複雑・ファジー小説

〜闇の系譜〜(外伝)
日時: 2019/02/04 10:40
名前: 狐
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=16085

 皆さん、こんにちは!銀竹と申します。

 ここでは、『〜闇の系譜〜』の小話をちょこちょこ書いていきたいと思います。
完全に狐の遊び場と化していますが。ご容赦下さい(笑)

 もし物語に関するご要望等あれば、ぜひ仰って頂けると嬉しいです(*´▽`*)

〜闇の系譜〜シリーズの順番としては
ミストリア編(上記URLの最後の番号五桁が16085)
サーフェリア編・上(17224)
サーフェリア編・下(19508)
アルファノル編(18825)
ツインテルグ編
となっております。
外伝はどのタイミングでも大丈夫です(16159)。
よろしくお願いいたします!

…………………………

ぜーんぶ一気に読みたい方→ >>1-300

†登場人物紹介・用語解説† >>1←随時更新中……。
割とどうでもいい登場人物詳細 >>122-123

『三つ編みの』 >>2-3 >>5-11
──トワリスの三つ編みの秘密に迫る……!
『おまじない』 >>12-13 >>15 >>17-21
──なんとかは風邪を引かないと言いますが、ユーリッドは引きましたね。意外です。
『忘却と想起の狭間で』 >>22-27 >>30-31 
──外伝ですが、結構暗い内容です。しょんぼりアドラさん。
『悪魔の愛し子』 >>34-38 >>40-41 >>44-45 >>48-52
──なんとかは風邪を引かないと言いますが、ルーフェンは(略)。
『ずるい人/卑怯な人』 >>54-71>>72-88 >>91-92
──ファフリもトワリスも、物好きだなとよく思いますw
『赤ずきん』 >>94-95
──ずっとやりたかったパロディーもの。とにかく下らないです。ただの狐の自己満足です。
『酩酊』 >>100-101 >>104-105 >>107-113
──真面目な人ほど、酔うと面倒くさいよねっていうお話です。
『とある魔女の独白』 >>116-118
──サーフェリア編を最後まで書いて、そのあとにこれを読んだら、また見方が変わるんじゃないかな……という願望(笑)
『桃太郎』 >>126-128 >>130-132 >>135-137
──これまたすごくどうでもいいパロディーもの。ちょっと汚らしいので注意ですw
『シンデレラ』 >>138-140 >>142-156
――リリアナさん初出演のパロディーもの。本編とは全くの別物です!(笑)
『光』 >>157 >>159-170
――オーラントとその妻、ティアの出会いから別れまでを描いた物語。
『不思議の国のアーヴィス』 >>172-190
――ツインテルグ編の主人公、アーヴィス初出演のパロディもの。
本編には出てきていない登場人物ばっかりなので、完全に作者の自己満です。

『〜闇の系譜〜座談会』
──ひっどい内容です(笑)世界観をぶち壊す発言、登場人物のキャラ崩壊が満載ですので、閲覧注意。
【第一回】オーラント×トワリス
「アドラ生存ルートの可能性について」 >>119
【第二回】ルーフェン×ハインツ
「ミス・闇の系譜は誰だ」 >>121
【第三回】ジークハルト×リリアナ
「応援歌を作ろう」 >>129
【第四回】ユーリッド×半本とどろき(ゲスト)
「世界線を越えて」 >>141
【第五回】カイル×ロクアンズ・エポール(ゲスト)
「世界線を越えてU」 >>158
【第六回】サミル×クラウス(ゲスト)
「世界線を超えてV」 >>171



……………………

【完結作品】
・〜闇の系譜〜(ミストリア編)《複ファ》
ミストリアの次期召喚師、ファフリの物語。
国を追われ、ミストリアの在り方を目の当たりにした彼女は、何を思い、決断するのか。

・〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上《複ファ》
サーフェリアの次期召喚師、ルーフェンを巡る物語。
運命に翻弄されながらも、召喚師としての生に抗い続けた彼の存在は、やがて、サーフェリアの歴史を大きく変えることとなる――。

【現在の執筆もの】
・〜闇の系譜〜(サーフェリア編)下《複ファ》
三街による統治体制を敷き、サーフェリアを背負うこととなったサミルとルーフェン。
新たな時代の流れの陰で、揺れ動くものとは――。

・〜闇の系譜〜(外伝)《複ファ》
完全に狐の遊び場。〜闇の系譜〜の小話を載せております。

・人語を知らぬきみたちへ《複ファ》
さあ、人語を知らぬきみたちよ。
ただどうか、共に在ることを許してください。

【執筆予定のもの】
・〜闇の系譜〜(アルファノル編)《複ファ》
ミストリア編後の物語。
闇精霊の王、エイリーンと共に、突如姿を消したルーフェン。
召喚師への不信感が募っていく中、トワリスは、ルーフェンの後を追うことを決意するが……。
アルファノル興国に隠された真実、そして、召喚師エイリーンの思惑とは――?

