複雑・ファジー小説

〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【完結】
日時: 2018/02/19 10:23
名前: 狐
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=19508

 人間の住む国サーフェリアの次期召喚師、ルーフェン。
召喚師一族の運命に抗い続けた彼は、多くの出会いを経て、国の守護者として立つことを決意するが……。

 闇の系譜の物語が、今、幕を開ける――!

………………

 はじめまして、あるいはこんにちは! 銀竹と申します。

 本作は、銀竹による創作小説〜闇の系譜〜の二作目の前編です。
一部残酷な表現などありますので、苦手な方がいらっしゃいましたらご注意下さい。

 今回は、ミストリア編より過去のお話です。
サーフェリア編だけ読んでも話は通じますが、ミストリア編を読んでから来ていただけると世界観は掴みやすいかもしれません。

〜闇の系譜〜シリーズの順番としては
ミストリア編(上記URLの最後の番号五桁が16085)
サーフェリア編・上(17224)
サーフェリア編・下(19508)
アルファノル編(18825)
ツインテルグ編
となっております。
外伝はどのタイミングでも大丈夫です(16159)。
よろしくお願いいたします!

…………………………

ぜーんぶ一気に読みたい方→ >>1-300

〜目次〜

†登場人物(序章〜第二章)† >>1←随時更新中……。

†用語解説† >>2←随時更新中……。

†序章†『渇望』 >>3-16

†第一章†──索漠たる時々

第一話『排斥』 >>17-30
第二話『再会』 >>31-37 >>41-49
第三話『曙光』 >>50-57 >>60-65
第四話『探求』 >>66-78
第五話『壮途』 >>79-93 >>97-101

†第二章†──新王都の創立

第一話『奈落』 >>102-129 >>132-137
第二話『落暉』 >>138-145 >>148-150 >>152-171
第三話『覚醒』 >>172-210
第四話『疑惑』 >>211-271
第五話『創立』 >>273-298

†あとがき† >>299

PV >>151

五分くらいで大体わかる〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上 >>272

作者の自己満足あとがきとイラスト

……………………

【完結作品】
・〜闇の系譜〜(ミストリア編)《複ファ》
ミストリアの次期召喚師、ファフリの物語。
国を追われ、ミストリアの在り方を目の当たりにした彼女は、何を思い、決断するのか。

・〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上《複ファ》
サーフェリアの次期召喚師、ルーフェンを巡る物語。
運命に翻弄されながらも、召喚師としての生に抗い続けた彼の存在は、やがて、サーフェリアの歴史を大きく変えることとなる――。

【現在の執筆もの】
・〜闇の系譜〜(サーフェリア編)下《複ファ》
三街による統治体制を敷き、サーフェリアを背負うこととなったサミルとルーフェン。
新たな時代の流れの陰で、揺れ動くものとは――。

・〜闇の系譜〜(外伝)《複ファ》
完全に狐の遊び場。〜闇の系譜〜の小話を載せております。

・人語を知らぬきみたちへ《複ファ》
さあ、人語を知らぬきみたちよ。
ただどうか、共に在ることを許してください。

【執筆予定のもの】
・〜闇の系譜〜(アルファノル編)《複ファ》
ミストリア編後の物語。
闇精霊の王、エイリーンと共に、突如姿を消したルーフェン。
召喚師への不信感が募っていく中、トワリスは、ルーフェンの後を追うことを決意するが……。
アルファノル興国に隠された真実、そして、召喚師エイリーンの思惑とは――?

・〜闇の系譜〜(ツインテルグ編)《複ファ》
アルファノル編後の物語。
世界の流転を見守るツインテルグの召喚師、グレアフォール。
彼の娘である精霊族のビビは、ある日、サーフェリアから来たという不思議な青年、アーヴィスに出会うが……。

……お客様……

亜咲りんさん
てるてる522さん
ゴマ猫さん
マルキ・ド・サドさん
ヨモツカミさん

【お知らせ】

・ミストリア編が、2014年の冬の大会で次点頂きました!
>>16にとりけらとぷすさんによる挿絵を掲載いたしました!
・サーフェリア編・上が、2016年の夏の大会で銅賞を頂きました!
・2017年8月18日、一作目のミストリア編が無事完結しました!
・ミストリア編が2017年夏の大会で金賞を頂きました!
・サーフェリア編・上が、2017年冬の大会で次点頂きました!
・2018年2月18日、二作目のサーフェリア編・上が完結しました!
いつも応援して下さってる方、ありがとうございます(*^▽^*)

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Re: 〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【二月中完結予定】 ( No.299 )
日時: 2018/02/18 17:53
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE




〜あとがき〜


 皆様こんにちは!銀竹です。
これで完結、というわけではないのですが、とにかくサーフェリア編は長いので、一度きりの良いところで区切って、前編はここまで、ということにしたいと思います(^^)
読んでくださった方、本当にありがとうございます!

