複雑・ファジー小説

セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

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Re: セカイ戦記 ( No.224 )
日時: 2017/02/23 21:01
名前: 彩都  

「おらぁ!」
コウはそう言ってユリーカの腹部に殴ろうとする、だがユリーカの腹部には分厚い『気』を纏っていてダメージをあまり与えられなかった。
「くそっ!」
「コウ君、もっと頑張りなよ?もっともっと『気』を出してさぁ?」
ユリーカがそう言って挑発する、するとコウは一気に『気』を放出する、体全体を包み込みそうな大量の『気』の量にユリーカは後退りしてしまう。
「流石にその『気』の量は考えていなかったなぁ……驚き」
ユリーカがそう言った瞬間、コウの頭突きがユリーカの腹部に当たる、コウの頭突きはあまりの威力でユリーカはまたも壁にぶつかってしまう。
「ぐっはぁっ!」
ユリーカはそう言って頭突きをするコウの頭を掴んでダメージを抑えようとした、だがコウのあまりの頭突きの重さにユリーカはコウの頭を自分の肉体から離す事が出来ない、段々と壁が背中にめり込んでいく、は、早くこの状況から逃げないと!ユリーカはそう思いながら必死に逃げる事を考える、だが中々思い付かない、どうする?どうする!?どうする!!ユリーカはそう思いながら自分の体に『気』を纏わせていく。
「うぐぐぅ……!うおおぉぉぉぉ!」
コウは唸り声を上げながらユリーカを壁の中に押して行く、俺が勝つ!そう思いながらユリーカを壁の中に押す、大丈夫、この攻撃でユリーカが気絶してしまえば俺の勝ちなんだ!後少しなんだよ、頑張れよ、俺の肉体!頑張らないと左腕が悲しむぞ!コウは心の中で鼓舞しながらユリーカを押す、すると急にユリーカの力が抜けていくのを感じる、まさか気絶した?嘘だろ?遂に俺が勝ったのか、よし!やったぞぉ!コウは力が抜けたのを感じると頭突きを止め、その場で両腕を上げる、だが左腕の前腕は折れているので、右腕だけが大きく感じられる。
「まさかコウが勝ったのか?」
リクが両腕を上げているコウを見てそう判断する、するとリーナが言う。
「えぇっ!?やっと終わった!?あぁ、もうくたくた……」
「いや、ずっと宙に浮いているだけじゃないか、何がくたくただ……」
リーナの言葉を聞いて、リクは呆れる、まぁ宙に浮き続けるのも体力を使うのかもしれないな、リクはそう思いながらコウの方へと向かう。
「おめでとー!」
リーナが一足早くコウに近付いて両手を叩く、何とかコウは勝利して安心している様だ。
「おめでとう、何とか勝ったな」
「おう、一時はどうなるかと思ったぜ……」
リクの言葉を聞いたコウが返答した時だった、コウの視界が横に揺れた、まさかまだユリーカは──気絶していない?コウがそう判断した瞬間、コウの胸倉を掴んでユリーカは言う。
「甘いねぇ、まぁた、引っかかったの?私はまだまだ戦えるけどなぁ?」
ユリーカはそう言ってコウを舞台の床に叩きつける、そしてユリーカはコウの顔面と左腕と股間を除く体全体に拳のラッシュを始める、あまりのラッシュにコウは口から血を吐き出してしまう。
「がっ!……あぁ……」
ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ、何度も拳でのラッシュを受けてコウは息が絶え絶えになってしまう、体を動かそうにも動かせない、それもその筈、体の節々が痛いのだ、ユリーカめ、動けない程攻撃しやがって……コウはそう思いながら呼吸しか出来ない自分に腹が立った、だが動けないので仕方が無い。
「ぐぅぅっ!」
「ハァハァ……何とか勝てたかなぁ……?それにしてもコウ君、中々強くなっているなぁ、流石の私でも気絶した振りとかしないと勝てなかったもん」
「お、おいおい……まさか二回目の気絶した振りか?ユリーカよ?」
ユリーカの言葉を聞いてリクが言う、そんなリクにユリーカは簡単に答える。
「えぇ、そうよ、結構頭突きが痛かったから、気絶した振りをもう一回使ったよ、ていうか二回も引っ掛かるって……コウ君は何れ騙されそうだねぇ」
「う、うるへぇー!俺だって態々引っ掛かったんだよ!お前の方こそ騙されたんじゃないかぁ?」
ユリーカの言葉を聞いてコウは息を切らしながら叫ぶ、これだけ声を出せるのだ、本人
も相当元気だろう。
「それでぇ?何で起きないのかなぁ?もう降参しちゃう?しちゃう?」
寝転がって動けないコウに近付いてユリーカはにやにや笑いながらコウに言う、コウの頭の上で膝を曲げながら言うユリーカに対し、コウは溜息を吐く。
「う、うるせぇなぁ、今は休憩なんだよ、きゅ・う・け・い!」
「ウフフ、嘘おっしゃい、今のコウ君は体の節々が痛くて動けないんだよねぇ?何で分かるかって?それは簡単だよ、『私が体の節々を攻撃した張本人』だからだよ、キラッ!」
「…………」
コウは無言のまま自分の真上にいるユリーカを見つめる、そしてコウは大きな息を吐いて呟く。
「分かったよ、俺の負けだよ、ユリーカ……」
コウのその言葉を聞いた瞬間、ユリーカは急に顔を赤くした、まさかあのコウ君が降参!?まさかの!?そう思うとぴょんぴょんとユリーカは跳んで喜ぶ。
「えぇっ!?それってホント!?やったぁ!遂にケッコンだぁ!」
大層喜ぶユリーカを見ながらリーナは静かに言う。
「闘技場内、『真の決勝戦』コウVSユリーカ、勝者、ユリーカ──!!」

Re: セカイ戦記 ( No.225 )
日時: 2017/02/27 20:18
名前: 彩都  

勝者はユリーカか、静かに地面の上で寝転がるコウはそう思う、そしてコウはゆっくりと目を閉じる──『真の決勝戦』、優勝はユリーカだ、やっぱりお前は『このセカイ最強の女』だよ、俺はお前には勝てない、お前の心や気持ちに負けたからな……コウはそう思いながら寝息を立てる──

「おめでとうユリーカ、優勝おめでとう──って言うのは何か可笑しいなぁ、だって一勝しかしていないしな──よく頑張ったな!」
リクがユリーカの肩を叩く、ユリーカはニッコリと可愛い笑顔を作りながらリクに言う。
「応援有難う、リク君!それにリーナも応援有難う!」
「別にぃ?だって私はユリーカちゃんが勝つ未来は見えていたし、『絶対コウには勝つ!』と思ってたよ!」
リーナが元気な声でユリーカに言う、するとユリーカは後頭部を摩りながら照れる。
「えへへ……それでも応援有難うだよ!」
ユリーカがそう言うと、その場で膝から崩れる、ユリーカは自分の足を見る、自分の太股と膝が震えている、まさかコウ君と結婚する事がそんなに嬉しくて体が喜んでいる!?と、ユリーカは判断する。
「おいおい、大丈夫かよ?」
ユリーカの状態に対し、リクはユリーカに手を貸し、立ち上がらせる、ユリーカはリクの手を使い、立ち上がるがまだ膝がガクガクと震えているのでリクの手を離さなかった。
それにしても二人の戦いは凄かった、自分では出来なさそうだな、とリクは思った、この二人には絶対組み手とかしたく無いな、と溜息を吐きながらコウを見る。
「あー、これは結構なダメージ量だなぁ、早く病院に連れて行かないと……」
リクはそう言って大きな深呼吸をして頭を掻く、さてどうやって運ぶか、リクはそう思いながら周りを確認する、担架さえあれば良かったのだが、周りにはない、仕方無い、背負って運ぶか、と考える──