・〜闇の系譜〜(ツインテルグ編)《複ファ》
アルファノル編後の物語。
世界の流転を見守るツインテルグの召喚師、グレアフォール。
彼の娘である精霊族のビビは、ある日、サーフェリアから来たという不思議な青年、アーヴィスに出会うが……。


…………………

基本的にイラストはTwitterにあげておりますので、もし見たい!って方がいらっしゃいましたらこちらにお願いします。→@icicles_fantasy

【頂き物】 >>16 >>53 >>98 >>99

……お客様……

夕陽さん
ヨモツカミさん
蓮佳さん
まきゅうさん
亜咲りんさん
ゴマ猫さん

【お知らせ】
・ミストリア編が、2014年の冬の大会で次点頂きました!
・サーフェリア編・上が、2016年の夏の大会で銅賞を頂きました!
・2017年8月18日、一作目のミストリア編が無事完結しました!
執筆開始してから約三年半、応援して下さった方々、本当にありがとうございました!
・ミストリア編が2017年夏の大会で金賞を頂きました!
・サーフェリア編・上が、2017年冬の大会で次点頂きました!
・2018年2月18日、二作目のサーフェリア編・上が完結しました!
いつも応援して下さってる方、ありがとうございます(*^▽^*)

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Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.171 )
日時: 2018/12/18 20:49
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=18787

サミル「皆さん、こんにちは。サミル・レーシアスです。最近、寒くなってきましたね」

ダナ「全く、老体には堪えるな。これから更に寒くなっていくと思うと、気が滅入るわい。若い頃は、寒さなんてそう気にならなかったものだが……」

サミル「本当ですね。こんな寒空の中でも、薄着で走り回っている子供たちを見ると、自分も年をとったものだと改めて思います」

ダナ「ほほほ、子供の体力っちゅうもんは、底なしじゃからのう。わしも、心だけは若いんだがなぁ」

サミル「またそんなこと言って。ダナさん、もう七十越えてるんですから、無茶しては駄目ですよ」

ダナ「何を言っとる、お前ももう立派なじじいじゃろうが。それに、闇の系譜には、じじいが多く登場しておるからの。わしが特別年寄りってこともなかろう」

サミル「まあ、それはそうかもしれませんが……」

ダナ「とは言っても、流石に、七回目の座談会にして、じじい二人が並んでいるというのは、絵面的に地味じゃな。今回のゲストには、ちゃんと若い坊が来てくれるんじゃろう?」

サミル「ええ、そう伺っていますよ。今日は、銀竹とも付き合いが長いヨモツカミさんの作品から、男の子が一人、来てくれるようです」

ダナ「ほう、そいつは楽しみじゃの。では、早く本番に入った方がよいじゃろうて。わしはさっさと退散するとしよう」



〜闇の系譜〜座談会F
『世界線を超えてV』



サミル「それでは早速、座談会を始めていきましょうか。本日のゲストは、複ファ板で連載中の『継ぎ接ぎバーコード』から来てくれています。どうぞ、お入りください」

クラウス「こんにちはー!」

サミル「とっても元気ですね、こんにちは。はじめまして、私はサミルと言います。君の名前を教えてもらって良いですか?」

クラウス「サミル! ……さん! はじめまして、オレはクラウスって言う……言いまーす!」

サミル「クラウスくんと言うのですね。今日はよろしくお願いします。あ、無理に敬語を使わなくても大丈夫ですよ。どうぞやりやすいように、楽しんでいって下さい」

クラウス「あはは、無理してんのバレたな。目上の人には敬語使いなさいって言われてたからやってみたけど、やっぱよくわかんねーや!」

サミル「確かに敬語が使えるのも大事ですが、ここはそんなに畏まった場でもないですしね。お互い気楽にいきましょう。クラウスくんは、甘いものとかお好きですか? お菓子でもどうです?」

クラウス「えっ甘いの超好き。チョコとか! いやでも待て、知らないヒトに食べ物貰っちゃ駄目って言われてるし、サミルも食べ物で釣っちゃ駄目だぞ!」

サミル「知らない人だなんて、そんな寂しいこと言わないで下さいな。私達、たった今、知り合いになったではありませんか。それにほら、今日はクラウスくんが来ると思って、お菓子を沢山用意したんですよ。食べてあげないと可哀想だと思いませんか?」