 サーフェリア編は、私が闇の系譜という物語を作りたいと思った原点になるお話です。
ずっと書きたい、書きたいと思っていたので、執筆も本当に楽しかったです。
おかげで、更新速度もミストリア編の倍くらい速かったですね(笑)
我ながら、意欲半端ないな、と思ってました。

 まあそんなわけで、サーフェリア編には、私の『好き』が沢山詰め込まれています。
ですから、極力分かりやすい描写は心がけたのですが、王道展開にしようとか、読みやすい展開にしようとか、そういうことはあまり考えませんでした。
ただひたすら、私の好きなように書いてしまったので、読者さんには、「ミストリア編に比べて、サーフェリア編は暗いし小難しいな……」と思われてしまったかもしれません。
それでも、少しでも面白いな、と感じて頂ける部分がありましたら、銀竹はそれでもう満足です!

 今回は、サーフェリアの召喚師、ルーフェンについてのお話でした。
ミストリア編の主人公、ファフリと比べて、いかがでしたか?(笑)
かなり屈折して、うじうじした主人公ですね!
そんな彼も、サミルさんやオーラントさん、リオット族の皆と出会い、少し前向きになってきました。
最初の頃の、「召喚師になんてなるものか、全員死ね!」みたいな時期と比較すると、随分更正したなぁと、しみじみ思うわけです(笑)
全てを拒絶していたルーフェンが、人々との出会いを経て、やがて、召喚師としての運命を受け入れていく物語。
それが、サーフェリア編・上のテーマでした。

 サーフェリア編には、ミストリア編に登場した人物も、何人か出てきますね。
まず、リオット族のラッセルじいさんやノイ、そしてハインツくん。
ミストリア編では、宮廷魔導師として頑張っているハインツくんですが、彼とルーフェンの出会いは、ここにありました。
 オーラントさんの息子、ジークハルトも、ミストリア編に出てます。
彼は最年少で宮廷魔導師の団長にまで上り詰める実力者ですが、サーフェリア編でも、その頭角を現しています。
多分彼は、ルーフェンと渡り合える唯一の相手なんじゃないかなぁと思います。
ちょっと口は悪いですが、オーラントさん共々、彼は闇の系譜のイケメン要員です。
 王太妃として、バジレットなんかも出てますね。
ミストリア編では、国王として出演しているバジレットさん。
あまり話すと、ネタバレになるので控えますが、彼女はこの時から、ミストリア編の時代まで、病を患いながらも、シュベルテで王座を守り続けています。
どれもこれも、孫のシャルシスを守るため。
かっこいいばあちゃんやで……。
 そしてそして、覚えていますか?
ミストリア編のロージアン鉱山で話題に出た、獣人のスレインさん。
名前は出ていませんが、彼女もサーフェリア編・上の最後に登場していますね!
詳しいことは下(後編)のほうで書きますが、彼女が出てきたということは、その娘のトワリスもあとちょっとで出てきます(*´∀`)
サーフェリア編のもう一人の主人公が、ようやく登場です(笑)

 全体的にサーフェリア編の方が込み入った内容になっているので、残念ながら、最後まで読んでくださった読者さんはそんなにいないかなぁという気もするのですが、今後も後編を書いていきますので、よろしくお願いします!
サーフェリア編・下では、トワリス目線で進んでいく部分が多くなってきます。
王都がシュベルテからアーベリトに移り、その中で奮闘していくルーフェンやトワリスたちの物語です。
暗い展開も多いですが、まあアルファノル編も含めると最終的にはハッピーエンドになりますし、恋愛要素とかも入れていくので、前編よりは親しみやすいかな、と思います。

 ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました(*^^*)
次頁からは、また詳しいあとがき・解説を書いていきます。
自己満足で、すごく長くなるので、読まなくても大丈夫です!
ただ、サーフェリアの世界観は結構複雑で、本編には書いていない設定とか多いので、「ここの辻褄どうなってるんだろう?」とか「もっと詳しい世界観知りたい」って方は、気になる部分だけでも目を通して頂けると幸いです(^^)

 それでは皆様、後編でまたお会いできたら嬉しいです。
失礼しましたー!


2015.1.20〜2018.2.18
銀竹

Re: 〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【完結】 ( No.300 )
日時: 2018/02/18 19:48
名前: ヨモツカミ

サーフェリア編・上、お疲れ様でした!
なんだか、好きなところ多過ぎてどこから感想を言えばいいのやら(笑)とりあえずちょいちょい泣きながら読んでいた気がします。
ちょっと支離滅裂な文になりますが「いつものヨモツカミだなぁ」と流してください(

