複雑・ファジー小説

美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
日時: 2012/11/10 18:20
名前: 梶原明生

美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。  ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。

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Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.313 )
日時: 2017/08/10 23:47
名前: 梶原明生  

「ひめゆり自衛隊」…彼は早速ひめゆりの学徒200名以上が匿われてる壕内へ急いだ。その頃、当の砂川姉妹は、ようやく装甲車からこの壕に移されて、死亡したはずの嘗ての級友、先生達と再会していた。「新垣さんも、黒島さんも、名カ山さんも、瑞慶村さんも、仲宗根さんも、古波蔵さんも、そして宮城さんも、皆々生きてたなんて信じられない。会えてうれしい。でもどうして、…」砂川姉妹が感激の気持ちを現にした。「それがよくわからないけど、機密事項らしいの。」「えっ、…」不思議そうにする砂川姉妹に突然、神谷三尉が現れた。「私だ。神谷だ。」「か、神谷さん。…」「君達二人に話がある。ちょっと来てくれないか。」「はい。」伏し目がちに渋々引き受けた。やがて壕の外に出て立ち話が始まった。「こちら神谷、UAVは…了解。今無線で話してた。航空機は見当たらん。安心していいよ。」それを聞いて間伐入れずに聞いてもいない事を話し始める。「あの、神谷三尉。私達あの時はどうかしてたんです。動揺してましたし、本当にすみません。」「まだ何もそんな事聞いてはいないよ。」「えっ…」「確かに君達は私のことをパパと呼んだ。この時代では禁句になっているその言葉をあえて何故あの時使ったのか。」「いえ、それは米軍のスパイなんかではありません。」「わかっているよ。もしかして君達双子は、この時代の人間ではないんじゃないのか。」その言葉に二人はビックリした。「もしかして、やはりあなた方も、未来世界から。…」この時代の人間からその懐かしい言葉を耳にするのは、ある意味郷愁を感じられた。「そうだ。その通りだ。60年以上の未来から来た、陸上自衛隊だ。」「神谷小隊長、それは…」植村三曹が制止しようとしたが、神谷三尉は手を翳すようにして彼に向けた。「いいんだ、彼女達は現代人だ。でっ、この時代に飛ばされたのは。」この後は羽野に語った事をそのまま語る二人であった。「そうか。で、その父親と私が似ていたのだな。」「はい。」砂川姉妹は顔を見合わせて返事をしたが、神谷三尉には敢えて混乱を避けるため、あなたが実の父親ですとは言わなかった。「それでもう一つ答えてほしい質問がある。君達と一緒にいた頭を怪我していた少年がいたよね。彼の本当の名は羽野高正と言うんじゃないかね。」「どうしてそれを…」「やっぱりそうか。図星のようだね。」植村三曹も、高山陸士長も、それを聞いて驚いた。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.314 )
日時: 2017/08/15 02:08
名前: 梶原明生  

「ひめゆり自衛隊」…もし本当なら、特戦群の隊員が特別待遇して保護しているのも頷ける。「始めから用意周到だったのも、ひめゆり学徒隊を助けようと言い出したのも、地図を欲しがって尋問したのも、電磁バリア発生装置が取り付けられていたのも、そして羽野高正がタイムスリップしていた事を知っていたのも、全ては一つの事実に繋がる。」「そう、その通りだ。」久々の田上曹長が事情を聞いていたのか割り込んでくる。「我々は始めから騙されていたんだ。特戦群と空挺団の連中は偶然を装ってタイムスリップしたとか言ったが、嘘だ。あの電子機器は全て防衛省の技術開発研究本部が造ったタイムスリップ専用の機器だ。初めからひめゆりと羽野高正を救出し、その地図とかいうものを手に入れるのが目的でこの時代に来た。俺達はその計画に利用されたんだ。」「そんな…」思わず植村三曹が言葉を漏らすが、高山陸士長が辺りを警戒しながら言う。「問題はその地図ってやつです。こんな大袈裟なことまでして手に入れようとするには、それだけの価値があるはず。」神谷三尉が気がついた。「確か俺の記憶だと、金品類に加え、何万ガロンという石油と天然ガスを、沖縄のどこかに隠したという旧日本軍にまつわる噂を聞いたことがあります。ただの噂話だろうと思ってたんですが。…これが事実なら全ての辻褄が合う。」…次回「心神」に続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.315 )
日時: 2017/08/28 22:11
名前: 梶原明生  

