複雑・ファジー小説

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コンプレックスヒーロー【完結】
日時: 2015/11/01 15:53
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TRpDG/gC)

 『誰にも言えないよ』

 『誰にも見せないよ』

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 諦めと正義を抱くヒーローの話


 ◆挨拶

 初めまして、またはこんにちわ。
 瑚雲です。

 ちょっと短いものを気分転換で書いていきます。
 リメイクを開始しました。


 ◆目次

 序章 >>001

 第01話 >>006
 第02話 >>008
 第03話 >>009
 第04話 >>010
 第05話 >>011
 第06話 >>012
 第07話 >>013
 第08話 >>014
 第09話 >>016
 第10話 >>017
 第11話 >>018
 第12話 >>019
 第13話 >>020

 終章 >>021

Re: コンプレックスヒーロー ( No.20 )
日時: 2015/11/01 13:50
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: kkPVc8iM)

 第13話

 確かに僕は死んでもいいと思っていた。盲目のマジシャン、というと長いから省略すると。
 花園詩鶴に。夢で最初会った時。口にも出してた。どっちでもいいって。なのに。
 息をしたいと。生きたいと。
 言いたいこともあって。好きなんだって。
 図書館の前で、長かった黒髪を短くして、失った視力で僕を見つめた風に佇んで。

 そういえば今まで一度も聞いたことがないと思ったから。
 幼馴染のくせに。好みのタイプも知らなかったんだから。



 詩鶴本人に聞いてみたところ。僕が跳ねられたのと同時に跳んだ血痕とガラスで、やむを得ず髪の毛を切ってしまったのだという。
 目が見えないから、後ろ髪がどうなっているかも分からず。知らず知らずのうちに切られていたのだとか。ちなみにもしもの世界にいた詩鶴の髪が長いままだったのは、最初に手術をして、目が見えるようになったから。
 髪は女のアクセサリーというほどもあって、詩鶴自身大事に大事に伸ばしていたらしいから、間違いはないと思うけれど。

 夏休みの間はとにかくずっと病室にいた。部分骨折全身打撲、聞いていると何で生きていたのか不思議なくらい重症だったらしい。
 もしもの世界に至らず、生き続けることができたのは。
 僕自身の“生きたい”という思いも大事だったのだと聞いた。生きる気力に左右される患者は少なくないだとも。しかし脳に問題がなくて救われた。母のこともあるし、現状でもかなり不便だけど、時間をかければまた元通りになれる。
 電灯が明るく、よく人の出入りするこの病室は。確かに薬臭いし色々面倒だけれど。
 暗くて独りぼっちだった自分の部屋を、ああ懐かしいなあと思えるくらいにはここに上手く慣れ親しめていた。



 半ばないがしろにしてきた制服に腕を通して、2ヶ月ぶりに学校の校舎を見上げる。はてこんなに大きかっただろうか。校門の端に聳える二本の大木から、はらはら紅葉が落ちる。風情のあるものは好きだ。
 不思議がる詩鶴を隣に、ぼうっと校門で突っ立っていると、ドンと背中をぶつけられた。
 うっ、この感触は。夢を思い出して、さっと振り返る。

 「あぁ? んだよてめェ」

 血のような濃い髪色。がっしりした体躯と鋭い目つき。哲だ。お古だと言っていた黒の無地Tシャツを着ているところを見て、思わず口元が緩みそうになる。何に対しても大事にする奴だな、全く。

 「突っ立ってんじゃねェよ、邪魔だろうが」
 「それは君の? それとも皆の邪魔ってこと?」
 「はあ?」
 「あ、そうだ。ちょうど良かった」

 そもそも僕が学校に来た理由は、まあ普通に登校するためもあるけど、もう一つ。
 彼に会うためでもあった。約束もしたしね。
 あの時と同じ服を着ているとは好都合だ。すかさず僕はバッグから炭酸飲料を取り出して、上下に素早く振る。振って振って、振りまくる。