「…………」
Dは静かに起き上がった、何だろう?少し胸騒ぎがする、そう思いながら急いで起き上がり、服を着、部屋を出た。
何だこの胸騒ぎは?まるで≪ヤツラ≫がきた時と同じ感覚だ、Dはそう思いながら胸騒ぎがした方へと向かう、すると其処は闘技場だった、えっ?何で闘技場なんだ?コウとユリーカの戦いには興味は無い、どっちが勝っても一緒だからだ、と思っていたが、今の闘技場を見て不思議な感覚を覚えたので、中に入る事を決心した、そしてDは闘技場の戸を開け、中に入って闘技場の室内を確認した、するとDの目に入ったのは、『ボロボロの闘技場』だった!何でこんなにボロボロなんだよ!?ていうかこんなにボロボロ、自分は見た事が無い、そう思いながら舞台へと走って向かう。
すると舞台の上で寝転がっているコウを見つける、次に目に入ったのは左手の前腕部分だった、左手の前腕部分が鬱血し、腫瘍の様に見えた、Dは急いで舞台の床を拳で破壊して、床板を細い長方形の形にする、次にコウに近付いて、自分の服の裾を手で破り、包帯の様にし、急いでコウの左腕に細い床板を巻きつけて首に破った布を縛る、これで何とか骨折用の添え木と包帯が完成した、次にDは三人に言う。
「お前等!コウの左腕がどうなっても良いのか!?危うく左手切除するかもしれなかったんだぞ!?」
Dがそう言うとリクとユリーカが答える。
「それは……コウが『それでも戦いたい!』と言ったから……」
「私との戦いで折れたけど、『俺が気絶する迄戦いたいんだ!左手なんかどうでもいい!』って言ったから……」
「お、お前等ぁ……それでも添え木位の事は出来るじゃねぇか!こうやって床板を壊して添え木にしたりとか!それでも戦いをする者か!?」
Dがリクとユリーカにそう言った後、Dはコウを叩き起こす、リクは『流石に起こすなよ、寝てるんだから』と思う。
「……ん?もう夜?」
コウがそう言うとDはコウの顔面を平手打ちした、あまりの痛みにコウは起き上がって右手で叩かれた場所を摩る。
「お前、自分で何したか分かっているのか?」
「は、はぁ?な、何がだよ?」
「その左手の事だよ、骨折しているじゃないか、俺が添え木と包帯をした」
「お、おう、サンキュー……で、何したかって、何なんだ?俺が左腕の骨折を無視しながら戦った事か?」
「そうだよ、お前、左手を切除している所だったぞ?」
Dがそう言うと『ふーん』と言いたそうな表情をするコウ、そしてコウはDに言う。
「別に良いんだよ、左手を切除したって……生きている事には変わりない」
「変わりがあるわ!左手を切除すると相当苦労するぞ!?自分の左手に合うような義手を作らないといけないし、その義手を動かすのにも相当な痛みが走るし!お前は『左手を失う』事を何も分かっていない!逆に『四肢を失う』事も同義だ!義手、義足に合うようなのを探さないといけないし、それを動かすのにも相当な痛みがある!」
Dが力強く力説する、すると驚きながらコウは『お、おう』と頷く、コウの言葉を聞いた後、Dはコウを背負って三人に言う。
「さぁ、早く病院へ急ごう、俺のやったのは緊急処置だ、急いで病院に診てもらって、治療するんだ」
Dがそう言って闘技場を出る、ユリーカは自宅である病院を案内する為に急いでDに着いて行く、リクはリーナの事を見て、リーナはリクの事を見て、二人は同時に頷く、そして二人はDとユリーカに着いて行く事にした──Dはコウとユリーカ、どっちが勝ったかは知らない──

Re: セカイ戦記 ( No.226 )
日時: 2017/03/02 21:07
名前: 彩都  

「はは……結構痛いや」
コウはそう言って左手を縛られたままベッドに寝転がっていた、左手の骨折以外は元気そうだった。
「うーん、それにしても左手の痛みももう無いし、後は骨折した部分が治るだけだからな」
「確かにな……早く骨折を治せよ?」
コウの言葉に対し、椅子に座っているリクは静かに言い、その場から立ち上がって、部屋を出る、廊下にはリーナ、D、ユリーカが静かに待っていた。
「さぁ、リーナ、Dはコウと会話したし、残りはユリーカか」
「そうだね、私が最後か」
リクが面会をした人数を言う、リクの言葉に対し、ユリーカが椅子から立ち上がってコウの病室の戸を開ける、リクとリーナ、Dはコウと面会をしたので、残っているのはユリーカだけだった。
「それじゃあ、待ってるぜ」
リクがそう言って、ユリーカを見送った、ユリーカは静かに頷いて、病室の戸を閉める──

