複雑・ファジー小説
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- *バドコイ* ペリトッドの約束編
- 日時: 2014/04/30 09:42
- 名前: 姫凛 (ID: /JJVWoad)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=16484
「秋祭りのあったあの夜の出来事…貴方覚えてる?」
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-attention-
・この物語はパラレルワールドです。
・処刑ルートからの料理部分岐です。
・こちらは神月ヒメノルートです。
・正式タイトルは「*バッドエンドから始まる恋物語*ペリトッドの約束編」
・URL上にシリーズ作品をまとめたものを張ってあります。
・登場人物などもそこに書かれています。
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-story-
ω第二章 和合
零話 悪夢>>02-03
一話 料理部に入った理由>>01
二話 恋のライヴァル
三話 泉でハプニング
四話 幼い頃の約束
五話 和合
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- Re: *バドコイ* ペリトッドの約束編 ( No.1 )
- 日時: 2014/04/28 20:39
- 名前: 姫凛 (ID: TdU/nHEj)
一話 料理部に入った理由
8月×日
放課後。授業が終わり今日までの俺だったら、速攻で家に帰るだろう、でも今日からの俺は違う。なにがと言うと、今日から俺は部活動ってやつを始めるんだ。生まれて初めてのな。
ま、廃部寸前のしかも全く興味のない料理部にだけどな…。大丈夫か、俺?
とか考えながら歩いてたら、家庭科室に着いた。ゴホッゴホッと咳払いし制服を整えた後、
「ちぃーす」
ガラガラとドアを開け家庭科室へと入る。
中にはきっと先に来ていた、玉餅先輩が笑顔で出迎えてくれると信じて…信じて…たのに…
「あら、早いじゃない」
「…………」
待ち構えてたのはヒメノだった。
なんだこの、絶望感。例えるなら、宝箱を開けたのに中身はカラッポだったみたいな…。
- Re: *バドコイ* ペリトッドの約束編 ( No.2 )
- 日時: 2014/04/28 21:32
- 名前: 姫凛 (ID: UfViuu4R)
零話 悪夢
×月□日
あれは蒸し暑い夏の日だった
ような気がする
俺はあの日
死んだ
どうして
なんでだ
なんで俺は死んだんだっけ?
……あぁ
そうだ
思い出した
悪魔のカレー
いやあれはカレーじゃねぇ
化学兵器だ
俺はそれを食べて
死んだんだ——
「ハッ!!?ハァ…ハァ…」
パジャマが冷や汗でビチャビチャになって気持ち悪い…。
最近はこんな夢ばかり見る。自分が死ぬ夢だ。
でも今日の夢は初めて見る夢だったような…気がする。カレー?化学兵器のカレーってもはやカレーじゃないだろ!
そんなモン食って死ぬなんてどんだけ馬鹿なんだよ、俺は。
今日は学校休みだっけ。
はぁー気持ち悪りぃし一応、パジャマ着替えて選択しとくか…。はぁーめんどくせぇー。
ばさっばさっと乱暴にパジャマを脱ぎ捨て、タンスから上にあった服を手に取りそれを着て、脱ぎ捨てたパジャマをくるくると適当にまとめ、腕に抱え部屋を出て階段を下りる。
「「ぁ…」」
階段を下りると、毎日の日課の新聞をポストから持ち帰ったヒメノと出くわした。
う…なんか気まずい。昨日の今日だからな…。俺がヒメノが入っていた、料理部に入ったのが昨日、そして運悪く出くわしちまった今日。
どうする?逃げるかっ!?いや、逃げるってどこにだよっ!!ここあいつの家だから、家の中に逃げ場なんてあるわけないだろ。って…一人でボケツッコミするのも…虚しいだけだな。
「話があるの後で来て」
「は?」
「リビングで待ってるわ」
ヒメノは言いたい事だけ言い終わると、ささっとリビングへ入って行った。俺には拒否権はないってか!!
