複雑・ファジー小説
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- クイーンの世界
- 日時: 2013/02/12 23:45
- 名前: 夜人 (ID: HhjtY6GF)
簡単なご挨拶から。名前は夜人と申します。
話のジャンルは「超能力」と「サバイバルゲーム」───まぁ普通です。
コメントやアドバイス、ご指摘などを宜しくお願いします。
@主要登場人物とルール>>003
@登場人物
⇒超能力者
⇒東京都民
@物語
chapter-01『始まり』
01-01(2013年12月19日) >>001 subtitle"地震"
01-02(2013年12月19日) >>005 subtitle"赤い目の白い少女"
01-03(2013年12月19日)
chapter-02『飛ぶ男』
02-01
02-02
- Re: クイーンの世界 ( No.2 )
- 日時: 2013/02/12 17:14
- 名前: 風死(元:風猫 ◆Z1iQc90X/A (ID: 68i0zNNK)
初めまして夜人様。風死と申します。
初めから壮絶な始まりですね……
超能力サバイバルとか大好きですので全然OKです★
最後の独白がリアリティあって良いですね^^
- Re: クイーンの世界 ( No.3 )
- 日時: 2013/02/12 17:19
- 名前: 夜人 (ID: HhjtY6GF)
【ゲーム内容】
1.東京都内は半透明のオーラ状の結界が12月19日から12月25日の1週間に渡って張られる。張られている間は
東京から出ることは不可能であり、また外部からの侵入も不可能。さらに結界が張られている間は全ての電子
機器、ライフラインが使用不能となる。
2.参加者は13名の超能力者と東京都民約13万人。超能力者13名は都民全員を殺すことで超能力を所持したまま
解放され、都民は超能力者13人を殺すことで解放される。万が一1週間以内に決着がつかなければ、東京都ご
と全員が消滅する。
3.都民が超能力者を殺した場合、その都民には殺した超能力者の超能力が自動的に譲渡される。しかしその場合
は、超能力を持っていても超能力者サイドとしてカウントはされない。
4.都民には近くに超能力者がいれば探知できる探知能力が譲渡されている。
【主要登場人物】
@上野優(ウエノ-ユウ)
私立高校に通う高校3年生。18歳。超能力者。
能力は万物強化。ゲームの主催者と思われる少女"クイーン"に渡された白い銃を武器とする。
@少女/クイーン
ゲームの主催者。見た目は小学生ほどの少女。自分を「クイーン」と呼ぶ。ゲームの目的は不明。
白いワンピースに白い靴、透き通った白い肌に赤い両目を持つ。
@ミスターX(ミスター-エックス)
超能力者。ゲーム開始早々、超能力者として参加した東茜を殺害した張本人。正体、超能力は不明。
- Re: クイーンの世界 ( No.4 )
- 日時: 2013/02/12 23:02
- 名前: 夜人 (ID: HhjtY6GF)
>>002 風死様
初コメントありがとうございます。
確かに壮絶な始まり・・・うん、これから壮絶な物語になると思います。
都民約13万人と13人の超能力者、勝つのはどちらか。
今後も応援とコメントお待ちしております、宜しくお願いします。
- Re: クイーンの世界 ( No.5 )
- 日時: 2013/02/12 23:36
- 名前: 夜人 (ID: HhjtY6GF)
「う・・・うぅ・・・・・」
額に触れている冷たい何かに気がつき、優は目を覚ました。
目を開けると、優の目の前に小さな少女が優の額に自身の額を当てて目を閉じていた。
まるで、熱を計っているかのような光景だった。
「え・・・だ、誰?」
「ん、目を覚ました?」
開かられた少女の目を見て、優は飛び起きる。
