複雑・ファジー小説
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- シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- 完結!
- 日時: 2014/04/03 14:21
- 名前: 姫凛 (ID: gf8XCp7W)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=16274
-挨拶-
初めまして方は初めまして!
そうでない方はいつもお世話になってます!
駄作小説ばかり書いている姫凛(プリン)と申す者です。
これは私がいま達筆中の「シークレットガーデン〜小さな箱庭〜」の「シレーナの封じた過去編」を短編小説化した物です。(ほぼコピーしただけだけど…)
本編の方を見なくても楽しめるようになってるつもりですが、やっぱり本編も読むとより楽しめると思います。
URL上に張ってありますので気になる方はクリックワープ!w
無事完結致しました!こんなほぼコピーしただけのパチモン小説を読んでいただきありがとうございました!!
本編が進めばまた、短編小説を書くのでもしよろしければそちらの方も宜しくお願いします!
でわでわ、ご観覧ありがとうございました<(_ _)>
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
-目次-
-登場人物紹介->>01
-用語説明->>02
プロローグ:>>03
第一階層:微笑ましい一家団欒 >>04-05
第ニ階層:村人からの容赦のないイジメ >>06
第三階層:想いのすれ違いからの夫婦喧嘩 >>07
第四階層:母は出て行き捨てられた父と娘 >>08
第五階層:意味深な親子二人で小旅行 >>09
第六階層:愛する両親から捨てられた魔女 >>10
第七階層:禁忌の術 人体錬成 >>11
最下層:父から娘へ時を超えた想い >>12
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- Re: シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- ( No.9 )
- 日時: 2014/03/25 09:39
- 名前: 姫凛 (ID: lCrRYYeA)
-第五階層-
(少年と謎の生命体はプリンセシナ 第五階層へたどり着いた。
ここもまた彼女の大切な家族の家でも出来事。
少し不思議で、でも少し考えればすぐに解る。知りたくのない真実が…。)
「うっ!」
次の階層の記憶の舞台もシレーナの家だった。だけど……
「ほこりくさっ!」
「物が全部ほこりで真っ白になってるね…」
第三階層では指ですくうと少しほこりが付く程度だったけど、第五階層じゃ……。
置いてある物すべてほこりで真っ白になってて、部屋中ほこり臭くて息ができない。ここにずっといたら絶対、体の何処かに異常がでそうだ。
「奥様が出て行って、さぞ苦労されているのでしょうね」
「…うん」
そうか…。シレーナは今お父さんと二人暮らしなんだっけ。
…男一人ですべての家事をやるのは大変だよね。わかります。
「ここにまた連れて来られたって事はまたここでなにかあるってこと?」
「はい。正確には“あった”ですねどね。…おそらくは何かあります」
「……二人を探そう」
「ご主人様積極的〜♪」
パピコさんのからかいの言葉はこの際無視して、僕は一つ一つ丁寧にドアを開けてシレーナとお父さんを探した。
…どの部屋も長年使われていないのかな?ほこりまみれで白く染まっている。
「…あ」
「居ましたね」
第三階層でお父さんとお母さんが夫婦喧嘩していたリビングで楽しそうにお喋りしているシレーナとお父さんがいた。
心なしかお父さん。痩せ衰えたように見える…。やっぱりいろいろ辛く苦しいんだな。
それにシレーナも明るく元気に振る舞っているけど、どうみてもあれは空元気だ…。
『なぁシレーナ。二人で何処かに旅行に出かけないか?』
『旅行?行きたい!行きたいっ!……あっ、でもお父さん。お金は…どうすの?』
『大丈夫。お父さんの親戚の家に遊びに行くだけだから。旅費は全部その親戚の人が代わりに払ってくれるんだ。って……あっ』
『あぁー!?お父さん今、親せきの家に遊びに行くだけって言ったー!!もうっそんなの旅行じゃないじゃんっ』
『ごめんごめん。でも遠くに行くから少しは旅行っぽくなるよ。なんてたって国境を超えるんだから』
『……こっきょう?』
『そうだよ。海の国から隣にある森の国へ行くんだよ』
『わぁー外国に行くの!?言葉は大丈夫かな?』
『あはは。大丈夫大丈夫だから。さ、準備しておいで』
『はーい。森〜森〜♪』
『………』
良かった!家が荒れていたからどうなるかと思っていたけど、旅行に行けるなら大丈夫だよね!
