複雑・ファジー小説

ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】
日時: 2017/07/24 21:56
名前: マルキ・ド・サド

ボンジュール!マルキ・ド・サドです。

自分のことはサド侯爵、またはサドちゃんとお呼びくださいwwww

どうでもいい話ですが最近フランスの文化にかなりはまってますwwww

こんな私ですがどうぞよろしくお願いします!後お見知りおきを。

私はこれから名前に恥じぬようなダークな小説を書こうと思います。(まあ本人が書いた原作には遠く及ばないとは思うけど・・・・・・)


コメントやアドバイスは大いに感謝です。

悪口、荒らし、嫌み、不正な工作などは絶対にやめてください。


私は小説が超下手くそで全く恐くないと思いますがこの文を見て不快さを感じた場合はすぐに戻るを(人を不快にさせるのが一番嫌いなので)

ちょっとした豆知識も含まれています。

タイトルに『ジャンヌ・ダルク』とありますが物語の舞台は近未来の日本です。


それでは始まります・・・・・・がその前にストーリーと登場人物の紹介から。

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Re: ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】 ( No.156 )
日時: 2017/08/31 21:55
名前: マルキ・ド・サド

 卓郎は両手を組み祈り形で向こうから見つめていた。しかし、香織は重なった視線を逸らし悲しそうに下を向く。誰も傷つけないという決して軽くはない誓いを破った罪悪感に合わせる顔がなかった。昨日交わしたばかりの約束を必ず守り抜くと彼は信じているのだろう。それをこれからあっさりと裏切るのだ。逃れられない理不尽な運命が彼女を飲み込んでいく。

「・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」

 届くはずのない謝罪を最後にバンのドアは閉ざされた。

「どうかお元気で!さようなら!」

「いつでもまた来てくれ!」

「気をつけて帰りなよ!」

「たくさんの物資をありがとう!この恩は忘れない!」

 街の人々は笑顔のまま手を振り続ける。歓声にも聞こえる大勢の声を背にBJの車両は動き出し一直線の道路の上を走り去っていく。彼らは車が見えなくなってもしばらくするまでその場を動かなかった。

「いい人ばかりで溢れる素敵な街でしたね。」

 出発してから10分くらい経った頃、メイフライが口を開いた。

「色々と大変だったが来てよかっただろ?俺の故郷もあそこだったらといつも思ってしまう。富山ほど素晴らしい所はないな。賭けてもいい。」

「ええ、俺もそう思います。ずっと滞在していたいくらいでした。」

 博仁は座席の横にある戸を開け物資が積まれた後ろの席に声をかけた。

「聞こえるか?もう言わなくても分かっていると思うがこれから寄り道せず真っ直ぐ隠れ家へ帰還する。昨日とは違い県境の戦場は通らないから安心しろ。ただそうなると回り道をしなければならない。結構退屈になるがそこは我慢してくれ。」

「分かりました。」

 人の姿が見えない部屋から一彦の返事だけが聞こえた。一応の知らせを伝えると博仁は再び前を向いてしっかりとハンドルを握りしめる。

「やっと隠れ家に帰れますね。あの街を離れるのはちょっぴり寂しい気持ちですが隠れ家で待っている仲間達に会えると思うと元気が出ますよね?」

 一彦はメイフライとちょっと似たような言い方で食料の壁の向こうにいる香織に話しかけた。彼女はそれに気づいたが大した反応はしなかった。

「え?・・・・・・え、ええ・・・・・・」

「愛利花さんも慎一さんもきっと心配してますよ。」

「ええ・・・・・・」

「大丈夫ですか?」

 普段とは違う様子に一彦が心配そうに問いかえると

「昨夜見た恐い夢が頭から離れなくて・・・・・・」

「そうだったんですか・・・・・・まあ、恐い夢って後味悪く調子も狂っちゃいますよね?俺も父が目の前で殺される夢を見た時は飛び起きて泣いたものです。それよりもっと前なんか・・・・・・」