クラウス「そっか、今知り合ったから知り合いか。確かにお菓子が可哀想だ、食べるー!」

サミル「はい、どうぞ。好きなだけ食べて大丈夫ですよ。ところでクラウスくん、昨日の夜はちゃんと眠れましたか? 目の下の隈が気になりますが……」

クラウス「昨日の夜っていうかいつも眠れてないぜ! だからこの隈はもうファッションみたいな? あいでんててー的なものなんだ!」

サミル「あ、あいでんててー? は分かりませんが、あまり寝れてないのは良くないですね。クラウスくん、まだ若いですし、沢山寝たら、身長もまだ伸びるかもしれません。温めた牛乳など飲むと、よく眠れますよ」

クラウス「ホントか!? 流石にもう伸びないと思ってたけど、温めた牛乳か……! ちゃんと寝ればトゥールよりも高くなれるかもしれないな。頑張るぜ!」

サミル「ふふ、寝る子は育つ、と言いますからね。トゥールさんというのは、お友達ですか?」

クラウス「友達というか、仲間かな? トゥールは凄いんだぜ。人間とトカゲの中間みたいな変な見た目してるけど、背高いし、強くてかっけーんだ!」

サミル「人間とトカゲの中間……獣人みたいなものでしょうか? いいですね、背が高いとかかっこいいとか、男としてはやはり憧れてしまいますよね」

クラウス「獣人? ていうか、そういう〈能力〉なんだけど。見た目はジッと見てるとキモいけど、爪がシャキンってなってて、めっちゃ強いんだぜ。まあ、別に憧れはしないけど」

サミル「そうなのですか? 私なんかは、子供の頃、そういう普通の人にはない強さ、みたいなものに憧れたりしましたけどね。私は運動音痴だったので」

クラウス「サミル運動できなかったのか。でも、運動駄目でも他ができたタイプってぽいよな。今、すごいちゃんとした人って感じだし」

サミル「大人になってからは、身長も人並みになりましたが、小さい頃は背が低くて、運動も全然できなかったんですよ。だから、『鈍臭い』と『サミル』をかけて『どんくサミル』などと呼ばれて、同年代の子供たちにからかわれていたものです。兄がなんでもそつなくこなすタイプだったので、それと比較されたりして、余計にね」

クラウス「どんくサミルウケるな! そっかー、オレ兄弟いなかったけど、いても比べられちゃうんだなあ」

サミル「まあ、兄も自分の能力を鼻にかけるような人ではなかったので、劣等感みたいなものは抱いてなかったんですけれどね。クラウスくんとそのトゥールさんは、いつ知り合ったのですか?」

クラウス「もう六年前だから、オレが十二の頃だなー。あの頃のトゥールは今よりもっと荒んでたから、なんか怖いって思ってたけど、ずっと一緒にいるうちに、あいつただの陰キャで、明るいオレのノリについてこれなかっただけだったってことに気付いたから、たまにだる絡みしてやってたけど、上手くあしらえなくて困ってんのが面白かった!」

サミル「トゥールさんは、恥ずかしがり屋で人見知りだったのですね。気の合う友人というのも良いものですが、自分とは全く正反対の人と付き合ってみるというのも、面白いものです。もう六年も一緒にいるのですから、きっとクラウスくんとトゥールさんは、これからもずっと仲良くいられますね」

クラウス「六年なあ。考えてみるともうそんなに経つんだな……。これからも一緒だといいな。うーん、やっぱサミルはオレの知ってるジジイとは言う事も違うな。ちゃんとした大人って感じ!」

サミル「クラウスくんの周りには、どんな大人がいるんですか?」

クラウス「大人っていうか……多分、年齢だけはサミルより年上なんだけど、見た目は子供で、頭も子供で、年だけ取ってるから目上に対する態度がどうとか言ってくるし、そのくせ殴りかかったら子供に手を上げるなんてサイテーとか言ってきて、都合よくジジイと子供のふりをしてくる、害悪ジジイ系主人公、ジン。あとは人が嫌がることをするのが大好きな三十路のババアとか」

サミル「それは随分と個性的な方々ですね。見た目も頭も子供なら、それはもはや子供なような気がしてしまいますが……なんと、私より年上なのですか。クラウスくんの世界には、不思議な現象が沢山あるのですね。まあでも、お話に出た二人とも、きっとクラウスくんのことが好きなのですよ。好きな相手だからこそ、突っかかってみたり、意地悪したくなってしまうものです」