白いワンピース、白い靴、透き通った白い肌、それに似合わぬ小柄な顔についた紅蓮の両目。
燃えるような赤い目に、優は恐怖を感じた。
と同時に、自分が瓦礫の山から出ていることに気がつく。
優が瓦礫の山と化した学校を見渡すと、茜の頭部が見えた。
そして、瓦礫と共に倒れている生徒や職員の呻き声があちこちから聞こえていた。
「ふふっ、驚いてるね。そりゃそうか」
「・・・・・・君が、瓦礫の山から俺を・・・・・・・・・?」
「そうだよ」
「どうやって・・・・・・」
「それより、自分の立場がどういう状況かを聞いたら?」
少女はそう言うと、瓦礫の上にチョコンと座る。
優は少女の小さな動作さえ、目で追ってしまう。
「今日の12月19日から25日までの1週間、上野優君、君にはゲームに参加してもらう」
「はぁ?」
「そして、君には"万物を強化することのできる能力"を与えた。試しにコレを撃ってみて」
少女はいつの間にか、手に真っ白な拳銃を持っていた。
優は常に少女を見ていたが、拳銃を出した瞬間は見ていない。
不審に思いながらも、優は少女から白い拳銃を受け取る。
少女を見ると、彼女は晴々とした笑顔を浮かべていた。その笑顔は瓦礫の山に似合わず、違和感を感じる。
「どうすればいい」
「ずーっと空に向かって撃ち続けてみて。弾が永遠に出るから」
少女の指示通り、優は銃口を空に向ける。
優は普通の高校生で、今まで拳銃を握ったことはない。だが、なぜか使い方を知っていた。
優自身も、なぜ使い方を知っているのか分からなかった。
そして、一気に引き金を引く。
パンパンッと手に強烈な衝撃を浴びながら、弾を1発2発と撃っていく。
10発・・・15発・・・20発・・・撃ち続けても、弾はずっと出続ける。
「それが君の能力。なんでも切れる剣、全てを跳ね返す盾、永遠と弾が出る拳銃、夢みたいでしょ?」
「これは・・・夢だろ・・・・・・」
「でも夢じゃない。現実だよ、リアルリアル♪」
「どうなってる?何が目的なんだ?」
「あ・・・忘れるところだった。そうそう、君はゲームの参加者だよ」
「ゲーム?」
優が聞き返すと、少女は立ち上がって優に近づく。
赤い目でじっと優を見る少女、そんな彼女に優は再び恐怖を感じる。
───ふと、優の頭に何かが浮かぶ。
都民約13万人と超能力者13人の戦い───東京を取り囲む結界───期間は1週間───勝敗がつかなければ東京ごと全員が死ぬ───超能力───サバイバルゲーム───現実───夢じゃない───
「なんだこれは!?頭に勝手に・・・・・・」
「私があなたの頭にルールを送ったの。あなたはこれから、この東京に住む都民約13万人と戦い、彼らを全員殺さないとあなたが死ぬよ。それも1週間以内に殺さないといけない」
「ふざけんな!!」
「ちなみに超能力者は残り12人。さっき、あなたの目の前で死んだ東茜も参加者だったんだよ、能力者サイドの」
少女のその言葉を聞き、優は振り返って地面に転がる茜の頭部を見る。
その瞬間、茜の体が水風船のように破裂した瞬間の映像が脳裏に蘇った。
最早、優は現状を理解することができなかった。
考えようとしても、頭に思い浮かぶものは「夢」という言葉。
「さぁ、早くしないと。すでに始まってるよ、ゲームは」
「どうして・・・俺が・・・・・・」
「それはひ・み・つ。その拳銃は記念にあげるよ、じゃあ生きてたら1週間後に会いましょう」
「おい、待て!!」
優が少女に手を伸ばした直後に、優の意識は再び途切れた。
- Re: クイーンの世界 ( No.6 )
- 日時: 2013/02/20 19:35
- 名前: 風死(元:風猫 ◆Z1iQc90X/A (ID: 68i0zNNK)
何というかこういう知る権利はありませんみたいな、有無を言わさない理不尽さ。
良いですね。
自分が同じ目にあったら、まっさきに自尽しそうですが(笑
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