「美幸へ」…「あはっ、いや、その。ずっと演目見てくれたから。いきなりメアドなんてね。アハハッ。」少年は頭を掻いたものの、美幸さんは恥じらいながらもメモを差し出した。「そんなこと。良かったら、これ。受け取ってください。」「もちろん…喜んで。」少年は差し出されたメモをすんなり受け取る…それからというもの、下校時や休日は一緒にベッタリしてデートし、お似合いのカップルとなった。「ねぇ、そう言えば建人もさ、私と同じ羅心流空手拳法やってるんでしょ。今日うちに来ない。私の稽古見せてあげるからさ。」「本当に。わかった、丁度道着も持ってるし、お手並み拝見といこうか。」「そう来なくっちゃ。」二人は手をつなぎながら天原家を目指した。「押忍っ、入ります。先生、今日は同じ流派のお客さん連れてきたよ。」美幸さんの一声で振り返ると、そこにはあの建人が。…「あなたは、あの時の。」「や、やぁ天原君。久しぶりだね。」「あれ、二人共知り合いなの。」美幸さんが不思議がる。「いや、その、以前公園で鍛錬してた時に偶然出会ってね、アハハッ。」何とか笑ってごまかす俺。「うちの道場の師範に至善師範の話をした所、そんな師範はいないと聞いたんですが、これはどういうことでしょうか。」いきなりな質問にしどろもどろになる俺。そんな時、建人のケータイが鳴りだした。「あ、もしもし師範ですか。…例の人を見つけました。すぐ来てもらえませんか。」俺はドキマギしながら絶体絶命のピンチに困惑していた。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.316 )
日時: 2017/09/01 06:30
名前: 梶原明生  

「ひめゆり自衛隊」

「心神」
…昭和20年6月22日 15:35時 次の瞬間、迫撃砲弾と思われる爆撃が壕内に響き渡った。「なっ、何だ。」「敵襲が始まったんですよ。」葉室三曹に富岡三曹が答えつつ無線のイヤホンを押さえて小走りになる。「沢田中隊長、何があったんです。」「敵襲だ。摩文仁の砲撃隊がやられた。各自持ち場に戻って、何としてもこの摩文仁の本部壕を死守しろ。」「了解。」いよいよ最後の長き戦いが始まった。「テーッ。」岡田二尉の掛け声と共にパンツァー110ミリ対戦車砲と、12.7ミリ重機関銃を装甲車から撃ちまくる。「いかん、奴等、摩文仁の海岸から水陸装甲車で上陸する気だ。」三浦三曹がUAVの画像で報告してくる。「それも防ぐんだ。佐藤小隊長の隊で応戦しろ。」「了解。」その報告を受けて動く。だがそんな時、もう一つのスーパーパワーが、水陸装甲車の上陸を防いでくれた。それは遥か上空からF−2やF−15等の戦闘機と共に先陣を切って登場し、人々の度肝を抜いた。「おい、あれを見ろ。空自の戦闘機か、あれは…」佐藤三尉もさすがに驚いている。その戦闘機は次々に米軍の装甲車を破壊していった。沢田一尉が木許二尉に無線で聴く。「どうだ。 心神 の乗り心地は。」「心神っ。…」誰もが驚いた。植村三曹が呟くように言う。「心神と言えば、防衛省の技術開発研究本部が空自の次世代戦闘機として配備したばかりの最新鋭機じゃないか。」「何だって。…」神谷三尉がその呟きに振り向く。木許二尉は無線で切り返す。「少しじゃじゃ馬だが、乗り心地は最高です。さすがはF−35に似た機体なだけあってF−2よりも格別です。」「なるほど。では、よろしく頼むぞ。」「了解。」大きく旋回して再び攻撃態勢に移る心神。一方、ひめゆりの警護に当たっていた後藤曹長に無線が入る。「米軍の攻撃はこれまで以上に集中的だ。人手が足りん、後藤曹長の隊は数名残して岡田小隊長の隊を応援しに行け。」「了解。」ひめゆりの警護に当たっていた多くの隊員も駆り出されていった。最前線の斥候のために遊撃行動に出ていた木村三尉の部隊は、摩文仁砲撃隊の無惨な姿に唖然としていた。折り重なるように日本兵の死体が転がっていて、原型をともなわない肉片が生々しく戦争の惨状を物語る。木村三尉はコルトM4A1を油断なく辺りに向けて目を凝らす。「木村三尉、ちょっと見てもらいたいものがあります。」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.317 )
日時: 2017/09/05 19:32
名前: 梶原明生  

…元村一曹が先攻として斥候にでていた矢先に、無線で知らせてきた。「何だ。」「米軍兵なんですが。…」「わかった待ってろ。」木村三尉は足早に元村一曹に近づいた。「見てください。」双眼鏡を木村三尉に渡す。その見える先には、戦火の中でどさくさに紛れて二小隊ほどの米軍兵が、まだうら若い村娘ばかり十人ほどを、主のない民家に集めていた。村娘をレイプしようとしている。…省略…「ワッツッ。」米軍兵が声のした方向に振り向くと、後ろから手の甲を踏みつけられた。木村三尉である。高山陸士長は電光石火のごとく素手で片付ける。「掃討完了。」神谷三尉の一声で木村三尉が指示を出す。「全員無事だな。すぐ本隊に戻るぞ。こいつらの応援がくるかも知れんからな。」「了解。」全隊員が村娘を連れて一斉に退避し始めた。最後の時空波発生まで後20時間。

次回、「消耗戦」に続く。

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