複雑・ファジー小説

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創始のカルネージ
日時: 2014/07/29 17:15
名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)

2113年 2月15日、国際的犯罪組織「カルネージ」設立。


2115年 12月25日、カルネージによる、アメリカの首都ワシントンに対するゲリラ攻撃。後にこの事件は「デッドクリスマスの悲劇」と呼ばれる。その後立て続けに各国の首都に向ける攻撃行為が確認された。


2116年 3月8日、アメリカ政府直属対カルネージ防衛組織「ナーヴ」設立。その後、ドイツ、日本、ロシアなど各国に支部が設立。同年3月14日より両勢力の武力衝突開始。



その後も、カルネージ、ナーヴ両勢力共に人員も増大し活動が活発になる。


自らの身を脅威から避けたいのなら、戦え。

大切な者を守りたいのなら、戦え。

戦いから逃げるな。

*******************************

はじめまして、石鹸糖せっけんとうです。

前書きからこんなに厨二感満載のネット小説はそうそうないんじゃないですかね?そもそも作者が重大な厨二なので本編もアレなのですが…

用語説明とかだけが無駄に長ったらしいですが大丈夫です。実際に書くのは何分の一かですので…(苦笑)

遅いなりに更新頑張るのでよろしくです…

目次

>>1 人物紹介

>>2 用語の説明

>>4 組織内部説明

>>5 プロローグ「たった一つの、小さな思い」


第一章「alone」

>>6,>>7,>>9,>>11,>>12

Re: 創始のカルネージ ( No.8 )
日時: 2014/07/28 19:10
名前: ルラ ◆4.BPpxwnz6 (ID: Bhcs08zv)

うっひょー!
創始のカルネージ

前々から気になってましたが来てみたら期待通りでした。

続き楽しみすぎです。更新頑張ってくだせい!

Re: 創始のカルネージ ( No.9 )
日時: 2014/07/28 23:17
名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)

訓練が終わる頃にはもうとっくに日は沈んでおり、辺りは暗くなっていた。
訓練が終わると和馬は、疲労で重い体を酷使して階段を駆け上り、すぐに屋上へと移動する。
すると屋上には、満面の星空が広がっていた。不浄物でまみれた心を浄化するような、そんな感じの光景。
この場所は、和馬がナーヴ加入初日に見つけた素晴らしい星空スポットなのである。

屋上で星空を見て心を癒していると、背後から声をかけられた。

「そこの君、星が好きなのかい?」
「ああ、星を見てると落ち着くんだ」

話しかけて来た人物は、所謂歴戦の戦士という言葉が似合う男性だった。見た所、和馬よりキャリアは長い様なので自然と姿勢がよくなる。

「そうかそうか。夜空には色々な物があるからな……。ところで、見ない顔だけど、新人?」
「先週から働き始めた下っ端だよ。名前は水津園和馬。」
「へえ。俺はロイ=ヴァルケ。新人くん、頑張れよー?」

お互い自己紹介を済ませるとロイの大きな手で和馬の頭をわしゃわしゃっと撫でる。出会って数分しか経っていないのに、和馬にはロイのことが父の様に思えた。

その後は、お互い話しやすい星座や月の話で盛り上がった。星座の知らない豆知識なんかも知って、和馬は満足だった。

そうして、過ごしていると屋上に続く部屋のドアが開いた音が聞こえる。和馬が後ろを振り向くと、そこにいたのは昼間、和馬に悪態を付いてきた青年だった。
青年は和馬の存在に気付くと舌打ちをし、嫌そうな顔をしてそのまま屋内へ戻って行く。
和馬は青年の行動に不服そうな顔をすると、ロイに小声で尋ねた。

「なあ、さっきの……」
「ああ、アイツが気になるのか? 名前は確か……青光真二。新人イビリの青光、って結構有名だぜ」
「ふーん……。俺、昼間アイツにボロクソに言われたんだよ」
「はははっ、新人なら誰もが通る道さ。アイツにも事情はあるんだろうけどな……。じゃ、俺はそろそろ寝るわ。明日、時間が空けば支部内を見て回ると良いよ。じゃあな」