まず、序章でサミルさんを好きになっちゃいましたね。私にはアドラさんという心に決めた鳥(?)がいるのに……! でもサミルさん良い人すぎる……大好きだ、と。ルーフェンさんが王宮へ行き、サミルさんとお別れするところのやり取りでまず自然と涙が出てきました。完全にサミコンになりました。
後半のオーラントさんやルーフェンさんと会話するところで、サミルさんの苦労とか優しさが更に分かって、そこで私の闇の系譜界最推しはサミルさんだなと思いました(アドラさんも大好きです……!)そのあたりではもうサミルさんの名前が文中に出るだけで嬉しくなっていたので、完全に病気。
個人的に、オーラントさんがルーフェンさんの話を聞いたあとの「そういうところは、兄にそっくりなんですね」と言うところとか、ルーフェンさんは会った事もないけど、ちゃんと、アランさんの息子なんだなって実感しているサミルさんに何故か涙ダバダバでした。
それから王位継承のところで、いつもと違うサミルさんが見られたの楽しかったです。口調はやはりいつもの優しいサミルさんでしたが結構強気で発言してて「やだ、サミルさんカッコイイ……」と、電車内でにやけながら読んでおりました。なかなか気持ち悪いですね私! ルーフェンさんが決闘をするならアーベリト代表で自分が出ると言い出したところとかも好きでした。
以前、ラッセルさんと縁側でお茶飲みたいからノーラデュースを下さいと言いましたが、今はアーベリトに住みたいです。サミルさんと縁側でお茶飲みたいです!(

オーラントさんも良い人過ぎましたね……。一緒に仕事したい人ベストスリーくらいに入りそうです。ルーフェンさんとのやり取りが本当に親子みたいで、ノーラデュース行く前も行ったあともルーフェンさんのことすごく気にかけてくれて。もう親子でいいじゃん……とか思いながら読んでいました(笑)
でも、呪詛で大変になってるとき、オーラントさんがジークさんの名前を呼んで、ルーフェンさんが「俺じゃ駄目なんだ」ってなってるところと、「親父を殺そうとしやがってって怒れよ、その役目は俺がやったって駄目なんだ」って言うところ、泣いてました。親子じゃないけど、親子愛に近いものが、なんか、こう、言い表せませんが、とても読んでいて胸が苦しかったです。

ノーラデュースではイグナーツさんとノイちゃんの話で泣きました。イグナーツさんやってることは悪かったけど悪い人じゃないですもんね。生きてて欲しかった(泣)
ラッセルさんも好きでしたし、私はハインツくんを推してるので、ノーラデュースの話とても好きでした。

国の話を書いているとやっぱり商会との取引とか政治系の話が出てきて、私はそれが難しいのでファンタジーで王国の話を書くのは避けてましたが、そういう部分もきっちり書ける狐さんはやっぱり凄いなと思いました。ミストリアでもハイドットの鉱山による病気の話とかありましたし、リオット族の病気もそうですけど、考えるの大変だと思いますし、それを読者にわかりやすく説明するのも難しいと思うのにとてもわかり易かったの、本当に凄いと思います。

兄弟が亡くなったところ読んだとき、固まりました(笑)アレイドくん好きだったので、マジかよぉ……と。
その後のフィオーナ姫も、この子は頑張ってくれそうだ、応援してるぞと思った瞬間の自殺で、ひぃってなりました。姫とルーフェンさんのやり取りで、もしも自分が召喚師でなかったらという話を聞いて少し泣きそうになりつつ読んでて、フィオーナ姫のこと好きになれそうだなあー、からの絶望でしたね(笑)

そしてずっと謎の多かったシルヴィアさんについて解き明かされていって、外伝の「とある魔女の独白」を読んでいたのもあって、シルヴィアさんに感情移入しすぎて何回か泣いてました。
個人的にエルディオさんの最期の言葉が「そなたを愛してなどいない」なのが、一番辛かったです。シルヴィアさんは本気でエルディオさんのこと愛していたのか分かりませんが、多分愛していたんだと思いたいのでその前提で、自分がずっと好きだった人の死に際にそんなこと言われるの、シルヴィアさん救われなさすぎて、今あのシーンを思い出しても泣ける。シルヴィアさんとルーフェンさんは、ミストリア召喚師親子とは違った辛さの関係ですよね。

まだ書きたいことはありますが、これ以上書いても内容がぐしゃぐしゃしちゃうと思うので、抑えておきます(笑)とにかくこんな素晴らしい小説を執筆して下さってありがとうございました。
ほぼ毎日更新、お疲れ様でした。確かにミストリアと比べると暗いのかもしれませんが、どちらにも違った良さがあって私は両方大好きです。登場人物の殆どの人を好きになれるし、何度でも泣かされるし、何よりも読みやすくて、やっぱり闇の系譜っていいなぁって思います。
スレインさんが出たということはいよいよ彼女の登場ですね……! ルーフェンさん達のこれからの活躍を楽しみにしております! あまり無理をしないよう、お身体に気を付けて更新頑張ってください。私はいつまでも応援しております!

〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【完結】 ( No.301 )
日時: 2018/02/20 01:09
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE

ヨモツカミさん


 とってもご丁寧なコメント下さって、ありがとうございます(*^▽^*)
昨日は、完結したことへの安心感と、ご感想を頂けた喜びで、脳みそが溶けて語彙力が吹っ飛んでいたので、返信遅れてしまいました(笑)
ヨモツカミさんには、闇の系譜連載当時から約四年間も、ずっと応援して頂いているので、本当に感謝の気持ちで一杯です!
改めて、また更新頑張ろうと思いました……!