 「? おい何して」
 「えいっ」
 「!? うぉって、てめェ!!」

 ぷしゅっ、という空気の抜ける音に次いで、ぶしゃあと勢いよく放たれる炭酸。褪せた黒さに水が滲んで、見事なまでの円を描く。

 「こ、こここ光ちゃん! い、今のって!?」
 「うん、このくらいかな」
 「……て、てめェ……こりゃ一体何のマネだ、あァッ!?」
 「あー大変だー汚れちゃったみたい。風邪ひくから脱ぎなよ、ほら」
 「はっ!? てめ何勝手に……っ、おい正気か!?」
 「先輩に対する心遣い、あれほど気をつけろって言ったのに……」
 「何のことだよ! 喧嘩売ってんだろ!!」
 「君は確か僕に対して喧嘩をする気が失せたんじゃなかったっけ?」
 「……は……?」
 「約束したんだ。君と。この服は、必ず洗って返すって」
 「お、お前……一体」
 「ハーフのお袋さんにも伝えといて。お言葉に甘えて、もう一度伺いますって」

 彼が呆気に取られているうちに、さっさとTシャツを脱がせて回収した。半裸の上から学ランの上着を被せて退散。
 せっかく気兼ねなく話せる同年代に会えたのに。また彼と話せる機会があればいいな。いうなれば新感覚完全リアル乙女ゲームの主人公になった気分だ。ゲームのデータが吹っ飛んで、好感度は一から上げ直しってわけで。
 自然に校舎へ吸い込まれていった僕と詩鶴は、普通の学生みたいに、体育館で肩を小さく寄せ合って校長先生の長い話に耳を傾ける。寝ている生徒、俯いて携帯をいじる生徒、友達同士の内緒話とか、あれこれ混ざって繰り出されるこのざわめきが新鮮で、慣れなくて、心がくすぐったい。



 進路の話とか、放課後の街を二人で歩いてみたりとか。詩鶴の目の見えないうちは僕がエスコートするしかないんだけど、本人はあまり残念がる様子を見せない。
 なぜ、と問うと。砂を吐くような台詞を決まって返す。

 「光ちゃんが隣にいてくれるから」

 目が見えていた時より生き生きとしているのが至極不思議だ。詩鶴の腕を引いて、地元ではない遠くでこんな風に肩を並べているのだって。
 普通に幼馴染をしていた時より距離は近い。胸の辺りがかゆい、と素直に言うと薬を持ってきたかの確認を促されたのでそうじゃないとだけ返してやる。

 ふと腕時計に目をやると、6時少し前だった。とっくに地元へと帰ってきた脚から、伸びる影が長い。赤い夕焼けに目を奪われる。地平線に滲んだまま、少しずつ、少しずつ沈んでいく。

 「どうしたの? 光ちゃん」
 「詩鶴。左に向いてごらん」
 「? どうして?」
 「肩を並べて見上げたいって言ってたろ、夕焼け」
 「……どうして」
 「そりゃあ、僕も綺麗だなって——」
 「いつか大切な人と、肩を並べて見上げてみたいものですね」
 「!」
 「あたし言ったんだ。光ちゃんがいて、閉じ込められた世界で駆け回る、変な夢の中で。今は真っ暗で、その熱さしかわからないけど……いつか、目が見えるようになって、隣に光ちゃんがいて、午後6時前の、綺麗な夕日が見たいな」

 ハイライトのない瞳に差す赤があんまり綺麗で。図書館の前で足を止めた僕らは、ただじっと黙って夕日の方を、ずっと奥を見てた。また約束がどんどんかさばってく。

 詩鶴、そう呼びかけると。詩鶴がまたしっかり僕の顔の方へ向く。

 「なあに、光ちゃん」
 「目、閉じて」
 「!? え、ちょ、そ、それは……」
 「何もしないよ」
 「? そ、そう? じゃあ」

 肩までの黒髪が揺れる。風にさわさわ踊らされて。ぱっちり閉じた瞳で、はい、って言った。
 ああ、また会うことになるなんて。
 僕は一体、あとどのくらい、君と逢うんだろう。