あームカつくっ!ドンッと洗濯機に向かって丸めたパジャマを投げ入れた。なんなんだよ、ヒメノの野郎!行かないときっと蹴られて殴られて…それだけならまだマシか、そしてブログに俺の恥ずかしい写真載せて、あることない事噂を広めるんだろうな…。ちっ、行くか。
俺も男だし、腹をくくってヒメノが待つリビングへと向かうことにした。
- Re: *バドコイ* ペリトッドの約束編 ( No.3 )
- 日時: 2014/04/30 09:41
- 名前: 姫凛 (ID: /JJVWoad)
ガチャとドアを開けリビングに入った途端
「遅いわ。二秒の遅刻よ」
何故か怒られた。
遅刻ってなんだよ、別に約束してねぇーだろ。それに二秒ってどんだけちまちました事気にしてんだよ。セーフの範囲だろ。
俺はヒメノになにも反論せずに、ハァーとため息をついた後、ヒメノの前にあるソファに腰かけた。
一々あんな奴の相手するなんて疲れるからな。ヒメノもふんっと鼻で笑ってる?ま、イライラはしてるな絶対。
「で、話ってなんだよ」
ヒメノを睨みつけながら言ってやると、ヒメノはちょっと困惑したような表情をした後、いつもどうりのビシッとしたムカつく表情に戻り
「ボタンがハヤテと仲良くしなさいって言うのよ」
「はぁ?玉餅先輩が??」
そうよとヒメノは続けて言った。仲良くってなんで?と思ったけど、考えてみればたった三人しかいない料理部、俺とヒメノがギクシャクしてたら玉餅先輩がいずらくなっちまうからか…。確かにそれは、可哀想だな。俺らのせいで玉餅先輩が傷つくのは…。
んーと言いながら頭をかいていると、俺が考えていることを読んだのかヒメノが
「ハヤテと仲良くなるなんて死んでもイヤだと思っていたのだけど、ボタンのためだったら仕方ないわよね…」
「そうだな、凄く同感だ」
珍しく意見が一致した。いつもはヒメノの迫力に押し負けて言いなりになってたもんな…。恥ずかしい。
と、ゆうかヒメノってたまに相手の心を見透かしたように言ってくるときあるよな、あれってやっぱりエスパー的な力を…とか冗談で聞いたりしたらビンタだろうな…ゴクリッ。
「それで、仲良くするためになにか考えはあるのかよ?」
「もちろんあるわ」
ムカつく程にヒメノは自信満々に答えた。本当に、腹立たしい奴だなー、こいつと仲良くだなんて本当にできるのか?いや…ボタン先輩の為だから頑張るけど…さぁ…。
「お互いを知るためには会話からって言うでしょ?幸いなことに私達は幼馴染。
つまり、共通の思い出を持ってる。これを利用しない手はないと思わない?」
共通の思い出…思い出…思い出……なにかあったけ?アオイや赤崎との思い出は沢山あるけど、何故かヒメノとの思い出は薄っぺらく……なんていったりしたら、グーで殴られるか…?
俺はヒメノとの思い出を全然覚えていないことを、ばれないようにごく自然な振る舞いで答える。ま、ぞれが逆に不自然だ、と言われたらお終いなんだが。
「思い出話か…そういえば俺達そんな話、した事なかったな」
「必要ないしね。でもいい機会だから、今からあなたの恥ずかしい過去をほじくり出してあげるわ」
楽しそうに笑顔でヒメノは言っている。本当、嫌なヤツ。こうゆうのって人の不幸は蜜の味って奴だろ?そにが楽しいのやら…はぁ。
と、ゆうよりも俺も俺に恥ずかしい過去だとっ!?
「昔の俺ってそんなに恥ずかしいヤツだったか?」
冗談よって言う答えを求めたのに…そんな答えは当然のように帰ってこなかった。
「恥ずかしい台詞を平気で口にするキャラだったわ」
「そうだったか?見に覚えがねぇんだけど」
全く覚えがねぇよ。と、ゆうよりもヒメノとの思い出じたいが全く覚えてないんだけどな…。
んーー、なんで覚えてないんだ…?ヒメノに関する事だけ何故か真っ白だ…俺そんなにヒメノの事嫌いだったけ?
「ヒメノ、泣くな!俺が何とかしてやる!俺がお前を守ってやるから!
って、鼻血垂らしながら叫けんでたの覚えてないのね」
「う〜〜ん、覚えてないな……」
腕を組み大きく首を傾げていると、ヒメノが昔話を聞かせてあげるわと言ってきた。昔話……俺達の思い出話って事だろうな。
それ聞けばなにかヒメノとの過去を思い出せるか…な?なんで…あいつとの過去だけ真っ白なんだ…??
- Re: *バドコイ* ペリトッドの約束編 ( No.4 )
- 日時: 2014/06/02 16:38
- 名前: 姫凛 (ID: C/YHgPFP)
一ヶ月も更新停止してすみませんっ(-_-;)
リアルが少し落ち着いてきたので、少し復活です☆
また突然、更新が停止してしまうかもしれませんが少ししたらまた帰って来るので温かい目で見守ってくれるとありがたいです♪
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