クラウス「えー。アイツらに好かれてんの気持ち悪ーっ! オレのこと好きになっちゃうのはわかるけど、好きなら普通に優しくしてほしいわ」

サミル「ほら、クラウスくんも、トゥールさんに絡んでみたりしたわけでしょう? それと一緒ですよ。本当に興味がなければ、そもそも関わらないわけですから、皆さん、クラウスくんとお話してみたかったんですよ。きっと素直じゃないだけです」

クラウス「てことは皆素直じゃない奴ってことか! なんだよもー面倒くさい奴らだな! まあ、オレも含めてそうか……。サミルの周りはそういう素直じゃない面倒な奴っているか? 面倒なあいつらへの対策を考えねーとだから、参考にしたい」

サミル「そうですね……私の周りには、素直じゃないというより、単純に不器用な人が多いかもしれませんね。心の内を上手く表に出せなかったり、誰かを頼ったりするのが下手だったり。まあ、それも素直じゃないという表現に当てはまるといえば、当てはまりますけれど。
対策になるかは分かりませんが、まずはこちらが素直になって接すれば、相手も心を開いてくれると思いますよ。裏表がなくて、自分に対して好意的な相手は、なかなか突っぱねる気にならないでしょう?」

クラウス「不器用なやつか。なんか、こっちにも心当たりあるなあ。そしたら、あいつらも不器用なのかもな。だからこそ、オレが素直に……。いや、オレは十分素直にあいつらのこと嫌ってるはずだから、やっぱあいつらが変わるべきだな!」

サミル「ふふ、クラウスくんには、気心の知れたお仲間が沢山いらっしゃるようですね。言葉にしなくても、通じあっているような。色々と質問してしまったのですが、実を言うと、クラウスくんとトゥールさん、そしてジンくんの三人が、仲良しだということは、銀竹から聞いていたのですよ」

クラウス「あっ、出たなぎんたけめ! 誰が仲良しだし! トゥールはともかく、ジンは嫌いだってのに!」

サミル「おや、本当にそうなのですか? ジンくんのほうは、クラウスくんのこと、好きだと思うのですけどね。クラウスくん、雰囲気を盛り上げるのお上手ですし、一緒にいると楽しいんじゃないでしょうか」

クラウス「うーん、まあ、オレといたら楽しいのはそうだろうけど、オレはジンのこと好きになれねーし、どう足掻いても仲良くなれない奴っているじゃん? けんえんの仲、的なやつ! 多分オレたちソレなんだよ」

サミル「なるほど、そうだったのですね。一緒にいることが多いと聞いていたので、てっきり仲が良いものだと思っていたのですが……。ジンくんは、どんな方なんですか?」

クラウス「えー、オレもジンのことはよくわからないけど……多分、あいつも不器用な奴なんじゃねーかな。一人で色々抱えてんだろなあって感じ。元から表情暗いのかもしんないけど、しょっちゅう暗い顔してるし。なんか、トゥールに似てるとこある気がする。両方根暗だ、多分!」

サミル「ジンくんも、トゥールさんも、きっと色んな背景がある子なのでしょうね。……って、先程からジンくんと呼んでしまっていますが、私より年上なんでしたね。ジンさんとお呼びするべきでしょうか。なんというか、子供の見た目だと、こう……つい可愛がりたくなってしまいますね」

クラウス「あんな奴の何が可愛いんだよ。ジンなんかくんとかちゃんとかさんなんてつける必要ねーよ。オレのオススメの呼び方はジジイのジンで“ジジン”だぜ! こう呼ぶと普通に怒られる!」

サミル「ジジンって、それはそれで呼びやすい気がしてきましたね。でもご本人は嫌がっているようですから……うーん、そうですね。もう少し言い方を丁寧にして、ジンおじいさん、略して“ジンジイ”なんていうのもどうですか?」

クラウス「やー、言い方丁寧にしても意味変わらない限り、あいつキレるぞ! てかなんだよ、その、トイレのことお手洗いって言うくらいの差。いっそのことジイとかジイくんて呼んだほうが『ちょっと呼び方に違和感あるけど多分気のせい』って流してくれそうじゃね?」

サミル「あはは、戦法を練るほど、ジイくんと呼びたいんですね。実際に呼んでみて、何回目でジンくんが気づくか、少し気になってしまいます。ジンくんって、怒ると怖いんですか?」