 サミルさんは、本当に人間かなって思うくらい、心が綺麗ですよね(笑)
執筆当初は、「ただの良い人で終わらないか不安だなぁ」なんて思ったりもしましたが、ヨモツカミさんにサミコンになって頂けて嬉しいです( *´艸`)
ヘンリ村を出たルーフェンが、最初に出会ったのがサミルさんだったっていうのは、本当に幸運なことだったんじゃないかと思います。
これまで兄と二人三脚で歩んできたサミルさんは、ルーフェンの中に亡きアランらしさを見つける度、きっと色々な思いが込み上げてきたのではないでしょうか。
容姿はシルヴィア似のルーフェンですが、リオット病について調べ始めたら没頭しちゃうところとか、いまいち子供っぽいところとか、性格の根本はやはりアランから来ている設定です。
 王位争奪戦の時のサミルさんでは、かなり強気な一面を出してみました(笑)
一見お人よしで優しいだけにも見えますが、それだけで領主が勤まるとも思えませんし、サミルさんって結構計算高い、頭の良い人物だと思ってます。
ミストリア編でのルーフェン(二十六歳)の、口調自体は柔らかいんだけど相手に有無を言わせぬ物言いとか、一見飄々としているけど意外と周りを見ているところとかは、それぞれサミルさん、オーラントさんに似てきているんじゃないかなぁなんて、個人的には考えています(*^^*)
 ヨモツカミさん、アーベリトに住んで、時々ノーラデュースに旅行行きましょ!

 オーラントさんみたいな人が上司だったら、絶対楽しいですよね(∩´∀`)∩
一番荒れてた時期に相手してくれたのは、サミルさんではなくオーラントさんでしたし、父親という意味では、ルーフェンが慕っていたのは、オーラントさんの方だったんじゃないかなと思います。
だからこそルーフェンは、オーラントさんがジークハルトの名前を呼んだ時、彼ら(本当の親子)の間に、自分が立ち入る隙なんてないのだと感じてしまって、ショックだったんでしょう。
シルヴィアの他に血縁者などいないし、ヘンリ村でもまず間引き対象に選ばれたのは自分だったしで、自分を一番に想ってくれる人間はいないんだろうと思って、うじうじモードに入ったルーフェンでした(笑)
もうそれでいいんだって割り切ったつもりでも、まだ十四歳のガキンチョですから、孤児院で「血の繋がりなんて関係ないよ! サミル先生は僕たちのお父さん!」って笑って言えちゃう子供たちが、すごく羨ましく感じたんだと思います。
オーラントさんはオーラントさんで、ルーフェンのことを息子みたく思ってる節が、あったはずですけどね(*´ω`*)

 ノーラデュースのリオット族の話も、私が書きたいものの一つでした!
イグナーツは、ヨモツカミさんの仰る通り悪い奴じゃないですし、最初は死なせるつもりじゃありませんでした。
でも、ルーフェンがリオット族を保護したら、復讐という生きる意味を彼は失うことになりますし、そもそも、イシュカル教会の口車に乗せられて、独断でノーラデュースに特攻して、おまけに次期召喚師に怪我まで負わせたわけですから、王都に戻ったら、彼はその罪を問われることになります。
だからイグナーツは、ノイを助けた後、天国の妻子の元に行くことを自ら選びました。
死は、この時のイグナーツにとっては、ある意味救いになったんじゃないかなと思います。
 ラッセルじいさんやハインツくんをはじめとするリオット族は、このあともルーフェンに忠義を誓う者たちとして活躍するので、良かったら応援してやってください♪

 商会との取引やら、政治云々に関しては、私もちゃんと読者さんに伝わっているのか不安だったので、分かりやすいと言って頂けると本当に嬉しいです……!
私自身、政治・経済・歴史等の詳しいわけじゃないので、社会系統を専門で学んでらっしゃる方からしたら、ツッコミどころとかあるんじゃないかとドキドキしてるのですが、一応私なりに、矛盾が出ないように設定しました。
 病気(人間のはよく分かりませんがw)とか生物の話題に関しては、私も専門を齧ってる身なのですが、それはそれで、ファンタジーに置き換えると説明が難しかったり(笑)
今後もその辺は四苦八苦しながら、なるべく破綻のないように書いていくので、見守ってやってくださいw

 ルイス、リュード、アレイドの兄弟組に関しては、なんだかんだ憎めない奴らっていうのを目指して書いてました。
アレイドなんか、一番最初にルーフェンに近づいた人物ですし、ルーフェンも失って初めて、「もっと話せばよかった」と後悔したと思います。
フィオーナ姫もあの状況下で、前を向こうと頑張っていたんですよね。
アランも殺され、二人の妃も殺され、オーラントさんまではめられて。
このあたりのシルヴィアによる虐殺祭りで、「うわ、サーフェリア編、暗い……」って読者さんが引くんじゃないかって心配だったんですが、まあシルヴィアのことを印象付けたかったので、実行しました(笑)
オーラントさんがシルヴィアの部屋に突撃した際、その一端を目の当たりにしてますが、この時、シルヴィアは通常の魔術では考えられないような力をいくつも使っています(何の証拠も出さず王位継承者たちを殺したり、自分を若い姿のまま保ったり、王宮の者たちに軽く暗示かけたり……)。
作中ではまだほとんど触れていないこの禁忌魔術、ルーフェンはその存在をよく認識していませんし、オーラントさんはちょいと勘づきましたが、結局その記憶は消されてしまいました。
この禁忌魔術が、サーフェリア編の下巻では結構重要になってくるので、なんとなーく覚えておいていただけると嬉しいです!
 ルーフェンは、フィオーナ姫に、もしも自分が召喚師じゃなかったら……なんて夢を語っていますが、いつかそれが実現するといいですよね(*^-^*)