「最後はお前か、ユリーカ」
ベッドの上で寝転がっているコウがそう言うとユリーカは静かにコウに言う。
「そうだね、私が最後だね──さて、怪我を治したらケッコンするんだよ?『二番目』さん?」
「……あのさぁ、その事なんだけどさぁ?」
コウがそう言った時、急に病室の戸が開いた、其処に現れたのはブランドだった。
「はぁい、今日はここ迄ぇー!次は明日だよー、今から検診だー!」
「は、はぁ!?何でさ!?まだ私はコウ君と会話を始めたばっかなのにぃ!」
「まぁまぁ、明日があるんだし、明日に回してくれないかな?今から検診なんだよ、外せない検診なのさ」
「う、うぅー!」
ブランドがカルテを持ちながら、カルテを指でノックする、ユリーカは涙目で唸りながら、コウの病室を出る、はぁ、と溜息の様な息を出してブランドは静かに病室の戸を閉める。
「…………」
「…………」
「コウ、君って奴は……」
ユリーカが去った後、無言と沈黙が起きた、そしてブランドが無言の状況を切り裂いて言う、コウは起き上がってブランドに言う。
「いや、良いんだよ、俺が決めた事だし」
コウがそう言うとブランドは自分の思いをコウにぶつける。
「コウ……ユリーカの父親として、言わせて貰うよ?……ユリーカを幸せにしてやってくれ、それだけが今の私の気持ちだ」
「……あぁ、そうかい、アンタもか」
コウはブランドの言葉を聞いて呆れる、そしてコウは右手を使用して、起き上がる。
「あーあ、全く、お前等親子は人の話を聞かねぇなぁ、ホント」
「えっ?人の話を聞かない?それはどういう事でしょう?」
「ん?あぁ、簡単な事だよ、『俺はユリーカとケッコンしない』ぞ?」
胡坐を掻いて、コウは前後に揺れながらブランドに言う、ブランドは『ケッコンしない』宣言に不思議に思いながら、コウに聞く。
「えーとぉ?『ケッコンしない』んですか?ユリーカが泣きますよ?泣き叫んでこのセカイが崩壊しても良いんですか……?」
コウの言葉を聞いてブランドは驚きながらコウに言う、コウは頭を右手で掻きながら溜息を吐きながら言う。
「んーとなぁ、『まだケッコン出来ない』、というのが事実かな?俺は『リク達と一緒に≪ヤツラ≫を駆逐したい』んだよ、だから『まだケッコン出来ない』んだ、だから『≪ヤツラ≫を駆逐し終わって、排除し切った後にこのセカイに戻ってきてケッコンする』、だから今は『ケッコン出来ない』、と言っているんだ」
「ふぅむ、成程、君にもちゃんとケッコンする気持ちはあるけど、今はまだしない、するのは『≪ヤツラ≫を駆逐し終わった後』、ですか……成程ねぇ、だけど私はもう一度言いますよ?『ユリーカを宜しく御願いします』、とね?」
コウの言葉に対し、ブランドはうんうん、と頷く、そしてブランドはコウに対し、頭を下げて言う。
「お、おい!?それはケッコンする時にやってくれ!今はいいよ!」
「いえ、それでもしなくてはならないと思います、貴方がこのセカイに帰ってきた時、私が死んでしまっては元も子もないですからね」
ブランドの行動に対し、コウは驚いて顔を上げようとする、だがブランドは顔を上げない、そんなブランドに対し、コウは静かにブランドに言う。
「確かにその可能性もあるな……だけどアンタが生きている間に戻って来る可能性もあるんだ、頭を下げるのはその時にしてくれないか?流石に今されると少し戸惑ってしまうぜ」
「そ、そうですか?戸惑ってしまうのなら、止めておきます」
ブランドは頭を上げて、カルテを指でノックする。
「さて、話は変わりますが、さっさと検診させて下さいな?本当に検診する為に君に会いに来たんですから」
「えっ?お前はユリーカと俺のケッコンの事を話しに検診という手を使って来ただけじゃないのか!?本当に検診しに来たのかよ!?」
急に話を変えたブランドの話を聞いてコウは驚いてしまう、まさか本当に検診に来たのか……コウはそう思いながらブランドの話を聞く。
「そうですよぉ?今回の君の肉体には相当な大ダメージに骨折のダメージもあるんですからね?普通の人間なら、死んでいるんですから」
「マジかよ……自分の肉体が少し恐ろしいぜ……」
コウはそう言って、右手で自分の右足の太股を叩く、全く、自分の肉体に相当な苦労をかけているなぁ、と思いながらコウはブランドの検診を受ける──早く治れば良いなぁ、と心の中でコウは呟いた──

Re: セカイ戦記 ( No.227 )
日時: 2017/03/06 20:42
名前: 彩都  

「ふむ、他に体の異常は無いですね、なので、骨折さえ治したら退院ですね」
検診を終えたブランドがコウに言う、コウは『そうか……』と呟く。
「その前にユリーカの件どうしよっかなぁ?だって『ケッコンしない』とか言ったらボコボコにされそうだしなぁ、『≪ヤツラ≫を駆逐した後にケッコンしよう』って言っても聞かなさそうだしなぁ……どうしたら良いんだよ、全く……」
コウがそう言うとブランドは少し苦笑しながら言う。
「フフフ、悩め悩め、青少年よ、悩むがいいさ!私は何も助言もしないよ?」
ブランドの言葉に少し腹が立つコウ、少しは助言してくれたら良いじゃねぇか……コウはそう思いながら溜息を吐く。
「はぁ、分かったよ、とりあえずは『冷静になってから話を聞いてくれ』、とでも言っておこう、そして『話は最後迄聞け』ってのも追加しておこう」
「その方が無難です、うん」
コウの考えに対しブランドは反応し、言う──それだけには反応するのかよ!と、コウは心の中でツッコんだ──ブランドの言葉を聞いてコウは頷く。
「その方が無難かぁ、ちゃんとユリーカは話を聞いてくれるのだろうか?それだけが心配だ……」
コウはそう言ってベッドの上で寝転がる、時間はもう夜を迎えていた、ブランドも額の汗を拭い、カルテに文字を記入していく。
「そうですねぇ、自分もこの『セカイ』の建物とかを壊される可能性がある、と考えるととても心配します……」
ブランドの言葉を聞いてコウは冷や汗を掻く、確かに自分の発言で有り得そうだからなぁ、コウはそう思いながら溜息を吐く──そしてカルテに記入し終えたブランドはコウの病室から離れる──コウは一人になった病室で静かに深呼吸をする、ユリーカはちゃんと自分の話を聞いてくれるのか?コウにはそれだけが心掛かりだった──

