複雑・ファジー小説
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- 幽霊ズ me up 【オリキャラ常時募集】
- 日時: 2015/05/14 22:40
- 名前: Iesset (ID: EEo9oavq)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=40
俺は死んでいてもこの世に残っていなくちゃいけないんだ。
だから……………
________さようなら。
******************************
上記URLにて常時オリキャラ募集ちゅー。
【注意】
文才ナッシング♪
おかると
やる気の違いでの更新スピードの差
一話ごとの文字数の差
加筆修正多々
グロ&エロあり(平気で何の前触れもなくでてくる)
もう執筆飽きちゃったーの可能性あり
へたれスマホで投稿しているので、よくブラウザが落ちてせっかく書いた文章が真っ白になることがしばしば。
心折れるのでこまめに保存→記事を修正が多いです。
許して下さい。
そして読んであげてくだっ......ゴホン、ゴホン。
参照300早え((((;゜Д゜)))))))
本当にありがとぉー!
でも本当に読んでくれてるかわからないからコメント欲しいなぁ…(察して。
参照500いったら番外編的なの作るかも。
【お知らせ】
別にないけど、ネギトロ丼喰いたい。
【目次】
○霊話「運命」>>1
一章<記憶の断片>
○一話「記憶無しと覆面野郎」>>2-3
○二話「私の妻は未亡人」>>4
○三話「死亡フラグ」>>5
○四話「爆発の記憶」>>6
○五話「覆面野郎の同窓会」>>9
二章<キミの笑顔>
○六話「記憶なし、原点にかえる」>>10
*お客様*
○風死様
*オリキャラ提供者様*
星の欠片様 —【花霊】
稲色様 —【こんにゃく女】
登場までまだ遠いと思います。すみませんm(_ _)m
- Re: 幽霊ズ me up *【キャラ募集予定?】 ( No.7 )
- 日時: 2015/05/09 17:40
- 名前: 風死 ◆Z1iQc90X/A (ID: xMHcN6Ox)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
Iesset様、初めまして。風死と申します。
自分も小説執筆しているのに、他人の小説にコメントばかりしている最近、な駄目人間です。
幽霊物は少なくはないですが、中々に新感覚な物語で面白いですね♪
生霊の特異性が、今後どういう物語をつむいでいくのか、楽しみです。
今後も更新がんばってください。
- Re: 幽霊ズ me up *【キャラ募集予定?】 ( No.8 )
- 日時: 2015/05/09 17:57
- 名前: Iesset (ID: EEo9oavq)
風死様
コメント有難う御座いますm(_ _)m
面白いだなんてもう本当に。+.゜感激ッ(ノω・、)゜.。
これからも更新頑張ります。
- Re: 幽霊ズ me up *【キャラ募集始めました】 ( No.9 )
- 日時: 2015/05/10 22:56
- 名前: Iesset (ID: EEo9oavq)
- 参照: 突然の忍霊視点。視点切り替え多いので慣れて下さいな。
五話「覆面野郎の同窓会」
二人が心霊スポットで激闘していた頃のお話。
*****
「みんな帰ったね」
かつての幽霊友達と盛り上がった同窓会。時間と共にひとり、またひとりと懐かしい顔は帰って行き、気づけば僕と死霊官の二人だけが店に残っていた。
「成仏してた奴、多かったな」
人間に憑依していた僕と死霊官は、長いことチビチビと酒を飲みながら他愛もない会話をしていた。憑依した肉体が悪かったせいか酒があまり美味しく感じられないので、カフェラテを注文する。
「嬉しい事じゃないか」