「ねえ、一彦さん・・・・・・」

「あ、はい?何でしょうか?」

 話の途中で口を挟み香織はある事を聞いた。

「変な質問ですけど・・・・・・もし、自分を助けるために友達が消えてしまったら一彦さんはどう思いますか?」

「?・・・・・・消えるというのは死んでしまうって事ですか?」

 あまりよく理解出来ない内容に彼は首を傾げ詳細を聞き返す。

「『無』になるという意味です。存在そのものが消えて天国にも行けず輪廻も出来ず一緒に過ごした思い出も綺麗さっぱりになくなってしまう。」

「随分恐い話ですね・・・・・・?俺の悪夢より恐ろしいかも・・・・・・」

「自分のために大切な人がもしそうなったら?」

 一彦は返答に困り言葉が詰まる。必死に考え少し間を開けてから実に難しそうな口調で

「ん〜そうですね〜・・・・・・友達が消える・・・・・・それならやっぱり自分が許せなくなりますね。どうしてこんな俺なんかのためにって泣いちゃいますよ。」

 香織は暗い状態のまま軽くふふっと笑い

「私も全く同じ事を考えていました・・・・・・そうなるんだったら助からない方がマシだって・・・・・・ね・・・・・・」

「でも、夢は夢です。辛かったでしょうがそれは現実ではありません。あまり考えない方がいいですよ?」

「そうですよね・・・・・・?変なこと聞いてすみませんでした・・・・・・お陰で少しは楽になりました・・・・・・」

「どういたしまして。」

 お礼の言葉を言ってから後ろの席は再び静かになった。物資が揺れる音と道を走る車の音だけが聞こえる。目的地まではまだ時間が掛かる。香織はゆっくりと休む事にした。

(あれが夢だったらどんなに幸せか・・・・・・)

 最後にそう頭の中で呟いた。

「戦場は通らないんですよね?」

 メイフライが隣の運転手を見て再度確認した。

「ああそうだが?何でそんな事聞くんだ?もしかしてまたあそこに行きたくなったのか?」

 博仁はジョーク混じりに薄笑いしながら聞き返す。

「まさか、・・・・・・ただ、俺達が脱出してからあそこはどうなったのか気になって。新潟支部の人達は襲撃を退けられたのでしょうか?」

「心配か?」

「ええ、関りがなくても同じ信条を持って戦う仲間達ですから。」

 博仁は深く考えずに心配するなと言った。

「BJの戦闘能力は伊達じゃねえ。県境の戦争は国の腐敗が始まって間もない時から行われているんだ。自衛隊の奴らとは互角に殺り合っていた。俺達が武器を届けた事によって優勢になったはずだ。そう簡単には負けん。」

「智子さんの事、心配じゃありませんか?」

 メイフライは戦場に残った智子の名を口にする

「このタイミングであの女の話を持ち出すかのかよ・・・・・・せっかくいい気分だったてのに。」

「・・・・・・」

「大丈夫、あいつは強いし俺よりもしぶとい。どんなに爆弾の雨が降ろうがあいつだけは生き残ると思うぜ?・・・・・・多分な。」

「だといいんですけどね・・・・・・」

「そんな暗い話より隠れ家に帰れる嬉しさを語るのはどうだ?色々と話したい事がいくつかあるんだが?」

「ははっ、俺でよかったらお付き合いしますよ。」

 メイフライは軽く笑みをこぼし外が見える正面に視線を戻した。運転席は楽しい話やこれからの話で賑やかになる。少なくともちょっとした退屈しのぎにはなっていた。バンは来た時と同じトンネルを抜け今度は街の中に消えた。まだ到着には遠い我が家を目指し長い道のりを走り続ける。

Re: ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】 ( No.157 )
日時: 2017/09/05 21:10
名前: マルキ・ド・サド

 太陽はとうに沈み月の光が届かない夜と化していた。生い茂る木々の隙間からは埼玉の街の光が見える。たった1日の旅ではあったが妙に懐かしさを感じた。

 あれから数時間、BJの車両は山の中を走っていた。途中で平らな道路を外れいつになっても慣れそうもない狭い獣道を通る。でこぼこな道にタイヤが乗り上げすぐに酔ってしまいそうな揺れが音と同時に起こり始める。無数の枝がガラスに当たり小石をぶつけるような音が鳴る。それでもスピードを緩めずガタガタと心地悪い音を立てながら前へ進んでいく。

「やっと帰ってこれたな。苦手だったこの獣道が今は愛しく思えるよ。早くコーヒーが飲みたい。」

ライトの光だけを頼りに運転をしながら博仁が言う。

「お疲れ様でした。最初は恐かったけど後半が楽しかった素敵な旅行になってよかったです。
長旅の輸送任務ももうすぐ終わっちゃうんですね・・・・・・なんか切ない。」

 メイフライは前向きな感想を述べ眠そうに欠伸をした。

 後ろの席で運転席の会話を一彦は聞いていた。窮屈な物資の壁に挟まれ身体も酷く凝っていた。ストレッチしようにも腕も脚も思うように動かせそうにない様子。香織と透子は長時間の疲労に耐えられず熟睡していた。大きく揺れてふらふらと身体が傾いても目覚める気配がない。