「とりあえずコウの腕が治ったら次の『セカイ』に行こうか、これ以上長居しては他の『セカイ』の≪ヤツラ≫が増えてしまうからな、増えてしまっては倒すのも一苦労になってしまうからな」
リク、リーナ、D、モコはブランドから病室を一部屋借りて、四人で話し合っていた、リクが話すとDが言葉を発す。
「それにしても大健闘だったな、コウも……コウが勝利したんだろう?」
Dの言葉を聞いてリーナが言う。
「違うよ、ユリーカちゃんが勝ったんだよ?」
リーナの言葉を聞いてDが驚く。
「何だと!?コウはこの『セカイ』での『闘技場』優勝者じゃないか!なのに準優勝のユリーカに負ける等……!何かが可笑しいぞ!?」
「何も可笑しくはねぇよ、ただ単純にユリーカの方が『勝ちたい』という気持ちが強かっただけ、その気持ちにコウは勝てなかった、というだけだよ、別に何も可笑しくは無いぞ?」
リクが淡々と言うとDは呆れる、準決勝で俺に勝って決勝戦でユリーカに勝ったのに結局はユリーカに負けたのか……そう思うとやっぱりコウは弱かったのか?と思ってしまう。
「まぁ、今はコウの事は置いといて、次の『セカイ』の事だよ、どうするんだ?少し足早で向かうか?もしくは普段と同じ様にゆっくり進むか?」
リクがコウの話を切って次の『セカイ』の事を話す、Dにとってはコウの話はもう少し話し合いたかったが、次の『セカイ』の方が彼らにとっては重要だ、と判断して、コウの話を取り下げた。
「私はどっちでもいいかな?とりあえずは≪ヤツラ≫を駆逐して≪ヤツラ≫のボスを倒すのがリクにとっては先決なんでしょ?」
モコが言葉を発す、モコの言葉に対し、リクは静かに頷く。
「それもそうだ、だけど骨折が治った後のコウにあまり無茶はしてられないんだ、だからゆっくり行こうか悩んでいる」
リクの言葉を聞いてDはリクを睨みながら言う。
「お前、俺の話を聞いていたか?俺はいち早く『『親父の知り合いを殺した奴』を探し、倒す迄お前の仲間になる』、という条件を?つまり『足早で急ぐ』、というのを言いたいんだが?つまり、『さっさと『親父の知り合いを殺した奴』を探して、倒す』のが先決なんだよ、てめぇの『≪ヤツラ≫を駆逐する』のが先決、じゃあねぇんだよ、俺のが先決なんだよ」
Dの言葉に対し、モコが反論する。
「もしも、もしもだよD、貴方の『親父を殺した奴』とリクの『≪ヤツラ≫を駆逐して≪ヤツラ≫のボスを倒す』という二つの内容がぶつかっているよね?此処で私が言いたいのはリクの『≪ヤツラ≫を操っているボス』とDの『親父の知り合いを殺した奴』が同一人物ならどうするの?先決以前の問題じゃない?だって『二人は同じ人物を追いかけている』のだからね……!」
モコの話を聞いてDは静かに唸る。
「ぐうぅ……確かにそうだが……だが逆に聞こうモコ、リクの『『ボスを倒す』のと、俺の『親父の知り合いを殺した奴』が一緒とは限らない』だろう?もしもだろうが『絶対同一人物とは言えない』のだ、それなら俺の方を先決にした方が良い」
Dがモコにそう言うとモコも唸る、リクは溜息を吐いて二人に言う。
「まぁ、待てよ、D、それは何れ出会えるかもしれない、それは俺も一緒だ、だから今の所は一緒に進もうじゃないか?なっ?」
リクがそう言うと、Dは『フンッ!』と鼻息を荒くし、リクに言う。
「……俺はもう寝る、また明日だな」
Dはそう言って病室を出る、Dを皮切りに、モコも寝る事を考え、寝る場所に向かう、リクとリーナも寝る事を考えて、今日の所は解散し、寝る場所に向かった──コウの骨折が何時治るかはリク、リーナ、モコ、Dには分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.228 )
日時: 2017/03/09 21:49
名前: 彩都  

「ふぅ、それにしても眠くなってきたわ、だけど晩御飯を食べないとダメだわ、少しは耐えて自分……!」
モコはそう言って、病院の外に出ようと歩を早め、進む、すると玄関前にブランドがカルテを持ちながらカルテをノックする。
「すいません、お嬢さん?ちょっとおじさんの話に付き合わないかい?」
「あの、それは無理です、今から少しお出かけするので──」
「へぇ、それは残念だなぁ、『魔法省』の存在さん?」
モコがブランドの言葉を切って外に出ようとドアノブを握る、するとブランドは『魔法省』という言葉を使用し、モコの動きを止める。
「……!?貴方、何で私が『魔法省』の存在だなんて……!?」
焦りながらモコがブランドを睨む、するとブランドは静かに呟く。
「フフフ……貴方が寝ている間、裸にさせてもらい、色々と調べさせてもらいました、そして、貴方のお尻──臀部ですね──を見ました、では質問に答えて下さい、『あの番号は何なんですか』?あの番号は──」
ブランドがモコの細い腕を掴みながらモコに問う、するとモコはブランドを睨みながら唸る。
「うぅぅ……!」
「職業柄、女性の裸を見るのは仕方無いんですよ──ってそうじゃない、『あの番号』について、少し教えてくれませんかねぇ?知らないのなら仕方無いのですが──で?どうしますか?若い貴女の裸を見たからボコボコにする、か、臀部の番号を教えるか、選択は貴女に判断させます」
ブランドはそう言いながらモコの細い腕を握る力を強めていく、モコはまだ唸っている、そして掴まれている腕を上下に強く振り、気を逸らす。
「おいおい、暴れても無駄ですよ──」
「無駄じゃないわ、だって私は『臀部の番号なんて知らない』んだからね──だから話す意味も無い!」
モコはそう怒鳴り、空いている片手で箒を召喚し、銛の様に箒の柄でブランドの腹部を突く、突然の攻撃にブランドは腹部を押さえ、呻く、結構痛いじゃないか、ブランドはそう思いながらモコを見る、すると目の前に居たモコは眼前から消えていた、クソッ、自分が突かれた部分を『両手で』押さえている内に逃げるとは……中々やりますね、あの小娘……と、ブランドはそう思いながら溜息を吐き、その場で座り込む、案外痛い、ブランドはそう思いながらもう一度溜息を吐く──

「ハァ……ッハァ……ッ!」
モコはブランドから走って逃げた、そして路地裏に向かい、ブランドが追いかけているか、判断する為に、物陰に隠れながら確認する、よし、追いかけては来ていない様だ──モコがそう判断すると一気に安堵感が押し寄せ、大きな溜息が口から出る、その場で膝を曲げて、座り込みながらブランドとの話を思い出す。
「一体何なんだろう?臀部の番号って……私は知らないんだよなぁ、後で確認しよう──」
モコがそう呟いた時だった、奥からブレンドが現れた、夜という暗さも相まってモコはブランドとブレンドを同一人物と見なして驚く、まさか回り込まれた!?とモコは考える。
「ど、どうしたんだ?お嬢さんや?酔ってその場で倒れているのか?」
「ひ、ひぃっ!こ、来ないでぇ!臀部の番号は知らないんだからぁ!」
「で、臀部の番号?この子は何を言っているんだ……?」
ブレンドは叫ぶモコの言葉を聞いて不思議がる、一体何を言っているんだろう?ブレンドがそう思っているとモコは急に立ち上がり、路地裏から走って逃げる──ブレンドはその場で少し考えながら溜息を吐く、考えても仕方無い、急いで寝に向かうとするか、そう思いながらブレンドは帰路に着く──

「ハァハァ、全く、あんな所にも潜んでいたとは……あの医者、逆に凄いわ……」
モコがそう呟きながら何とかご飯処に辿り着く、お金は何とかある、コウやリク達が自分に少しだけお金を渡しているのを思い出し、胸の谷間に挟んだ数枚の紙幣を持ち、ご飯処に入店する。
「うわぁ、シンと一緒に食べたご飯迄あるぅ……此処のお店は凄い品数だなぁ、すいませーん!これとこれとこれを御願いします」
「はぁい、分かりましたぁ!」
モコが注文しようとすると自分の目の前に若い女性が現れ、注文を聞く、その店員の声は可愛らしく、聞いていると何だか落ち着く感覚を覚えた、そしてモコは料理を注文し、待機する事にする。
「うーん、それにしても此処のお店の料理の品数が半端ないなぁ、驚きしか現れないよ……全部食べてみたいけど、お金がなぁ……」
モコはそう呟いて、溜息を吐く、お金があれば全部食べられるんだけどなぁ、でもその前にそんなに食べられないけどね、モコは心の中でそう呟いて、手の中にある箒を消す、また召喚すれば良いからね、そう思った時だ、目の前に商品が現れた、何と言う品出しの速さだろう、モコは驚きながら注文した料理を食べる、何とも美味しい料理でモコは懐かしむ、この料理をシンと一緒に食べられたらどれだけ嬉しいんだろう?そう思いながら食べる、だがシンはこの世にはもう居ないのだ、思い出しても虚しくなるだけだ、モコはシンの事を懐かしみながら、料理を食べていく──シンが生きていたら私の人生はどうなっているんだろう?そう思いながら──