「ああ、おれらもさっさと未練をなくして、成仏したいな」
___未練。
僕の、この世への未練。それは、一生叶うことはないだろう。
今でも、あの時の光景を思い出すと憎しみが煮えくり返る。
「そういえば、忍霊の未練って」
「死霊官の未練って何なの?」
聞かれる前に聞いた。自分の未練なんて、過去なんて、話したくなくて。
死霊官も察したらしく、それ以上聞こうとはしなかった。
「おれは名前の通り、陸軍の司令官だったからよ。家族と過ごす時間なんてこれっぽっちもなくて、妻の死に顔も見られなくて、それで………」
家族。
死に顔。
「娘だけは死んでも見守ろうって、そう思っ」
「僕の唯一の家族の死に顔は最悪だった」
「………え?」
「いや、顔なんて見てる余裕なんかなかったっけ」
思い出したくない。
考えたくない。
「僕の母さん、目の前で散々いたぶられて殺されたんだ、最期に苦しそうな目でこっちを見た時、僕やりきれなくなって目をそむけちゃってさ、もう気付いた時には母さんの目に光は無くて、体はぐちゃぐちゃで血が噴き出しててさ、あいつ笑いながら斬り続けたんだ、何度も何度も何度も何度も何度も、肉の断片になるまで、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も」
「おい! ……………落ち着け?」
ようやく我に返った。
___何百年も前の事じゃないか。何を取り乱してるんだ、僕は。
「……お客様? 大丈夫ですか?」
店員が不安そうに僕の顔を覗き込んだ。
ああ、そうだ。カフェラテを頼んだんだった。
コップを受け取り、グビグビと一気に飲み干した。
「ごめん、死霊官」
何だかもう駄目だ。帰ろう。
- Re: 幽霊ズ me up *【キャラ募集始めました】 ( No.10 )
- 日時: 2015/05/11 21:47
- 名前: Iesset (ID: EEo9oavq)
六話「記憶なし、原点にかえる」
原点に戻った。
あの時、俺はこうやって寝転んでいたんだっけか。
___あの時と同じように、風が心地いい。
廃病院で俺爆発事件から約一ヶ月、未だに何も思い出せていない。わかっているのは、少なくとも生前の俺に爆発の記憶があるということだけだ。
ちなみに、忍霊を実験台に例の爆発能力を使ってみたところ、いろいろなことがわかった。
まずひとつに、爆発の発生源が俺自身だということ。
要は起爆ではなく自爆、自分の身体の中にある爆弾を作動させるような感覚だ。それに伴い俺もダメージを受けるため、死んでも"痛み"の概念がある俺には相性の悪い能力といえるだろう。本気を出せば街のひとつやふたつ吹っ飛ぶかもしれないが、まず最初に俺が激痛と共に吹っ飛ぶので無理だ。この能力の実用には常にリスクが伴うことになる。
そしてもうひとつ、生きているものにも死んでいるものにも影響があること。これは切り替えが可能らしく、幽霊だけにダメージを与えたり、生きた物だけにダメージを与えることができた。
使いようによっては最強の能力かもしれないが、考えなしに使えば大きな犠牲が出るので、やはり俺には向いてない。そもそも使う場面はそうそうないだろう。
「おかしゃん、今日のお昼ごはん、なぁに?」
あの時と同じように公園の野原で寝転んでいると、小さな子どもの声が聞こえた。
ブランコに乗っている、笑顔の絶えないまだまだ小さな女の子だ。
「今日はみぃちゃんの大好きなハンバーグよ。昨日の運動会、頑張って一位取ったもんね」
「やったー!おかしゃんありがとぉー」
__俺も昔あんなふうに、平凡な毎日を幸せに過ごせていたのだろうか。
爆発に遭遇した記憶があるのだ。俺も生前は普通の家庭で育ち、ふつうに生きてきた、とは一概には言えないだろう。
自分が何処の誰で、何者なのか。記憶すら無いのだからこの世への未練なんて無いはずなのに、何故俺は成仏できずにいるのか。