「後ろ聞こえるか?」

 戸を開け後ろにいるメンバーに確認を取る。やはり一彦の声だけが返ってきた。

「はい、聞こえてますよ。・・・・・・おっと!」

 車両が大きく揺れ上に積まれたケースがずれる。それを両腕で支え元の位置へと押し込む。

「大丈夫か!?」

「大丈夫です。貨物の壁がちょっとずれただけです。ちゃんと支えて戻しましたから。」

「そうか。」

 博仁は安心した口調でそう短く言い放ってついでに他の2人の現状を聞く。

「残りの2人は何をしている?」

「物資の壁で見えませんが、呼んでも返事がなかったので・・・・・・多分寝てます。」

「そうか、もうすぐ久々の隠れ家に着く。ゲートを入ったらすぐに降りろ。物資は中の奴らが回収するはずだ。長かった任務はこれで終わりだ、皆ご苦労だった。」


 5台の車両は隠れ家の前で停車した。違反行為から始まった長い任務にようやく終止符が打たれたのである。崖の一部に見える出入口のゲートがゆっくりと開く。中から何人かの武装した兵士が現れ武器を向けたままこちらへと警戒し近寄って来た。僅かな間で仲間の顔を認識すると久々に知り合いと会ったような表情を浮かべ

「ようやくお戻りか、ずいぶん遅いお帰りだったな。お前らが帰るのを皆待ちわびていたぜ?」

 アサルトライフルの銃口を下ろしはにかんだ。

「温かい歓迎、感謝する。頼まれた通り大量の食料を持って来た。これで当分は生活に困らないはずだ。中に入れてくれ。」

「勿論だ。車両が通るぞ!道を開けろ!」

 前に出た兵士が他の兵士を下がらせる。博仁は気紛れに敬礼しアクセルを踏んだ。

 バンは10メートルほど先に行き広い中心でエンジンを切る。護衛を務めた4台のヴァンガードもすぐにガレージへ収納された。博仁の予想通り仲間のエンジニアが物資の回収に駆け付けてきた。運転手と友好的な挨拶を交わし手渡しバックドアを開く。駐車場にいたBJの人員達は優しく出迎えてくれた。その場にいた人間全員、仲間の帰還に温かな拍手を送る。違反行為をしたばかりの時とは違い誰1人睨み軽蔑する者はいなかった。

「香織さん、起きて下さい。着きましたよ?」

 一彦が香織のいる位置にまで行き肩を揺する。

「う・・・・・・ううん・・・・・・あれ?隠れ家に着いたんですか・・・・・・?」

「そうです。さあ立って、今から物資の回収を行いますので。」

 起床した香織は眠気が取れずふらふらと立ち上がり彼に手を引かれて車を降りた。メイフライもそこにやって来て奥のスペースに入ると透子を抱いて戻って来る。車両に乗っていた人間が1人もいなくなるとエンジニアが一気に押し入り食料の山を引きずり出す。

「はあ・・・・・・疲れたぜ・・・・・・俺のお気に入りのブラックはどこだ?」

 長い運転を終え博仁もバンを降りると真っ先にテーブルにあったコーヒーに手を伸ばす。


「違反者達のご到着か。随分と遅かったな。」


 隠れ家の奥から中年程の男の声がした。香織達は声がした方へ反射的に視線を向けると司令官である忠信の姿があった。鬼の形相で違反者達を睨みどかどかと歩いてきた。

(マジかよ!?ホントにこいつが出迎えてきやがった・・・・・・終わり悪ければ全て悪いぜ・・・・・・)

 嫌な予感が的中し博仁は苦い顔をし心の奥底で不満を吐き捨て聞こえないように舌打ちをする。とりあえず持っていた物を置き奴の前に並ぶとしっかりとした敬礼の姿勢を取る。香織達も慌てて彼の真似をした。

「命懸けの罰ゲームは楽しめたか?これに懲りたら二度と愚かな真似はしない事だ。」

「はっ!申し訳ありませんでした!」

「今度はこのような失態を犯さすよう注意致します!」

 容赦ない皮肉のこもった説教、一言一言がむっとする。博仁は嫌みなジョークを言い返そうと思ったが余計な面倒を考え慎む事にした。メイフライも悔しそうに左手を握り怒りを抑える。

「まあ、お前ら全員が無事に戻って安心したぞ。今日はもう遅いから部屋に戻ってさっさと寝ろ。おチビちゃんはとっくに夢の中みたいだからな。」

 言いたい事を好きなだけ喋り散らすと忠信は奥へと戻っていった。香織達は姿勢を崩し不快な目で立ち去る男の背中をじっと見ていた。

「はあ・・・・・・コーヒーが不味くなるな・・・・・・」

 博仁が愚痴を零し椅子に座る。

「じゃあ、俺は透子ちゃんを連れて先に部屋に行ってますね?この子が風邪を引いたらいけませんので。」

「おう、お疲れ。明日も休暇は取れないかも知れないからしっかり休んどけよ?」

 メイフライも不快な気持ちを切り替え最後の役目を全うする。気持ちよさそうに眠る透子を両腕に抱き抱えたまま愛利花達が待つ部屋へと向かった。

「お前らもここで休まないか?ちょっとだけでいいから。」

 博仁の誘いに香織は険しい顔を崩さず頭を縦に振る。狭所から解放され骨を鳴らし一彦も付き合う事にした。博仁はミルクの入っていない作り置きのコーヒーを勧めたが2人は丁寧に断った。

