複雑・ファジー小説
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- ~Salt Road~
- 日時: 2013/06/30 00:00
- 名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: 3QDumk2O)
- 参照: 略して塩道
勇者と言われる存在が10年前に魔王と呼ばれる者を打ち倒した世界。
人々は魔王が現れる以前の生活を取り戻し、豊かに栄えていた。
しかしその一方で、魔物の被害がやまない町や村も多くあった
そんな所へと、一人の商人は馬を駆る。危険な土地へ、貧しい村へ、塩を届けるために
〜Salt Road〜
始めましての人は初めまして。違う人はこんばんわ
世移と申します。
今回、駄文小説を書いてみるわけですが、読んでもらえたら嬉しく思います。
コメントやアドバイス、意見などももらえたらより嬉しいです。
亀更新ですが、どうかよろしくお願いします。
第一話 塩商人と私と旅立ちの日
>>2
第二話 塩商人と勇者
>>4
第三話 塩商人と塩
>>5
>>1 用語やその設定
>>3 キャラ紹介
- Re: ~Salt Road~ ( No.4 )
- 日時: 2013/06/25 15:42
- 名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: JPHHUoHb)
- 参照: 作者は戦闘描写が大の苦手です
2話 塩商人と勇者
「」
「どうしたのさ。アイルちゃん」
塩商人さんが血まみれの姿でにこやかに言った。開いた口が塞がらないと同時に私は理解した、同期の中でもこんな旅をするのは私一人だと。
「そ、それドラゴンですよね?」
私は後ろの真っ赤な肉塊を指さす。
「おー!良く知ってるね!これまだ子供だけどさ」
「そ、それで?」
「うん。もっと大きくなるよ。今まで見たドラゴンでも相当小さいね」
塩商人さんの後ろに横たわっているのは5mはあろうかというドラゴン。だったものだ。
ドラゴンは魔王が現れる遙か太古の時代から『魔物の王』と呼ばれ恐れられていた種族だ。
子供だと言っても、王国騎士15人で討伐できるかどうかというところだろう。大人になればもう手が付けられない。過去の伝承ではドラゴン一匹で国一つがほろんだという話があるくらいだ。
しかし塩商人はそれをたかが量産品のロングブレード一本で首を切り落とした。
化物。私の頭の中にそんな言葉が浮かび上がる。
「もしかしてアイルちゃん僕の事怖い?」
「‼ い、いえ……」
「アイルちゃん。本心を言ってほしいなあ」
「……正直怖いです。ドラゴンを瞬殺とか……」
「ふふふふふ。こう見えても元勇者パーティだからね!」
ドヤ顔で塩商人さんが言う。私はそれに驚く。
「ゆ、勇者パーティ!? それってあの勇者アベル様の!?」
「そうさ、というより勇者なんてアベルしかいないじゃないか。というかアベル様なんて呼ばれているのか……」
「す、すごいです!!尊敬しますよ!」
勇者アベル 30年前に突如出現したといわれる魔王を10年前に打ち倒した存在。いわばこの世の救世主にして英雄。
そんな勇者パーティの一員。今では勇者パーティはほぼ全てが出身国に戻り、高い地位にいるという。普通の一般人ならまず会うことのできないぐらい偉い人だ。そんな私とは次元が違うと言ってもいい人が私の前にいる。それに私はただひたすらに感動した。
「塩商人さん!名前は」
「さあ、昔話はこれ位にして、ドラゴンの死体から色々はぎ取るよ」
商人さんは遮るようにそう言い、私に大きなサバイバルナイフを投げてよこす。私はずっしりと重いそれを何とか受け止めた。
「は、はぎ取る?」
「ドラゴンの肉は滋養強壮、鱗と牙は武具に。血は魔術触媒とかありとあらゆるものすべてに使える。要するにとてつもなく高値で売れるんだ」
「剥ぎ取り……」
さっきまで生きていて空気が震えるほどの鳴き声を上げ、火を吐いていたあれを解体する。私にできるのだろうか?そん不安が頭をよぎる。
「さあ!!やるぞー!!」
塩商人さんがロングブレイドを天に掲げていった。
そんな塩商人さんの様子を見て思った。もう良いや考えないでおこう……。と
そして私は考えるのを放棄した
解体し馬車につみ終わった後、私は思った。この人塩商人じゃなかったっけ?