 シルヴィアについては、こう、なんとも言えないですよね。
ルーフェンもシルヴィアも、お互いを憎みたいのに、憎み切れていない状態です。
ルーフェンは男だし、なんだかんだまだ子供なので、シルヴィアの辛さっていうのがどうしても完全には理解しきれてはいないと思うんです。
それでも、アンナから真実を聞いて以来、同情できてしまう部分が出てきて、イグナーツの言葉通り「憎んでいたほうが楽だった」と痛感しました。
 シルヴィアは、国王エルディオのことは、大好きだったんです。
他の旦那はともかく、アレイド達のことも、本当はちゃんと愛していたんじゃないかなと思います。
でも、もう自制できるような理性は残っていなくて、息子たちを自ら殺した挙句、最愛のエルディオにも、実は利用されていただけだったのだと知って、一層世の中に絶望してしまったんじゃないでしょうか。
これまで以上に、何をやらかすか分からない精神状態になったので、今後が不安ですね。
外伝も読んで下さって感謝感激です♪

 返信長くなってしまってすみませんでした(笑)
ヨモツカミさんには、拙作を読破して頂いただけでなく、私が作品に込めたものとか沢山感じ取って頂けているので、本当に嬉しいです(*´ω`*)
 サーフェリアの下巻は、上巻よりは多少読みやすくなると思います!
暗い展開とかはまだありますが、最終的にはそんな悲惨なことにはならないので、安心して読んで頂ければ(笑)
スレインの娘さんやルーフェン、ハインツくんあたりが、これから奮闘していく感じですね!
今後もヨモツカミさんに読んで頂けるよう、精進して参ります(`・ω・´)
本当にありがとうございましたー!

Re: 〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【完結】 ( No.302 )
日時: 2018/02/19 20:12
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE
参照: http://www.kakiko.info/upload_bbs/index.php?mode=image&file=6048.jpg


〜あとがき〜A

 ここからは、前編の内容整理も兼ねて、各話ごとの感想・解説を銀竹が語っていきます!
重要な設定を載せるわけではありませんし、長くなるので、読まなくても大丈夫です。
ただ、サーフェリア編は裏設定的なものが沢山あるので、もし興味がありましたら、気になる話だけでも目を通していただけると嬉しいです。
最後まで読んで頂いた体で書いてしまうので、ネタバレはしています。そこはご注意を!
 URLにはイラストや動画も載せていきます。
それでは、まず序章から(^^)


†序章†『渇望』

 ルーフェンが、ヘンリ村で見つかるシーンから始まりますね。
死ぬ間際に悪魔が現れて……なんて、とても王道展開(笑)
この時に現れた悪魔は、バアルです。
ミストリア編のあとがきでも書いた気がしますが、ファフリにはカイムがよく手を貸していたように、ルーフェンはバアルと相性が良いようです。
 それにしても、ファフリは十六で「初召喚成功! やったー!」って騒いでたのに、ルーフェンが成功させたのは、なんと八歳。
いかにルーフェンの心が、汚れていたかが分かりますね(  ̄▽ ̄)

 その後、サミルさんのところにルーフェンは送られるわけですが、その時の王宮は、大混乱だったと思います。
家臣たち「え? 息子だよね?」
シルヴィア「違いまーす」
家臣たち「まじか、え、じゃあ王宮に入れない方がいい?」
エルディオ「いや次期召喚師やろ」
シルヴィア「違いまーす」
家臣たち「え、どないする? このまま放置してたら死んじまうで」
シルヴィア「息子じゃないでーす」
エルディオ「もういいよ一旦アーベリト送ろ! ヘンリ村ならそっち近いっしょ!」
って感じだったんでしょう。
でも、いくら医療の街だとはいえ、この時のアーベリトは、まだ『リオット病の治療法をでっちあげた説』が浮上していたのですから、あまり信用されていなかったはず。
そんなところに、次期召喚師であるルーフェンを、普通送りますか? 送りませんよね。
多分、この時点で既に、バジレットやエルディオは、ルーフェンがアランの子、つまりサミルさんの甥であることに、気づいていたんだと思います。
アーベリトを王宮から遠ざけたのも、本当に「やぶ医者め! どっかいけ!」と思っていたんじゃなくて、シルヴィアから離した方が良いと考えてのことだったんじゃないでしょうか。
本当にやぶ医者だと思ってたなら、その後、シュベルテがアーベリトに慈善事業の資金援助を続けてたって言うのも、おかしな話ですしね。
多分、この時からもう、シルヴィアに勝ち目はなかったんです。
シルヴィアの言い分が、おかしくなってたのは火を見るより明らかでしたし、惑わされてた周りの連中はともかく、バジレットとエルディオは最初から、シルヴィアを陥れるつもりだったのです。
怖いですね、色々と。