Re: セカイ戦記 ( No.229 )
日時: 2017/03/13 20:48
名前: 彩都  

「モグモグ、うんまぁ……」
モコは今食べているジャガイモの料理に心から安心と安堵をしながらふぅ、と溜息を吐く。
昔シンと一緒に食べた料理だが、やっぱり何時食べても安心するなぁ、と思いながらゆっくりとその味を噛み締める、その食べっぷりに店員が笑顔になる。
「お客さん、良い食べっぷりだねぇ、私達も嬉しいですよ」
モコは店員にそう言われ、少し恥ずかしく感じる。
「あ、あはは……有難う御座います」
モコはそう言ってゆっくりと食べ始める、勢いよく食べるのではなく、ゆっくりと食べる、早く食べたらまた『食べっぷりが良いねぇ』とか言われてしまうからだ。
「それにしても色々なセカイの料理があるわねぇ……本当、驚いてしまうわ──シンと食べた料理だってあるし……リクやコウの故郷の料理もあるかもね──そういえばリーナちゃんは『妖精のセカイ』の出身だっけ?此処のお店にも『妖精のセカイ』の料理があるのかなぁ?」
独り言の様にモコが呟くと、何時の間にか皿の中に入っていた料理がなくなっていた。
「ありゃ?何時の間に食べきったのかしら?それじゃあ次の料理を食べましょうかね?」
そう言って次の料理に手を出す、次の料理もシンと一緒に食べた料理だった。
ていうかシンと一緒に食べた料理しかないわね、と心の中で呟きながらモコは料理を食べ続ける、段々と胃に溜まっていく料理、目の前から量が少なくなっていく料理、そしてモコが満腹になった時、目の前の料理もまた、目の前からなくなっている。
ふぅ、と満腹状態になって安心したモコは支払いを終え、何とか胃が重い体を動かす。
それにしても量が多かったわねぇ、何とか食べきれたけど、もう一品注文していたら絶対食べきれず、残していただろう、と思うモコ、すると目の前にDが歩いているのを見つける。
「おーい、Dー?」
モコの言葉に反応したDは静かに振り向いて、モコを視認する。
「……何だ、モコか、一体どうしたんだ?ん?腹部が膨らんでいるな、飯を食べた後か」
モコを一目見ただけでご飯を食べた事を判断したDにモコは驚いていた。
「は、はぁ!?何でそんなのが分かるのよ!?あ!まさか私が食事している場面を見たとか!?」
モコが怒鳴る様に言うとDはゆっくりと解説する。
「んな訳無いだろう?そんなの見ただけで分かる、何故なら腹が膨らんでいるからだ、腹が膨らんでいるのを見て理解出来ない、とでも思うか?」
Dの言葉を聞き、少し納得してしまうモコ、そしてモコは不思議に思った事をDに聞く。
「ねぇ?少し聞いても良い?」
「ん?何だ?用件はさっさと言えよ?俺だって眠いんだから」
Dがモコにそう言うと、モコは静かにDに言う。
「貴方、『『寝に行く』と言ったのに何で此処を歩いている』の?だって私はアンタが『寝に行く』と言った後に出かけているのよ!?そして十分から二十分程、晩御飯を食べていた──だからもっと早く家に着いて寝ている筈よ!?まさか寝る、というのは嘘……!?」
モコの言葉を聞いて、Dは溜息を吐きながらモコに説明する。
「……お前と一緒だよ、ご飯食べてから家で寝る為に帰宅している途中だよ、単純にご飯食べた後に家に帰ろうとした時にお前が背後から声をかけて此処で会話している、と言う事だ」
Dの言葉を聞いて、モコはそうだったのか、と納得する。
「そ、それはゴメンなさい、もう家に帰っても良いわよ?」
「いや、流石に女一人で出歩くのは危険だ、お前が家に帰ってから俺は寝に行く、一緒にお前の寝床の処迄行くぞ」
モコの言葉を聞いたDは静かにモコの手を引っ張って早足で歩く、Dの行動に対し、モコは否定する。
「大丈夫よ、私一人位自分の身は自分で守れるわ、だから貴方も自分の家で寝なさいよ?」
「バカ、女一人でも男には腕力では勝てないだろ──頭脳で勝てるかは不明だが──このセカイの男は強いんだ、お前でも勝てるかは不明だ、俺だってお前と同じ仲間なんだろ?だったら仲間の事を少しは信じろよ?新人の仲間でもなぁ?」
Dはそう言って、モコの手首を強く握り締める、モコはDの手の力強さに少しだけ安心してしまった。
「そ、そう?だったら、案内してもらおうかしら?」
モコは少し照れながらDに掴まれていない手で髪を靡かせる、Dはまた力強くモコの手首を掴んで早足で進んでいく、力強くなっていくDの手にモコは力強くなっていく分だけ安心していく、そして急にDが止まる、すると目の前にはコウが左腕の治療をしているブランドの病院があった。
「さぁ、着いたぜ?それじゃあな」
Dはモコにそう言って、モコの手首から手を離す、するとすぐ手を離したのに手にほんのりとした温もりを感じる、Dは自分の手を横目で見るとモコが自分の手を掴んでいたので、Dは不思議そうにいう。
「……おい、何なん──」
Dがそう言うとモコが両手でDの片手を強く握り締めて言う。
「今から変な事を言うかもしれないけどさぁ、ゴメンね、D……」
モコがそう言って目から涙を流しながらDに言う。
「私と一緒に寝て?」
「えっ?」
モコの言葉を聞いて、Dはただただその場で立ち尽くす事しか出来なかった──

Re: セカイ戦記 ( No.230 )
日時: 2017/03/16 21:21
名前: 彩都  

「えーとあの、何言っているか分かるかモコ?」
「うん……言っている事は分かるよ、だから、私と一緒に寝て?」
Dの問いにモコは顔を赤らめながら答える、Dはその場で頭を抱えながら考える。
えーと、この子は何を言っているんだ?いや、言っている意味は分かる、つまり、『布団の中で一緒に寝てほしい』と──いや、流石にダメだろ?だってモコはメス、俺はオスなのだ、流石に過ち等が起きてしまう可能性がある、だからダメじゃないか?と考えてDはモコに諭す様に言う。
「……それは無理な相談だな、だって俺はオス、お前はメスだろ?オスとメスが一緒の布団に入るなんて……過ちとかが起きてしまうかもしれないだろ?その時の雰囲気とかで……!流石にそれは避けたいなぁ、なんて……」
Dがそう言うとモコは頭を垂れて呟く様に言う。
「それもそうだよねぇ?誰も私の心を埋めてくれる存在はいないんだぁ……あーあ、今日も枕を濡らして寝るかぁ……」
モコがそう言って病院の中に入ろうとする、Dは急いでモコの二の腕を掴んで静止させる。
「ま、待て、話だけは聞いてやる、何で俺と一緒に寝たいかって話を聞いて、俺が判断する、俺が許可を出したら、一緒に寝てやる、だが俺が却下を出したら、一人で枕を濡らしながら寝ろ、良いな?」
Dがモコに対し、そう言うと、モコは少し笑顔になって、Dに言った。
「うん!有難う!何で一緒に寝て欲しいかと言うとぉ──」