Re: ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】 ( No.158 )
日時: 2017/09/10 21:29
名前: マルキ・ド・サド

 最初に疲れ切った声で

「最後は胸糞悪かったがこれで俺達の犯した違反行為はチャラになった。お勤めご苦労だった。」

「お疲れ・・・・・・」 「お疲れ様です。」

 1人だけが乾杯し博仁は生暖かいコーヒーを啜らず一気に飲み干した。久々の味に美味しさが病みつきになりすぐにもう一杯カップに注ぐ。特にこれと言った反応をせず2人はその様子をただ見ていた。

「何とも言えない不思議な感覚だな。たった1日いなかっただけのはずが数ヶ月ぶりの懐かしさを感じる。」

「無理もありませんよ。色々と修羅場でしたからね。とにかく全員が生きて帰って来れてよかったです。」

 一彦は背伸びをして後半は忠信と同じ発言を述べた。

「なっ?俺の言う通りここの司令官はゲス野郎だったろ?」

「確かに、俺は入ってなかったと思いますがいささかカチンときましたね。」

「ま、少なくとも達成感はあったぜ。ハラハラした仕事だったが後悔はしてねえ。仲間を守れたんだから逆に誇り高いくらいだ。」

 そう強く言い放って2杯目のコーヒーを飲み込む。すぐにぷはぁっと爽快な息を吐き出す。3人はバンから次から次へと降ろされる大量の物資を黙って眺めていた。危険な思いまでして手に入れた食料の箱は荷台に乗せられ倉庫へと運ばれていく。やがてそれも終わりに近づき駐車場はだんだんと静かになった。エンジニア達も今日の役目を終えほとんどが就寝のため居住エリアへ移動する。

「そろそろ消灯時間だし俺達も行くか?」

 博仁が退屈そうに指でカップをいじりながら聞いた。

「そうね・・・・・・私もう早くベッドに入りたいわ・・・・・・」

 眠そうに眼を擦り香織は椅子から立ち上がる。ふらふらと身体を揺らし疲れているのがとても分かりやすかった。今にでも倒れそうだったので博仁がしっかりと支える。

「じゃあ、俺達も部屋に戻るとするか。愛利花と慎一にも一言挨拶しに行かないとな。」

「そうですね・・・・・・ですがその前に。」

「?」

 一彦の気になる言葉に博仁は真剣な表情をし香織も声につられ振り向いた。彼は2人の前に立ちきちんとした姿勢を取る。そしてゆっくりと正確な敬礼をしてみせると

「少し寂しい気はしますが俺の同行はここまでです。短い間でしたが香織さん達と共に戦った日をこの先忘れはしません!いつ死ぬか分からない命懸けの任務でしたが色々な事を学ばせてもらいあなた達のお陰で大きく成長できたと思います!本当にありがとうございました!」

 力強く抱かれた敬意に博仁は大袈裟だと言わんばかりの照れ笑いをした。表情を戻すと同じく尊敬を込めた口調で似たような言葉を返した。

「一彦だって戦場で透子を庇ったからあいつは怪我せずに済んだ。俺の方こそその強さを学ぶべきだと思っている。お前と旅ができて本当によかった。」

「一彦さんがいてくれてとても心強かったですよ・・・・・・それに色々と話しができて楽しかったです・・・・・・ありがとうございました・・・・・・また訓練の相手、お願いしますね・・・・・・?」

 香織も相好を崩して礼を言った。


「お休みなさい。明日も頑張りましょう。」

 2人は居住エリアで簡単な挨拶を交わし一彦と別れると自分達の部屋の前まで向かった。皆が待っているであろう扉を開け中に入る。後は帰りを楽しみにしている愛利花と慎一にただいまを言って寝るだけだった。

「香織のお戻りだぞ!」

 彼女の肩を持ちながら博仁が大きめの声で言った。眠らずに待っていた例の2人の視線が同時に入り口の方へ向けられる。

「香織!」 「香織さん!」

 愛利花と慎一は勢いよくベッドから降り香織目掛けて駆け寄ってきた。眠そうに顔を下に向ける少女を温かく迎え入れる。そして、無事に隠れ家へ戻って来てくれた事に大いに歓喜した。