 サミルさんに関しては、なんかもう、良い人すぎてため息出ます。
イケメン枠は何人かいると思いますが、銀竹は、あと四十年くらい歳をとっていたら、迷わずサミルさんに求婚します。
いや、まあ銀竹の好みなんてどうでもいいんですが(笑)
とりあえずここでサミルさんに出会っていなかったら、ルーフェンもどうなっていたか分かりませんね。

 見事、王宮入りを果たしたルーフェン。
シルヴィアと初対面して、早速「この女なんかやべえ」と直感で感じとります。
名前もつけてもらいましたね。
ルーフェンは、ヘンリ村での呼名は別にあったんだと思うんですが、当時はまだ子供で、「俺のこと食い殺そうとしたヘンリ村での家族、正直いや!」って気分だったので、その時の名前は捨てました。
新しくつけられた名前も、ルーフェン(奪う者)って、なんか微妙ですけどね。

 ちなみにルーフェンって、異様に記憶力が良い設定です。
ガラドに年齢を尋ねられて、生まれてから今まで迎えてきた冬の数で「八歳」と答えちゃったり、リオット病の文献を、一度読んだだけで丸暗記してたのは、その設定故です。
羨ましいですね……!
まあ、つらいことも忘れられなさそうなので、なんとも言えないところですが(笑)


†第一章†──索漠たる時々

第一話『排斥』

 さて、一気にルーフェンが十四歳になりました。
思春期というか反抗期というか、色々こじらせて、とりあえずツンツンしてるルーフェンです。
侍女のアンナとか、弟のアレイドとか、案外優しくしてくれる人は周りにいたんですが、ルーフェンはそれに気づけずにいます。
イヤイヤ期というやつでしょうか(違)。
早く周りが見えるようになるといいですね。

 ちなみに、晩餐会で出てきたハーフェルンのご令嬢ロゼッタは、今後も結構出てきます。
ブルネットの美人さんです。
後にも先にも、ルーフェンに近づくことに一番成功したのは、彼女なんじゃないかなぁと思います。

第二話『再会』

 イシュカル教徒の過激派集団、サンレードを焼き討ちしました。
ミストリア編では、召喚師一族と肩を並べて、騎士団まで束ねているイシュカル教会ですが、サーフェリア編のこの時点では、まだ大した権力は持っていません。
最近勢力を拡大しているものの、まだまだ世間的には「召喚師一族を批判する困った奴ら」くらいの認識です。

 サンレードの人々を殺し、ルーフェンは初めて、自らの意思で召喚術を使ったことになります。
国王エルディオに脅されてやっちまったわけですが、まあ、辛いですよね。
十四歳で大量殺人なんて、正直頭おかしくなると思います。
結果、ルーフェンは引きこもりになるわけですが、そんなときに現れた救世主は、やはりサミルさん。
彼と話したことで、ルーフェンは、初めて自分の意思でやりたいと思えることを見つけました。
『サミルさんのために、アーベリトの財政難を救う』
人間、目標があると頑張れるもんです。

 ところで、ルーフェンがアレイドに「地理とか経済学の教本貸して!」と頼んでいますが、闇の系譜(サーフェリア)の世界に、いわゆる“学校”というものはありません。
平民階級以下の国民は、基本的に農業やってますので、文字の読み書きもできない人が多いです。
一応、宗教に属している者は、身分に関係なく、教会等で読み書きを習うこともできますが、「王都シュベルテに行って本格的に商売やります!」という人以外は、勉強はせずに、親を手伝って働いている子が多いです。
ただ、貴族階級以上、もしくは、爵位がなくてもそこそこ名の知れた商家・職人階級の者であれば、お金があるので、個人的に家庭教師を雇ったり、子供を私塾(大規模なものも有り)に通わせたりしています。
あとは、職業によって専門的な知識が必須なものもあるので、そこは場合に寄りけりです。
 また、騎士団や魔導師団に入ると、武術や魔術はもちろんのこと、基礎的な教養は叩き込まれます。
言わば、騎士団・魔導師団が一番学校に近いのかもしれませんね。
これに関しては、ミストリアも同じです。
ミストリアは、サーフェリアに比べれば遅れている点が多いですが、ユーリッドなんかも兵団に所属していたので、ある程度の教養は身に付けています。

 ただ、騎士団や魔導師団に入れる実力があるなら、身分に関係なく勉強できますが、そもそも騎士団や魔導師団に入るには、入団試験で相応の実力(つまり戦える)を見せないといけません。
となると、やはり子供のうちから戦い方を教わっている必要がありますし、そもそも武具や魔法具を自力で揃えられる財力がないといけないので、必然的に騎士団や魔導師団に入るのは、そこそこお金のある家の人が多くなります。
「武具に頼らずとも俺は強い!」って人なら、貧乏な田舎者でも入団可能ですけどね(^^)