「ふむふむ、成程な、つまり、『料理屋で死んだ男友達と一緒に食べた事がある料理を食べて懐かしみ、人肌に触れたくなって、俺に『一緒に寝て欲しい』と言った』、という訳か……」
Dは病院の前の階段に座って、モコの話を聞き、要約する、要約した内容を聞いて、Dの隣に座るモコは静かに頷く、Dはモコの話を聞いて静かに考える。
今、この話を聞いて、一緒に寝てやる事は……まぁ、良いとして、その前に『男女の過ち』が問題だ、とDは考える、だって『死んだ男友達』なのだ、その男友達が好きな男だったかもしれないし、昔仲が良かった男友達かもしれない、そして一緒の布団の中、男女二人が至近距離で寝るのだ、仮に俺が襲わなくても、逆にモコが俺を襲うかもしれないのだ、その問題を考えて、Dは静かに唸っていた、果たして『男女の過ち』を犯さずに寝る方法はあるのだろうか?いや、実際はある、だがその方法は自分が出来るのか、という点もある、というより、絶対『男女の過ち』を犯す男女の方が多いだろう、なので自分も『男女の過ち』を犯しても良いだろう──いいや、そんな事はしたくない、何故なら『本能』が自分に言っている、『もっと強く、もっと戦闘能力が高い女と交われ』、と──だから『弱く、戦闘能力が低い』モコとは交わってはいけない、『本能』がそう言っているので、自分はモコと『男女の過ち』はしたくない、と考える、そしてDは静かに溜息を吐いて、モコに言う。
「……分かった、お前の気持ち、よぉく分かったよ──だから一緒に寝てやる、良いな?」
Dがモコにそう答えるとモコは涙を流しながらDに抱きついた。
「やった!?有難うD!優しい!」
「おっ!おふぅ……」
モコが急にDの体に抱きついた、Dはモコの二つの柔らかいモノが体に当たり、少し驚いていた、メスの胸ってこんなに柔らかいのか……そりゃあ『男女の過ち』が起きる筈だ、Dはそう思いながら赤くなっている顔をモコに見られない様に右手で覆って隠す──

「ふぅ……何とか寝室──というより病室のベッドだが──に辿り着いたな、後はモコと一緒に寝るだけか……今更になって少し怖気ついてきたんだけど?……だけどここ迄来たんだ、腹を括らねぇとなぁ……!」
Dはモコが寝泊りしている病室のベッドで自分を鼓舞しながらモコと寝る準備をする、すると急に病室のドアが開いて、Dは驚いてしまった。
「ひょわっ!?」
「……何その可愛い悲鳴は?」
「う、う、う、うるせぇ!悲鳴とかどうでもいいだろ!?ってか、急にドア開けて入ってくるなよ!?流石に誰でも驚くわ!」
「ふぅん……?Dでも驚く事があるんだぁ?それじゃあこれは?」
モコはそう言って、Dの背後から自分の大きな胸を押し付ける、Dは背中に当たる柔らかく温かいモノに対し、顔を赤くして、しどろもどろな声でモコに言う。
「も、モコぉ!?一体何を……!?」
「んー?自分の胸を君に押し付けているだけだけどぉ?」
「あの、恥ずかしいから早く寝て、睡眠をとらないか?」
Dが胸を押し付けるモコに言うとモコはにやにやしながらDに言う。
「えぇ?私は恥ずかしくないんだけどなぁ……?まさかDって私に興奮してる?」
「……あー、えっとぉ……お、俺はもう寝るからな!また明日!」
Dは少し考えた後、顔を赤らめながらベッドの中に入って布団に包まれる、モコは『からかいがいがあるなぁ』と思いながら布団の中に入って布団の中でも自分の胸をDの背中に押し付ける。
Dは顔をもっと赤らめながら、理性と本能と戦いながら目を必死に閉じ、睡魔に襲われる事を願う──睡魔に襲われて寝れるかはDには分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.231 )
日時: 2017/03/20 21:54
名前: 彩都  

「ほんと、アンタはからかいがいがあるわぁ」
モコはそう言ってDの背中に自分の胸を押し付ける、押し付ける、その度にDは顔が赤くなる。
「あれれぇ?何で顔が赤いんですかぁ?」
モコはそう言って月明かりでDの顔を確認する、Dの顔は何かに耐える様な顔をしており、悪戯心を擽(くすぐ)られる様な顔だった。
「ハァ……ハァ……もう、いい加減にしろよぉ……」
今にも泣きそうな声でDはモコに言う、だがモコは逆にDの体に馬乗りになって、自分の唇に指を這わせた。
「あら?それは無理な相談ね、だってもっとからかわせてもらうわよ?アンタの理性が吹っ飛ぶ様なからかい、をね?」
モコがそう言うと、Dは起き上がって、モコの肩を掴み、逆に押し倒す、Dはモコのモコの腰の上に座って、右手で『龍神愚スクリュー』を放つ準備をしていた。
「おい?いい加減にしろよ?次、こんな真似をしたら『龍神愚スクリュー』をお前の胴体にぶつけるからな?」
「…………」
Dの言葉に対し、モコは不思議そうな声でDに問う。
「ねぇ、今さっき『龍神愚』って言ったよね?もしかしてリクの『雷神愚』と何か関わりがある?」
「……はぁ?」
いきなりの問いにDは少し呆れてしまった、そしてDは顎に手を当てながら静かに考える。
……そもそも考えた事が無かった、『龍神愚スクリュー』を習った時から『龍神愚スクリュー』と名が付いていたので、あまり気にも留めなかったが、だが今それを考えてどうする?今の状況が変わる訳でもないし、まだからかいは続いている、そのからかいが終わる迄この話は忘れる事にしよう、と考えるD、Dはそれをすぐに忘れ、話を再開させる。
「……いや、今はその話は止めにしよう、俺はその前にこのからかいを止めて、早く寝る事にしたいのだが?もしもまだ俺をからかう、と言うのなら……今から自分の部屋に戻って一人で寝るが?お前も一人で寝ろ、いいなぁ?」
Dがそう言うと、モコはニヤニヤしながらDに言う。
「ねぇ?そう言っても本当はこう言うからかいが嬉しいんじゃないの?」
「ねぇ、何処が『嬉しい』、と言った?俺は鬱陶しい、邪魔、と言っているのだが?お前は少しは人の話を聞いて行動した方が良いんじゃないか?いや、もうコイツにそんな事を言っても無駄か……」
Dはそう言って、はぁ、と溜息を吐いた後、モコの隣に寝転がる、モコを背に、Dは静かに言う。
「おら、今は許してやるから、早く寝ろ、次からからかったら許さないし、暴力を振るう事も考えている、いいな?早く寝ろ」
Dの言葉を聞いて、モコは『もう少しからかいたいけど、流石に痛いのはやだなぁ』と思いながら目を閉じる、Dは静かに深呼吸をしながら振り向いて、モコの寝顔を見つめる、そして溜息を吐いて、Dは呟く。
「やっぱり一緒に寝る、という選択をしなかったらよかったぜ……」
Dはそう呟いた後、目を閉じ、静かに寝息を立て、睡魔に襲われる──

