複雑・ファジー小説

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魔法少女戦記
日時: 2014/08/10 06:19
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

明るく笑える魔法少女小説の開幕です

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Re: 魔法少女戦記 ( No.66 )
日時: 2014/08/08 17:17
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

吾輩は彼女たちに宣戦布告した後、部下の本拠地へとやって来た。

もちろん、縮小化して本拠地へ入った。

「「「「大将、復帰ありがとうございます!(だねぇ)「」」」」

中へ入ると部下たちが、本当に嬉しそうな顔で吾輩を歓迎してくれた。

「大将さん、復帰してもらえて本当に嬉しいっす。ウォンウォン!」

「…また会えて光栄です…」

「本当に嬉しいねぇ。大帝様に感謝だねぇ」

「その通りですよ、パペットマン。大将、本当に復帰していただいて感謝しています」

フム…彼らはこんなにも吾輩の復帰を望んでいたとは…吾輩は本当によい部下に恵まれたものだ…

「では、大将さんの復帰祝いとして乾杯しましょう!」

サンドイッチが指を鳴らすと、パペットマンにはオレンジジュース、吾輩とウルフマン、スチールマン、そして彼の手の中にはには赤ワインの入ったグラスが現れた。

「では、大将さんの復帰を祝して乾杯!」

「「「乾杯(だねぇ)!」」」

こうして吾輩は久しぶりに部下たちと祝杯を挙げた。

この頼もしい部下たちのためにも、なんとしてでもこの惑星の侵略を成功させねば…

Re: 魔法少女戦記 ( No.67 )
日時: 2014/08/09 05:43
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

祝杯が終わった翌日、吾輩は早速部下を集めて今までの敵の戦略を聞き出した。

敵はどうやらサンドイッチと同じく、魔法と言うものを操ることができるらしい。

メンバーは全部で4人。火、雷、風、土の4つの属性を操ることができ、彼らを束ねているのが不動仁王とフレンチ=トーストというふたりの宇宙人とのことだった。

「なるほど。フレンチに不動か…どこかで聞いたことのある名だ…」

吾輩は長い海賊生活で幾度とも言える闘いを経験し、それらのほぼすべてに勝利した。

けれど、全勝というわけではない。

吾輩の力を持ってしてまったく歯が立たない奴らが存在したのだ。

確か奴らの組織名はスターレスリングジムとか言っていたような気がするな…

吾輩はふとその記憶を思い出したので、その組織を宇宙のあらゆる情報が網羅されている、優れもののギャラクシーネットで検索をかけた。

すると、それに関する記事が大量にヒットしたではないか。

「50万件ヒットするとは、この組織、只者ではない…」

独り言をつぶやき、取りあえずオードソックスな記事を開いてみて驚いた。

そのジムは宇宙最強と名高いエデン星人とエンゼル星人が構成員の大半を占めているではないか。

しかも、一部には地球人の構成員も存在している…

規模はそれほど大きくはない組織だが、諜報チーム、護衛チーム、戦闘チームとそれぞれチーム分けされ、知性、攻撃、防御、技ともにすべてが完璧。これでは付け入るスキがない。

