複雑・ファジー小説

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咎人
日時: 2013/03/09 22:37
名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: 2zVo1PMY)

 この世に俺が生を受けることが、間違いだった。



〆お久しぶりですこんばんわ。
 柚子と名乗る柑橘系です。今回は二十レスちょいで終わる中編予定です。




カキコのルールに反する行為は遠慮願います。
『The』の更新がメインのため、非常に遅れます。
趣味小説ですので、急に打ち切ることもあります。



⇒咎人「>>001-006」「>>011」「>>014
>>001>>002>>003>>004>>005>>006>>011>>0014




〆履歴
2012
12/21 咎人開始


*

Re: 咎人 ( No.16 )
日時: 2013/03/11 20:05
名前: ルチア (ID: PrIJf00M)

ゆnさん^^
来てみました…良かったのかな…?

もう何時もすみません、ゆnさんのスレとか小説に来てしまって…。

毎日読ませてもらいますね^^
楽しみです、本当に。

Re: 咎人 ( No.17 )
日時: 2013/03/12 16:22
名前: ルチア (ID: PrIJf00M)

読みました。

表現力豊かでドキドキしますww

あぁ、逃げ切れるのか、逃げ切れないのか……。

主人公はゆnさんにそっくりですね、何故か思ったこと。

また続き読ませていただきます。楽しみだなぁ^^

Re: 咎人 ( No.18 )
日時: 2013/03/14 16:03
名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: e2Ia0l.i)

ルチアさん

表現力は、まだまだ未熟ですが出来る限りの言葉遊びで「自分」の囚われている世界が表現しようと思っています*
ドキドキするとは、嬉しいです^^

さぁ、どうでしょう。
「自分」の行く末をしるのは、読者の方々でしょうか。
それとも、どうにもならないのでしょうかw←

お。そう思いました?
実は、「自分」と自分は一部リンクしているのですよ(笑)多分、ですが(

コメント、有り難う御座いました^^

Re: 咎人 ( No.19 )
日時: 2013/03/14 16:48
名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: e2Ia0l.i)

 その吐き気を消そうとしてか、自分は足元に広がる赤黒い水溜りを波立たす。ぱちゃぱちゃと水溜りで遊ぶ少年少女たちの頃を懐かしむ素振り一つなく、ただ波紋をつくる。少し立つと小さな泡が出来始めた。何をするでもなくただその場をくるくると回っていると、元々三半規管が弱かったためすぐ酔ってきた。けれど、それでもやめずにくるくると回る。
 不意に機能したバイブレーションに驚き、足を止め携帯を取ろうとすると激痛が脳を襲った。痛みの発信源である右腕を見ると、骨折しているのか肩が外れているのかは分からないが、だらんと垂れ下っていた。

一字保留

Re: 咎人 ( No.20 )
日時: 2013/03/22 08:52
名前: 柚子 ◆Q0umhKZMOQ (ID: lZW180hm)

 その吐き気を消そうとしてか、自分は足元に広がる赤黒い水溜りを波立たす。ぱちゃぱちゃと水溜りで遊ぶ少年少女たちの頃を懐かしむ素振り一つなく、ただ波紋をつくる。少し立つと小さな泡が出来始めた。何をするでもなくただその場をくるくると回っていると、元々三半規管が弱かったためすぐ酔ってきた。けれど、それでもやめずにくるくると回る。
 不意に機能したバイブレーションに驚き、足を止め携帯を取ろうとすると激痛が脳を襲った。痛みの発信源である右腕を見ると、骨折しているのか肩が外れているのかは分からないが、だらんと垂れ下っていた。左手で右肩からつうっと下に下ろしていくと、肘が外れ手首が折れているのが分かった。

「つか……服血塗れかよ」

 べったりと血がついた左手を見ながら、小さくため息を吐く。ぐるぐるを回る視界が気持ち悪かったが、足元に転がる少し前に死んでいった死体を見ても何も気持ち悪いとは思わなかった。むしろ何処かすがすがしい何かが胸の奥で咲いた気がする。
 携帯を取り情報確認をしていると不意に空港内がざわついた。大勢の男の声と、少数の高い声。がちゃがちゃ遠くから聞こえる耳障りな音は、きっと色んな道具を持ってきているんだろうなんて考えが頭をちらつく。徐に血だまりに落ちていた銃を拾い、左手で持った。

「警部! こちらに被疑者が!」

 聞こえた声のほうを睨むようにしてみる。自分に銃を向けながら、その男は通路の奥を必死で見ていた。挟み撃ちが可能な通路の真ん中に居るため、どうやっても逃げることは出来ないということを今自分は理解をした。ばたばたと集まる足音が反響し、三百六十度包囲されている錯覚に囚われる。


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