- Re: ~Salt Road~ ( No.5 )
- 日時: 2013/06/30 03:51
- 名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: 3QDumk2O)
- 参照: なんか書き方がぶれる
3話 塩商人と塩
「しめて1,0000レードですね。はい。ありがとうございました!!またご贔屓に」
村の村長と話していた商人さんが馬車のほうに戻ってくる。
「アイル。そこの塩の大袋(10kg)3つと青色の箱の中にある緑色の薬品とって」
「はーい。……重いよぉ」
私は引きずるようにしながらも塩が大量に入った袋を2つと薬品を塩商人さんに渡した。塩商人さんはそれを纏めて軽々と持ち上げ村長さんのところへとまた向かう。相当重いはずなのによくそこまで軽々と持ち上げれるものだと私は思う。 けど基本的に商人は戦闘職ではないはずなのに、……つまり勇者パーティではこれが普通なのだろうか?
「はい、塩と万能薬です。ああ、万能薬はおまけですよ。いつも贔屓にしてもらってますからね。それに物資もこの村には回ってこないでしょう?いざと言う時にでも取って置いてください」
どうやら塩商人さんは魔王の影響で魔物が多くなった土地や山賊が多い治安の悪い土地など、商人が通りにくい町や村を重点的に安く塩を売っているらしい。けど普通に考えると、正直安すぎる値段だ。普通の街に売りさばいたりするならこれぐらいだろう。しかしここらへんは魔物の掃討が終わっていない巣窟だ。物品が回らないのでもっと高く売っても問題はないはずだ。
夜、私たちは今日泊る宿屋で食事をとっていた。
「なぜあんな格安で売っているんですか? もっと高く売れますよ?」
私はスープを飲み干して言った。塩商人さんはもうとっくに食事を終えていたが、私の話を聞いてくれた。
「人々の幸せの為さ。勇者は人のために動くからだなぁ。 あと、魔王討伐の報奨金で一生暮らせていけるし、それにこの前狩ったドラゴンの血や牙を売るだけで超大儲けだからね」
「はぁ。そんなもんなんですか」
そんな物なのだろうかと私は思う。基本的に稼ぐために商人をやるのではないのだろうか?
「そんなもんさ。僕は弱者には優しいんだよ。金なんてそんなに要らないさ」
「……そうですか。後、初めに言ったセリフ恥ずかしいですよ?」
「いや、まあ。そうなんだけどさぁ、かっこつけてもいいじゃん?」
塩商人さんが苦笑いして言う。
「正直気持ち悪いですよ。今の」
「……うるさい!」
- Re: ~Salt Road~ ( No.6 )
- 日時: 2013/07/01 21:18
- 名前: リーラ ◆zAmOPoVno6 (ID: Zx/QFw1y)
コメントさせていただいていいですか?
個人的に勇者ではなくその仲間にスポットを当てているところが超好みです!アイルさんもかわいいですし。
応援しています。続きを楽しみにしています!
- Re: ~Salt Road~ ( No.7 )
- 日時: 2013/07/02 22:14
- 名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: cHJVZ9fE)
>>6 リーラ様
コメントありがとうございます!
こんな駄文小説を応援してもらえる上に続きを楽しみにしてもらえてとてとてもありがたいですw
最終的には勇者寄りのストーリーになってしまうと思いますが、できるだけならないようにしますのでよろしければこんな駄作を見てやってください!
本当にコメントありがとうございました!
- Re: ~Salt Road~ ( No.8 )
- 日時: 2013/07/10 01:36
- 名前: 世移 ◆.fPW1cqTWQ (ID: nmyQLWw/)
書き溜めのデータが消えてしまい、やる気も失ってしまったので、まことに勝手ながらやめさせてもらいます。
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