クラウス「んー、別に……。ガキがキレてても、あー、怒ってるなーって感じだし。でも、マジギレするとナイフ投げつけてきたりするから、めっちゃ危ない。ほら、オレの服の裾見てみ? こないだ飛んできたナイフが刺さってちょっと破けたんだぜ。多分、体には刺さらないように上手く投げてんだと思うけど、超危ない!」

サミル「ええっ、それは危ないですね……。喧嘩に暴力……しかも武器を持ち込むのは、やりすぎですよ。せめて殴り合い程度に留めないと、命に関わっちゃいますからね」

クラウス「ホントだよなー! まあ、ギリギリ怪我はしないように投げてるみたいだし、別にいいけど。サミルが誰かと喧嘩するときはどうしてんだ?」

サミル「私ですか? 私は、戦ったりは出来ませんので、喧嘩になったとしても、口喧嘩ですね。こう見えても私、屁理屈をこねるのは得意なんですよ。自慢することでもないですが、口喧嘩だったら、あまり負けた覚えもないんです、なんて」

クラウス「うわあ。確かにサミル相手だと言い負かされそうだな。なんか、言い方はやんわりしてるけど、言い返す隙を与えない感じ? そっちの方が怖いなー!」

サミル「まあ、誰かと喧嘩すること自体、滅多にないんですけどね。私も、気が強いほうではないですし……。仲良くいられるなら、それが一番です。クラウスくんも、そうは思いませんか?」

クラウス「んー、オレは嫌いな奴は嫌い、好きな奴は好きって思うから、好きでもないやつと無理に仲良くするとかは無理だけど……。確かに仲良くいられるんならそのほうがいいかもなー」

サミル「それはもちろん、そうですね。無理に仲良くされたところで、お互い良い気はしませんし……。どうでしょう、クラウスくんは、私とリラックスして話せましたか?」

クラウスの「サミルと話すのはスゲー楽しかったぜ! 普段言わないようなことも色々言った気がするし、普段聞けないことも聞けた感じする!」

サミル「それは良かった。こういう場でないと、なかなか聞けない話ってありますものね。私も、クラウスくんと話せて、とても楽しかったですよ。ですから、大変名残惜しいのですが……そろそろお時間なので、座談会を終わらせなければなりません。クラウスくん、良かったら、最後に一言、お願いできますか?」

クラウス「ヒトコト……!? 一言って、何言えばいいんだ? あ、宣伝とか?」

サミル「宣伝でもなんでも良いですよ。今この座談会をご覧になっている読者の皆さんへ、言いたいことをどうぞ」

クラウス「いや、オレがいるって時点でつぎばが面白いってのは証明されてるから必要ないな!
んー、読者に向けてか。今めっちゃ寒い時期だろうから、風邪とか気を付けろよ! 作者(ヨモツカミ)は年中無休鼻炎のせいで、鼻風邪との区別つかなくて、むしろ年中無休鼻風邪してて辛いらしいから、そうならないように帰ったら手洗いうがいだぞ! こんな感じでいーか?」

サミル「ええ、十分です。どうもありがとう。それでは皆さん、今日のところは、これで失礼しますね。銀竹がお遊びで始めたコーナーですが、是非またお時間のあるときに覗きに来てやってください。それでは、またどこかで」


………………


 ノリで開いたコーナーでしたが、だんだんシリーズ化してきましたね(笑)
今回は、『継ぎ接ぎバーコード』から、クラウスくんに来て頂きました!

 継ぎ接ぎバーコード、略してつぎばは、荒廃した世界で紡がれる能力者(バーコード)たちの物語です。
殺伐としたシリアスな雰囲気の異世界ファンタジーがお好きな方なら、きっと楽しめる作品になってると思います(^^)
というか、今この闇の系譜のスレをご覧になって下さっている方は、絶対好きだと思いますね(笑)
もう読んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 悲しい運命に苛まれながらも、確かに繋がっている登場人物たちの絆、そしてヨモツカミさんのリアルな残酷描写に注目ですb

 それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございましたー(^^)
本編共々、今後ともよろしくお願い致します!

