複雑・ファジー小説

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Aubyrst Wambder
日時: 2014/07/23 19:41
名前: 白狼 (ID: gOBbXtG8)

 -Prologue-


 とある世界大樹の幹に、ピアノの鍵盤が、埋まったような形でそこにあった。
 それは"大樹の鍵盤"と呼ばれ、奏でた音色は感情の波となり、忽ち腐敗した世界を彩ってゆく。

 一度滅びたこの世界に、この幹の下で2つの命が芽吹いた。
 世界を司る、いくつもの楽譜。芽生えた2つの命は、これらを頼りに大樹の鍵盤を弾き、世界を彩ってゆく。
 争い無き平和な世界を祈って。


   ◇ ◇ ◇


 まずはご挨拶から。こんにちは、白狼です。

 題名の読み方は"アウバースト・ワンダー"です。当然、実在する英単語ではありませんね。
 本作では僕が勝手に考えた英単語を連発していきますのでご了承を。
 本編でも解説する予定ですが、そのうち、それぞれのオリジナル単語と意味を纏めたページを作ります。


  ◇ ◇ ◇


 登場人物名一覧

 デフォルトキャラクター

 Loos Magna(ルース・マグナ) ♂ 年齢不詳
 Elisha Climinal(エリシャ・クリミナル) ♀ 年齢不詳
 Felgana Arione(フェルガナ・アリオン) ♂ 年齢不詳

 オリジナルキャラクター(募集はまだ行っていません!)


  ◇ ◇ ◇


 -Contents-


 ChapterⅠ-Scorey-

Re: Aubyrst Wambder ( No.1 )
日時: 2014/07/23 19:45
名前: 白狼 (ID: gOBbXtG8)

単語解説ページ(本編でもそれとなく解説を入れます)
※実際に存在する英文が混じっているかもしれません。何せ、適当に作ってるんでw


題名の英文:"Aubyrst Wambder"(アウバースト・ワンダー)
意味:感情旋律による世界再生

チャプター1の英文:Scorey(スコーリー)
意味:知らない

Re: Aubyrst Wambder ( No.2 )
日時: 2014/07/24 13:06
名前: 白狼 (ID: gOBbXtG8)

 黒と白の光が一対、上空より舞い降りる。
 2つの光は大樹の周囲を踊るように舞い、1つに合わさった。
 蒼と緑の光が一対、虚空より現れ出でる。
 2つの光は番いの蝶の如く、温かな光の下で舞い、1つに合わさった。
 赤と橙の光が一対、闇より現れ出でる。
 2つの光はただその場で浮き続け、1つに合わさった。

 一対の光が3つ、この白の神殿にて輝きを増す。
 螺旋状の樹からなる大樹に濃い影を作り、より強く輝き、やがて消えた。
 光があった場所には、3つの命が芽吹いていた。

「……うーん」

 暫くして最初に目を覚ましたのは、白髪黒眼の若い青年"ルース・マグナ"だった。
 黒と白の光より生まれた命であるルースは、起き上がるなり眼を擦りながら周囲を見渡す。
 見たことのない場所だ。少なくとも彼が持っている知識と記憶に、ピアノと一体化したような大樹はない。
 だが2人の人間が倒れていることに気付き、そんなことも忘れて駆け寄った。

「君、大丈夫かい?」

 ルースは2人のうち、碧い髪を持つ少女を揺さぶった。
 だが、反応は無い。もう1人の赤髪少年にも同じ事をしてみたが、やはり反応は無い。
 仕方ないので、彼は2人が起きるまで待つことにした。

 見れば見るほど、不思議な場所である。
 神殿のようなここには神聖な雰囲気が漂っていて、どこか落ち着かない。
 大樹に埋まっているピアノも、彼の知っているものではない。何とも言い表し難い形で、そこにあるだけ。

 何故かルースは、ピアノを弾いてみたい衝動に駆られた。

「————」

 椅子に座って鍵盤に指を置き、深呼吸をする。
 やがて彼は気の向くままに鍵盤を叩き始めたが、ここで妙な違和感を覚えた。
 弾き方が、自分でも上手いと思えるほどに上等なのだ。

『あれ? 僕って、こんなに上手かったっけ?』

 ルースは本来ピアノが弾けない。
 全くというわけではないが、少なくとも、今奏でている荘厳な音色はとても奏でれたものではなかった。
 だが今は違う。まるで身体が指使いを覚えているかのように、一切の間違いなく鍵盤を叩いている。

 彼は暫く、ピアノを弾き続けた。


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