二人とも元気になって良かった。
「本当にそう思います?」
「……えっ?どうゆう意味?」
「見てください」
パピコさんが指さすのはせっせっと旅行に行く準備をしているシレーナを温かい目で見守っているお父さんだった。
普通の光景だと思うけど…それがどうしたんだろう?
「シレーナさんは準備しているのに、ご自分は全く準備していません」
「もう準備してたんじゃないのかな?自分で計画したんだから、早めに…」
「そうだとしてもおかしくありません?」
「どこが…?」
一応聞き返してみたけど本当は僕もうっすらとは気が付いていたんだ。親戚の家に行くというこの“旅行”の本当の意味を……。
「……認めたくないのはわかります。辛い現実ですからね」
「認めたくない??なにを。全然わからないよ……パピコさん」
「やはり私の口から言うのは少々おこがましい…でしたね」
「?」
「ささ次の階層へ参りましょう。真実はやはり他人の口よりご自分のその目でお確かめくださいまし」
(少年は知っていたこの先なにが起こるのかを。
彼女は知っていたこの先自分は何をされるのかを。)
- Re: シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- ( No.10 )
- 日時: 2014/03/26 11:42
- 名前: 姫凛 (ID: KNMXbe0/)
-第六階層-
(少年と謎の生命体はプリンセシナ 第六階層へたどり着いた。
ここは森の国にあるとある町のとある家の前。
この町はルシアにとっても思い出深い場所。)
……。
『わぁ……大きなお家だね。…お父さん』
『あっ、ああそうだね……』
この町…。この家……見たことある。いや毎日のように来ていたんだから見間違えるはずもないか……。
[なんか今日のお父さん変だなの…。]
……。わかってる。最初からわかっていたんだ。
『ガチャ』『おおよく来たのぉ〜』
この独特の話し方のお爺さん…。
『お久しぶりです』
『こっこんにちは……』
『大きくなったのぉ〜。シレーナちゃん……』
『そ、そうかな…?』
『うんうん……よしよし』
『えへへ……』
この時のシレーナはこんな風に笑っていたんだ…。
『……この子をよろしくお願いします』
『ああ。シレーナちゃんのことはワシに任せなさい』
『えっ?……任せる?ねぇ……なんのお話してるの。お…とう……さん…』
……シレーナもこうなるってわかっていたのかな?
いやそれほどまでに残酷な話はないよね。こんなのって!
『……っさようならシレーナ!』
『お父さんっ!お父さんっ!』
……くぅぅぅ。
『私を捨てないでっ!私を一人にしないでっ!お父さんっ!お父さーーーん!!」
『シレーナちゃん。駄目だ!行ったら駄目だっ!』
『はなしてっ!お父さんっ!お父さん………』
シレーナのお父さんはただの一度も振り返らずに走り去って行った。
[……みんな…みんな……私を……置いて何処かに行っちゃうんだ……]
「えっ!?この声はまさかっ!」
「…?」
パピコさんには聞こえていないのかな?彼女の心の叫びが——
[私が悪い子だから?]
違う……違う!
[お母さん…お父さん……会いたいよ……もう一度…一目でもいいから会いたいよ……そうだ…アレを使えば…]
アレ?アレって?シレーナ!シレーナ、あれってなんの事!?