 

Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.172 )
日時: 2019/01/16 17:57
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE


『不思議の国のアーヴィス』



 地図にも載っていない、小さな世捨て人の村。
そこには、アーヴィスという、心優しい牛飼いの青年が住んでおりました。
山々に囲まれたこの村での生活は、退屈だという者もおりましたが、アーヴィスは、穏やかでのんびりとした今の暮らしが、とても気に入っていました。

 いつものように、放牧地に牛を連れていったアーヴィスは、牛達が草を食む姿を眺めている内に、いつの間にか、草地に寝転がって眠っていました。
しかし、何かが脚に当たった衝撃で、ふと目を覚ましました。
どうやら誰かが、アーヴィスの脚に蹴躓(けつまず)いて、転んでしまったようです。

 慌てて謝ろうとしたアーヴィスは、目の前で倒れている男の姿を見て、驚きました。
男は、見た目は四、五十代に見えるのですが、全体的に小さく、アーヴィスの腰くらいまでしか身長がなかったのです。
しかも、頭には、兎の耳が生えています。
こんな奇妙な人間は、見たことがありませんでした。

 絶句するアーヴィスをよそに、男は、むくりと立ち上がりました。

「失敬。前方不注意でした」

 それだけ言って、男は、勢いよく走っていってしまいます。
呆然としていたアーヴィスでしたが、男が、金の懐中時計を落としていったことに気づくと、急いで後を追いかけました。

「ちょっと待って! これ、落とし物!」

 大きな声で叫んで、小さな男を追跡します。
しかし男は、短い脚をくるくると動かして、あっという間に森の中に姿を消してしまいました。
男を見失ったアーヴィスは、どうにか男を見つけ出そうと、しばらく森の中をさまよっていました。
見る限り、この金の懐中時計は、かなり高価な代物です。
これを無くしたとあれば、男はきっと困ってしまうでしょう。

 木々の合間を縫って、見通しの良い道に出ようと藪を掻き分けた、そのときでした。
踏み出した足が、がくりと落ち込んだかと思うと、アーヴィスは、足元に大きな穴が開いていることに気づきました。

「……!」

 しまったと思う間もなく、アーヴィスは、穴の中に吸い込まれていきます。
その穴はどこまでも深く、真っ暗で、アーヴィスは、成す術もなく落ちていったのでした。



 目が覚めると、アーヴィスは、鬱蒼とした森の中にいました。
しかしその森は、先程までいた森とは、明らかに違います。
アーヴィスが見たこともない、摩訶不思議な植物が沢山生えた、奇妙な森だったのです。

 周囲に蔓延る草の蔓は、まるでアーヴィスの様子を伺うように、うねうねと蠢き、高く聳える木々は、風もないのに、ざわざわと揺れています。
動物が潜んでいる様子もないのに、誰かに見張られているような鋭い気配を感じるし、鼻をつく泥臭さは、地面に一面咲いている、真っ青な花から発せられているようでした。

(……ここは、どこなんだろう?)

 眩しい日光に目を細めて、アーヴィスは、木々の隙間から青空を見上げました。
穴に落ちたはずなのに、上を見ても青空しかないなんて、おかしな話です。
アーヴィスは、この状況に違和感を抱きながらも、再びゆっくりと歩き出しました。

 うねる蔦や蔓に足をとられないよう、進んでいくと、不意に、視界が開けました。
日当たりのよい広場で、大きな切り株の食卓を囲み、若い男女が、お茶会をしています。

(よかった、人がいた……)

 話せる相手が見つかったことに安堵したアーヴィスでしたが、しかし、その男女の姿がはっきりと見え始めたとき、ぎょっとしました。
二人は、とても人間とは思えない姿形をしていたのです。

「あら、どなた?」

 茂みから現れたアーヴィスに気づくと、女が声をあげました。
女は、蛾のようなふさふさとした触角と羽根、そして透き通った青緑の長髪を揺らしながら、アーヴィスに近づいてきます。
驚くべきなのは、その女が全裸で、しかも宙に浮かんでいることでした。

Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.173 )
日時: 2019/02/04 19:01
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE




 顔を覗きこんできた女を見たまま、アーヴィスは、しばらく硬直していました。
しかし、はっと我に返ると、慌てて聞きたかったことを質問しました。

「あっ、えーっと……こんにちは。僕、アーヴィスって言います。つかぬことを伺いますが、ここは、どこなんでしょうか? 森の中を歩いている内に、迷ってしまって……」

 女は、珍しそうにアーヴィスの全身を見回して、答えました。

「まぁ、それは大変。この森、迷うと抜けるのは大変だものねぇ」

 その後ろで、一口お茶をすすると、今度は深紅の髪の男が唇を開きました。

「貴様、おかしなことを聞くな。ここは、精霊王が治める不思議の国だ。よそ者は入れないはずなのだが、どうやって迷いこんできた?」

 どこか可笑しそうに口端をあげて、男が問いかけてきます。
男には、触角も羽根もありませんでしたが、尖った耳や、口に生え揃った鋭い歯を見る限りは、彼もまた、人間ではなさそうでした。