「ふあぁ……良く寝たぜ、時間は……何だ、朝の七時か」
Dが病室のベッドから目覚めて、壁に掛かっている時計を確認し、時間を把握する、そして隣を見ると、ほんのりとした温もりがあったが、其処には何も無かった、Dは『モコが起きたのか』と判断して、目を擦って、起き上がる、そして欠伸をし、頭をブンブンと振って、脳と眼を覚醒させる。
「ふぅ、何とか目が覚めたな、っていうか何処に行ったんだ、モコは?」
Dがそう呟いて周りを確認する、だがモコの雰囲気もオーラも何も感じない、もしかして、外に行って外食でもしているのか?と思ったが、急にモコのドアが開き、Dは驚く、何故なら『女性の部屋に男性が寝ている』のだ、騒ぎにならない訳が無いのだ、もしも入ってきた人物がモコ以外の存在なら……と思うと恐怖しかない、Dは恐る恐る背後のドアを振り向いて確認する、振り向いて確認すると、其処には湯気が出ているカップを両手に持ったモコが立っていた、モコは不思議そうにDを見ながら言う。
「ど、どうしたの?」
「……いや、何でもない、気にするな」
「あらそう?あぁ、コーヒー作ったけど、飲む?」
「ふむ、頂こうか?」
「あいよぉ」
Dの言葉を聞いて、モコはDにカップを渡す、するとモコがDに付け加える。
「コーヒー、ブラックだけど、甘いのとかミルク入れたりとかしないの?」
「ん?コーヒーはブラック派だ、ミルクも砂糖も入れないが?」
「あらそうなの?それなら用意したミルクも砂糖も私が使うわね」
Dはそう言ってモコの手からカップを受け取り、ゆっくりと飲む、ふむ、矢張りコーヒーは美味いな、と心の中で呟く。
「へぇ、熱いの大丈夫なんだぁ?」
熱々のコーヒーを飲むDに対して、モコが言葉を発す、モコの言葉にDは素っ気無い態度で返答する。
「まぁな、熱い物は前から好きだしな──流石に夏とかの熱い時は冷たい物が好きになるけどな」
「へぇ、成程……」
Dの言葉に納得するモコ、二人はのんびりと朝のコーヒーを嗜む──コウの体が何時治るかはDにもモコにも分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.232 )
日時: 2017/03/23 22:12
名前: 彩都  

「……何だ、もう朝か」
リクはそう言って目覚める、起き上がって、隣を見る、隣はリーナがすやすやと寝ているので、起こさない様にゆっくりと布団から出、病室を出る。
「それにしてもコウの腕が治らない限り前に進めないのはもどかしい……まぁ、仕方無いよなぁ」
リクは独り言を言って、トイレに向かう、そしてトイレを済ませた後、朝食を摂る為に、外へと向かう。
「今日は何を食べようか?と言っても食うモンは結構決まっていたり……でも今日は他の料理を食べて見たいなぁ、さて、どうするか……?面倒だけど、他の料理を食べてみるか……」
リクは欠伸をしながら、他の料理を食べる、に決定して、料理屋に向かう。
「うーん、何処の料理屋が良いだろう?これならユリーカ、Dに話を聞いとけば良かったなぁ、今更後悔、後悔先に立たずだけど……」
リクは一人で呟いて虚しく感じる、まぁ、笑ってくれる存在等、自分の近くに居ないからだ。
そして目の前に巨大な料理屋を見つける、周りを探してもこの巨大な料理屋より大きな料理屋は無いので、目の前の巨大な料理屋で食べるしか無いな、と考え、そのお店に入店する。
「いらっしゃいませー」
「一名だ、何処か良い席は無いかな?」
リクがそう言うと店員は『此方はどうでしょう?』と言い、席を手で案内する、その場所はカウンターに近い席だった。
「有難う、注文はメニューを見てから決める事にするから注文する時間は少し遅れるかもしれない」
リクは席を見て、店員にそう告げて、その席に座る。
「ふむ、何を食べようかなぁ?別段食べたい物は無いが、とりあえず朝だし、ボリュームがあるのが良いなぁ……」
リクはそう呟いてメニュー表と睨めっこする、睨めっこしてもメニュー表は笑わないが。
「うーん……とりあえず、名前も見た目も知らないから、主はこれにしようかな?ドリンクは適当にっと……他に何を頼もう?あぁ、これでいっか」
リクはそう言って店員を右手を上げて呼ぶ、そしてメニュー表の料理を指で指しながら注文する。
「すいませぇん、この『デギッゴ』と『ファルラネ』、ドリンクに『メメットス』を一つずつ下さい」
「はぁい、分かりましたぁ」
店員はそう言って、料理を作っている男性に自分が注文した料理名を述べる、ふむ、この三つの料理は一体どんな物なのだろう?リクはそう思いながら欠伸をする──

『デギッゴ』、それは今で言うチーズリゾットの様な物だ、炒めたミンチ肉をデミグラスソースで絡めて合わせ、それを温めて、融けたチーズを乗せたリゾットの上にかけ、食べる料理だ、『ファルラネ』は今で言う炒飯(チャーハン)の様な物だ、今で言う炒飯と『ファルラネ』は少し違う、何故なら、炒飯は油を使用して、ご飯を炒めるのに対し、『ファルラネ』はバターを使用して、ご飯を炒めているのだ、更に『ファルラネ』はバターを使用して、炒めたご飯の上に塩をかけて味付けをしているのだ、なので『ファルラネ』は今の炒飯に近くて少し遠い親戚の様な物なのだ、そして最後にドリンクの『メメットス』、『メメットス』は今で言うメロンソーダの様な物だ、だが、今で言うメロンソーダと『メメットス』が違う、今のメロンソーダは綺麗な緑色の着色をした飲み物だ、だが『メメットス』は無色透明の飲み物だ、炭酸、香料が入っているが、見た目は炭酸水に見えるのが『メメットス』だ、今の人間が『メメットス』を飲んだら、絶対驚くだろう。
リクは料理を目の前に運ばれて、驚いている。
「……『ファルラネ』、初めて見たが、中々美味しそうな匂いと雰囲気を醸し出している、『デギッゴ』もとても美味しそうだ、多分、これをメインにした方が良いだろう、お次は『メメットス』だ、これも少し飲んだら、炭酸が効いていて、美味しいな、今回の選択は正解に近いな」
リクはそう呟いて、『デギッゴ』から食べ始める、何だこの料理は!?チーズとご飯がとても絡んで、その次に(デミグラス)ソースと肉の絡みがチーズとご飯の美味しさを際立てている、まるで山の上で食べる料理みたいな感覚がする……!リクはそう思いながら『デギッゴ』の味に感動する、次に『ファルラネ』を食べてみる事にする。
今度はどんな味だろう?少しドキドキしながらリクは『ファルラネ』を一口、口の中に入れる、……!?その時リクに感じたのは、『味覚の大爆発』だった、ご飯、バター、塩、たった三つの力が合わさっただけでここ迄美味しくなるのか!?とリクは驚いていた、そして何時の間にか、二口目、三口目、と匙を持った手が勝手に『ファルラネ』を口に運んでいたのだ、まさか?と思っていたが、『デギッゴ』より、『食べた見た目が違う』のだ、『デギッゴ』はまだ一口と判断出来る量掬われているが、『ファルラネ』だけは、二口以上掬われているのだ、流石に均等に食べていたリクだって驚いていた。
「な、中々美味しい料理じゃないかぁ……『メメットス』も美味しいし……今回の選択は正解だった様だな」
リクはそう呟いて、『デギッゴ』、『ファルラネ』を食べていく、とても美味いなぁ、リクはそう思いながら『デギッゴ』、『ファルラネ』を完食した──

