複雑・ファジー小説

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正義ノ血飛沫【つまりは単純に更新が遅い】
日時: 2014/01/15 18:21
名前: nami (ID: uUM3T3.W)

 special警察秘密部隊————
 正義を語った裏組織。
 歪んだ理論と「正」の前に、彼らが被った血飛沫は。



***
「special警察特殊部隊」のリメイクです。ご理解ください。
 パクリじゃないので。



【目次】
>>1  キャラ紹介
>>2  *prologue*
>>4 >>5 >>8 >>9 ◆index.1  special警察秘密部隊◆

【お客様】
>>3 みか@ルシベル神 さん  
>>6 ちょす@病み期なう さん
>>7 みか@ルシベル神 さん


※すみません都合上、レスは一番最後にまとめさせて頂いています。(現在のコメントレス >>11


◇あ り が と う ご ざ い ま す◇

index,1 ( No.9 )
日時: 2014/01/15 18:17
名前: 栞 (ID: uUM3T3.W)


「イケそうか?」
 剣の背を撫でる桜に問いかける。
「あたしを誰だと思ってる」
 得意げに胸を反らす桜に、外山はならいい、と苦笑した。
 オフィスである。
 誰にも見つからないように社長をさらっていくのに、小柄な桜は不可欠だ。

 今回ばかりは、拗ねさせて機嫌を損ねて「やめた」など言わせてはならない。


「入るぞ」
 中学生の顔をした外山はスーツを着込むが、当然の違和感。
 こいつには制服しか似合わねぇ、と桜は内心毒づいた。桜は桜で部内の協力は不可欠だと、最低限の遠慮はしているのだ。

 対して桜がスーツを着たら逆に目立つのは当たり前、いつも通りの私服である。

 外山も違和感そのものなのだから、見つからずに侵入を図りたい。


「よし、行くぞ」

 背広姿の黄瀬のバンに乗り込み、外山につけた監視カメラで様子を見る美穂に見送られ、一同は、“ほんの些細な任務”を果たすために走り出した。

index.1 ( No.10 )
日時: 2014/01/19 21:23
名前: nami (ID: PxehR.Ud)


 外山はドアを開ける。

 入り込むのは難なくスムーズだった。
 そうして社長室のある七階に忍び込み、彼をさらって車に乗せる。簡単なはずだった。
 だからこそかもしれない。
 心の余裕が、慢心にすり替わったのかもしれない。

「ありがとね、任務実行してくれて」

 なぜ気づけなかったのだろう。
 大理石の廊下に響く靴音に。
 ドアのロックが外れる金属音に。
 銃を取り出すその微かな擦れ音にだって、耳をそばだてていなければいけないはずだったのに。

 外山はただ焦った。無様なまでに焦った。

 ——桜が部屋の外で見張りをしているはずだ。
 エレベーターの前にはノアさんだって控えている。
 何故。何故。

「——やっぱこんなもんだったか。噂に聞く“裏警察”とやらも」

「貴様は誰だ」
 悔しさと恐怖で身を震わせながら外山は尋ねる。
 銃なら自分も持っている。
 だが、信じ込んでいた仲間のバリアを傷ひとつなく抜けてきた謎の男に、自分は何を出来るというのだろう。


「自己紹介を忘れていたな。私の姓は卯月きさらぎ。君たちにとっては、“匿名の依頼者”というのかな」

 依頼者が狙っていたのは社長ではなかった。
 全ては現実味を帯びたでっち上げで、外山たちをおびき寄せる手段に過ぎなかったのだ。


「く、……そ…………」
 歯噛みするしか、なかった。

index.1 ( No.11 )
日時: 2014/01/27 21:30
名前: nami (ID: isn12P1b)

 黄瀬は見張りの途中、美穂から電話を受けた。

「ノアさんで合ってますか?」
 こうして美穂が連絡してくることは珍しい。
「ミホさん。どうかしましたか? まさか、外山になにか……」
「今のところ順調です。ただ——この建物は、実に興味深い構造をしていると思いませんか?」

黄瀬はあたりを見渡す。
 螺旋階段。その内側にコンクリの筒のような壁。
 確かに変わってはいるのかもしれない。

「なぜエレベーターの外側に螺旋階段があるのでしょう。景観の面だとすれば内側を塗装で固める理由が見当たらない。最上階の五十階までこれが続くとなれば、相当な体積になるだろう。……なにかあるとしか思えない」
 最後は自分に語るように、美穂は呟いた。

 つまり、それは中に何かが隠されているということで————

「————ハルさんっ……!」

 急に美穂が大声を上げた。

「カメラの通信が、切れた……ようです」


 切羽詰まった美穂の声を聞く前に、黄瀬はもう走り出していた。

コメントレス ( No.12 )
日時: 2014/01/19 21:27
名前: nami (ID: PxehR.Ud)

コメントレスを誤って消してしまいました。
申し訳ないです。
いつもありがとうございますね!

Re: 正義ノ血飛沫【つまりは単純に更新が遅い】 ( No.13 )
日時: 2014/01/27 21:30
名前: nami (ID: isn12P1b)

保留


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