「お帰りなさい香織!大変だったわね!?よく頑張ったわ!」

「どこも怪我しませんでしたか!?あれからずっと心配してたんですよ!?」
 
 香織は残った力を振り絞り無理に微笑んで

「愛利花さん・・・・・・慎一さん・・・・・・ただいま・・・・・・」

 と言った直後にふっと彼女の意識が途絶え地面に倒れ込み身体を丸め寝てしまった。疲労に加え仲間に会えた事で安心し力が抜けてしまったのだろう。深い眠りへといざなわれ香織は動かなくなった。

「大変!もう何やってるのよ博仁!ちゃんと支えなさいよ!?」

「すまない!まさかこの状態で寝てしまうなんて・・・・・・!」

 思いもしなかった出来事に慌てる博仁に対し慎一は実に冷静な態度で

「立ったまま寝ててしまうなんてよっぽど疲労が溜まっていたんですね。とりあえず運びましょう?」

 博仁と愛利花は2人係で香織を支えてベッドまで運んだ。ゆっくりと仰向けの姿勢で寝床に降ろし静かに布団をかけれる。

「聞きたい事は山ほどあるけど今はどう見ても無理そうだから明日に持ち越しね。」

 愛利花は香織の寝顔を少しだけ眺めカーテンを閉める。

「メイフライの姿がないがあいつももう寝ちまったのか?」

「はい、透子ちゃんを運んできた後、すぐにベッドの中に入って寝てしまいましたよ。」

 慎一が質問に答える。

「そうか、ならいいんだ。1日ぶりにお前らの顔を見れた訳だし俺もそろそろ夢の世界へ行くとするか。」

 博仁もあくびをする口を覆い目をしょぼしょぼさせると扉の方へ歩き出した。

「博仁。」

 部屋を去ろうとした彼を愛利花が呼び止める。面倒くさそうに何食わぬ顔で振り返る。

「どうした?まだ何かあるのか?」

 大して期待していない疲れ切った口調で問いかける。


「・・・・・・ありがとう。」


 愛利花はおもむろに言い放った。普段と違う彼女らしくない態度と一言に博仁はえっ!?と声を上げた。言葉が詰まり動揺を隠せず視線をずらせなかった。彼の目には真剣な眼差しでこちらを見つめる愛利花の姿が映っていた。

「な、何だよ・・・・・・!?お前が俺にそんな事言うなんて・・・・・・」

「変な勘違いしないで?掟破りの罪が許されても私はあなたを許さない、これから先も三村博仁の事は嫌いのままよ。」

 愛利花は冷たい言い方で沈黙する博仁の後ろに並んだ。

「・・・・・・」

「・・・・・・でも、あなたは皆を守ったのよね。誰も死なせないで全員をここまで帰した。大義だったわ・・・・・・」

 そう言って彼女は見直したように微笑むと加減した柔らかい拳を嫌いな男の背にぶつけた。博仁はいつものジョークばかりで自信過剰な態度を抱く事はなかった。彼は正面の向きを戻すと泣きそうな顔で下を向く。そして今にでも言葉にならない声を上げてしまいそうに

「そうだ・・・・・・全部俺が悪い・・・・・・俺が余計な行動さえ起こさなけりゃ香織やメイフライ、一彦だって危険な目に晒す事なんてなかった・・・・・・」

 愛利花の言葉がたちの悪い男の心に響いた。嬉しかったがそれ以上にとてつもなく申し訳なかった。皮肉にも優しい言葉で犯した罪の重さを実感したのだった。博仁は香織が眠るベッドをちらっと見た。もし、仲間が命を落としここにいなかったらと考えると奥底から来る罪悪感が治まらない。自分の過ちで巻き込まれた人間を長く見つめる事は出来なかった。

「悪い・・・・・・気分が悪いから俺もとっとと休む。しばらくは立ち直れそうにないかもな・・・・・・」

「そうね。あなたも自分の部屋の戻って寝なさい。明日も仕事があるかも知れないんだから。」

 博仁は気が沈んだままドアを開け廊下へ出る。愛利花と慎一はそれを黙って見送る。

「・・・・・・こっちの方こそ・・・・・・ありがとうな・・・・・・」

 扉を閉め誰にも聞こえない声で呟いた。抑えられなくなった涙を流し男は自分の寝場所へと戻って行った。

「さあ、私達も寝ましょう。」

 何もする事がなくなった愛利花は特に変わった様子を見せず慎一の手を引く。ただ立っていた彼も言う通りに梯子を上りベッドへと入る。女が部屋を照らしていた微弱な灯りを消す。

「お休み。」

「お休みなさい。」

 温かい布団に潜り目を閉じる。静けさが漂う空間にいる人間は全員、長い眠りについた。

Re: ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】 ( No.159 )
日時: 2017/09/17 21:39
名前: マルキ・ド・サド