 目を閉じた、セミロングの少女は。
 口元に穏やかな笑みを浮かべる。


 「ありがとう」


 君に言いたくて言えなかったことがある。
 それは好きでも、ごめんでも、ただいまでもなくて。
 この暖かい世界に連れ出してくれた。深い深い、凍えるような水に手を伸ばして、あがくだけの僕に息をさせてくれたのは。


 夢でしか会えなかった。僕より僕を諦めないでいてくれた人。


 「……こちらこそ」


 あの時と同じ顔をした。嬉しそうに、泣きそうに、僅かに開いて、伏し目がちに。
 本当は言いたいことがあるくせに。喉の奥へ押し込んだ言葉が知りたくてそう言ってみた。
 ——うん。あるよ。
 よくわかったねと添えてから。今度はいっぱいに瞼を持ち上げる。



 「好きだよ、光ちゃん」



 耳と胸と、心というより、心臓に。
 消えそうにないくらい。孕んだ強さを景色が照らしてその響きは。

 午後6時の鐘の音と滲み交わす。あかくあかく、高い空の上を駆けていった。

Re: コンプレックスヒーロー ( No.21 )
日時: 2015/11/05 20:22
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: 2zWb1M7c)

 終章

 幼い頃からとりわけ文字は好きな方だった。ボールを蹴ったり投げたりして遊ぶのもまあ、嫌じゃないけど、それよりページを捲っていたい、そんな子どもだった気がする。
 ある小学校の昼休み。裏庭の大きな木の下は、広い木陰と澄んだ空気に、校庭の喧騒が一切届かない、いわゆる穴場だった。
 いつも通り、ひらがなばっかりの、絵本よりかはちょっと分厚い本をぺらぺらしていた時に。
 女の子の背中がどんと押されるの鈍い音が聞こえた。

 「っ!」
 「おい、どーなんだよ! なんとかいえよ!」
 「うちらにはぶられたくなかったら、ゆうこときいてよね!」

 ぞろぞろ数人で、一体こんなところまで何の用だろうと思ったわけだけど、その理由は明白だった。
 長くて綺麗な髪の女の子一人に対して、ちょっと仕草の偉ぶった、もう一人の女の子を取り巻くように数人。

 「あの、あたし……」
 「いっつもテストとか100点とってしれーっとしちゃってさ! あそびにさそったってしらんぷりするし、ほんとなんなの!?」
 「さいてーだよね! どうせばかにしてんでしょ!」
 「いやならがっこうくんなよ! かえれ!」

 その女の子は、クラスで一番綺麗な顔をしているわりに、クラスで僕とタメを張るくらい一人ぼっちの女の子だった。
 僕と違ってテストの点数もよかったし、体育も一番注目されてて。髪の毛が長いのも女の子らしくて、男の子には人気の高い子のはず、だけれど。
 なにせ引っ込み思案で、口下手だから、友達がいないんだよな。色々持ってるくせに、不器用な奴。

 「あ、あたし……その、友だち、とか……つくれなくて……」
 「はあ? ばかにしてんの?」
 「いやな思いさせてごめん……それでも、もっもしよかっ——」
 「できるわけねーじゃん! おまえみたいなの、はなしたっておもしろくねーもん!」
 「っ!」

 話したって面白くない。一緒にいたってつまんない。
 だから自分を遠ざける。自分も相手と仲良くする勇気がないから。永遠の悪循環で、ループで、苦しくて——泣きそうな時に。
 僕は太陽の光が嫌いだったのに。
 それ以上に、その光景を、見るのが嫌いだった。

 会話に割って入った僕に、同じように罵声を浴びせるクラスメイトたち。一人ぼっちで付き合い悪くて、僕なんか成績も中の下だったし。余計に酷い言われようだった覚えがある。
 ついには長い髪の女の子の手首を掴んで、走り出していた。
 珍しいものを見る大きな両目で、彼女は僕の首元を見ていたんだってさ。その後本人の口から聞いた。