「さ、さぁ……僕にも何がなんだか。兎耳の生えた小さなおじさんが、この金の懐中時計を落としていったので、届けようと思って追いかけたら、いつの間にか、こんなところに来ていたんです」

 言いながら、握りしめていた金の懐中時計を見せます。
すると、女がぱっと目を輝かせました。

「やだぁ、それトートの時計じゃなぁい?」
 
 トート、というのが兎耳おじさんの名前でしょうか。
興味がなさそうに再びお茶をすすって、男は答えました。

「あやつ、そんな時計持っていたか?」

「持ってたわよぉ、いつも腰にぶら下げていて、きらきらしてたの。私、綺麗なものだーい好きだから、覚えてるわぁ」

 興奮した様子で、女が食い入るように懐中時計を見つめます。
アーヴィスは、近づいてくる女から一歩引くと、言いました。

「知り合いなら、届けておいてもらえませんか? 僕、牛を放ったまま来ちゃったので、早く帰らないといけなくて……」

「うふふ、どうしようかなぁ。どうしようかなぁ」

 女は、ふわりと舞い上がると、楽しそうにくるくる宙返りします。
滑らかに飛ぶその姿は、まるで蝶のように優雅でしたが、彼女が動き回る度に、その裸体が見えてしまうので、アーヴィスは慌てて目をそらしました。

「あ、あの、初対面で差し出がましいんですけど、ふ、服を着た方が……」

 躊躇いがちに言うと、女が面倒そうに眉を寄せます。

「嫌よぉ、窮屈なのは好きじゃないもの。それに、服なんて着たら、私の魅力的な身体が自慢できないわぁ」

 恥ずかしがることもなく、自慢げに身体を晒してくる女に、アーヴィスは、困った様子で口ごもりました。

「いや、そういう問題じゃなく……。ほら、その、魅力的だからこそ、目のやり場に困るというか、なんというか……」

 そう言うと、女はぴたりと動きを止めました。

「それ、どういう意味?」

「へ?」

 急に顔を近づけてきて、女が尋ねてきます。
アーヴィスは、視線を泳がせながらまた一歩下がりましたが、女は、それに合わせてぐいと距離を詰めてきました。

「それ、どういう意味? 私が綺麗すぎて、直視できないってこと?」

 女の顔つきが、真剣なものに変わります。
出会ったばかりの女性の格好に口出しをするなんて、やはり失礼だったのでしょうか。
しかし女は、怒っているというより、アーヴィスの答えに期待をしているようでした。

Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.174 )
日時: 2019/02/12 18:20
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE



 アーヴィスは、女の方を見ないように頷いてから、言いました。

「ま、まあ、そういうこと……かな?」

 途端、女の顔に、歓喜の色が浮かびます。
飛び上がって男に抱きつくと、女は高い声をあげました。

「ねえアルルゥ! 聞いた? 聞いた? やっぱり一番綺麗なのは私なのよぉ!」

 きゃっきゃっとはしゃぎながら、女はアルルゥの肩をがくがくと揺さぶります。
アルルゥは、蝿でも払うかのように女を引き剥がすと、にやりと笑いました。

「ひゃひゃ、グレアフォールに見捨てられたからと、今度は別の奴にでも寄生する気か?」

 アルルゥが、そう言った瞬間。
ふと表情を消した女が、平手打ちをすると、アルルゥの首が、勢い良く吹き飛びました。
地面を転がっていったアルルゥの首は、ぼっと音を立てて、燃えてしまいます。
頭のなくなったアルルゥの身体は、力なくその場に崩れ落ちると、ぴくりとも動かなくなりました。

 信じられない光景を見て、凍りつくアーヴィスには構わず、女は満面の笑みで近づいてきました。

「貴方、名前はなんと言ったかしら? アーノルド?」

「ア、アーヴィスです……」

 アルルゥの首なし死体を見つめたまま、アーヴィスが答えます。
女は、アーヴィスの頬を両手で挟み、くいっと自分のほうを向かせると、アーヴィスの銀の瞳を覗き込みました。