 そこは森に似た寂しげな世界だった。夜明けのように薄暗く恐いほど静寂だ。地面は冷たい白色で埋め尽くされ空は濁って見えない。見上げるとしんしんと雪が舞い落ちて来るのが分かる。道らしい道はなく至る所に背の低い木々がいい加減に並んでいた。たまに葉に積もった雪が流れ落ち揺れて治まる。辺りを見回しても似たような景色が広がっているだけ。動物の姿はなく何かの気配なんて少しもしない。そんなどこに向かえばいいのかさえ分からない世界に1人、香織が歩いていた。肌に突き刺さる寒さに耐え白い吐息を漏らしながら雪を踏み足跡を残す。この先に何があるのかも分からず理由もなく前に進んでいた。

「この世界は・・・・・・」

 香織が歩き景色を眺めながら静かに呟く。遠くに目をやり誰かいないか探すがやはりここにいるのは彼女だけだった。冬の自然が孤独な少女を取り囲んでいる。ここはファントムが作り出した空間に似ているが少しだけ雰囲気が異なる。虚無の中とは違う、現実的な寒気が身体を包んでいるのだ。恐怖は感じなかったが真逆である安堵も抱けなかった。

「これは夢の中なの・・・・・・?平和だった頃の人生を失ってから悪夢しか見ないわね・・・・・・」

 愚痴を零しながらとりあえず足だけを動かす。ごふっごふっ・・・・・・と雪が踏む音がした。

 この世界に来てどれくらいの時間が流れたのだろうか?あれからずっと歩いているが広がる世界は果てしない。どんなに進んでも終わりは見えないままだった。それに加え変わった物は見当たらずここには雪と木々しかないのだ。大分時間が経って香織も疲労を感じ始めていた。とりあえず身体を休める事にして近くにあった小さな木の傍に座り背をつける。

「はあ〜・・・・・・」

 一息ついた細い声を上げ辿って来た道を眺める。さっきよりも薄暗く降っていた雪が大きくなった気がした。風は吹いていないが吹雪が来るかも知れない。そう考えると香織は少し不安になった。

「寒いとお腹が空くわね・・・・・・ココアが飲みたい・・・・・・」

 寒い出口のない空間の中で切なそうに囁く。温かい感触と甘い食感を頭に浮かべる。

「夢から覚めたら飲みに行こうかしら・・・・・・ん?」

 ふと香織は何かに気づいた。遠くの闇が微かだが動いたような気がしたのだ。それはこちらへと向かってくる。彼女は警戒しそのままの姿勢で目を凝らしじっくりと睨む。そして確信した。

「人がいる!」

 そう嬉しそうな声で言ってその誰かに手を振る。叫んで自分の居場所を伝えた。

「こっちよ!」

 闇の向こうから見えた誰かは足音を立ててやって来る。近づくにつれ姿がはっきりとしてきた。しかし、空の暗さで顔は見えない。

 身長は香織よりも少し低め、髪は短く整えられている。茶色いコートに緑の長いスカート。女性用の冬服だった。彼女は香織の前まで来るとざっと立ち止まり明るい笑顔を作った。相手の顔が見えた途端、香織は唖然とした。言葉が詰まり勢いよかった手の動きが固まる。何故なら彼女の前に現れた者の正体は・・・・・・

「詩織・・・・・・?」

 香織の前に訪れた人間は消えたはずの親友だった。彼女は動かず幸せそうな表情を保ち香織を見つめる。だが、不思議な事に口を開かず話し掛けようとはしなかった。

「詩織・・・・・・なの・・・・・・?」

 詩織と呼ばれた人間は無言で頷く。香織は少し嬉しさを感じたが近づこうとはしなかった。確かに姿形は本人に間違いないが何かしら雰囲気が違う。いつもの優しさが感じられなかった。まるで大切な何かが欠けているような・・・・・・そんな気がした。

「本物の詩織は私を救って消えた。もうこの世にはいない。多分あなたは私の頭の中で作り出された『偽物』ね・・・・・・」

 現実を振り返り冷たく結論付ける。それを聞いた詩織は何も言わず少し悲しそうな表情を作った。

「ごめんなさい。傷ついたのなら謝るわ。・・・・・・はあ、幻に謝るなんて変な気分・・・・・・」

 香織は素直に謝り後半は聞こえないように言った。

「夢だとしてもまた会えて嬉しい。あなたの姿はもう二度と見れないと思っていたから。」

「・・・・・・」

「お陰で寂しくなくなったわ。ありがとう。」

「・・・・・・」

 相手は相変わらず返答を返さない。一応聞こえてはいるみたいだが沈黙をこれだけ保たれると流石に不気味さを感じる。

「何も言わないのね・・・・・・変な詩織。」

 香織はそれだけ言って雪の被った地面を叩きここにおいでと表現した。しかし詩織はその指示を無視し動こうとはしなかった。

「しょうがないわね。あなたがそのままでいたいならそれで構わない。とりあえず何か話でもしましょうか?」

「・・・・・・」

 と簡単に言っても難しいものだった。この状況で何から話せばいいのか思いつけない。話したい事はあの世界で本物の詩織に全部話した。言い残した事はない。とりあえず必死に考え頭に浮かんだことを話す。