 あの時あたしはヒーローに会ったんだよ。


 嫌いなものを嫌いだって言える。
 真っ直ぐで正直で、とびきり不器用なヒーロー。

 嫌いなものから目を逸らしても。
 ねじまがった心を、正そうとし始めたヒーロー。



 コンプレックスヒーロー。
 それが永崎光介という男。



 年を食えばいくらか外見も性格も考え方も変わってしまう。
 幼い子どもたちは知らないことが多い。無知で真っ直ぐな心は、時に残酷かもしれないけど、きっと世界で一番正しくて、そういう意味では綺麗なのかもしれない。
 大人になるともっと色々考えるようになる。汚くて醜いことを、言ったり思ったり行動したりしてしまっても、いつか子どもの頃の、痛いくらいの真っ直ぐさが恋しくなるのだろう。

 僕は今正にそれがほしい。いくらひねくれたっていいけれど、たまには真っ直ぐ伸ばさないと、息苦しくて仕方のない時もやってくる。自分で自分の身をひねって、苦しくないわけがないだろうし。
 コンプレックスである皮膚炎と、そのひねくれさをどうにかしたいと思い始めたわけだけど。前者は季節によっても辛さが異なるし、後者はせめて自分には素直にならねばという巨大な壁がドンと待ち構えている。

 来世ではすっかり現世のことを忘れてしまっているのが辛い。
 とりあえず今から頑張って、自分を少しでも変えてみたいとは思うけれども。
 どうにもできないことにぶち当たって、諦めてぽっくり死んでしまったらごめん、来世の僕。


 その時は、まあ。何になるかわかんないけど。
 「前世このやろう」ぐらいに思ってさ。


 また一からやり直そう。
 何度だってやり直せるんだって、神様でも仏様でもない。


 盲目のマジシャンがそう、言ってたんだ。



 END.

Re: コンプレックスヒーロー【完結】 ( No.22 )
日時: 2015/10/31 23:59
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: TRpDG/gC)

 あとがき。

 こんにちは。作者の瑚雲です。
 この度中編(?)小説「コンプレックスヒーロー」が、無事に完結致しました。

 この物語は元々、私の自己満足で書き始めたものでした。
 自身のコンプレックスに悩んで、悩んで。皮肉で捻じ曲がった少年を主人公に、小説という形を借りて、私の想いをぶつけていただけでした。
 ただ途中で更新が止まってしまったのは、そういった私自身の心情の変化もあって。いつまでも自分を嫌って、否定して、周りにぶつけたって何も解決しないんだって。
 思い始めた辺りから、ぱったり筆が止まってしまいました。

 またこのお話を書こうと、また向き合おうと思ったのは。
 変わろうとする努力を、認めてくれる人がいることの喜びを知ったからです。
 同時に、認めてくれない人もいまして。ああ、コンプレックスを知らない人の言葉がこんなにも残酷だとは、と。
 また思い悩める日々を送りながら、短いながらにこの小説を完結まで持っていこうと意気込みました。

 何はともあれ、今まで閲覧有難う御座いました!
 相変わらず文面ごちゃごちゃしてんなーと感じますが、少しでもこの小説に込めた私なりの思いが伝わればなと思います。

 また今後もこうして少し短めのお話を、この複雑・ファジー板でひっそり執筆していく予定です。
 次回もお付き合い下さるととても嬉しいです。

 ではまた!