「……」
「ご、ご主人様?急に黙られて……そ、その…大丈夫ですか?」
「…うん。僕は大丈夫だよ」
「そ、そうですか…でも…あまり顔色が…」
「大丈夫だって言ってるだろ!」
「きゃっ」
「あ、ごめん……」
「いえあんな物を見た後じゃ精神的におかしくなっても不思議ではありません。やはり…休憩を……」
「ううん…。心配してくれてありがとう。でも大丈夫だよ。次へ行こう」
「ご主人様がそうおっしゃるなら……。でもご無理は禁物ですよ」
「わかった」
……パピコさんにはああいったものの本当は結構きてるんだよな。精神的に。
でもここで諦めるわけにはいかない…。たぶん次が最後の記憶だ。
シレーナが言ってたアレ。今の僕以上に精神がおかしくなっていた彼女がやることだきっと危ないことに違いない。
止めないと……。過去に起きたことの再現だから現実にはなんの影響がないとしても……。止めないと。
(彼女は禁忌に手をだす。
家族を。大切な人たちを。大切な居場所を取り戻すために。
そのためだったらどんなものでも犠牲にする。失ったって構わないと。)
- Re: シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- ( No.11 )
- 日時: 2014/03/30 13:49
- 名前: 姫凛 (ID: g41dHign)
-第七階層-
(少年と謎の生命体はプリンセシナ 第七階層へたどり着いた。
ここはかつて大切な家族の家だった場所。今は見るも無残な廃墟と化している。
数年ぶりに彼女はこの家へ帰って来た。あることをするために…。)
「ここはシレーナさんのご実家!?」
気が付くとそこは何度も来たシレーナにとって大切な思い出の場所。
お父さんとお母さんとの楽しいのも悲しいのもすべての思い出が詰まった大切な場所。
やっぱり…やっぱり…最後の記憶はここなんだ。
「……シレーナを探そう」
「………っ。はいっ!」
パピコさんは察しがいいから助かるな。時間もあまりないし話をする暇もないから……。
ひとつひとつ丁寧に部屋を見て回る。どこもかしこも誰も手入れしていないせいかボロボロだ。
でもだいぶ前までは誰かが生活していたような跡がある。これは…もしかしてお父さんの?
……シレーナを親戚の家に預けてからもここで暮らしていたのかな?
「ご主人様、見てくださいこれっ!」
「こっ…これは……」
(この時少年は、この世界のキーとなる証拠を発見した。
彼女には気付けなかったあの人の想いを。
それはほこりに埋もれてもなお、存在感を出し誰かに気づいてほしいと、彼女に伝えてほしい、この想いを伝えたいと、訴えているようだった。)
『お父さん。これでまた会えるよ……』
……いたっ!
家の地下室で血文字で魔方陣?みたいな物の上に腐敗した、たぶんお父さんの死体を虚ろな目で見つめているシレーナを発見した。
「この錬成陣は……危険です。離れて!」
「パピコさんどうしてっ!?」
「とにかくなんででもですっ!」
『ふふふっ……』
ポタンッとシレーナが不気味に笑いながら自分の血を魔方陣みたいな物の上に一滴垂らすと眩い光を放ちながら魔方陣みたいな物が光り出し…。なんなんだ…あれは…。
『ギロッ』
『ぅ……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「シレーナーーーーー!!」
「ダメーー!」
目玉!?大きな目玉が一つ陣の中心に現れて黒い無数の手の様な触手の様な物が沢山陣の中から出てきた。
シレーナはそのウニョウニョした変なのに囲まれている。
助けようと手を伸ばしたけど…
「ッ!?」
なんだ…今の痛み!今まで感じた事のない痛みが全身を走った。
斬られるでも叩かれるでもない不思議な痛み。でも激痛。
すべての事が終わった後にあったのは——
『ガウッ グチャッ バクッ バクッ ウグッ』
『なっ…なに…あれ……?』
[バケモノが…お父さんを…食べてる…ぁあ……ぁはははっ
ぐちゃぐちゃだ……お父さんが…私のせいで……
あぁ…やめて…やめてーーー!!]