「あなたが犠牲になった事で私は落命を免れ生き返れた。・・・・・・だけど、今度は家族が人質に取られた。
どんなにそれを拒んでも硬い約束を交わしても誰かの命を奪う宿命からは逃れられないのね・・・・・・」

 終わらない悲劇に香織はどうしようもなさそうにため息をつく。疲れ切った感じで親友から視線をずらし雪だけの地面を見た。夢の中の詩織はそんな様子をただ眺めているだけだった。

「・・・・・・」

彼女は遠慮なく続きを言い始める。

「詩織が消えて家族を危険に晒して・・・・・・全部私のせい・・・・・・!こうなってしまうくらいだったらあのまま牢獄で朽ち果てていた方が楽だった・・・・・・!復讐したいという感情を抑えられなかった子供染みた性格が後悔しても遅い末路を辿らせてしまったのよ!」

 香織は自分がしてきた事を悔み怒りを吐き捨てた。悔しそうに力任せに拳を雪の上に叩きつける。何度も何度もそれを繰り返した。その時だった。

「きゃっ!?」

 香織の上半身に何かが覆いかぶさった。雪ではなかった。さらりとした感触がして温かい。何かに包み込まれた彼女はその正体を理解した。

 詩織が駆け寄り親友を抱きしめたのだ。彼女は涙を滲ませ目を鋭くした。しかし、それは怒りには見えなかった。あなたのせいじゃない、そんなに自分を責めないで・・・・・・と言わんばかりの表情だった。香織は驚きながらも彼女を離さなかった。無言のまま自身の両腕で詩織の背をそっと包み込む。相手の思いを悟った瞬間、同じく涙を浮かべた。

「ありがとう・・・・・・やっぱり私には詩織がいなきゃ寂しくてしょうがないわ・・・・・・あなた無しの世界はこんなにも無価値に思えてしまうの・・・・・・」

「・・・・・・」

「このままずっと、こうしていましょうか?これから先、当分は会えないと思うから・・・・・・」

 薄暗く森に似た寂しげな場所で2人の少女は抱き合う。降り積もっていた世界に風が吹き静かだった雪は吹雪へと変わっていった。白い嵐が全てを飲み込む。そして何も見えなくなった。


 音が止み目の前が真っ暗になった事に気づき香織は目を覚ました。

Re: ジャンヌ・ダルクの晩餐【修正版】 ( No.160 )
日時: 2017/09/20 21:22
名前: マルキ・ド・サド

 朝の挨拶と済ませると皆と共に食堂へ出向き質素な朝食に在りついた。パンとサラダ、そして好物のオレンジジュースを飲み干す。お腹がちょうどよく膨れると人ごみで賑やかな場から離れ部屋で休息を取った。今日も出撃命令の放送は流れず特に何もする事がない退屈な時間ができた。

 香織とメイフライは輸送任務で経験した内容を留守番していた2人に出来るだけ詳しく話した。県境に戦場で死にかけた事や信じられないほど平和だった富山の街、教会に立ち寄った事やホテルではなく病院で寝泊まりした事も忘れずに語る。愛利花も感心したり驚いたりと色々な場面で表情を変えながら真剣に聞き続ける。最後は大変でしたねと同情してくれた。