Re: コンプレックスヒーロー【完結】 ( No.23 )
日時: 2018/08/11 05:51
名前: ヨモツカミ (ID: NAPnyItZ)


ついつい、過去の作品を見つけちゃって、あんまり昔の作品読まれるのって私は好きじゃないので、申し訳ねーなーとか思いつつもタイトルに惹かれたから読んじゃうぜヒャッハー! て、読んでみて、もう、すごい、良かったです……。
私もアトピー持ちなので、うわーーわかる……って、なっていました。やっぱ小学生のときは皮膚の見た目があんまりよろしくないので、色々言われるし、海水も染みるんですよね……。だからなんか、光くんに凄い感情移入しちゃって、電車で読んでたんですけど泣きそうになってたから、公共交通機関で読んじゃ駄目だわって思いました(笑)

最初に図書館で借りた本のタイトルが詩鶴ちゃんのことを表してたのとか、本の返却日と貸出日で真相に気付くのとか、最後の質問で好みのタイプを聞くとことか、謎が解明されていく過程が凄いなーって。読んでて感動しました。いや、なんだろ。もう、全部好きでした。
私はタイトル回収する瞬間がすごく好きなので、終章で語られる詩鶴ちゃんの昔の記憶の中の光くんがヒーローに見えたっていうところが、とても好きで。いや、全部好きでしたって言ったんだから何が好きとか無いんですけど、11話以降の流れが特にぐっと来ましたね。
終わり方もすーごい好きで、午後6時前の夕焼けうわあああーーーーって(語彙力)
丁度時期も重なってますし、私も綺麗な夕日見に行ってきます!

なんか、後書きでも泣けてきて、こぐもんのそういう考え方とか、カッコイイなって思うし、やっぱりこぐもんの書く小説が好きだなって思います。文自体も好きだし、言い回しとか、ストーリー構成とかも好きで、これからもあなたの書く小説を追っていきたいなって思いました。

これを書かれていたのは数年前なので今更ですが、完結お疲れ様でした! 感動をありがとう!

Re: コンプレックスヒーロー【完結】 ( No.24 )
日時: 2018/08/12 16:28
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: xJUVU4Zw)

 
 >>ヨモツカミさん
 
 こっちではお久しぶりです! またまたコメントをくださり嬉しいですー!
 
 見つけられてしまったときは「し、しまったー!(頭抱え)」となっていました……なにを隠そう、この作品おそらく高校生のときくらいに書いたもので、しかもあとがきにも書いてありますが私個人のコンプレックスで悩んでいたことをどこにもぶつけられなくて、こうして作品に興してしまったというちょっと恥ずかしいエピソードつきなもので(笑)
 それでも読んでもらえたということに感動しています……ありがとうございます(深々)

 私と同じで皮膚炎をお持ちだというヨモツカミさんに共感していただけてとても嬉しいです。それにやっぱりヨモツカミさんは、私が作品に込めた細かいところとか、伝えたい部分を見つけてくださるのが大変上手いです。どういうことですか? ちょっと震えてます。

 まあそんなよもちゃんなんですが、あとがきに関してのコメントもすごい嬉しくて涙出そうです。作中に出てくる「乗り越えられるからあなたが生まれてきた」「いまの自分のコンプレックスは前世での罪」、これらは、私が実際にお母さんからもらった言葉です。
 中高生のころ、あまりにもコンプレックスが多くてそんな自分が嫌いで嫌いで、いっつも自分を卑下してた私だけど、それらぜんぶ乗り越えられる力を持ってるから『あなた』が生まれてきたんだって言われて、「じゃあがんばるしかないじゃんか!」ってなったんですよね(笑)
 私のコンプレックスは光介とおなじで親からの遺伝じゃなかったから、だれにぶつけていいのかもわからなくて、そんなときに「ああ、これは私が前世で犯した罪なんだ。私はそれを償っているんだ」って思ったら、「来世の私のために良い行いをしよう」って自然と思えるようになりました。でも良い行いができているのかと言われたらーー、ちょっとわからない!(おい)
 でもちょっとだけ前向きになりました。見ている世界も変わりました。コンプレックスを抱える人に、そんな素敵な言葉との出会いがあるといいなって思います。

 これからもよもちゃんに読んでいただけるようにがんばります! こんなに昔の作品を読んでくれてありがとう。私はとても嬉しいです。
 コメントしてくださり、本当にありがとうございました!(*'▽')



                     瑚雲
 

 


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