「……ぁ」
「………穢れ」
「穢れ!?」
一瞬、意識が遠のいていたけどパピコさんの一言で戻った。
「でも僕が見た者とは全然ちがっー」
「ええ。あれは何十年も穢れと同化したために独自に進化したのでしょう。もしくは…誰かの人体錬成の失敗作」
「……じんたいれんせい?」
「人が人を再構築し生き返らせるという禁忌の術です」
「死んだ人を…生き返らせる術……」
の失敗作が…あの穢れ。もしくは…独自に進化した穢れ。
…どちらも嫌だな。
『やめてよっ!お父さんを食べないでっ!!』
『ガウッ グチャッ バクッ バクッ ウグッ』
『……イタッ!えっ……なに?え?うっわわわわぁぁぁぁぁ!』
シレーナの左足が…ないっ!?
「人体錬成の対価です」
「えっ?」
「人体錬成を行うには、対価を支払はないといけないのです」
「それが……左足?」
「いえっ。実際には体の一部ですが……」
シレーナの場合は左足だったと言うことなんだ。
『ないっ!私の腕が無いっ!イタイッイタイ!……ぁ』
【ああああああああああああああああああああああああああああっ!!】
「「っ!?」」
またっシレーナの叫び声!?
「大変ですっご主人様!」
「どうしたの!?」
「さっきの穢れが開いた扉から、シークレットガーデンに!!」
「ええぇーーー!!」
「きっと、あれがすべての元凶。シレーナさんの心を侵すデスピル病の親玉だったんですよー!」
「早く追いかけないとっ!」
シークレットガーデンが壊されたら全てが終わってしまう——
(少年と謎の生命体は急いでプリンセシナのもっとも深い場所にあるシークレットガーデン向かい階段を駆け下りる。
彼女の心は悲鳴をあげひび割れてゆく…。
少年はまにあるのか。彼女の心が完全に浸食されるまでに……。)
- Re: シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- ( No.12 )
- 日時: 2014/04/03 14:15
- 名前: 姫凛 (ID: gf8XCp7W)
-最下層 シークレットガーデン-
(少年と謎の生命体はついに彼女の心の最深部にたどり着いた。
ここはシークレットガーデン。彼女のすべてが詰まった場所。
この場所が完全に崩壊した時、彼女世界は脆く崩れ去り彼女は 死す——)
「……ここがシークレットガーデン」
クリスタルでできた木々に囲まれた様な感じの場所だ。
中心にはクリスタルでできた花のつぼみみたいなものがある…。色鮮やかに内部から光っていて綺麗だ。
「ご主人様!見とれている場合じゃありませんよ」
「へっ?あ、あぁそうだった」
「もうしっかりしてくださいまし」
「ごんめんなさい……」
パピコさんに怒られて気をしっかり持つ。
辺りを見渡すと……
「……いた」
『ガウッ グチャッ バクッ バクッ ウグッ』
「今は卵で言う殻の部分を食べているみたいです。時間はありませんよ」
「…うん」
ゆっくりゆっくり相手に近づいて行く……。十分に近づいたら
「はぁぁぁ!」
『グぐぐぐ……』
「まだです!」
「はぁーー!」
【やめてーー!!】
「えっ!?」
クリスタルのつぼみの中からシレーナが何かを訴えている…。
あれは幻?それとも……
【やめて…お願い…ルシア……】
「シレーナ…?」
『ガウウ…』
「ご主人様!」
「うわぁぁぁ!!」
シレーナに気を取られている隙に穢れが襲ってきた。
【やめて…ルシア
……それは…その人は私のお母さんなの!】
「ま、まさか……」
【私のせいで…穢れになってしまった
…お母さんは
……私に復讐しにきたの
…私を殺しにたの
…悪い子だから 私がいけない子だから
…だから……殺させてあげて】
「なに…言って…」
【ルシアが…助けに来てくれた
嬉しかった…でも……でもね
……死にたいの——]
「そ…そんな……」
『ガウッガウッ』
【ごめんね
私が…悪い子だから
大好きなルシアにも大切なみんなにも迷惑かけて……
だからお父さんは私を捨てて……】
「違う!!」
『グアアッ!?』
伝えなきゃっ!シレーナにお父さんの本当の想いを伝えてあげないとっ!