知ったところでどうにもならないし、知るすべはもう無いのかもしれない。
それでも、自分が確実にこの世で生きていたという保証が欲しかった。
「あーあ」
よっこらせと体を起こし、立ち上がった。何もやることはないし、帰ろう。
帰るといっても帰る場所がないので、結局は酒場に行き着いてしまうのだが。
何を考えるわけでもなく、ただゆらゆらと酒場へ向かった。
いつもの見慣れた道、見慣れた風景。
空き地の前を通り過ぎ。
駅の前を通り過ぎ。
住宅街の道をくぐり抜け。
繁華街に差し掛かり、電車の走っている踏切をいつも通り通り抜けようとした時。
ふと横を見た。
女子中学生だろうか。踏切を渡ろうとしている。
別に気にも留めず、俺はそのまま進もうとし、気付いた。
死んでいる俺は普段から信号無視、踏切無視をしていたので感覚が鈍っていた。
今、電車が走っている。今、彼女は踏切を渡ろうとしている。
「危ない!」
一歩一歩足を進める彼女を、俺は既のところで押し飛ばした。
助かり、ひと安心したが、彼女は止まらなかった。
「やめて!」
「………え!?」
俺のことが見えるらしい。
彼女は尚も電車に突っ込もうともがく。
「おい!待て待て待て待て!」
無駄だとわかっているだろうに、彼女は俺にブンブンと腕を振るいもがく。
ついには抑え切れなくなり、俺は仕方なく憑依した。
ガタン、ゴトン、と電車は通り過ぎてゆく。
- Re: 幽霊ズ me up *【キャラ募集始めました】 ( No.11 )
- 日時: 2015/05/28 06:26
- 名前: Iesset (ID: EEo9oavq)
「痛えっ」
彼女に憑依してから唐突に右腕が痛み、制服のそでを捲り上げた。
「何だよ、これ………」
腕は痣だらけで真っ青。更にカッターか何かで切られたのか、そこには【しね】の乾いた血の文字。
___放っておく訳にはいかないだろう。
とはいえどうすればいいのかわからず、結局俺は酒場へ向かった。
どうも俺は憑依が苦手らしく、肉体に左右されやすい。肉体の感情と自分の感情が交じってしまうのだ。
前に自販機の下で千円札を拾って浮かれていたホームレスに取り憑いたら、俺まで浮かれてしまった。
そして、今回。
物凄く腕が痛むうえに、物凄く気が重い。もう、すぐ先にある酒場へ向かうことさえしんどくなる程だ。電車に突っ込みたくなるのもわかる。
何があったのかはさておき、彼女の精神状態は相当キツいだろう。
___救わなければ。
純粋にそう思った。
やっとの思いで酒場に着き、古びて腐ったドアを蹴り飛ばす。
もろいドアは蹴られた衝撃に耐え切れず、開くと同時に見事にぶっ壊れた。
「いらっしゃ……」
見たことのない客人にマスターは顔をしかめた。
「憑依している肉体ならいらっしゃい。生者なら帰ったほうがいい」
「俺だよ」
「ああ、お前か。霊気が薄いから憑依しててもわかりづらい」
まあ、それもそうだ。
「半分生きてて悪かったな、マスター」
それにしても、俺だよの一言でわかるとは。オレオレ詐欺に掛からないか心配である。
「それと、扉直しとけよ」
「後で何とかする」
中には忍霊と酒臭い女がひとり、先客にいた。
女がひとりというか、紛れもなく富裕霊なのだが。
「お前、本当に女に憑いて酒飲むの好きだよな」
「そりゃー汗臭え男どもに憑くよりは、魅力的な女に憑いた方が興奮すんだろ? なー忍霊」
「いや、そもそも憑依自体好きじゃないからなあ僕………ってか自爆霊が憑依してるなんて珍しいね」
「本当だな、お前も女に憑いてんじゃねーか。やっぱり自爆霊ちゃんもお盛んなお年頃で?」
富裕霊がニヤニヤ笑って聞く。
「ちげえよ」
つい本題を忘れるところだった。俺は彼女の肉体からするりと抜け出し、彼女はバッタリと床に倒れた。
「さっき、自殺しようとしてたのを俺が止めたんだ」
___空気が重くなり、富裕霊の表情が硬くなる。
る
「これは………ひどいね」
忍霊は右腕の赤い文字を見て顔をしかめた。