Re: セカイ戦記 ( No.233 )
日時: 2017/03/27 21:31
名前: 彩都  

「朝ご飯は完食した、少しは動こう」
リクはそう言って、料理屋を出て、少し歩く事にした、それにしても『闘技場』での戦いであまりこのセカイの事を確認していなかったから、今の探索は良いかもしれない、そう思いながらリクは前に進む──

「ふむ、良い景色だな、外のセカイも確認出来、更にこのセカイの事も確認出来る、中々良い場所じゃないか?」
リクはそう言って、遥か上空から、外のセカイと『戦闘のセカイ』を見ていた、こんなにも綺麗な景色が見れるなんて……ここのセカイの存在は羨ましいな、リクは心の奥底でそう思いながらリーナを起こす事を考える。
それにしてもリーナは起きているだろうか?もしくは寝ているだろうか?寝ているのなら起こさなければ、リクは少し溜息を吐きながらゆっくりと降りて行く──リクが来た場所、それはリーナとユリーカが『景色が綺麗な場所だ』、と言って、来ていた場所だった──

「それにしても何でこんなにこのセカイは賑やかなんだろう?『闘技場』以外でもこんなに賑やかなんて……珍しいぜ、毎日がお祭騒ぎってか?」
リクはそう言って、周りをきょろきょろ見回す、皆酒を飲んでいたり、罵り合いながら物を売ったり買ったり……とても賑やかなセカイだ、とリクは思う。
でも何でこんなに賑やかかはリクには分からない、どうしてだろう?一人一人に楽しい出来事が同じ一日の中で起きたからだろうか?それが毎日毎日起きている、と言う事なのだろうか?リクはそう思いながら自分が寝泊りしていた病院の前に着く。
「よし、リーナを起こして、朝飯でも奢ろう……ってか、妖精って小食だっけ?大食だっけ?あまりリーナの食べている姿を見た事が無いから分からんが……基本的に俺達と同じ量食べている気がするけど、まぁ、本人の選んだ量で決めるか」
リクはそう呟きながら、病院の入り口に手をかけた、そして引く、すると目の前に寝転がっているDが居た、Dの足元には『ウヘヘヘヘヘヘ……』と気持ち悪い笑い声を出すモコが居る、リクはモコを見て、『森の奥でこんな笑い声を出しながら魔法の研究をしているお婆さん』を思いつく。
「……お前等、何をしているんだ?」
リクは必死に言葉を考え、二人に言う、するとすぐさまDがリクに言う。
「助けてくれ!この女に襲われているんだ、俺は!だから助けてくれ!」
「……はぁ?」
Dの言葉を聞いて、不思議がるリク、リクはDから少し話を聞く事にした。
「一体どうしたんだよ、D?何かあったのか?何があって、モコに襲われているんだよ?」
「あぁ!?そうだなぁ、昨日は昨日で胸を背中に押し付けられてセクハラされて……今日は今日で、コーヒー飲んだ後、セクハラされて……コイツにはセクハラしかされてねぇんだよ!いい加減止めさせてくれ!だから助けてくれリク!俺の力じゃあコイツを傷つけちまう、だからお前みたいに力が弱い奴がコイツを殴るか何かして止めてくれ!」
Dの言葉を聞いて、リクは呆れながら言う。
「つ、つまり、『セクハラされているから、セクハラを止めてくれ』、と?」
「そうだ!そう言う事だ!だから止めてくれ!」
リクの言葉を聞いて、Dは首を縦に思いっきり振る、Dの行動にリクは呆れながらモコの手をDから離す。
「何をするのよリク君!私はDの本性を明かすべく……!」
「Dだって困ってんだから止めてやれよ……お前だって俺に毎日胸揉まれたら厭だろう?」
リクが例え話を出して説明しようとするが、モコは真顔で返事する。
「別に厭じゃないけど?」
「……そ、そっか、じゃあもしも≪ヤツラ≫がお前の胸を毎日揉んできたら厭だろう?」
リクは真顔の返答に少し焦りながら他の例えを出して、説明する、すると物凄く厭な顔をしてモコは返答する。
「それはとっても厭!何その悪夢は!絶対と言っていい程厭だな!」
「だろう?今のDは≪ヤツラ≫に襲われているモコみたいな、そう言う状況なのさ、自分がして、厭だ、と思われる行動は辞めておいた方が良いぜ?」
リクがそう言うと、モコは静かに反論する。
「だけど、気になる者は気になるんだもん!だから私は魔法使いとして、魔女として、Dの事をより深く知りたいの!」
「それをセクハラ以外でするならまだしも、胸を押し付けたりするからセクハラと言って、俺が逃げたくなるんだけどなぁ!」
モコの言葉に言い返すD、Dは仕方なく、溜息を吐いてモコに言う。
「お前、昨日言っただろ、『セクハラしたら問答無用で殴る』って?」
「あぁ、それ?それってよくよく考えたら、『治癒魔法で回復出来るじゃん?』って思って、殴られてもすぐ痛みも傷も回復出来るし、魔法の詠唱の特訓にもなるから、一石二鳥だと思って、受けようかと思って」
モコがそう言うとDが物凄く引いた顔でモコを見ながら言う。
「おい……コイツ、マゾじゃねぇの?いや、絶対マゾじゃね?」
「マゾじゃないわ!研究者と言いなさい!」
モコとDの会話を聞いていて、リクは呆れる。
「……まぁ、Dからモコを離せただけ、まだ良いか、さて、俺はリーナを起こさないとな」
リクはそう一人ごちて、Dとモコの居る場所を離れ、リクが寝ている寝室へと向かう、リクはリーナを起こす為に、前に進む──

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