ロイは軽く手を振ると屋上を後にする。
ロイの言うとおり、明日訓練が終われば一通り見学でもしよう。
和馬はそう考えながら、冷たい風を背に受け寮へと戻った。

Re: 創始のカルネージ ( No.10 )
日時: 2014/07/28 23:20
名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)

>>ルラ様

コメント感謝です。
期待通りとは…嬉しいです!
今日の更新はこれで一旦終了ですが、期待に添えるようこれからも頑張ります!
これからも応援よろしくおねがいします。

Re: 創始のカルネージ ( No.11 )
日時: 2014/07/29 00:47
名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)

和馬はけたたましい目覚まし時計のアラーム音で叩き起される。
時計を見ると針はまだ午前3時を指していた。
今日の和馬は、今までの和馬と大きな違いがあった。
それは、強くなりたいという気持ちが強くなった事である。青光を見返してやりたい、そんな思いが和馬を動かした。

和馬は顔を洗うと、さっさと支度を済ませて訓練室に向かう。
訓練室の扉を開けると、流石にこんな時間帯なので室内は静まり返っていた。
すると、突如響いた女性の声に和馬は思わずびくっとする。

「今日は早いのね、珍しい。」
「うわっ!? 何だ、隊長か……。ああ、ちょっとな。」
「遅刻しないのは良い心がけ。それじゃあ、訓練を始めるわ。内容は昨日と同じ。」

どうやら今日の訓練はマンツーマンで行うらしい。
射撃の名手とも呼ばれている悠乃の目の前で訓練を行うのは、やはり緊張する。

引き金を引き、狙いを定めて撃つ。
駄目元でやった為、おそるおそる瞳を開けて訓練用模型を見ると、模型の頭に穴が開いており、そこから白い煙が出ていた。つまり、命中したという事である。
その後も射撃を続けるが、20発中14発が命中。

意思はここまで人を変えるのか、と我ながら感心した。

「……よほど悔しかったのね。合格。今日の訓練はこれで終わりよ。」
「え、もう?」
「とりあえず新人教育カリキュラムは終了したから。その実力は実戦で披露して」

自分の言いたい事を一方的に喋ると、勝手に悠乃は出て行った。
相変わらずコミュニケーションが足りない隊長だな、と思いつつ軽く伸びをすると和馬は、支部内を探索しようと訓練室を後にする。

Re: 創始のカルネージ ( No.12 )
日時: 2014/07/29 17:14
名前: 石鹸糖 (ID: 60TA9nBF)

「って言っても、どっから行けば良いのか分かんねぇな……」

とりあえず和馬は、自動販売機のコーヒーを飲みながらどの部署から行こうか考えていた。

作戦立案技術局は、和馬の脳内イメージの中では眼鏡をかけた堅苦しい老人達が議論しているという偏見の為、何となく行きづらい。

兵器開発技術局は、何だかガスマスクを付けた白衣の技術局局員達に解剖された挙句武器の素材にされそうといった酷い偏見がある為、行きたくない。

すると、まだ訪れた事の無い部署ということで消去法で情報処理技術局となる。和馬はあまり仕事内容を詳しく知らないが、別名「ナーヴの神経」とも言われている部署なのできっと凄いのだろう。

電子掲示板のマップを確認し、部署に向かおうとすると突如前方から欠陥ロケットの様な動きで突っ込んでくる人が見える。
突然のことなので和馬も避け切れず、結局衝突してしまった。
衝突してきたのは、どうやら女性の様で赤いジャケットを着ていることから恐らく殲滅隊員だろう。

「えと……すいません、急いでてっ!し、失礼します!」
「は、はあ……。」

彼女は和馬に馬乗りになっていた体勢から素早く抜け出すと、そのまま何処かへ走り去っていってしまった。余程急いでいたのだろう。

和馬も情報処理技術局に向かおうと階段を上るが、先程少し彼女の下着が見えた事を思い出して赤面した。


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