「香織さんがしているロザリオ、教会に神父さんから貰った物ですね?」

 慎一が物欲しげな顔をしながら言った。

「そうですよ。こんな高価なネックレスを貰えるなんて羨ましい限りです。」

 質問にはメイフライが半笑して答えた。

「病院での死活はどうだった?やっぱりあそこのご飯は美味しくなかったでしょ?」

「ええ・・・・・・全然美味しくなかったです・・・・・・」

 香織はだるそうに言った。生気が抜けたようなどんよりとした空気を漂わせ彼女は下を向いていた。何かに悩んでいるのか辛そうに右手で頭を抱える。

「ねえ?あなたさっきからずっとこんな調子だけど本当に大丈夫?何かあった?」

 愛利花は心配そうに香織の顔をしたから覗いた。医務室に行く?と身を案じたが彼女はその気遣いを無視する。

「おそらく戦場の恐怖がトラウマになってしまって・・・・・・それか余程疲れているかですね。医療班からビタミンドリンクでも貰ってきましょうか?」

「・・・・・・いりません。」

 そうだけ言うと香織はふらふらと具合が悪そうに立ち上がる。部屋の出入り口に歩きドアの取っ手を掴むと

「話したい事は全部話したので訓練場へ行ってきます・・・・・・休んでばかりだと身体が鈍っちゃうから・・・・・・」

 香織は部屋を後にする。その様子を最後まで3人は不安そうに見ていた。

「どう見てもいつもの香織じゃないわね。メイフライ、あなた何か心当たりはない?」

 メイフライは実に困ったように首を傾げまだ話してなかった事を言った。

「これは本当に言いにくい事なんですが・・・・・・実は香織さん、病院の屋上で誰かに襲われたんです。」

「え!?」 「え!?」

 衝撃的な告白に愛利花と慎一は驚きの声を合わせる。

「倒れているところを博仁さんが発見して医務室まで運んだんですが・・・・・・目を覚ましたらいきなり亡くなった親友が消えたとか泣き叫んで・・・・・・それ以来ずっとあんな調子です。」

「ちょっと、それやばいんじゃない・・・・・・?」

 愛利花が深刻を隠せない口調で囁く。

「やっぱり医療班に診てもらった方が・・・・・・」

「でもまあ、香織さんは身体も精神も強い人だからすぐに良くなると思いますよ?もう少し様子を窺ってみましょう。医者に診てもらうのはそれからでも遅くはないはずです。」

 メイフライの意見に2人は納得できそうにない顔を互いに見合わせ黙り込んだ。思い出話を終え彼も椅子から立ち上がると安堵の言葉を残し部屋の奥へ向かう。そしてカーテンの影から一日始終を聞いていた透子にお待たせと言って今度は彼女と会話を始める。


 訓練場は絶えず賑やかだった。闘気のこもった迫力のある声に木刀の力強く打ち合う音。いつもと変わらぬ模擬戦の繰り返しが今日も行われている。そこに汗で全身を濡らした一彦がいた。彼は香織に気がつくと相手をしていた兵士に休戦を申し出て彼女の元へ寄る。額を拭い友好的な笑みを浮かべた。

「おはようございます香織さん。具合は良くなりましたか?」

「ええ・・・・・・私の相手、してくれませんか・・・・・・?」

 一彦も普段と違う様子に気づき心配そうに問いかけた。香織は無理して軽く笑って見せると

「香織さん、あなたは足に深い傷を負っているんです。怪我はまだ治ってないでしょう?今は休養するべきです。」

 冷静に一彦は無理をしないよう説得する。

「大丈夫、もう痛くない・・・・・・平気ですから・・・・・・こんなの詩織の苦しみに比べたら・・・・・・!」

「・・・・・・」

 香織は必死に自由の利かない身体に抗おうとするが

「・・・・・・っ・・・・・・」

 直後に意識がふっと途絶え仰向けに倒れ込む。上半身を床に打ちそのまま動かなくなった。

「香織さんっ!!」

 一彦は真っ青になりながら大きく叫んだ。今の声を聞いた他の兵士達の注目が一斉に浴びせられる。彼は香織の身体を揺らし何度も名前を呼ぶ。

「はあ・・・・・・はあ・・・・・・」

 香織は余命僅かの病人のように弱り切っていた。目蓋を開いていたが目には光がなく虫の息だった。

「誰かっ!!医療班を呼んで下さいっ!!」

 それを聞いた兵士の1人が分かったと叫び訓練場から出て行った。部屋にいる人間達は2人を取り囲み見下ろす。ざわざわと色々な会話が聞こえてくる。

「通して、私は衛生兵よ。」

 人の輪から1人の女の兵士が現れ香織の頭の横で跪いた。そして手の平を額の上に乗せる。

「どうですか・・・・・・!?」

「凄い熱・・・・・・すぐに薬を投与した方がいいわね。あと無理に動かさないで。」

 と冷静に重苦しい状況に対処する。数分もしないうちに医療班は到着した。白衣を着た2人の人員が担架を運んで駆けつけてくる。

「道を開けろ!」

 香織は1、2の3!のタイミングで持ち上げられ担架に乗せられた。医療班の1人が患者の現状を確かめる。

「脈が速く、高熱・・・・・・かなりの重傷だな。おいお前!」

「はい!」

「お前は確か衛生兵だったな?手伝え、医務室に行って点滴の準備をしろ!アセリオ静注液の1000mgだ!間違えるなよ!?」

「了解しました!」

 衛生兵の女はすぐに命令された仕事に取り掛かる。

「香織さんは大丈夫なんですか!?」

 落ち着く気配のない一彦が問いかける。

「分からん。今言える事があるとすればこのままでは非情に危険だという事だけだ。患者を搬送するぞ。」

 何とも言えない答えを返し医療班は担架を持ち上げる。既に事切れているように見える香織は部屋の外へ運び出されて行った。

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