複雑・ファジー小説
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- 四神物語
- 日時: 2014/05/16 17:20
- 名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: y1N6F4if)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=27427
「さあ、四神よ、伝説になれ!」
上のURLの物語から始まりました(・◇・)/~~~
こちらは更新がかなり遅めになる予定です、
○人物(増えていく予定)
・原 遥/はら はるか
青龍が宿る。
常に敬語だが、その敬語の中に毒が 混じっていることがある。
「鬼」の血が混ざっている。鬼としての力は不明。
身長154cm 体重42kg
・望月 亜鈴/もちづき ありん
朱雀が宿る。
明るく誰とでも話せる。
身長156cm 体重45kg
・茅谷 廉/かやたに れん
玄武が宿る。
男勝り。
身長162cm 体重52kg
・反寺 哉太/たんでら かなた
白虎が宿る。
常に冷静で周囲をよく見ている。
身長164cm 体重53kg
○四神
・青龍
思考力が常人と桁違い。
覚醒すると目と髪が青く変わる。
・朱雀
反射神経が常人と桁違い。
覚醒すると目と髪が赤く変わる。
・玄武
五感が常人と桁違い。
覚醒すると目と髪が緑に変わる。
・白虎
動体視力が常人と桁違い。
覚醒すると目が金、髪が白に変わる。
・共通の能力
常人と比べスピードと回復力が桁違い。
○世界観
現代のパラレルワールド。
1580年の出来事。
こっちの世界に存在する歴史はこの世界には存在しない。
○舞台
京都。
○武器
それぞれ腰に日本刀を差している。
遥、亜鈴は短刀と日本刀一本ずつと隠しクナイ。
廉と哉太は日本刀を2本と短刀1本。
☆目次
第1話>>1
- Re: 四神物語 ( No.1 )
- 日時: 2014/05/16 17:18
- 名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: y1N6F4if)
第1話
「おはよう」
「ああ、おはよう」
そんなたわいのない会話をしているのは私、遥と亜鈴。
「またあいつらは起きてこないんですか?」
「うん、そうみたい」
目の前には朝餉が4人分用意されている。
「男って本当に寝坊ばかり。起こしてくる」
そう言って亜鈴が部屋を出ようとすると、ちょうど2人が入ってくる。
私たちは、今年で18歳になる。
幼い頃に四神が宿っていることを知ってから、同居している。
「眠い・・・・」
哉太が頭を掻いていう。
「ほら、朝餉を食べてください。今日は端土山まで行く日でしょう?」
私たちは、月に1回端土山へ通っている。
それは、ある薬草を取るため。
「千寿草」という薬だ。
四神の力が暴走するのを抑える薬。
「・・・・めんど」
ボソッと呟く廉を亜鈴が叩く。
「早く着替えてきてください」
私はそれだけ言うと、1人居間から出た。
私には他の3人に言っていない秘密がある。
それは、私に「鬼」の血が混ざっていること。
父親は鬼だった。
純血ではないが、それはかなりの事で。
知ったのはつい最近。
自分でも受け止められずにいた。
初春の冷たい風が頬に当たる。
それは、今までとは違う、何かの「始まり」を意味していたのかもしれない。
- Re: 四神物語 ( No.2 )
- 日時: 2014/05/21 18:16
- 名前: 梅 ◆9KV72UfMbo (ID: f2y8EREE)
「あなた達も変化したら?どうですか?」
青龍に変化した私は言う。
端土山へ向かうには過酷で厳しい獣道が待っている。
移動は変化すると楽なのだが・・・
「俺は、辞めとく」
廉がいう。
「お前、遅いから嫌なんだろ」
確かに玄武のスピードはお世辞にも早いとは言えない。
「べつに違げぇし////」
しかし、目の前では亜鈴も哉太も変化しはじめる。
「さあ、おいて行こうかな?」
意地悪な笑みを浮かべる亜鈴。
「ちっ、なんだよ・・・」
そう言うと、廉も変化した。
そしてひょいと白虎の背中に飛び乗る。
「お、おい!誰が乗っていいって・・・」
「俺の五感がないと、お前らは直ぐに襲われるからな。仕方ないだろ」
「相変わらず仲がいいね」
私と亜鈴は微笑む。
私達2人は通常サイズが大きいため、今は小型化している。
ダチョウほどの大きさだ。
「なんか俺、眠くなってきた・・・」
「「寝るな!」」
「俺の上で寝るなよ!」
廉がうとうとし始めた頃、ようやく目的地に着く。
「さあ、早く取って帰ろうぜ!」
そう言って千寿草を摘み始める。
「あーっ!それ、俺が取ろうと思ったのに〜」
「早い者勝ちよっ!」
「誰が夕暮れまでに1番取れるか競争だ!」
そんな会話を聞きながら私は摘んでいた。
根元から二本に別れた葉っぱ。その先にピンク色の玉が着いている。
「ん?」
何かの気配を感じて私は立ち上がる。
廉も反応してるだろうか、と廉を見るが、感じていないようだ。
廉が反応していないということは自分の思い過ごしだ。
そう、解釈して私はその後気にかけることは無かった。
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