複雑・ファジー小説
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- 黄昏の風雲児
- 日時: 2014/09/28 10:29
- 名前: 芳美 ◆CZ87qverVo (ID: nWEjYf1F)
- 参照: 題名変更しました(元:黄昏のタクト)
もう騙されない。
人間なんて、信じるものか。
その誓いが、世界の運命を大きく変える。
◇ ◇ ◇
—目次—
序章—全ての始まり—
一話〜時の空間〜>>1 二話〜君の味方だ〜>>2 三話〜実感なき改善〜>>3
- Re: 黄昏の風雲児 ( No.6 )
- 日時: 2014/09/28 21:52
- 名前: スクランブルエッグ (ID: EhAHi04g)
芳美さんへ
お久しぶりです。元モンブラン博士です。今回は冒険ファンタジー物ですね。世界の滅亡を違った形に変える旅ですか…幻想的で美しいです。
読んでみて気が付いたのですが、文才がかなり上がっているように思えます。読みやすく、それでいてストーリーも面白いために、続きが気になります。そして最後の更新話の濃厚なキス!?には思わずミスティちゃんとタクトくんの唇を奪いたくなった私がいます(笑)それでは、これからも、更新楽しみにしています!
- Re: 黄昏の風雲児 ( No.7 )
- 日時: 2014/10/03 19:28
- 名前: 芳美 ◆CZ87qverVo (ID: nWEjYf1F)
スクランブルエッグさん>>
見ない顔だなぁと思っていたら、なるほど、モンブラン博士でしたかw
改めまして、お久し振りです。スクランブルエッグさん。
此度については、文章について勉強を重ね、ためしにこの小説を書き始めてみた次第でして。
Aerial girlのほうもあるので、ストーリーは完結まで考えていますが、もしかしたらあまり長続きしないかも(苦笑
それでも、何とか完結させてみますね。折角つくった設定ですから。
個人的に、タクトとミスティのキスシーンはもう少し上等な出来ばえが理想でした。
処女(?)&童貞(?)の2人の関係、今後もどうか見守ってくださると嬉しいですw
では。
- Re: 黄昏の風雲児 ( No.8 )
- 日時: 2014/10/04 19:18
- 名前: 芳美 ◆CZ87qverVo (ID: nWEjYf1F)
やがて、強く発光していた魔方陣の光は完全に途絶え、洞窟の中は先ほどと同じだけの暗さにまで戻った。
一方、先ほどまでこの洞窟内で接吻を交わしていた件の2人は、それの余韻に浸りながら完膚なきまでに溶けてしまった思考の回復を図りつつ、未だ静かに抱擁を交わしていた。
そうして3分ほど、その状態が続いた頃。
「タクトさん」
「?」
先に、ミスティが沈黙を破った。
「魔方陣も消え、精神接続は完了しました。もう抱擁に意味はありませんよ?」
「うん……? あ、あぁ!」
そうして、悪戯の成功した子供のような笑みを浮かべたミスティの言葉に、タクトは慌てて彼女から離れる。
ごめんごめんと謝りながら、そんなどこか小動物っぽい行動をとる彼に、ミスティは思わず小さく笑った。
「では、下山しましょうか。これからどこへ行くのかは、その後決めましょう」
「う、うん。じゃあ行こう」
きっと、まだ頬は桜色に染まっているに違いない。そう看破したタクトは、率先して洞窟の出口へと足を運び始めた。
彼女に——ミスティにこれ以上笑われるまいと。そうでなくては恥ずかしくて仕方がない。
だがこの時、ミスティは最初からタクトの頬が桜色に染まっていると分かっていたので、結局彼は、彼が気付いていないところで彼女にクスクスと笑われてしまうのであった。
後にミスティは、そんなタクトの様子が可愛かったと彼に直接語っている。それを聞いたタクトがその時、頭から湯気が出そうなほどに赤面して俯いてしまったのは言うまでもない。
◇ ◇ ◇
外はかなり吹雪いている。
これ以上本格的な吹雪になっては遭難しかねないと思い、2人は下山のスピードを速め、何とかルミズまでやってきた。
その時には最早、その吹雪く山の麓にあるルミズでも若干吹雪いていたくらいに吹雪は強くなっていた。
この吹雪もルミズでは珍しく、普段は雪が降るくらいで風は殆ど吹かないはずなのである。
