複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

万象を導く者-Universe Bringer-
日時: 2014/07/19 08:24
名前: スミレ (ID: gOBbXtG8)

人物紹介、用語解説ページ(オリキャラ含む)>>1


  ◇ ◇ ◇


万象を導く者-Universe Bringer-


PROLOGUE-The world->>2


ChapterⅠ-A new battlefield-

Re: ユニバース・ブリンガー ( No.1 )
日時: 2014/07/18 19:40
名前: スミレ (ID: gOBbXtG8)

人物一覧、用語集ページ

※ここに書かれていることは本編でも解説を入れます。



デフォルトキャラクター



〜長門暁美〜

プロフィール1

読み仮名:ながとあけみ
年齢:14
性別:女
趣味:なし
特技:狙撃
武器:銃火器全般
モットー:……
マジックアビリティ:オールタイム型"弾薬無限"
ユニバースアビリティ:???

プロフィール2

年の割には冷静で落ち着いた性格をしているが、冗談が通じないわけではない。
黒に近い紫の瞳はいつもボンヤリとしており、黒髪は流れる水の如くさらさらとしている。
時間を止めたり戻したりできる力があり、その力は魔法とも超能力とも取れない力とされ、注目を浴びている。
だが本人は、周囲からの注目が鬱陶しいとしか思っていないのだとか。
弾薬無限のアビリティを有効活用し、様々な銃火器を操って戦場を駆けるその様は、宛ら殺戮兵器のようである。
通常の拳銃から散弾銃、機関銃、狙撃銃、ロケットランチャーなど、大体の銃火器は所持している。
彼女はユニバースブリンガーの1人で、学校へ行く傍ら、アークエネミーを見つけると直ぐに掃討にかかる。


〜桜木健太〜

プロフィール1

読み仮名:さくらぎけんた
年齢:17
性別:男
趣味:ヨーヨー
特技:ジャグリング
武器:カード、ダーツの矢、ビリヤードの玉
モットー:果報は寝て待て
マジックアビリティ:スペシャル型"物理的物体増殖"
ユニバースアビリティ:空中浮遊

プロフィール2

一見軽薄そうに見えるがかなり思慮深く、その明察で様々な人物を見守っている青年。
蒼い瞳に薄い緑の髪が特徴で、カジュアルな服装が稀に、黒いホスト服になるときがある。
学校に通っている一方で実はホストをやっており、かと思えばコンビニでバイトをしているなど、掴みどころが全くない。
ユニバースブリンガーの1人で、無限に増殖するカードなどを飛ばして華麗に敵を捌いている。
暁美とは仲がよく、共に戦場に立つことが多い。


〜オリキャラ〜

※オリキャラは近いうちに募集を開始します。




用語集(キャラを応募する際には、ここを参考にしてください)



〜マジックアビリティ〜


所謂、魔法のような能力。

・スペルを唱えて効果を発動する"エレメント型"
・常時効果が発動する"オールタイム型"
・臨時的に効果が発動する"スペシャル型"

の3つがある。

エレメント型は攻撃、補助、回復などの典型的な魔法を使用する。
呪文を唱えて炎の玉を出したり、味方を回復したりなど、用途はかなり広い。
個人差の問題で攻撃傾向だったり回復傾向だったりするものの、大方全ての魔法は覚えれば使うことが出来る。

オールタイム型はその名の通り、常時特定の効果を発揮している。
暁美のオールタイムである"弾薬無限"はその名の通り、弾薬が永久に尽きることはない。

スペシャル型は特定の状況下に置いて効果を発動するもの。
健太のマジックアビリティに例えると、手持ちの武器が尽きると増殖をする。


〜ユニバースアビリティ〜

所謂、超能力のようなもの。
マジックアビリティと違ってこれにはタイプがなく、完全に個人で使えるものが違ってくる。
種類も生きている人の数だけあるようなもので、その全容はとても底知れない。



世界観


舞台は未来の日本。2400年の年号は"風洵"
近未来風な技術が発達しているが、一般家庭に普及しているそれはかなり少なめ。
この時代の地球には、アークエネミーという、人類に危害を加える正体不明の生命体が跋扈している。
都道府県の名や各地名が大きく変わっている。一部変わっていない場所もある。国名は変わっていない。
生きている人々の髪色なども、地毛で金髪だったり青髪だったりとかなり大きく変化している。

Re: 万象を導く者-Universe Bringer- ( No.2 )
日時: 2014/07/19 08:16
名前: スミレ (ID: gOBbXtG8)
参照: プロローグ

 西暦2400年。
 年号が"風洵"になった今、この日本という国は激動の時代を迎えていた。
 人類の敵となる正体不明の生命体"アークエネミー"の出現により、日本がほぼ壊滅状態に近い状況と化したのだ。
 それは日本以外の国も例外ではなく、国際連盟は2401年に"アークエネミー対策本部"を設置。
 以来、アークエネミーに対して本格的な対抗を始めるようになった。

