福]

これは遠い遠い私たちの知らない国のお噺。
壮大な国ながら国外の人間には全く知られていない不思議な国セビリオル。
そんなセビリオルの国王デトル(42歳)の娘である王女フェリル(19歳)。
国王デトルは前の妻を娘、王女フェリルが生まれて直ぐに亡くした。そう今の妻、王妃エミリア(40歳)とは再婚したわけだ。
そして現在の夫妻の間に生まれたのが国王デトルの第二の娘、王女フェリルの腹違いの妹、王女メアリー(16歳)。
フェリルとメアリーは腹違いながらも幼き頃から仲が良く国王や王妃よりもずっと一緒にいた。
その光景を見た王妃エミリアはメアリーが自分よりもフェリルに懐いていることに腹を立て、フェリルに暴行するようになった。
実の娘メアリーには甘やかして欲しいものは何でもあげた。終いには

「フェリルは汚らわしいから近づくんじゃないよ」

とメアリーに躾けた。しかしメアリーは王妃エミリアの言うことは聞かずフェリルに近づいた。


次の日、メアリーはいつものようにフェリルの部屋を訪ねた。

「お姉様、今日は庭園でお喋りしましょうよ」

しかし返事が返ってこない。メアリーはもう一度声をかけた。

「お姉様? いらっしゃらないの?」

するとか細く弱々しい声が中から聞こえてきた。

「メアリー…、もう私には関わらないで。今度は貴方が……」

泣き崩れたフェリルの様子が扉越しからでもわかった。
メアリーはフェリルの忠告でさえも聞き入れず、無言でフェリルの部屋の扉を開けた。
開けた瞬間飛び込んできたのは、枕や布団の羽毛が宙に舞い、家具は倒れ、
ボロボロになった服を着て壁にもたれかかっているフェリル、
そしてフェリルの頬をかすめ壁に突き刺さった銀ナイフ。
フェリルは細く目を開け、メアリーを見る。メアリーの服の広がったフリルの白い袖がちらちらと見える。
メアリーはフェリルの傍により、精神的に傷付き今にも倒れそうになった身体を支え必死にフェリルに声をかける。

「ねぇ、お姉様。これはお母様の仕業なのでしょう?」

「……!! いいえ、違うわ。これは私の所為なの。私が言うことを聞かなかったから」

その言葉を聞いた途端にメアリーはフェリルを置いて部屋を出ていった。
メアリーは王妃エミリアの所へ行くつもりなのだと感づいたフェリルは最後まで声を振り絞ってメアリーを引き留めた。
しかしメアリーの足音は段々聞こえなくなり、フェリルの意識は遠のいて行った。


フェリルが意識を戻したのはその二日後。
目を開けた時には国王デトル、メアリー、多数のメイドや執事たち。そこに王妃エミリアの姿はなかった。
フェリルはメアリーに問い掛けた。

「お母様は……?」

するとメアリーに代わり国王デトルが声を出した。

「お前が倒れた日に何故かいなくなってしまったのだよ。置き手紙も何もなく、いつも来ている服や靴もなかった。エミリアの姿さえも何処を探しても見つけることはできなかった。折角今日は我が国セビリオルの神ファデル様の誕生日だったのにいなくなってしまうとは……。直ぐ帰ってくるとは思うがな。お前は心配しなくて良い」

それを聞いたフェリルはメアリーの顔を見た。するとメアリーは不敵な笑みを浮かべながら口元をフェリルの耳元に近づけた。

「きっとファデル様が祝福してくださったのよ。お母様がいなくなったこと……」

そう囁き再びニコリと微笑むメアリーの豪華な服の両袖のフリルが赤く色づいていた。
そして王妃エミリアが帰ってくることはなかった。


[第一幕…ファデルの祝福  END]




さて……第一幕目にしては少し重すぎた内容でしたでしょうかね……。
しかし人や物を大切に思う気持ちほど狂気になるものはないですね。
皆様も大切な人や物だからといって過度に思い入れを強くしないように。
その大切な人や物が段々と遠のいて行ってしまいますよ。
以前私もそのようなことが有ったような……無かったような……。

……ふふ、では次のお噺へ参りましょうか。


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