だがミスティが言うには、この異常気候も滅びの予兆だとのこと。
「おかしい……」
しかしタクトは、そんな吹雪よりも気になる事があった。
————家に、身内がいないのである。
「どうかしましたか?」
「あぁ、いや……」
ルミズに戻ってきた2人はその後、休憩も兼ねて暖を取るためにタクトの家までやってきた。
そして11月23日15時20分の現在。本来なら家には一家が全員揃っているはずなのだが、それが誰一人としていない。
買い物や出かけに出た可能性は低い——というよりも無に等しい。何せガレージには車両が残っているし、玄関の鍵も開いていた上に暖炉の火も消えておらず、第一一家のルールとして、出かけるときは何らかの書置きをリビングのテーブルに残すはずなのだが、それがどこを探しても無い。
もしや、滅びを変えるためにさっき神殿でやった行動と何か関係があるのだろうか。滅びを変える手始めに、自分の身内が全て消えないといけないのだろうか。考えたくもないことではあるが、考えざるを得ない。そして、そうではないと信じたい。
しかし、考えていても仕方が無い。
タクトはミスティをソファに座らせ、自分も向かいに座り、1つ溜息をつく。
「まあ、今はとにかく休もう。これからどこへ行くべきなの?」
「えっと、そうですね……というか、何で私任せなんですか……」
「そりゃあ、まあ。あれだよ」
実を言うと、この町以外の場所をあまり知らないタクト。知らないだなんて、この年にもなって言える筈が無い。
何故かというと、少々不便もある慎ましい生活を送っていたにしても、タクトはこの町が好きだった。故に彼にとって、ルミズ以外の町は学問で学んだ程度でしか分からないわけであって、しかも実際にその目で見た回数は高が知れている。
ましてやその数少ない外出の中でも、親に連れ回された形が最も多い。理由はというと、町の外は所謂危険地帯であって、人間を襲うような凶暴な獣があちらこちらを好き勝手に徘徊しているためである。
「……なるほど」
察してくれ。そう訴えるタクトの目線を受け取り、ミスティは上手い具合に察して見せる。
「大丈夫ですよ。人間は知っていることの方が少ないですから」
同時に、励ます。
励まされたタクトは虚しいというか、何ともいえない気持ちになった。
ミスティの言うこともあって、無知は確かに恥じることではない。そうと分かっていても、タクトは知らな過ぎもどうかと思い、何となく自分が情けなくなってきたのである。
「では、この世界の地理に関してはお任せ下さい。元よりご協力頂いている身……尽力致します」
「あぁ、ありがとう」
- Re: 黄昏の風雲児 ( No.9 )
- 日時: 2014/10/09 18:19
- 名前: 愛欄 (ID: 0exqyz.j)
芳美さん
こんばんは
そしてお久しぶりです
たまたま芳美さんの小説を見つけたので遊びに来てしまいました
ご迷惑だったでしょうか?
ご迷惑でしたらこのメッセージはいつでも消して結構です
それにしても芳美さん凄いですね!
一話というか一回で凄い字数を打っていてとても驚きました
私でも一回で入力する文字数は約1000字程なんですけど、もうその倍はありそうですね・・・
どうすればたくさんの文字数を入力することが出来るのでしょうか?
お返事を待っています
- Re: 黄昏の風雲児 ( No.10 )
- 日時: 2014/10/11 17:54
- 名前: 芳美 ◆CZ87qverVo (ID: nWEjYf1F)
愛欄さん>>
こちらこそ、お久し振りです。
決してご迷惑なんかではありませんよ! むしろ嬉しいです。これからもどんどん遊びに来てくださいね♪
入力できる文字数の限界は、どうやら1レスにつき4000文字までだそうです。
そして、どうしたら沢山の文字数を入力できるかという質疑に対する答えですが……
ぶっちゃけ、地の文の長さがものを言うかもです。というか、長ければいいというものでもありませんね。
大体普通は、1レス1000文字くらいが基本でしょう。
それを踏まえると貴方の小説は、しっかり区切りのつくところで終わっているのでとてもすばらしいです。
私のは単に長々としているだけですw
では。
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