よく調べてみると、部下たちが言っていた魔法少女を束ねているという不動とフレンチという奴らも、このジムに所属している。

そうなると、魔法少女とこのスターレスリングジムは協力関係にあり、もし彼女たちが苦戦するようなことがあれば、いつでも加勢に来ることができるのであろう。

そう考えた吾輩は、少し頭を悩ませた。

「まさか、復帰第1戦目がこれほどまでの大敵とは…」

だが、冷静に敵組織と我らの組織を見比べてみると、我らのほうが圧倒的に人数が少ない上に、ちゃんと分担もできていることがわかった。

確かに部下は吾輩がいないと、大幅に戦力低下を促されることが多いが、仮にも惑星を10000も征服してきた最強部隊なのだ。

こちらにもバックボーンは大勢いる。

いざとなれば、スターレスリングジムの本拠地があるというエデン星に最大勢力をぶつければいいだけの話。

それにしてもエンゼル星と真逆に位置するヘブン星という惑星、興味深い…

ヘブン星は昔から名の知れた惑星だった。

なんでも死した悪の魂が集うところらしく、そこの最高権力者がジャドウ=グレイ、またの名を堕天使ルシフェルと言うらしい。

彼はその経歴を見る限り、スターレスリングジムの会長であるスターに高い忠誠を誓っているらしいことがわかった。

もし、彼の弱みを握り、ヘブン星を手中に収めれば地球(部下は全員がチッキューと発音していたが、正確には地球が正しいらしい)は侵略したも同然と考えていい。

だが、ここで問題がある。それはジャドウの裏切りだ。

彼のことを書いた記事によると、彼は巧みな話術で敵と味方を翻弄させ、双方ともに困惑させ、その隙に敵の情報全てを奪い取り、勝利へと導く、いわばキーマン的役割を果たしているらしい。

彼の活躍した闘いが書いてある記事を読んでみれば、彼がいかにスターレスリングジムの重要な要であるかわかった。

裏を返せば全ての情報を知り尽くした彼を完璧に仲間に引き入れる、もしくは跡形もなく消すことができれば、ヘブン星を配下に納めることができるのだが…

吾輩はこのジャドウを倒す策を思いつくために、もう一度彼の記事すべてに目を通した。

ちょうどこれはテストの回答を見直し、間違いがないかチェックする作業に似ている。

すると、吾輩は奴の意外すぎる致命的な弱点を発見した。

もし、ここに書いてあることが事実だとするならば、実に容易く彼を仕留めることができる。

そう確信した吾輩は、サンドイッチを呼び寄せ、指示を与えた。

それを聞いた彼は片膝を立て、ひざまずくと、口を開いた。

「了解しました、大将さん」

彼の返事を聞いて満足した吾輩は頷き、彼がいなくなるのを確認した後、しばらく眠りにつくことにした。

吾輩が目覚めたとき、吾輩の白羽の矢を立てた奴が戦力に加わっているとありがたいものだ。

Re: 魔法少女戦記【愛深さん、大歓迎!】 ( No.68 )
日時: 2014/08/09 16:25
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「そなたが堕天使ルシフェルの弟である、ミカエルかね」

吾輩はサンドイッチが連れてきた長髪の金髪の青年を見て、口を開く。

「よくご存じですね。僕ってそんなに有名ですか?」

黙って頷く吾輩に、彼は頬を赤らめた。

「そんなぁ…恥ずかしいですよぉ…それで、僕に何か用ですか?」

「我らの仲間になってくれぬか」

単刀直入に訊ねてみるが、案の定彼は首を横に振る。

だが、そうなることはジャドウの記事を読んで想定内。

彼は愛と平和を望む種族、エンゼル星人。

我らの誘いを断ることは目に見えている。

そこで吾輩はこんな提案を申し出た。

「そなたは今、暇であろうか」

「ええ、かなり」

彼が笑みを浮かべてそう言ったので、吾輩はすかさず次の言葉を口にした。

「どうだろう?暇なのであれば、吾輩とひとつ、プロレス勝負をしてみないか?」

すると、彼は意外にもOKサインを出した。

恐らくこれはよほどの自信がなければ引き受けぬ勝負…

それを快く引き受けるということは、彼は兄と同等の実力を持っていると考え、気を引き締めて彼を見据える。

吾輩はサンドイッチにリングを作らせ、それに上がると、彼も上がるように催促した。

「僕にプロレス勝負を挑んだということは、何か考えがありますね。
もし、あなたが勝利した場合、おおかた僕にこの組織に入ってほしいというのですね」

「ウム…よくぞ見抜けた。敵ながら天晴だ」

「わかりました。その条件、飲んであげます」

彼は美貌に優れているエンゼル星人の例に溺れず、端正な顔立ちで微笑む。

「それはありがたい。では、早速勝負といくぞ、ミカエルとやらーッ!」

試合開始のゴングが鳴り響き、私と彼の一騎打ちの幕が開けた。

Re: 魔法少女戦記 ( No.69 )
日時: 2014/08/09 22:20
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

試合開始から、既に30分が経過している。

だが、吾輩と彼の実力差はなかなか埋めることができない。

彼の見た目は青年だが、この外見で億年単位で生きている。

つまり、吾輩とは生きてきた年数や対戦歴が違い過ぎる!