「アーヴィスね! 揺らがぬ瞳って意味かしら。綺麗な名前だわぁ。私はサシャータ。さぁ、一緒にお茶でも飲みましょう? 私、貴方のことが気に入っちゃった」

 サシャータは、アーヴィスの腕に絡み付くと、彼を食卓に誘導します。
引かれるまま、切り株の椅子に座ったアーヴィスは、困惑した様子で言いました。

「い、いや、だから僕、帰らなくちゃいけなくて……。というか、あの人、大丈夫なんですか?」

 倒れたアルルゥの方を指差して、サシャータに訴えます。
しかしサシャータは、アルルゥの首なし死体の方など見もせずに、茶を注いだカップを押し付けてきました。

「大丈夫よぉ、アルルゥは不死身だもの。そんなことより、さぁ、飲んで? 私が淹れたのよ」
 
 強引に口元に近づけてくるので、アーヴィスは、仕方なくカップを受け取りました。
しかし、その時。
視界の端で、アルルゥの死体がむくりと起き上がったので、アーヴィスは、驚いてカップを落としそうになりました。

 椅子に座り直したアルルゥの死体が、激しく燃え出し、真っ赤な炎に包まれます。
そして、その炎が再び人の形を象ったかと思うと、サシャータに吹き飛ばされたはずの首は、元に戻っていました。

「飲まない方が良い。サシャータにまともな茶が入れられるとは思えん」

 何事もなかったかのように首をこきこきと回して、アルルゥが言います。
サシャータは、ぷっと頬を膨らませました。

「心外だわぁ! 私だってお茶くらい普通に淹れられるわよぉ!」

 ティースプーンをアルルゥに投げつけて、サシャータが憤慨します。
サシャータの気が反れている隙に、そっとカップを食卓に戻すと、アーヴィスは、アルルゥの方を向きました。

Re: 〜闇の系譜〜(外伝) ( No.175 )
日時: 2019/02/21 19:37
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE


「……あの、やっぱり貴方たちは、人間じゃないですよね? ここは、不思議の国だと言ってましたけど、サーフェリアからはどれくらい離れた国なんでしょうか?」

 アルルゥは目を細めると、アーヴィスを見つめ返しました。

「そう焦らずとも、帰れないということはないだろう。方法はいくらでもある。なんなら、俺様を送り届けてやってもいい」

「本当ですか!」

 表情を明るくしたアーヴィスに、しかし、アルルゥは言いました。

「もちろん、ただではないがな。そうだ、お前の心臓をよこせ。心臓を渡せば、お前を元の国へ帰してやろう」

 アーヴィスは、ぎょっとして瞠目しました。

「そ、それは困ります……。心臓なんてあげたら、帰るどころか、死んじゃうもの」

 アルルゥが、つまらなさそうに鼻を鳴らします。
ですが、ふとアーヴィスの耳元を見ると、その鋭い歯を見せて、にやっと笑いました。

「では、その耳飾りでも良いぞ。見たところ、ただの石ころで出来ているわけではなさそうだ。俺様が一番好きなのは血の赤だが、その赤も嫌いじゃない」

 アーヴィスの左耳で、緋色の耳飾りがきらりと光ります。
アーヴィスは、首を左右に振ると、困った様子で眉を下げました。

「これも、大事なものだからあげられないよ。今はお金もないし、髪の毛のさきっちょとかじゃ駄目ですかね?」

 アルルゥは、呆れたようにため息をつきました。

「馬鹿め、そんなちんけな代償で俺様を動かそうなどと。それに、精霊族は黒髪が嫌いなのだ。心臓か、耳飾りか……ああ、その目でもいいな。銀色の目……希少な良い色だ」

 顔を近づけてきたアルルゥが、鋭い爪をアーヴィスの目に伸ばしてきます。
まさか、このまま目を抉りとろうとでも言うのでしょうか。
アーヴィスが、慌てて身を引こうとした、その時でした。

 背後の森が激しく揺れたかと思うと、突如、木々の間から、巨大なミミズのようなものが飛び出してきました。
人間一人くらい、容易く飲み込めそうなほど巨大なそれは、ミミズのようでしたが、ミミズではありません。
ぽっかりと穴のように開いた口には、不揃いな牙がぎっしりと並び、咆哮をあげながら、アーヴィスたちに襲いかかってきます。

 アルルゥとサシャータは、舌打ちして、同時に飛び上がりました。

「やだぁ、きもちわるーい!」

「お前も死にたくなけりゃあ逃げな。あいつは厄介だ」

 それだけ言って、二人はさっさと飛んでいってしまいます。
逃げろと言われても、アーヴィスは、サシャータたちのように飛ぶことができません。
咄嗟に走り出しましたが、その巨体で木々をなぎ倒しながら突進してくる巨大ミミズの速さには、到底敵いそうもありませんでした。

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