第三話『曙光』

 オーラントさんが出てきました。
この話から、リオット族の物語が始まります。

 全く重要な設定ではないのですが、オーラントさんがお買い物をするシーンで、ミストリア編では詳しく語られなかった、お金が出てきますね。
サーフェリアでの通貨単位は、『ゼル』。
大体、銅貨一枚=一ゼル、銀貨一枚=一万ゼル、金貨一枚=十万ゼルくらいの価値があります。
現代の言葉で言っちゃうと、金貨は大体一枚3〜5g、直径は16mmほど。
十万ゼルの価値があるのに、金貨軽すぎじゃない?と思われるかもしれませんが、サーフェリアでは、金銀・鉱物はかなり高価!(だからルーフェンの、採掘に役立つリオット族を王都に引き戻すって言う作戦は、成功すればかなりの儲け話になるのです。)
故に金貨でも、金含有率が100%というわけではなく、銀や銅が混ぜ足されているので、この程度の重量になっています。
ノーラデュースから帰還した後、ルーフェンがリオット族の治療の前金として、サミルに一億ゼルどさっと渡していますが、これも計算すれば大体3〜5sほど。
持ち歩けちゃう重さなんです。

 ちなみにサーフェリアでは、基本的に騎士団・魔導師団が国庫(銀行)代わりです。
戦力の中枢なので、お金を保存しておく場所として、一番安全なんですね。
騎士や魔導師を含め、王宮に仕えている者への俸給は騎士団・魔導師団から払われていますし、預けるのも同様です。
あとは、比較的宗教に寛容な国なので、教徒(平民)たちは、各教会に預け、教会に財産を寄進することで生活を保証してもらっている者もいました。
貧民層の場合は、貯金するより借りることが多かったりするので、莫大な資金力をもつ教会が、資金の貸付を行っていたりもします。
まあ、高利貸しもいるので注意が必要ですが(笑)。

 一応金融業者も存在しましたが、それはある程度身分がないと利用できません。
何があるか分からない世界ですので、平民は基本的に、その日に稼いだお金はその日に使いきっていました。

 更に余談ですが、ミストリアでは、サーフェリアほど貨幣制度はしっかりしていません(笑)
本編では描きませんでしたが、山奥で狩りをして、自給自足で暮らす獣人も多いですし、そもそもお金を使わない者もいます。
王都ノーレント外では、一握りの富裕層が、宝石とか土地として財産をため込んでいるくらいです。
お金が必要なときは、それらを換金して使っていました。
ミストリア編の第二章、第二話のあたりで、トワリスが装飾品をそのままお金として握らせているのを見て、ユーリッドが「さてはこいつ、王都外から来たよそ者だな?」と見破っていたのは、そのため(換金していなかった)です。

 また、この話では、移動陣についても出てきますね。
ミストリア編でも重宝した、この移動陣──。
オーラントさんは気づいていますが、実は時を操る禁忌魔術の一種です。
本来は、悪魔バシンを使役するサーフェリアの召喚師のみが使える、いわゆる瞬間移動の能力なのですが、大昔に、リーヴィアスという召喚師が、移動陣を敷くことで、膨大な魔力さえ使えば、一般の人間でも行使できるようにしました。

 ここで何が言いたいかというと、移動陣という禁忌魔術の大元が、悪魔召喚術であること──つまり、召喚師一族は禁忌魔術を保有し、かつ悪魔召喚自体が禁忌魔術であるということ。
そして、古に使用を禁じられたはずの禁忌魔術が、そうとは知られずに、未だに使われてしまっているということ──です。
この二点に、ルーフェンはまだ気づけていません。
オーラントさんは、シルヴィアとのやりとりで勘づき始めましたが、その記憶は消されてしまいました。
なんだか悪い予感がしますね!

Re: 〜闇の系譜〜(サーフェリア編)上【完結】 ( No.303 )
日時: 2018/02/24 18:50
名前: 銀竹 ◆4K2rIREHbE


〜あとがき〜B


第四話『探求』

 医療の街アーベリトの過去、そしてリオット族との確執が明らかになってきました。
ルーフェンは、遺伝病の治療法の需要を再び上げることで、アーベリトの財政難を救おうと動き出します。

 伏線にもなっていないような、私のちょっとしたこだわりなのですが、サミルの兄アランについて、アーベリトの女性は「研究熱心で、睡眠や食事の時間もほとんど摂らずに……」と説明しています。
これ、次話でリオット病について調べているときの、ルーフェンののめり込み具合を、意識して書きました(笑)
寝食も忘れて図書室にこもっていたルーフェン。
この一直線具合は、父親譲りだったんですね。

第五話『壮途』

 リオット病の発症率が、ノーラデュースで再び高くなった原因を、ルーフェンが突き止めました。
この話では、魔術ではなく、科学に近いような話題もちょこちょこ出てますね。