 アークエネミーは、これまでに生きた生物の中で例のない姿をしていることが多い。
 どの生物から進化したのかさえ分からないほどの異形であり、生体なども全く新しいとされる。
 そもそも既存の生物から進化したのかさえ、分かっていない。
 早い話が、アークエネミーについて分かっていることは、人類に危害を加えるということだけである。
 その危害の加え方も、いきなり火炎を吐いたり稲妻を操ったりするという非常識な攻撃方法である。
 やがて人類は、アークエネミーを"異次元からの侵略者"と呼び、過去最高の恐怖対象と見るようになった。

 そんなアークエネミーの存在に脅かされている世界情勢で、遂に人類は進化を遂げた。
 ある日、本やゲームの世界でよくあるような"魔法"ないしは"超能力"を自在に操る人物が出てきたのだ。
 そのような人を人類は、万象を正義に導くことを祈って"ユニバース・ブリンガー"と呼ぶようになる。
 人類は彼らの力を借り、アークエネミーに更なる対抗を始めることとなった。

 やがてアークエネミーの勢力が小さくなり、ある程度の平和が訪れた頃。
 運命の歯車はここで、カラカラと大きく鈍い音を立てて回りだすのであった————

Re: 万象を導く者-Universe Bringer- ( No.3 )
日時: 2014/07/19 14:48
名前: スミレ (ID: gOBbXtG8)

 霞ヶ丘市に建つ、創立10年の比較的新しい霞ヶ丘中学校。
 時は9月の下旬。この学校の校門前に、着慣れないセーラー服に身を包んだ少女"長門暁美"が立っていた。
 彼女の横には長身の、彼女の兄のような存在感を漂わせる青年"桜木健太"が立っている。

「ほら、ここが霞ヶ丘中学だよ」
「——そう」

 健太が暁美の肩を叩く。
 一方で夜空のような黒髪を風に遊ばせる彼女は、まだ真っ白にも等しい校舎を眺めているだけで特に反応を見せない。

 暁美は転校生であり、彼女はこの日より、この中学校で学問を学ぶこととなった。
 両親が事故で亡くなってからは桜木家に引き取られ、夏休みを終えて暫くした今日から、正式に転校する手筈になっている。
 今日は、健太にここまで案内されてやってきた。

「あとは職員室まで行けばいい。場所は分かる?」
「えぇ」
「よし、じゃあ僕も学校に行ってくるよ」
「——いってらっしゃい」

 健太はその場に暁美を置いて、明後日の方向へと歩いていった。
 残された暁美は彼を振り向きもせず、速い足取りでさっさと校内へ入っていく。


   ◇ ◇ ◇


 構内に入ってみれば、既にホームルームが始まっているようで、廊下に生徒はいなかった。

 それよりも彼女は、別のものに目を奪われていた。
 校舎の壁は殆どガラス張りで、装飾は金や銀に光り輝いている。
 さらに柱や天井は真っ白に染まっており、これでもかと高級感を漂わせているのだ。
 その上、校内全体に空調設備が完備されている。
 私立でもないのに、ここまで華やかにするのか。暁美が元々通っていた中学ではとても考えられない光景の連続である。
 因みに暁美がかつて通っていた学校は木造校舎であり、創立80年というかなり古い学校であった。
 当然の事ながら、空調設備など付いているはずがない。

 周囲を眺めながら歩いていると、彼女は知らず知らずのうちに職員室までたどり着いた。
 扉の前では、如何にも熱血漢というような雰囲気を漂わせる若い男性が立っている。
 恐らくは担任なのだろうが、暁美はこういうタイプの男性は嫌いであった。
 だが、立ち尽くしていても始まらない。彼女は渋々、その弾性に話しかけた。

「ちょっといいかしら」
「おぉ、来たか!」

 近付けば、汗の臭いが漂う。

「写真より可愛らしいじゃないか。君が暁美さんかな?」
「えぇ、そうよ」
「俺は君の担任になる"古河直人"だ! 話は聞いてるよ。さあ、俺についてこい!」

 非常に短い自己紹介を終え、直人と名乗ったその男性は、早足に西へ向かって歩き出した。
 2年生の教室が集まっている棟への道が続いている。
 暁美も直人から数メートルほどの距離を取り、それを保ちながら彼の後に続く。

「うちのクラスは元気な奴が多いからなー。すぐ打ち解けれると思うぞ」
「——そう」

 暁美は相槌を打ったが、心では信じられないと思っていた。
 熱血、やんちゃ、溌剌など、とにかく明るい性格をしている人は大抵苦手とする彼女。
 そんな性格の人が多いクラスで、仲良くやっていける筈がない。
 そもそも彼女には、友達と馴れ合う気は毛頭ないのだが。

 しばらくもしないうちに、暁美は教室へとたどり着いた。
 昇降口から思った以上に近かったようだ。
 直人は教室のドアの前で「合図があるまでここで待ってろ」と一言言うと、そのまま教室へと入っていった。

「おーい静かにしろー。ホームルーム始めるぞー。」
「先生! 転校生は?」
「まあ待て、慌てるなって」
「可愛いですか!?」
「だから慌てるなって。直ぐに会わせてやるよ!」

 クラスでは早速、転校生がやってくることが話題になっているらしい。
 一体どのようにしてこの情報が広がるのかと不思議に思っていると、すぐに直人より合図があった。

「おーい、入ってこーい!」

 暁美は溜息をつき、扉を開ける。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。