すなわち、彼の永遠と言っても過言ではないほどの人生経験に比べれば、吾輩の戦歴など1秒にも満たないということだ。

とにかく、今言えることは、吾輩は彼に大苦戦しているということだ。

最も吾輩とて、そう簡単に倒される輩ではないため、まだダウンこそしてはいないが、彼との試合は苦戦を増す一方だ。

今までの攻防で大まかな彼の戦闘方法を把握しつつあるが…把握しきる前に吾輩の体力が底を尽きてしまうだろう。

「パイレーツさん。あなたはよくがんばっていますね。僕もあなたと全力で闘えて光栄に思います」

「吾輩も光栄だ。そなたのような実力者と闘うのは久ぶりでな…悪いが少し服を脱いで体を軽くしようかと思うが、よろしいか?」

彼はニコニコ笑ってそれを承諾した。

吾輩のマントは30キロ、甲冑は全部で100キロ以上あるため、これを装備して闘うのは相当に体力を消耗するのだ。

「…どうやら、大将さん、本気で闘うおつもりですね?」

サンドイッチがこっそり耳打ちしてくる。

「そうだ。吾輩は本気を出して、彼を相手しようかと思う」

装備を脱ぎ終わった吾輩は、彼に突進するかと見せかけて、力比べを挑む。

「…!?」

彼はやはり予想通りの握力の無さだ。

彼らエンゼル星人は技は切れるが反面、力が弱い。

最も調べると、彼の兄のような例外も存在するが、それは稀らしい。

そのまま少しのけ反り、彼を放り投げる。

だが、そこはさすがと言ったところか、彼は巧みな受け身を取り、ダメージを半減させると、立ち上がってきた。

けれど、その顔には心なしか、動揺と若干の吾輩に対する恐れが混じっている。

彼の表情の些細な変化から吾輩は勝利を確信すると、再び彼を見据え、口を開く。

「では、そろそろ必殺技の応酬といこうではないかーッ!」

Re: 魔法少女戦記 ( No.70 )
日時: 2014/08/10 05:27
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

吾輩は早速彼の背中にハイキックを食らわせる。

彼はうめき声を上げて体勢を崩す。

「やはり、エンゼル星人の最大の武器であり弱点はその羽だったということかーッ!」

飛び上がり、ドロップキックを敢行しようとする彼の背後に素早く回ると、そのまま彼の両の羽を力任せに引きちぎった。

羽は意外にもいとも簡単にもぎ取ることができた。

彼はそのまま落下し、背中から大量の出血させながら、リングへ轟沈した。

必殺技の応酬戦といきたかったが、どうやら必殺技を出すまでもないらしい。

カンカンカンカン!

試合終了のゴングが鳴り、吾輩の勝利が決定した直後、彼はゆっくりと立ち上がってきた。

「…約束は守りますよ…それで、僕は何をすればいいのですか…?」

彼の返事に笑みを浮かべ、改めて魔法少女たちの殲滅を本格的に実行に移せると実感した。



わたしたちは、不動さんが用意した最後の対戦相手と闘うために、再びエデン星へと来ていた。

不動さんの後についていくと、開けた土地が見えてきて、そこになぜか通常の2倍ほどの広さのプロレスのリングが設置されていた。

リングの中央には、深い森林のような脛まで長い髪にエメラルドの瞳
頭には枝葉の王冠、露出の高いドレスに籠手やグリーブを着けている女神様が立っていた。

「私はティナ。お前たちの対戦相手よ」


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