 ここで、ちょいと文明の進み具合についてお話ししますが、そもそも、遺伝病の治療法なんてものがあるくらい進んでいるのに、闇の系譜の世界には、電気とかないの?なんて思った読者さんもいるのではないでしょうか。
ここからは、完全に私が作っている設定なので(全部作ってますが)、多少疑問を感じる部分が出てきてしまったら、申し訳ないです(笑)
ただ、一応私なりに矛盾がないように考えてますので、解説させて頂きますと、まず、医療技術に関しては、アーベリトが異様に進んでるんですよね。
作中でもご説明していますが、遺伝病の治療なんてアーベリトにしか出来ませんし、その他の街の医療技術は、そこまで進歩していません。
アーベリトの医療魔術だけが、特別発展しているだけなので、サーフェリアの文明レベル自体が、めちゃくちゃ高いわけではないのです。
加えて、闇の系譜の世界は、やはり争い中心の世界なわけですから、必然的に医療技術は他の技術よりも需要があり、研究者も沢山存在していると考えられます。
これらのことを鑑みて、遺伝病の治療法くらい、あってもおかしくないかなぁと思い、本編に取り入れました(^^)
……いや、まあ、大昔からリオット族の話は書きたかったので、深く考えずに取り入れた上で、後から理由付けしたに過ぎないのですが(笑)

 話を戻しまして、じゃあ他の文明レベルはどれくらい進んでるの?ってことなんですが、まず、闇の系譜の世界に、電気はありません。
というか、魔術があるので、わざわざ研究する必要がありません。
サーフェリアより遅れてるはずのミストリアにすら、魔力灯(光源が魔術のランプ)なんていう便利アイテムがありました。
電灯なんてものがなくても、光の魔術を使えば、簡単に光源が確保できますし、電気自体があまり必要とされてはいないんですね。
でも本編だと、光の魔術じゃなくて、燭台とか松明使ってるよね?と思った方には、細部まで気づいてくださってありがとうございますと、お礼を言います。
はい、作中で燭台や松明を使っている場合が多いです。
その理由としては、結局のところ、魔力量の多い人間が多数派ではないからです。
エリート魔導師である宮廷魔導師ですら、武器と魔術を併用して使っています。
人間は、莫大な魔力を有する種族ではないのです(すごいのは精霊族)。
それを踏まえた上で、ずーっと光源として光の魔術を使うとなると、ただですら大して魔力量ないのに、その間、絶えず魔力を消費し続けないといけません。
でも、燭台や松明を使えば、一瞬火の魔術を使うだけで、しばらく明るくなります。
ルーフェンみたいな召喚師一族とか、王宮に仕えているような凄腕の魔導師など、一部の上層階級の者なら、ずっと光の魔術を使い続けるくらい出来るのでしょうが、一般にそんな芸当ができる人間はいませんし、仮に使えても、魔力を消費し続けることが得策とは言えません。
平民階級以下の大半の国民は、そもそも魔術を学んでいないわけですしね。
結果、まだまだ一般に使われているのは、燭台や松明、ということになるわけです。
ただまあ、いずれ貧民層の中から天才が現れて、貧乏ながらに上手く研究進め、闇の系譜の世界にも電気が出てくる……なんて展開も、十分あり得ることだと思いますけどね!(銀竹は科学技術が入ってくるのはあまり好きじゃないので、出す予定ありませんが。)

 ぶっちゃけ、この世界に魔術が存在しなければ、「暗いと不便だし、電気開発しようぜ!」なんて動きが、もっと早くに出ていたことでしょう。
一見科学より、魔術のほうが便利そうですが、ある意味、闇の系譜の世界は、魔術があるせいで遅れていると言えます(笑)

 他にも電話とか、カメラ・ビデオなんていう科学の産物が、世の中には存在しているわけですが、闇の系譜の世界では、その辺も魔術で事足りていることにしています。
正直、本編に関係ないので、そこまで詳しく決めてるわけではないのですが、ルーフェンが別室のアンナを呼んだように、離れた相手と連絡を取る風の魔術とかありそうですし、水の魔術で投影して云々、とかすれば、カメラやビデオ的な機能を実現させることも可能そうです(笑)
結局のところ、魔術がある世界に科学まで導入しちゃうと話がややこしくなるし、闇の系譜の本筋はそこではないので、本作では、魔術で大抵を補っていることにしています。

 医療魔術に関しては、よくある『手をかざしたらファァッって光が出て、骨折とか傷とかとりあえず治る』みたいな曖昧なのは個人的に嫌だったので、ちょっと科学的な説明の仕方をしたのですが、闇の系譜の世界では、医療も根本は全部魔術!
例えば凍結保存とかも魔術でやってますし、言っちゃえば、サミルさんも『医療魔術に特化した魔導師』ってことなんですね。
ちなみに、リオット病とかは完全に創作した病気ですが、ガドリアのモデルはマラリアです。
ミストリア編の奇病も公害病ですし、参考にしてるものがある設定もそこそこあります(^^)

 あと、時計とかどうなの?って前に聞かれたのですが、時計はあります。
ありますが、一般に出回ってはいません。高価なものだからです。
平民たちはまだ、明るくなったら起きて、暗くなったら寝る、っていう生活をしていますし、時計を持っている上層階級の人間も、現代社会みたいに分刻みのスケジュールできりきり働いてるかっていうと、そうでもありません(笑)

 大して重要じゃない上に、そこまで詳細には決めていない設定を長々申し訳ありませんが、闇の系譜の文明は、まあこんな感じなんだなぁと、思ってください。

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