「君は勘違いしているんだ!」
(少年は元彼女の母親だったモノを跳ね除け、彼女の元へ駆け寄る。
どんなに傷つけられようが、拒絶されようが、
彼女の父だった人の想いを届けるまでは——
彼女の誤解を解くまでは——)
【何言っているの?
わたしの…
かん…ちがい…?】
「そうっ!そうだよっ!君のお父さんは、君が悪い子だから、君を捨てたんじゃ、ないんだっ!」
【嘘…嘘だよ。ルシアは優しいから嘘ついて…】
(少年の叫びの想いも今の彼女には通じない。
彼女の心は黒く染まりすぎた。
だがこんなところで諦める少年ではなかった——)
「ううん。本当の事なんだ。これが証拠だよ」
第七階層でシレーナを探していた時に見つけた。お父さんが最期にシレーナへ書いた手紙を手渡した。
【シレーナへ
この手紙を君が見ている頃にはもう私はこの世にはいないだろう。
君を捨てた私を恨んでいるかい?いや優しい君はむしろ、自分が悪い子だからだと自分を責めて罪に苦しんでいるんだろうね。
ごめんな、本当の事を言えなくて…。
君のお母さん…私の妻、ユリアは闇病と呼ばれる心の病にかかっていたんだ。
急に言動がおかしくなったり人間不信に陥ったりするらし…。治し方は現医療技術すべてを用いても不明。
誰にも治せない不治の病。
ユリアが闇病で入院していると知ると、元医者の私はどうしても治してあげたかったんだ…。
でも闇病は感染症。まだこれからの未来ある君にまで感染してしまってはいけない。君の未来を奪う権利なんて誰にもない!
…と思った私はああする事しか出来なかった。
君を捨てた。君を助ける為であってもその事実は変わらない。
本当にすまなかった。許してほしいとは思わないよ。
ただ…どうか自分をもう責めないであげてほしい。自分を許してあげてほしい。
君は悪い子なんかじゃない。とても心優しい良い子なんだ。
シレーナ。君は私とユリアの大切な…大切な宝物だよ。
お父さんとお母さんは天から見守っています。どうか幸せになってください。
お元気で】
【そんな…そんな…お父さん……お母さん……】
「あの手紙にはそんな事が……」
「うん。ただ少し気持ちがすれ違っていただけなんだ。本当はみんなお互いを思っていたんだよ」
【うっ……うう……お父さん、お母さん……】
『ぐ……あぁぁぁ……』
「あっ穢れが…」
「闇が晴れて、浄化されてますね…」
「そっか…良かった」
(こうして彼女の闇は晴れ浄化された。
彼女は少年のおかげでまた生きてみようと言う気持ちになった。
またイジメられても
また友や家族から
たとえ初恋の相手であり命の恩人である
ルシアに嫌われた途にしても
もう闇には屈しない
もう二度と自分の命を軽く思わないと心に誓ったのだ——)
『あははは〜♪』
『まて〜まて〜シレーナ』
『あははーお父さんが私を捕まえようだなんて百万年はやいよーだ!あははっ』
『なんだと〜言ったな〜!』
『きゃぅははっ』
『もうっあんまり遠くまでいっちゃ駄目ですよー』
『わかってる。わかってる』
『『あはははっ』』
(彼女の心の世界にはもう辛かった記憶は存在しない
あの記憶は晴れて思い出の結晶となり
心の奥深くへと仕舞い込まれ
残ったのは楽しかった家族の記憶と——
これから紡がれる
仲間たちとの大冒険の物語だ——)
シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語-完
- Re: シークレットガーデン -魔女と呼ばれた少女の物語- 完結! ( No.13 )
- 日時: 2017/02/06 07:25
- 名前: 姫凛 (ID: gV64xmvp)
aiueiあがりあり